映画:ジェーンドウの解剖

「ジェーンドウの解剖」のネタバレあらすじ動画と結末

あらすじ動画

ジェーンドウの解剖の主な出演者

オースティン・ティルデン(エミール・ハーシュ)、トミー・ティルデン(ブライアン・コックス)、エマ(オフィリア・ラヴィボンド)、バーク・シェルドン保安官(マイケル・マケルハットン)、ジェーン・ドウ(オルウェン・ケリー)

ジェーンドウの解剖のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①バージニア州の田舎町グランサムのダグラス家で一家惨殺事件が勃発。地下室に謎の身元不明女性(ジェーン・ドウ)の遺体が発見され、トミー&オースティン親子は検死を頼まれる。 ②死体は生きているかのようで、解剖を進めるうちに親子は怪奇現象に見舞われる。遺体は魔女裁判の犠牲になった女性のもので、親子は呪い殺された。まだ呪いは続く模様。

【起】- ジェーンドウの解剖のあらすじ1

アメリカ・バージニア州グランサム。
ダグラス家で、謎の遺体が発見されました。
それは一般家屋で、1階には住民であるダグラス老夫婦の遺体があり、2階には夫婦の子どもと思しき、別の人物の遺体がありました。
一家惨殺事件ということで、殺害現場の外には早くもマスコミの車が到着しています。
そんななか、地下室へ来てくれと言われたバーク・シェルドン保安官は、そこへ移動しました。
地下室には奇妙な遺体が見つかります。遺体は地下室の土のなかに、上半身のみが出ており、下半身は土の中に埋まった状態でした。
奇妙なことに、一家惨殺事件ではあるものの、泥棒などの不審者が入った形跡はありませんでした。
むしろ死んだ被害者たちが、家の中から脱出を試みた様子だけは残っています…。

初老の男性トミー・ティルデンは、検死官です。
グランサムは小さな町ですので、トミーは検死官の役目をしながら、遺体安置所と火葬場も経営していました。1919年設立ですから、トミーの父の代からのものです。
医療技術者の若い息子・オースティンも、父・トミーの仕事を手伝っています。
しかしオースティンの見立てはまだまだで、ハワード・オーティスという死体の検死の際、オースティンは死因を「気道熱傷」と答えました。本当は「硬膜下血腫」で後頭部の骨を折っており、頭を打った時点で死んでいました。その後、火災に巻き込まれていました。
トミーとオースティンは、スタンリーという猫を飼っています。

デートのために、オースティンの恋人・エマがやってきました。エマは物珍しげに、遺体安置所と火葬場を見て回ります。
死体を見たがるエマをオースティンが制止しますが、父のトミーは許しました。
最初にエマが選んだのは、アイリーン・ダニエルズという女性の遺体です。死因は悪性中皮腫で、遺体の目と口にはバツ印で縫合の痕があります。
エマは次に、隣の置き場(巨大冷蔵庫タイプ)を見たがりました。隣にはルイス・タニスの遺体があり、死因はストリキニーネ(毒薬)です。
顔は布で覆われており、遺体の足には鈴が取り付けられていました。エマがそれぞれの理由を聞きたがります。
顔が布で覆われているのは、犯人が至近距離で撃ち抜いたから(顔がない)です。
足の鈴は、昔からのしきたりでした。昔は今ほど医学が発達しておらず、昏睡状態と死との区別がつきにくいので、鈴をつけておくことで「生きている時に、分かるよう」にしたのです。

父・トミーは「検死官は死因を見極めることが仕事」と思っており、事件の詳細についてあれこれ推理するのは自分の仕事ではないと思っていました。
それに対し、息子のオースティンはついつい自分の推理をまじえて考えてしまいます。
この点で、親子の意見はときどき食い違っていました。
怖いもの見たさも手伝い、エマはルイスの遺体の、吹き飛ばされた頭部の布をめくって見たがります。
忘れられなくなるから見ない方がいいとオースティンは言いますが、父・トミーは「見たければ見ればいい」と許しました。
エマはおそるおそる遺体の顔の白い布に手を伸ばしますが、鈴が鳴ってびっくりします。
父・トミーが鈴を鳴らして、驚かせたのでした。

オースティンとエマがデートに出かけようとした時、入れちがいでバーク保安官が遺体を運び込みます。
夕方の時間帯に運び込まれるのは、緊急事態のものでした。それを知るオースティンは、後ろ髪を引かれます。
オースティンはいずれエマと結婚し、家を出るつもりでした。一生遺体安置所で暮らすのは嫌だとは思いつつも、父・トミーを手伝いたいという気持ちもあります。
オースティンはエマに、2時間だけ時間をくれと頼みました。午後11時からはずっと一緒にいると約束します。
エマは納得し、一旦帰りました。

その遺体はダグラス宅の地下室で見つかった、女性のものです。
不思議なことに身分証も指紋の登録もなく、全くの身元不明でした。こういう場合、検死学では「ジェーン・ドウ(身元不明女性)」と呼ばれます。
バーク保安官はマスコミにせっつかれているために、早めに検死を頼むと言いました。
オースティンが「まずは現場を見せてほしい」と言いながら、検死の術衣を着つつ現れます。
今夜中に頼むと言い、バーク保安官は立ち去りました。

ティルデン遺体安置&火葬所について、少し説明します。
正面玄関とエレベーターがありますが、検死が行なわれるのは地下室です。
地下室には窓があり、普段そこは閉じられています。検死の後に開けて、空気の入れ替えをおこないます。

【承】- ジェーンドウの解剖のあらすじ2

父・トミーと息子・オースティンはロック音楽を流しながら、検死の準備をおこないます。これは親子のいつもの作業で、準備と後片付けの時にだけ、ロック音楽を流します。
(検死の最中には邪魔になるので、音楽は消す。しかし再生機器は置かれている)
また検死中は録画を行ないます。

検死は4段階あります。
第1段階は外部の検証、第2段階は心臓と肺の確認、第3段階は消化器官を確認、第4段階は脳を調査する、となります。

死体は20代半ばから後半の白人女性で、目立った外傷はありませんでした。むしろ血色がよく、生きていると言っても過言ではありません。
髪は茶色で、目は灰色に濁っていました。目の濁り具合だけを見ると、死後数日が経過しているように思えます。
しかし死後硬直も死斑もなく、不思議な遺体でした。骨格に対し、ウエスト部分が細すぎると息子のオースティンが指摘します。
さらに調べると、外傷が全くないにもかかわらず、手首と足首が折れていました。関節が粉砕されています。
爪に入っているのは泥炭で、髪の毛にも付着していました。埋められていたのだと、親子の意見は一致します。

口を開けると、舌がありませんでした。ちぎられているのです。
それを見た父・トミーが、15年ほど前にノーフォークであった人身売買の手口で見たことがあると言いました。逃げないように両手両足を拘束され、声を出せないように舌を切り取るのです。
売春で売られようとしていたのかという疑いを、オースティンは指摘しますが、父のトミーは「われわれの仕事はあくまで死因特定」と言います。
顔の写真を撮ろうとしたオースティンは、右の鼻から血が出てきたのを見て、手を止めました。血と共にハエが出てきて、飛び立ちます。
口は左下の臼歯が1本抜けていると、父・トミーが報告します。
検死は父・トミーがメインとなって行ない、オースティンは証拠品が出るとそれを保管したり、写真を撮ったり、報告を書き留めたりするフォロー係です。
口の中から白い毛糸(長さ20cmほど)が出てきました。オースティンはそれも保管します。
陰部の調査では、外部に精液は付着しておらず、しかし内側は意図的に傷つけられた切り傷があるそうです。
時刻は午後9時45分でした。まだ先は長いぞと、父・トミーがつぶやきます。

第2段階へ進みます。内臓を確認するのです。
父・トミーがそう宣言した途端、電気がチカチカと点滅し、ラジオから悲鳴と共に『心を明るく照らしましょう』という歌が流れます。
父がY字切開を始めると、血が流れ出しました。これには父・トミーも少なからず驚きます。
死後1~2時間の遺体の場合には、出血がみられますが、ここまでのものはそうはないそうです。
息子・オースティンは念のため流れ出た血のサンプルを小さな試験管に採取し、冷蔵庫に保管しました。
悪性黒色腫が見つかりました。これもサンプルを採取し、剖検に回そうと父が言います。
物音がしたのでオースティンが振り返ると、冷蔵庫が開き、先ほど保管したばかりの血の試験管の中身が流れ出していました。
父が、ウエストの細さの原因に気付きました。コルセットを長期間、つけられていたことによるものです。
続いて肋骨を開くと、灰が真っ黒でした。ジェーン・ドウが喫煙していたにせよ、その程度は「1日に10箱の煙草を30年間吸い続けていないと」ならないほどです。火傷だと3度の熱傷で、外傷が全くないことと説明がつきません。
それはたとえると、銃創がないにもかかわらず、銃弾が体内から出てきたほどの衝撃だと、父は言います。
心臓に切り傷があり、さらに各臓器にも切り傷の痕が見られました。
「一体、何があったんだ」と呟くと、嵐のような音が聞こえます(注:先にネタバレになるが、この地域では4日間晴天が続いているとラストシーンのラジオニュースで言っている。つまり嵐はきわめて局所的な、この遺体安置所だけのもの)。

建物内の遠くで物音が聞こえ、息子・オースティンが様子を見に行きました。その間、父・トミーはひとりで資料を確認します。
発見時の写真からして、傷ひとつありませんでした。

【転】- ジェーンドウの解剖のあらすじ3

オースティンは廊下の角のミラーに人影を見ますが、角を曲がると人はいません。
父・トミーはさらに内臓を確認していて、手首を傷つけました。
通気孔から大きな物音がしました。父・トミーも息子・オースティンも同時に気付きます。
脚立を使ってオースティンが通気孔を開けようとしていると、父もやってきました。
開けると、中には飼い猫のスタンリーが全身傷だらけで、倒れていました。
父は悲しみながらも、飼い猫の首を折り、安楽死させます。そして火葬場に入れると、ボイラーに火をつけました。
スタンリーはトミーの亡き妻、オースティンの亡き母の形見の猫でした。

午後9時45分、ジェーン・ドウの開いた目に、ハエが止まります。
(つまり時間が経過していない!!)

検死の第3段階、胃と消化器官の解剖に進みます。
胃の中から、花がまるごと出てきました。これはアメリカ北東部に生息する、麻酔に使われる花でした。
唐突にラジオが流れると「猛烈な嵐になる」というニュースが聞こえます。
それを聞いたオースティンは、父に「明日にしない?」と提案しますが、父は今夜中にすると主張しました。オースティンも従います。
さらに奥から出てきたのは、布に包まれた歯でした。歯は、ジェーン・ドウに欠けた臼歯と一致します。
布は古い埋葬布で、謎の呪術文字のようなものが書かれていました。ローマ数字も読みとれます。
先に口中から発見された毛糸と照らし合わせた父・トミーは、抜いた歯を布に包んで飲みこませたのだと言い、それを聞いた息子・オースティンは、何かの儀式、生贄かと答えます。
息子はこの拷問の理由を知りたがりますが、父は死因に集中しろとたしなめました。

再びラジオから『心を明るく照らしましょう』という歌が流れ始めます。
次第に気味が悪くなった息子・オースティンは、「逃げた方がいい」と言いますが、父・トミーは夢中でした。
皮膚をはぐと、その裏側に文字が一面びっしりと書かれていました。
扉が絞まると同時に、照明がすべて割れて停電が起こります。

息子のオースティンがスマートフォンのライトで照らし、父・トミーを探しました。
さすがに事の異常さに気付いた父・トミーが「ここから出るぞ」と言います。
停電が起きたので電力が足らず、エレベーターは動きません。
地下室の窓から出ようとしますが、窓が開きませんでした。倒木で窓が塞がれているのです。
携帯が圏外になっていました。父・トミーが「事務所なら固定電話がある」と言い出し、2人は事務所へそろそろと移動します。
奥から足音が聞こえ、2人は逃げるように事務所に入りました。
保安官詰所に電話をしますが、相手は「声が聞こえにくい」と言います。バーク・シェルドン保安官に代わってもらいます。
しかしそれでも「遠くて聞こえない」と言われました。電話は切れます。

鈴の音が聞こえました。ルイス・タニスの遺体が歩いているのです。
息子・オースティンは床下から遺体の足を見て、驚きました。ドアが突破されそうなので、2人で家具を移動させ、阻止します。
「ジェーン・ドウを解剖したからだよ。彼女のせいだ」と息子が言います。
父が右手首の傷を水道で洗っていると、奥のカーテンが揺れました。めくってみると何もいません。
直後、父はひきずられてドアが閉まりました。息子・オースティンが扉に体当たりし、父を奪回します。

元の解剖室に戻ると、女性から出した臓器がすべて腐っていました。
体内から取り出したから腐敗した、つまり身体は保存容器なのだろうかと、2人は考えます。
息子・オースティンが死因究明をあきらめ、火葬をしようと考えました。外から鍵がかかり、閉じ込められます。
消火斧で扉に切れこみを入れると、アイリーンの遺体(目と口に×印)が覗きました。
火葬場まで移動させるのをあきらめ、息子・オースティンは解剖台の上で焼こうと思います。
オースティンがアルコールをかけ、父がマッチで火をつけました。炎が高く上がり、天井を焼き始めます。
炎が広がったので、消火器で父が消火をしました。消しとめましたが、遺体には変化がありませんでした。父・トミーは目の前のことが信じられません。

【結】- ジェーンドウの解剖のあらすじ4

エレベーターが動く音がしたので、2人は部屋の外へ出て廊下を歩きます。
到着音がしたのですが、間に合わずにエレベーターに乗れませんでした。
すぐ近くで鈴の音がし、父・トミーは消火斧を持って警戒します。
エレベーターが到着したのでオースティンが乗り込み、父は影に斧を振りおろしました。すると電気が消えます。
父が斧を振りおろしたものは、オースティンの恋人・エマでした。首を切られ、絶命寸前でした。
父・トミーは動転し、息子・オースティンは嘆きます。
エレベーターが動いたので2人が乗り込むと、閉じ込められました。

エレベーターの中で少し冷静になった2人は、なぜ自分たちが生きているのか考えます。
もしジェーン・ドウが殺したいのならば、自分たちなどすぐに殺せるはずです。
解剖中に何度も邪魔が入ったことを考えて、「何か隠しているんだ」と思った息子・オースティンは、解剖して死因を突き止めれば、ジェーン・ドウの暴走を止める方法も見つかるかもしれないと言いました。
エマの遺体にコートをかぶせ、2人は解剖室に戻ります。
飼い猫・スタンリーのボイラーから白い煙が出て、解剖室への廊下を白く包みますが、それでも2人は進みました。
途中で父が何者かに襲われますが、息子・オースティンがかばって解剖室に入ります。

解剖を再開した2人は、第4段階、脳の調査に進みます。
頭皮を剥いで頭蓋に切れこみを入れて開くと、脳に異常はありませんでした。
脳膜を顕微鏡で見た息子・オースティンは驚愕します。父も覗いて驚きました。
血がまだ流れているのです。つまり何かの動力源があり「ジェーン・ドウは生きている」のです。

胃の中から出てきた埋葬布を4つに折り畳むと、「レビ記 20章27節」という文字が読み取れました。父は書籍で調べます。
1693年という文字も出てきました。
〝霊媒や口寄せをする男や女がいたら、必ず殺さねばならない。その者たちは魔女だ。自身の血の責任を負わせよ〟
1693年といえば、セーラムの魔女裁判があった頃でした。
「魔女裁判で捕まった魔女」か、あるいは「儀式で魔女を追い払おうとした結果、無実の人間が悪魔になってしまった」のか、そのいずれかだろうと、親子の意見は一致しました。
後者であるとするならば、復讐のために我々生きた人間に同じ苦しみを味わわせたいのだろうと思った父・トミーは、復讐の相手は誰でもよく、今回たまたま自分たちが解剖をしたために、その矛先が向いたのだろうと言います。
父・トミーは「私が苦しめば」と言い、復讐の相手として名乗り出ました。その代わり、息子のオースティンには手出しするなと言います。

ドアが閉まり、息子のオースティンは閉めだされました。
父・トミーは苦しみ始め、両手両足が折られます。それとともに、ジェーン・ドウはみるみる正常な状態に戻っていきます。
父が代わりに拷問を受け、女性のほうが元に戻りました。息子・オースティンはそれを見るしかできません。
父が口から煙を吐き、苦しみながらも、メスに目をやりました。
息子・オースティンは泣きながらも、とどめをさして父を安楽死させます。
父・トミーは死にました。

電力が戻り、ラジオも鳴り始めます。
バーク保安官がやってきて、倒れた木を切っているとドアの外から言いました。
ドアを開けようとした息子・オースティンは、『心を明るく照らしましょう』の歌が鳴り始め、背後に父・トミーが立ったのを見ておどろき、階段から転落死します。

翌朝。
バーク保安官らがきて、現場検証をしていました。侵入者の形跡はなく、バーク保安官は「20年来の友人だ。自殺はありえん」と父・トミーのことを話します。
ラジオからは4日間連続の晴天と流れていました。
解剖室に置かれたジェーン・ドウの遺体は、手つかずでした。いえ、そう見えるだけです。
昨夜の出来事を知らないバーク保安官は、ラクストンの葬儀場に運ぶかと聞かれ「バージニア・コモンウェルス大学へ」と指示します。

ジェーン・ドウの遺体を運ぶ運転手の車のラジオから、『心を明るく照らしましょう』という歌が流れ、搬送中のジェーン・ドウの遺体の足の指がわずかに動きました。
(魔女オチ。厳密には「無実だった女性が拷問を受けたことにより悪魔化し、その復讐」。
1693年の頃からのものなので、コルセット痕がある)

みんなの感想

ライターの感想

すっごーーーく気持ち悪く、非常に優れたホラー映画。
興味のあるかたは、まず予告編を見て、いけそうなら視聴をお勧めします。
解剖が絡むので、メスとかが苦手だったら避けるべきかも。
それだけじゃなく、モルグ(遺体安置室)の気持ち悪さをフル活用し、じわじわと恐怖に陥らせてくる。
ジェーン・ドウが無駄に美人っていうのも、怖さに拍車をかけている。
ジェーン・ドウは殆ど動きませんが、じゅうぶん怖い。

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

映画「ジェーンドウの解剖」の商品はこちら