映画:スティーブンキングのキャッツアイ

「スティーブンキングのキャッツアイ」のネタバレあらすじと結末

スティーブン・キングのキャッツ・アイの紹介:スティーヴン・キングの短編の映画化作品で、1匹の野良猫が謎の少女に導かれ3つの怖い話を巡るという1985年アメリカのホラー映画。監督は「クジョー」のルイス・ティーグ。脚本は原作者のS・キングで、最終話は本作の主演であり、この前年にヒットした「炎の少女チャーリー」でも主演を勤めたドリュー・バリモアのための書き下ろし。「ヴィデオドローム」のジェームズ・ウッズ、「デューン/砂の惑星」のケネス・マクミランなどが出演している。

あらすじ動画

スティーブンキングのキャッツアイの主な出演者

謎の少女=アマンダ(ドリュー・バリモア)、ディック(ジェームズ・ウッズ)、Dr.ヴィニー(アラン・キング)、クレスナー(ケネス・マクミラン)、ジャーニー・ノリス(ロバート・ヘイズ)、アマンダの母親サリー(キャンディ・クラーク)、アマンダの父親ヒュー(ジェームズ・ノートン)、ディックの妻シンディ(メアリー・ダルシー)など。

スティーブンキングのキャッツアイのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①1980年代のNY。1匹の野良猫が、謎の少女から「助けて!」というメッセージを受け、彼女を探す旅に出るが、禁煙挫折者救済会社の手下に捕まり電気室に入れられる。その会社は、禁煙希望者に監視をつけて脅迫し矯正させる組織で、軽い気持ちで来院したディックはDr.ヴィニーの監視下に置かれ、まずは電気室で跳ねまわるその猫を見せられ、吸えば君の家族を同じ目に遭わせると脅されるが…。②その会社から命からがら逃げだした猫は、アトランティックシティのカジノでギャンブル好きの大富豪クレスナーに拾われる。彼は妻がテニス選手のノリスとの駆け落ちを企てている事を知り、ノリスをその自宅=高層マンションのペントハウスに拉致して脅迫し、ある賭けを迫るが…。③猫はその連中からも逃げ、ついにノースカロライナの森で両親と幸せに暮らしていた少女=アマンダを見つけるが、彼女はある怪物につけ狙われていた。それにいち早く気づいた猫は、彼女を守るべく果敢に立ち向かうが…。

【起】- スティーブンキングのキャッツアイのあらすじ1

スティーブンキングのキャッツアイのシーン1 キジトラの野良猫が町中を散歩中、血だらけで薄汚れたセントバーナードに追いかけられて道に飛び出し、真赤なプリムス・フューリーに撥ねられそうになります。その車のトランクには「私はクリスティーン」「ロックンロールは死なず!」のステッカーが貼られています。
猫はなんとか荷積み中のトラックの荷台に潜り込んで犬をやり過ごしますが、運転手は気づかず走り出します。
着いた先は大都会ニューヨーク。猫は見慣れぬ都会に戸惑いますが、マネキンの少女に「助けて!狙われてるの!私を探して!そいつを探してやっつけて!」と言われたところで、"Quitters,inc(禁煙挫折者救済会社)"の男ジャンクに捕まり連れ去られます。
"Quitters,inc(禁煙挫折者救済会社)"とは、挫折しがちな禁煙希望者を禁煙させるための医療施設で、会社員のディック・モリソンも友人に勧められ、軽い気持ちでオフィスにやって来た一人でした。
けれど先客の男はさめざめと泣いていて、診察室からボロボロになって出て来た妻に駆け寄りますが、なぜかバックで殴られ「僕は16の時から吸ってた…禁煙は難しい」とこぼして出て行ったのです。
それを見たディックはゾッとして出て行こうとしますが、後の祭りでした。
「人生が変わりますよ」…勧めた友人も、彼を強引に診察室に連れ込んだDr.ヴィニーも、穏やかな笑顔で宗教勧誘のように囁き、問答無用の治療が始まります。

ヴィニーはまず扉をロックし、タバコを出させて叩き潰し、壁のカーテンを開けます。そこはガラス張りの実験室のような部屋で、先ほどの猫が入れられており、ヴィニーがスイッチを入れると床に電流が流れ、猫が狂ったように跳ね回る仕掛けの”電気室”だったのです。
ディックは「正気の沙汰じゃない!死んじゃうぞ!」と怒鳴って止めますが、ヴィニーはどこ吹く風で「ここは肺ガンで死んだ創立者の税金対策のための会社だが、人助けが目的だ。君に1ヶ月24時間監視を付け、君がタバコを吸ったら君の妻が、2度目は娘のアリシアが電気室に入れられ、あの猫のように踊るのを見る事になる。3度目には奥さんをレイプさせるが、それでも2%の顧客が止め切れない。その時は諦めるしかない」と懐に入れた銃を見せたのです。
ディックは帰宅後も呆然としたままで、若く美しい妻シンディにも打ち明けられず「君とアリシアのために絶対タバコを止める」と言っただけで終わります。
早くもその夜、彼はこっそり起き出して書斎にあった買い置きのタバコを吸おうとしますが、クローゼットの中に見覚えの無い長靴があったため、何とか吸わずにやり過ごします。翌朝、長靴は消え、足跡が付いているのを見た彼は、自分が異常な監視下に置かれていると確信します。
彼は寄宿制の特殊学校にいる10歳の娘アリシアの無事を確かめに行きますが、ニヤつきながら現れたヴィニーに「お前らは人の家に勝手に侵入するのか!だが俺は断じて吸ってないぞ!」と怒鳴りつけます。
ヴィニーは「もし吸ってたら、君は今頃奥さんが電気室で踊るのを見てただろうよ。今時珍しいが君は妻子を愛してる。君ならできる。監視は続けるぞ」と笑っただけでした。

禁煙開始から2週間。ディックは紫煙が立ち込めるパーティでは幻覚を見たりもしますが、なんとか禁煙を続けていました。
けれど跳ね橋の渋滞に巻き込まれてイラつき、ダッシュボードのタバコを見つけてこっそり吸ってしまいます。すると隣の車で恋人とキスしていたはずの男が彼を見つめ、走り去っていったのです。それは以前、猫を浚ったあの会社の男ジャンクでした。
彼は慌てて帰宅しますが、シンディは拉致された後で、ヴィニーから「5時に会社に来い」と電話があります。
ディックは会社に着くなりジャンクに殴りかかり、電気室に閉じ込められていたシンディを救おうと暴れますが、銃を向けられ押え込まれます。その騒ぎの最中、猫は隙を見て外へと逃げ出します。
「1回目だから手加減してやる。注射くらいの痛みだ。死にはしない」…ディックは諦め、電気で髪が逆立ったシンディは絶叫して跳ねまわり、ヴィニーは時間を計っていましたが、ジャンクは愉快そうに笑っていました。
数分間の拷問が終わるとシンディは泣きながら倒れ込み、ヴィニーはそっとディックの肩に手を置き「奥さんに詳しく説明してやれ」と言います。
ディックは待合室であの先客の男のように頭を抱え、出てきたシンディを抱きしめ事情を打ち明けます。それをモニターで見ていたヴィニーは「30秒後、妻は夫に抱きつくか、ビンタして出て行くかのどっちかだ」と言い、ジャンクはビンタに10ドル賭け、ヴィニーはまんまと10ドルせしめます。

半年後。ディックは見事禁煙に成功しますが、禁煙後の肥満を防ぐため、相変わらずあの会社に通い、ダイエットに励んでいました。
彼とヴィニーは軽口を言い合う仲になり、ヴィニーは、「ダイエットの禁を破ったら火炎放射器の男が来るのか?」と笑うディックに「なぁに、今度は奥さんの小指を切るだけさ」と笑っていました。
その夜ディックは、彼にあの会社を勧めた友人夫妻を招いて、”禁煙成功祝賀パーティ”を開きます。
彼もシンディも友人も満面の笑顔でしたが、なぜか同僚の妻だけはぎこちない笑顔でグラスを合わせていました。
ディックは、その手の小指が欠けている事に気づいて、ゾッとします。

【承】- スティーブンキングのキャッツアイのあらすじ2

スティーブンキングのキャッツアイのシーン2 あの会社から逃げ出した猫は、ニュージャージー州のアトランティックシティに渡り、電気屋のTVに現れた少女から「まだヤツが狙ってるの!やっつけて!」と言われます。
猫はその少女が誰で、誰に狙われているかも分らないまま街をうろつき、カジノの前の大通りに差し掛かります。
大富豪クレスナーの信条は『人生は賭け事』。彼はその日もカジノで豪遊し、取り巻きを連れて店を出たところで、待っていたお抱え運転手に、妻の監視の手はずを聞きます。
若く美しい彼の妻は、イケメンのテニス選手ジャーニー・ノリスと恋に落ち、駆け落ちを企てているのです。
その時、カジノの前の大通りにあの猫が現れ、数台の車の間を走り抜けますが、中央分離帯で怯え動けなくなってしまいます。
クレスナーはすかさず「『無事に渡れる』に2000ドル賭ける」と言い、取り巻きのリチャードは「轢かれて死ぬ」に賭けて勝負になりますが、結果、猫に気を取られた車が衝突して道路は大混乱、猫は無事に道路を渡り切ります。
クレスナーは駆け寄ってきたその猫を抱き上げ「勇敢な奴だ」と褒め、家に連れ帰る事に。

同じ頃ノリスとクレスナーの妻は、NY行きの長距離バスの乗り場にいました。
ノリスは「君は僕のために全財産を棒に振った。できるだけのことはする。僕は明日金を降ろして別の便で行く。明日の夜はNYの例のホテルで会おう」と言いますが、彼女は「クレスナーは危険な男よ」と不安そうでした。
2人は熱いキスを交わして分かれますが、その直後、ノリスは駐車場でクレスナーの手下に襲われて拉致され、クレスナーが住む高層マンションのペントハウスへと連れ去られます。
手下の一人は彼の車をマンションの駐車場まで運転し、大量の麻薬を隠します。

クレスナーは、青痣だらけで引き立てられたノリスに、「君の車に麻薬を隠した。10分後に手下が警察に通報する。妻の居場所を吐くか、ヨボヨボになるまで刑務所で暮らすかのどちらか選べ」と迫りますが、「賭けに乗るなら話は別だ。実に簡単な賭けだよ」と言うのです。
クレスナーは彼をベランダに連れて行き「外壁の張出しを伝って1周出来れば、君の車の麻薬を捨て、金と妻をやる」と持ちかけたのです。ノリスは呆れて部屋に戻ろうとしますが、デブの手下に阻まれ、賭けに乗る以外の選択肢はありません。
その部屋は目も眩むばかりの高層にあり、足を踏み外せば命はありません。また風も強く、張出しの幅は13㎝、掴まれる場所は無く、複雑に折れ曲がってもいます。
ノリスは今一度「約束は守るんだな?」と確認し、クレスナーは「賭けの約束は守る」と楽しそうにうなづきます。
その時、ノリスの足元にセバスチャンと名付けられたあの猫がすり寄り、彼は腹を決めて張出しへと降りて行きます。

ノリスは降りるだけでも足を踏み外しそうになり、なかなか前に進めません。クレスナーは「屋上に逃げようとしてもムダだ」と言い、スカーフで脅かしては「つま先で歩け!」とからかい、大笑いしていました。
彼は、強風や鳩の群れに脅かされ、クレスナーと手下にラッパで脅かされ、鳩に突かれながらも、なんとか凹みにたどり着いて一息入れますが、クレスナーに消火用のホースで水を掛けられ追い立てられます。
またマンションの巨大な電光看板の下には張り出しが無く、やむなく看板に取り付いて乗り越えようとしますが、壊れて宙吊りになり、千切れたケーブルをつかんでなんとか乗り切ります。
ゴールのベランダまではあとわずかとなり、焦ったクレスナーは、手下に金が入った紙袋とあるモノを用意させ「『やったな!ノリス君』が合図だぞ!」と言い聞かせていました。

ノリスはついにベランダにたどり着き、ボロボロの姿で部屋に戻り、クレスナーは「やったな!ノリス君」と声を掛けますが、出入口には消音銃を持った手下が立っていました。
クレスナーは「私の完敗だ。約束は3つある。君の車をキレイにし、金をやる」と言いますが、「そしてもちろん、私の妻もだ!」と言うなり床にあった紙袋を蹴り飛ばし、中からたくさんの札束と妻の生首が転がり出ます。
ノリスは激高し、猫は生首に驚いて逃げ出し、猫に気を取られた手下はノリスに反撃されて銃を奪われ、射殺されます。
彼はクレスナーを殴りつけて銃を向け、怒りに震えていましたが、クレスナーは「金ならいくらでもやるから許してくれ!」と言いどんどん値を吊り上げていきます。その額が200万ドルに達したところで、ノリスは呆れて涙ぐみ、ある賭けを提案します。
「俺はお前のような奴とは違う!全盛期を過ぎたテニス選手で、恋人も失った…なぁに、実に簡単な賭けだよ」…その瞬間、クレスナーは彼の提案を察して青くなります。
ノリスは、赤いガウン姿で外壁の張り出しにしがみつき「500万ドル出そう!」と叫ぶクレスナーに銃を向け、「確かにこんな面白い事は無いね。つま先で歩け!」と言ってその足元を撃ち、追い立てたのです。
非常階段から外に逃げた猫は、歩道に落ちていたひしゃげたラッパに気づいて立ち止まりますが、ふいに響いた叫び声に気づいて車の下に隠れ、間もなく気味の悪い衝撃音が響きます。
それはちょうど真上を渡っていたクレスナーが、例の鳩に突かれて足を踏み外し、落下する時の叫び声だったのです。

【転】- スティーブンキングのキャッツアイのあらすじ3

スティーブンキングのキャッツアイのシーン3 ノースカロライナ州ウィルミントン。猫はその後、貨物列車やトラックを乗り継ぎ、森の中の一軒家で父親と車を洗っていた、あの少女を見つけます。
彼女はビジョンとは違い幸せそうでしたが、猫は森から現れ、彼女に忍び寄るナニモノかに気づいて、家の中へと走り込みます。
少女の名前はアマンダ。彼女は家に入り込んだその猫を見るなり大喜びで抱き上げ、母親に「飼っていい?お願い!」とねだりますが、母親は猫の感染症や、先住のインコのポーリーがいる事もあって反対し、とりあえずは飼ってもいいが、ベッドで一緒に寝るのは禁止、夜は外に出すと約束させ、「守らなければ保健所行きよ」と念を押します。(※当時の”保健所”とは、”動物保護センター”とは名ばかりの殺処分のための施設)

アマンダは猫に”ジェネラル”と名付けて約束を守り、翌朝から懸命に両親を説得しますが、母親はなぜか「昨日の晩、内緒で部屋に入れたでしょ?ベッドが毛だらけで物が散らかってたわよ」と言うのです。
それは全く覚えがない事でしたが、母親を気遣った父親が「おばあちゃんは『猫は子供の精気を吸い取る』って言ってたぞ」と祖母の真似をした事がかえって母親の癇に障り、話はさらにこじれる事に。
アマンダは必死で「ジェネラルはポーリーとも仲良しになれるわ!」と庇いますが、母親は小鳥を獲って戻った猫を見て「野生そのものね」とため息をついただけでした。
その夜、アマンダの部屋に父親が来て「なんとかママを説得してみるが、おばあちゃんの真似もマズかった。お前が見た怖い夢の話を聞かせて」と言われます。
それは利口なヤギが悪いトロールをやっつける童話「三匹のヤギのがらがらどん」のような夢で、アマンダは「夢の中のトロールは壁の中にいて怖かったけど、ジェネラルが来てから出なくなった。やっつけてくれたのよ」と言うのです。
子供部屋にはスタンド式の鳥かごに入ったポーリーがいて、壁にはトロール除けのたくさんの人形が並べられていました。これでジェネラルがいれば、アマンダの不安は解消されるのです。

深夜、子供部屋の壁の中からごそごそと音がして壁に穴が開き、小さな黒い何かが這い出してきます。
それは鈴付き帽子をかぶった小さな醜いトロールで、荒い鼻息を立てて鳥かごスタンドをよじ登ってポーリーを襲い、次には熟睡しているアマンダの胸元に乗り、その鼻をつまんで口を開けさせます。
いち早く異常に気づいた猫は、庭の立木を伝って窓から子供部屋に入り、今まさにアマンダの精気を吸い取ろうとしていたトロールを威嚇したのです。しかしトロールは、短剣で猫を刺して壁の穴へと逃げ込み、穴も塞がります。
2匹が闘ったはずみに鳥かごスタンドが倒れ、猫は驚いて逃げ出しますが、その血の足跡が窓辺に残ります。
その騒ぎでようやく目を覚ましたアマンダは、無惨なポーリーの死骸を見て泣き出し、両親が駆けつけます。
窓辺の血を見た母親は猫の仕業と決めつけて激怒し、父親は「壁から出てきたトロールがポーリーを殺した!」と泣きじゃくるアマンダを抱きしめ、うなづくしかありませんでした。

翌朝、アマンダが登校した後も母親の怒りは収まらず、「アマンダは『トロールがポーリーを殺した』って言ってるぞ」と言う父親にもムカつき、「ポーリーの死骸を片付けて」と頼みます。
けれど勝手口から出た父親に猫がすり寄り、彼はようやく猫がひどいケガを負っている事に気づきます。彼は見たままを彼女に話しますが、ポーリーに反撃されたに違いないと聞き流され、仕事に出掛けて行きます。
家に一人残った母親は、猫を猫餌で釣って捕まえ、保健所に連れて行ってしまいます。

その夜は大嵐になり、猫はケージに入れられ、翌朝の処分が決まります。
一方事情を知らないアマンダは、遅くまで庭でジェネラルを呼び続け、子供部屋からその様子を見ていた母親は、床に落ちていた鈴を見つけますが、それがトロールのモノだと気づくはずもなく、ガムと一緒に瓶に入れてしまいます。
アマンダは「猫には人間の考えが分かるのよ!ポーリー殺しの犯人だとか、精気を吸い取るなんて言われたからいなくなったのよ!」と怒って、子供部屋のドアにストッパーを噛ませて閉じこもってしまいます。

【結】- スティーブンキングのキャッツアイのあらすじ4

スティーブンキングのキャッツアイのシーン2 深夜、トロールは再び壁の穴から出てきてアマンダに迫りますが、保健所では猫が餌やりの隙に逃げ出し、どしゃ降りの中をひた走り、アマンダの家へと向かっていました。
その間、トロールはなんとかアマンダのベッドによじ登り、その鼻をつまんで口を開けさせ、精気を吸い始めます。吸われるたび彼女は、苦しそうに咳き込んでいます。
猫はようやく彼女の部屋の窓にたどり着きますが、嵐のため閉められていて入れず、やむなく煙突から部屋へと侵入します。
2匹はアマンダの胸の上で闘い始め、猫は唸ってパンチを繰り出し、トロールは小さなナイフで応戦し、少しの間声が出なかった彼女も、間もなく叫び声を上げて母親を呼びます。
両親は慌てて駆けつけますが、中からはアマンダの悲鳴と、猫と得体の知れない唸り声と激しい物音がしたため、叫んで叩きますがドアはびくともしません。
2人はなんとかドアを開けさせようとしますが、アマンダの「捕まえて!」「やっつけて!」「猫が怪物と戦ってるの!」という声を聞き、ようやく事態に気づき、体当たりを始めます。

闘ううち、トロールはガムの瓶の中に落ち、瓶ごと転がって逃げますが、瓶が壁に当たって割れると同時に辞書が落ちて穴が塞がり、出られなくなります。
アマンダはベッドの上から「早く捕まえて!逃がしちゃダメ!」と叫び、猫も必死で戦いますが、トロールは部屋に浮いていた風船にぶら下がって逃げようとします。
けれど風船はトロールの重さであまり浮かばず、そのたび猫に襲われるので、やむなくレコードプレーヤーの上に飛び移りますが、猫が爪を立てた拍子にそのスイッチが入ります。
レコードはトロールを乗せたまま回り始めて曲が流れ、アマンダは「もっと早く回して!」と叫び、猫は彼女の言葉を理解したかのようにスイッチを叩いて、回転数を上げていきます。
それが78回転に達したところでトロールは吹っ飛び、部屋の隅で回っていた換気扇にぶつかって吸い込まれ、木っ端みじんに粉砕されます。

アマンダはようやくベッドから降りて、ドアストッパーを外し、猫を抱き抱えます。
レコードは早口で回り続け、アマンダが”保健所送りにしたはずの性悪猫”を抱いているのを見た母親は激怒しますが、父親は「静かに!」と叱ってレコードを止め、アマンダから事情を聞きます。
彼女の言うとおり、換気扇のプロペラには汚い布切れのようなモノが絡まり、周囲には肉片や小さな手足が散乱し、父親は猫を刺したと思しき小さなナイフをつまみ上げます。
また、トロール本体が滅したためか、壁の穴は元に戻っておらず、アマンダはその穴を両親に見せ「ここから怪物が入って来たのよ!」と証言します。
父親は「トロールは1匹だけだったのか」と心配し、母親はアマンダに口止めしますが、彼女はすかさず「ジェネラルをこの家に置いて、一緒に寝ていいって約束してくれるなら」と持ちかけます。
その夜、猫は、尾頭付きの魚をたらふく食べた後、両親と一緒に寝ていたアマンダの上に乗り、その唇を2舐めします。彼女は可愛い目を開けて微笑み、猫を抱きしめます。

みんなの感想

ライターの感想

スティーヴン・キングの初期短編集「ナイトシフト2 トウモロコシ畑の子供たち」(扶桑社刊)収録の「禁煙挫折者救済有限会社」「超高層ビルの恐怖」の映画化作品ですが、最後の話はこの前年にヒットした「炎の少女チャーリー」で主演を務めた子役時代のドリュー・バリモアのための書き下ろしだそうで、この作品そのものが彼女へのご褒美的な作品と言っても過言ではないかも。
第1話(「禁煙挫折者救済有限会社」)の主演はD・クローネンバーグの「ヴィデオドローム」(1982年)で名を上げたばかりのジェームズ・ウッズ、第2話(「超高層ビルの恐怖」)の主演は「デューン/砂の惑星」(1984年)のクリーチャー的悪役ハルコネン男爵を怪演したケネス・マクミラン、第3話のトロールを製作したのが「E.T.」「エイリアン」で知られる特殊効果アーティスト=カルロ・ランバルディとくれば、キングファンならずとも期待大な作品だったと思います。また当時、キング原作ではお約束だったキングのカメオ出演こそありませんが、冒頭のクージョやクリスティーンをはじめ、キングファンが思わずほくそ笑んでしまうアイテムが随所に登場するのも推し所です。
ただ”キャッツ・アイ”と言うタイトルにも拘らず、案内役でありヒーローとなるキジトラ猫=若くハンサムなアメショーの扱いが虐待じみているので、残念ながらイマドキの猫好きさんにはあまりおススメできない作品かも。そういった意味でも時代を感じさせる作品だと思います。

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