「シスター(2015年)」のネタバレあらすじと結末の感想

シスター(2015年)の紹介:独り身の中年女性メレディスに養子として迎えられた10代の姉妹が豹変し、殺戮を犯すという2015年のフランスのホラー映画。原題は「Hostile」。監督/脚本はネイサン・アンブロジオーニで、製作当時14歳という若さで話題となり、監督自身”悪魔憑き”と思しき少年ジェイク役で出演している。

予告動画

シスター(2015年)の主な出演者

メレディス(シェリー・ウォード)、アナ(ルナ・ベラン)、エミリー(ジュリー・ヴェンチュレッリ)、クロエ(アナトーリア・アリーズ)、クリス(モーガン・ヘック)、ジェシカ(マガリ・ゴーヨン)、ダニエル(ジュリアン・クロケット)、ルーシー(ルシール・ドニアー)、ジェイク(ネイサン・アンブロジオーニ)、ジェファソン(リチャード・キャル)、小児科医ヒットマン(ディディエ・ボーモン)など。

シスター(2015年)のネタバレあらすじ

【起】- シスター(2015年)のあらすじ1

小雨が降る森の中をドライブ中だった女性が道に迷い、誰かに電話をしています。
彼女が運転席に戻ると、助手席側の窓から血まみれの服を着た若い女が覗いていて、驚いて声を掛けますが、目を離した隙にいなくなります。彼女はゾッとして車を出そうとしますが、いつの間にか後部座席にいた女に紐で首を絞められ死亡します。女の顔は死体のようにどす黒く変わります。

1人の女性がインタビューを受けています。彼女の名はメレディス・ラングストン。郊外の広い邸宅に住む中年女性で、姉エミリーと妹のアナという10代の少女を養子に迎えたのですが、問題が起き、養子縁組での問題を扱うTV番組に助けを求めたのです。クルーはリポーターの女性クロエとカメラマンの男性クリスで、数日間その邸宅に滞在し、3人を密着取材する予定です。
到着初日、姉妹はメレディスともすぐ馴染み楽しい時間を過ごしますが、アナが庭を散歩中、何者かが過ぎり、糸電話と「私を見た?」というメモを見つけます。
アナは廊下の端、エミリーは部屋で糸電話で話すうち、灯りが瞬き、エミリーの缶が落ちた音がして糸が引かれます。アナが缶を掴まえ耳に当てると「私のいうことを聞け」という男の声がして驚き、落としてしまいます。缶は暗い廊下を引きずられ、男に持ち去られます。
また、3日目の早朝、メレディスはガタガタいう音と大音量の音楽で目覚めます。3人の寝室は2階で、姉妹は角の部屋を使っています。
彼女は姉妹に声を掛けますが、部屋は暗く音楽は止まず、1階のソファで寝ていた2人を見て、慌てて姉妹の部屋を見に行きます。その時、突然背後に現れた2人に「何やってるの?」と咎められたのです。
メレディスは、それはこの家に現れる入院着を着た見知らぬ”男”の仕業だと話します。彼を初めて見たのは庭の池のほとりで、声を掛けようとしますが、アナに止められ、振り向くと消えていたと怯えます。

クロエは、動揺する彼女へのインタビューを切り上げ、エミリーに話を聞きます。
エミリーは「彼と会ったのは初日で、話した内容は秘密」(糸電話のシーン)「彼は優しいし愛されてる」と無表情で話すと、勝手に話を切り上げ、クロエに向かって「あなた、死ぬわ」と呟き、去っていきます。
クロエは”男”が妄想だと決めつけ、動揺するメレディスに、「私たちはただのレポーターで何もできない。幽霊ならなおさら彼の存在を忘れさせないと」といい、庭に行って気を鎮めるよう促します。
けれど庭出て間もなく間近に”男”が現れ、メレディスは「隣に”男”がいたのよ!信じて!」と訴えますが、エミリーが来て「まだ”男”の話をしてるの?」と呆れます。逆上した彼女は「あなたたちも見てるんでしょう?!どんな男か言いなさい!」と叫んで突き飛ばしますが、エミリーは「時々ね。すぐに分かる」といい薄笑いを浮かべます。メレディスは泣きながら部屋に戻り、エミリーは「彼女は悪くないわ」と微笑んでいました。
しかしメレディスが部屋で休んでいると”男”がベッドの端に現れ、顔を覆って忍び笑いをします。彼女はパニックになりますがドアが開かず、男の足元に落ちていたカギを拾ってドアを開け振り向きます。
その後、メレディスは”2週間後に戻る”という置手紙を残していなくなり、クリスが急用で抜け、クロエが撮影を続けることに。
一方でエミリーは、家のそばで人形遊びをしていた幼い少女に「人形をあげるからおいで」と声を掛け、その後、洗面所で血だらけの手を洗い「彼に従ったの?」というアナに微笑んで見せます。

翌朝クロエは、血だらけで少女の人形を持ってスキップするエミリーの悪夢にうなされ目覚めます。
姉妹の部屋からは叩く音がしますが、エミリーに「下に来て!アナがケガしてる!」と呼ばれて駆けつけ、クリスに「おかしなことが起きてるから早く来て!」と連絡を入れます。しかし2人にはケガもなく「私たちが怖いの?」と言われ、かくれんぼをする事に。
鬼になったクロエは、メレディスのベッドにいた誰かを触ろうとした瞬間、エミリーに脅かされます。彼女はクローゼットにいたアナを引きずり出してクロエを追い出し、「彼に従いなさい!」と叱りつけます。アナはひどく怯えていました。
その後のインタビューでアナは「”男”の名はジェファソンで年齢は知られたくない」「今朝も見たけど、顔は分らない」「よく現れるのは夕方だが普段は隠れてる」「彼は、準備が出来次第私を連れて行くつもりだ」「エミリーは『私たちのためだ』と言うし、彼も優しいが、私は少し怖い」と話します。

その夜、クリスが戻りますが、エミリーは怯えるアナを追いかけ「アナが反抗的になった。明日には認められるのに、あれじゃ認められない」と話します。アナは庭に逃げて”ひきつけ”の発作を起こし、急遽病院に連れて行くことに。
病院では、小児科医のヒットマンに「心配無い、すぐに帰れる」と言われますが、念のため血液検査をする事に。アナは「(採血は)左手でして」といい、小児科医に「(発作は)いつもの事で何も覚えてない。前に先生と会った気がする」と言いますが「人違いだ」と言われます。
その頃、待合室にいたエミリーが唐突に「会いに行く」と立ち上がり、1人でアナの病室に向かいますが、廊下でアナの幻を見て怯えます。
エミリーはその後、病室から小児科医と一緒に出てきて「実は明日、人と会う約束があるが大丈夫か」と聞くクロエとの話をじっと聞いていました。

翌日、クロエたちは番組の用事だと出掛け、ベビーシッターのケイティがやってきます。しかし2人は出された食事を食べず、水を汲みに行かせた隙に彼女の飲み物に薬を入れます。エミリーは昏倒した彼女の髪を引っ掴んで生死を確認し、アナに「目が覚めたら痛めつける。殺し方を覚えたらここを出る」と言います。
ケイティはメレディスの寝室で目覚め、ふらつきながら階段を降りますが、1階ではエミリーが「愛してくれる人を失望させないで!」と怒鳴ってアナを叩き、アナは「その気になればやれる!」と言い返していました。
2人はケイティを捕まえて椅子に縛り付け、カメラの前で泣き叫ぶ彼女をカッターで切りつけ、ハンマーで手を砕くなどして弄り、エミリーがアナに命じて撲殺させます。
エミリーは返り血を浴びたアナに「すぐきれいに洗って!あなたが彼のいうことを聞けば済むの!」と命じます。アナは「血液検査ですぐバレる」と言いますが無視され、隙を見て森へと逃げ出しますが、すぐに”男”が現れ、首を絞められます。
しかし入れ違いにエミリーが来て、彼女を抱きしめ「これは彼の罰よ。次に逃げようとしたら足を切るわよ、わかった?」と言います。

その頃、クロエたちは、霊能者で心理学者のジェシカ・フラミスキーに会って事情を説明し、助けを求めていました。
彼女は概要を聞くなりクロエの手を握り、黒魔術のシンボルが描かれた部屋にいる黒いケープに赤い鳥のマスクをかぶった男と、血まみれで狂乱する姉妹のビジョンを見ます。
ジェシカは「神を信じる?信仰が唯一の救いかも」と言い、翌日2人を連れて彼女の家に行くことに。
家に戻るとアナだけが居間にいて、無表情な顔で「ケイティは出ていった。書置きも伝言も無い」と言われます。

【承】- シスター(2015年)のあらすじ2

翌日から姉妹は、フラミスキー夫妻の家に預けられます。
ジェシカは「心ここに在らずという感じね」といい、夫のダニエルは「取り憑かれると心は体から追いやられる」と話して、クロエにジェイクという少年の記録映像を見せます。
始めにジェイクは痩せて疲れ果てた様子で落ち着きが無く「夜中に女の叫び声がして眠れない」と怯えていますが、やがて「女が怒ってる」と言いだし、声質が突然変わる、瞬時に動く、十字架を近づけると血を吐き、椅子ごと転倒したり、家具が倒されたりが始まります。やがて夫妻が悪魔祓いを決意した時、瞬時に2階に移動してにやりと笑い、夫妻に襲いかかります。
ジェシカは、「彼に襲われた母親から依頼され、訪問した時は普通だったが急変した、”統合失調症”とも”悪魔憑き”とも呼ばれているわ」と話します。クロエは、アナが庭でひきつけを起した事を思い出し、慌てた様子で帰ってしまいます。

クロエが去って間もなく、奥で叫び声がして、ジェシカが様子を見に行きます。姉妹は、後ろに隠したナイフがバレないよう取り繕い、エミリーが指を切ったとウソをつきます。ジェシカが去った後、エミリーはアナに「ラッキーね。後でやるわよ」と念を押します。
ジェシカはいいようのない不安を覚え、椅子に縛り付けたアナに十字架をかざすテストをします。
アナは叫んで暴れますが「悪魔ね!」と聞くと「彼の何を知ってる?まずは自分を知るべきね」とニヤつき、ケロッとした顔で「もう終わり?」とニヤつき千切れたロープを見せます。
その夜、姉妹のどちらかが夫妻の寝室に忍び込み、カメラを床に置いて立ち去ります。ダニエルはすぐに気づいて撮影し始めますが、階段に隠れていたアナに気づき声を掛けます。
アナはひどく怯えた様子で1階に逃げ、真っ暗な部屋の戸棚の上で、手首にガラス片を当てていました。しかしジェシカが「止めなさい!」と叫ぶと「何も見えない!助けて!何が起きてるの?!怖いわ!」と怯え始めます。
ほどなくして落ち着いたアナは、手首を切ろうとしたことしか覚えておらず、寝なおすと席を立ちます。夫妻はホッとしますが、振り向いた彼女は凶悪な笑みを浮かべ、まだガラス片を手首に当てていました。

翌日、ダニエルはバチカンを説得するため、さらに性能のいいカメラを買いに出ますが、ジェシカはひどく不安がります。その後も2人の態度は冷ややかで、時おり音を立てて脅かすのです。
またジェシカは、視界がぼやける目薬を差す事になり、事情を話して部屋で横になります。するとぼやけた視界の中、アナがやってきて「彼を紹介するわ」と言うのです。それは赤い鳥マスクの男のようでしたが、怯えながら降りて行くと、2人に髪を引っ張られ「全て明日わかる」とからかわれます。しかしその直後彼女は居間で目覚め、夢だったのかと思います。
けれど2人は、絵を描くテストでその赤いマスクの男のイメージを描き「夢だと思った?(入院着の男)ジェファソンに紹介されたの」と言われます。また洗面所は血で汚れ、部屋の壁には、かつてビジョンで見た黒魔術のシンボルがびっしりと貼られていました。
ジェシカは「私は負けない」と呟いてエミリーとタロットカードを始めます。エミリーは彼女の仕草を見て強引にカードを奪い、ジェシカに死神と悪魔のカードを引かせ「当たるわね」と言い捨て部屋に戻ります。
夜、ダニエルが戻った時にはカードが散らばり、ジェシカは居間の隅で泣いていましたが、理由を言いませんでした。

その後、ダニエルはドアが開く音で気づき撮影を始めますが、真っ暗な部屋立ち足元にある血だまりを見つめていたエミリーに気づいて明かりを点けると、彼女は待っていたかのように倒れ込み、絶叫します。
それはエミリーの夢でしたが、「もう我慢できない!」と怒ってナイフを持ち出したところをアナに止められ、「明日やりましょ」「今殺せば私たちも死ぬ」「他に選択肢が無いし、覚悟が出来た」と言われます。
エミリーは、その後のインタビューで、「彼の言うことを聞くべきだった」と言って、右腕にできた青痣を見せ「言ったでしょ?彼がやったのよ」と言い勝手に話を切り上げます。
深夜、突然明かりが消え、ジェシカが撮影しながら外のブレーカーを上げに行きますが、電気は点かず、血まみれになった椅子と床に座り込んでいるエミリー、壁に血で描かれた逆さ十字を見て、カメラを床に置いて駆け寄ります。
エミリーは自分の腕を噛んでいたようで、「痛いのはもうイヤ!話すんじゃなかった!彼が怒って私たちを痛めつけるの!」と泣き叫びますが、ジェシカが薬箱を取りに行った時には、泣きやんでじっとカメラを見つめていました。

【転】- シスター(2015年)のあらすじ3

翌朝、ジェシカはエミリーを悪魔憑きと断定し、心身ともに追い詰められていました。
しかし突然メレディスが庭に現れ、「娘たちに会いに来た。今日はアナの14歳の誕生日だから祝いに来た」と微笑み、上がり込みます。彼女は取り乱した様子もなく「2人だけで話したい」というため、ジェシカはアナの部屋で話すよう許可します。
メレディスは、ベッドの上に座るアナに「レポーターが死んだ。殺したのはあなたね?」と聞きますが「違う」と言われます。「ならあの男が?」と続けますが「違う。彼の正体はわかったの?」と言われ頭を抱えます。
また「彼には他に仲間がいる」と言うと、「セクトよ」「頭の中で見えるようになる。ルーシーも見えるでしょ?」といい、メレディスの脳裏には血塗れの少女のビジョンが浮かびます。アナは「最初に彼女で試して失敗した。まだ生きてる」と続けます。
ルーシーは、始めに森で女性を襲った血まみれの女でした。

ジェシカは、血塗れの腕で階段を降りてきたメレディスを見て驚きますが、彼女は異様な様子で「彼女が全てを話してくれたわ」と微笑んでいました。そして「怒るだろうけど話した内容は言わないわ!」「ルーシー・ハートン。その子が最初よ。精神科に入院している彼女に会えば全てが分かる」とニヤついていました。
病院にいたルーシーは長い黒髪の普通の少女で、赤いマスクを描いて壁に貼り、笑顔で夫妻を迎えインタビューに応じます。
その後、夫妻は教会に行き、ジェシカは「あなたは怖くないの?私たち、逃げられない!」「彼女たちは悪魔に取り憑かれてる。大詰めを迎える覚悟をしなきゃ」といい、祈り始めます。
ダニエルは「いつも通り、何とかなる」と慰めますが、彼女は「あなたはジェファソンの異常さが解ってない!私はずっと彼の気配を感じてた!」と怒鳴ります。
そして「ジェファソンはアナとエミリーの父親で実在する人間だ。精神科の入院患者だったが脱走した。それは全て赤いマスクの男が先導していて、男がジェファソンに娘を連れて来させた」と話します。彼女はそれをオカルトの儀式をネットで調べている最中、偶然”悪魔召喚”に関するサイトにたどり着き、そこにルーシーとエミリーたちの写真が載ってたというのです。

夫妻が帰宅した時、2人の姿は無く、床にビデオカメラが落ちています。そのSDには、ルーシーの家族の動画が入っていました。
彼女は母親イザベルと幼い弟ノーランとの3人暮らしで、映像は楽しげなクリスマスのシーンから始まります。ノーランはプレゼントの木馬に乗って微笑み、撮影しているルーシーも「カメラをもらったので、素晴らしい家族の記録を残します」と楽しんでいます。
しかし部屋の中に不気味な気配が現れた夜、誰もいないのに木馬やカーテンが揺れる、走る足音がするなど異変が起き、彼女は庭で不気味な人影を目撃します。
その日を境に彼女の様子は変わっていきます。
エミリーと同じく右腕に青痣ができ、攻撃的になり、深夜、冷蔵庫から魚を出してナイフで切り裂いているところを母親に目撃された時には、愕然とする母親にエミリーたちのようにふざけた様子で答えています。
そして彼女の誕生日、母親は誕生ケーキを出し祝いますが、母親がカメラを取り上げると、青白い無表情な顔で「なぜ誰も来ないの?カメラを返して!」と怒鳴って掴み掛ります。
そしてある日、彼女はカメラの前で「準備はできた。彼らが迎えに来たらヒューズが飛ぶ」といい、寝ていた弟に襲いかかります。

ジェシカはその殺害シーンを見て言葉を失い、席を立ちますが、ダニエルは1人残って映像の続きを見ます。
夜間撮影モードのカメラが、ナイフを持った母親が手探りで歩く姿を捉えています。彼女は部屋の電気を点けると、ルーシーの姿を見て愕然とし「あなた、何をやったの?!」と叫んで、ノーランの部屋に駆け出します。ルーシーは電球を破壊し、辺りが再び暗闇となり、ビデオは床に落ち、母親の慟哭が聞こえてきます。
ルーシーは廊下の影に消え、その後を母親が追って入った瞬間、母親の動きは止まり、血だらけでカメラの方に這いずりドアに手を伸ばします。しかし、背後にルーシーが現れて、床に手をつき「ママ助けて!体中が痛い!」と呻きます。
母親は自分で見るかわりに夜間モードのカメラで娘の様子を見ますが、その顔は不気味に腫れ上がり「助けたくないの?」「やらなきゃいけないの!」と意味不明の事を叫んでいます。
母親は思わず娘の名を呼びますが、振り向いた彼女は「ルーシーって、誰?」「さよならイザベル」と言って襲い掛かり、絶命した母親を置き去りにして「準備できたわ」と呟き、立ち去ります。
その時、ジェシカが「2人がいない!きっとあそこよ!」と叫んで駆け出し、ダニエルと共にメレディス邸に向かいます。

その頃、メレディス邸では電話が鳴り、2人が到着した日に録音した楽しげな留守電メッセージが流れていました。
それは以前アナが運ばれた病院からで、アナの血液検査の結果、血中から高濃度のケタミンが検出されたというものでした。その薬品は、注射をすると腕の内側に痣が残り、癲癇症状と記憶障害が起き、攻撃的になる、また投与量を誤れば耐え難い苦痛があるため自らの皮膚を引き裂く可能性があると。そして最後に、至急病院に連絡をという内容でした。

ジェシカは怯えて取り乱していましたが、ダニエルはバチカンへの報告の際に映像がいるといい、カメラを回すよう指示します。
しかし途中でアナを見つけて2人は車を降り、捕まえようとしますが、アナは「手遅れよ。何もできないわ」といって逃げ出します。
彼女を追ううち、夫妻は小さな灯りを見つけます。それは落書きだらけで荒れ果てた廃屋のようで、奥では何かの儀式が行われていました。2人はライトを消して、奥へと進み撮影を続けますが、石につまづき気づかれます。
そこには赤い鳥のマスクに黒いケープの男とジェファソン、縄で縛られたエミリーとアナ、他にも誰かいるようでしたが、現れたのは目が落ちくぼみ、狂った眼をしたメレディスでした。
彼女は「全て計画されてた。あの子たちはエサよ。あなたたちはエサに釣られてここに来た。来るべきじゃなかったのにね。あなたたちに何が起きるか知りたい?…死ぬのよ」と嗤い、ジェシカの顔に血を吐き掛けます。
ジェシカは逃げようとしますが怯えて座り込み、鼻歌を歌いながらナイフで脅すメレディスに捕まり、ダニエルは背後にいた赤いマスクの男に棒のような物で殴られ、引きずられて行きます。

【結】- シスター(2015年)のあらすじ4

赤いマスクの男はカメラに向かって「録画しろ」といい、エミリーは台に仰向けに縛り付けられたジェシカに「心配しないで。あなたの死をムダにはしない」と声を掛けます。
男は「いよいよだ」といってマスクを取りますが、それはあの小児科医のヒットマンでした。
ヒットマンはメレディスの古い知り合いで、彼女が養子を取るのを知り、リポーターを呼んだのも彼でした。儀式の対象はアナしたが、反抗的だったため毎晩薬を投与し、14歳の誕生日を待ったと。そして彼女たちに起こった異変は、悪魔憑きではなく全て薬のせいだというのです。
メレディスは狂った眼で棚に座って足をぶらつかせ、ヒットマンの「始めよう」という合図で、ニヤつきながらながら、ナイフをアナに渡し、彼女がジェシカを殺害した途端大声で笑い始めます。
次に台に上げられたのはダニエルで、エミリーはその口を塞いで「苦しみはもう終わる」と囁きます。そして、ヒットマンの「エミリ―、わかるな?彼を殺せばあの方と交信できるのだ」という言葉を合図に、ためらいなくその胸にナイフを突き立てます。

次にはアナが台に横たわり、ヒットマンは「君があの方と我々の仲介役となるのだ」と言って天を仰ぎ、「召喚しよう…悪魔よ」と呟きます。間もなくアナは身体を弓なりに硬直させ「降りてきたわ…」と呟いて苦しみ血を吐きます。そして「すごく暑い、でもすごく寒い!」と身体を震わせます。
ヒットマンは「あの方の声は?!」と聞きますが、彼女は「何も聞こえない!周りが血だらけよ!お願いだから助けて!」と叫び、苦悶して絶叫し「別の誰かを選ぶべきだった」といい、息絶えます。ヒットマンは「大丈夫だ」と言いますが、エミリーは「あなたが妹を殺した!」と叫んで泣き出し、カメラに掴みかかり、映像が止まります。

その後、精神科に入院したメレディスは、病室を自宅のようにして穏やかに暮らし、デスクには姉妹と撮った写真が飾られています。ある日、そこに冷たい顔をしたアナがやってきます。
2人はベッドの端に並んで座り、アナは愕然とするメレディスに「死んでないわ。新しい人生を始めたの」といい、「エミリーも元気にしてるから心配しないで」と話しますが、その脳裏には殺害しているイメージが浮かんでいます。
そして新しい家族の事を聞かれると、「あの夜、私の心にあの方が入り込んだ。愛してくれてる。復讐しに来たんじゃない…私は…生まれ変わった」といい、隠し持ったナイフをメレディスの背中に向かって振りかざします。

みんなの感想

ライターの感想

所々腑に落ちない点などもありますが、なによりこれが撮影当時14歳(1999年生まれ)だった監督による作品だという事が驚きで、また監督自身がジェイク役で登場し俳優としての才能もいかんなく発揮しています。POVホラーのセオリーはほぼ完璧で、快楽殺人ともいえるケイティ殺害シーンあたりからはむしろ、14歳である事が空恐ろしく感じられる作品かと。
ちなみに”ケタミン”は、海外では動物の麻酔や抗うつ剤として知られているそうですが、2013年の「ランダム存在の確率」でも様々な問題を引き起こす薬として取り上げられていました。
残虐表現は適度に避けてありますし(逆に苦痛を想起させるシーンの覚悟が必要です)、結局大人が諸悪の根源ではあるものの、子供が大人を弄って愚弄し”痛めつける”という不快感は、2014年の「グッドナイト・マミー」に似てるかも。情報はまだかなり薄いのですが、今後に着目したい監督だと思います。

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