「セルビアン・フィルム」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ホラー映画

セルビアン・フィルムの紹介:2010年製作のセルビア映画。引退した元ポルノ男優が、ある仕事を引き受けたことから、悪夢と狂気の世界へ引きずり込まれてゆく衝撃のスリラー。出演は「アンダーグラウンド」のスルジャン・トドロヴィッチ、「ラヴァーズ」のセルゲイ・トリフュノヴィチ。釜山国際映画祭など世界中の映画祭に出品された。監督のセルゲイ・スパソイエヴィッチは本作でデビュー。※20歳未満は鑑賞不可。4Kリマスター完全版が2022年7月22日公開。

あらすじ動画

セルビアン・フィルムの主な出演者

ミロシュ(スルジャン・トドロヴィッチ) ヴックミル(セルゲイ・トリノフヴィッチ) マリア(イェレナ・ガウリロヴィッチ) マルコ(スルジャン・スパソイェヴィッチ) レイア(カタリナ・ズティッチ) ジェカ(アンデラ・ネナドヴィッチ) ジェカの母親(アナ・サキッチ) ジェカの祖母(リディア・プレトル) 医者(レナ・ボグダノヴィッチ) ペタル(ルカ・ミヤトヴィッチ) キーパー1(ネナド・ヘラコヴィッチ) キーパー2(カルニ・ジェルニッチ) キーパー3(マルコ・クルジェン) ラシャ(ミオドラゴ・クルチマリク) 幼稚園の教師(タニア・デヴニッチ) 妊婦(ナタサ・ミリュズ)

セルビアン・フィルムのネタバレあらすじ

【起】– セルビアン・フィルムのあらすじ1

セルビアン・フィルムのシーン1

画像引用元:YouTube / セルビアン・フィルムトレーラー映像

ひとけのない暗い路地裏に横の廃墟のような建物から、男女のカップルが出てきます。カップルはそこで激しく互いを求め始めました。立ったまま身体を重ねます。

そんなポルノDVDを、6歳の幼い少年・ペタルがポカンとした顔で見ていました。ペタルの父・ミロシュがそれに気づき、母・マリアもすぐやってきました。マリアがやんわりと制してペタルからDVDを取り上げると、ペタルの手の届く場所に置いていたことを夫のミロシュに注意します。ミロシュは「友人のレイアに会うからつい懐かしくなって取り出した」と言い訳して詫びました。

ミロシュは元ポルノ男優で、ペタルが見ていたDVDもミロシュが出演していたものです。ミロシュは他の男が羨むほど絶倫で、ミロシュと関係した女性たちはみな結婚したがるほどでした。しかしミロシュはマリアと結婚してペタルの父となり、ポルノの世界からはすっかり足を洗っています。

2009年4月。

出演作を隠し棚に戻しているミロシュに、マリアがペタルの歌のレッスンの月謝代を頼みました。ミロシュは薄い封筒から金を出すと、所持金が残り少なくなったことに気づきます。

ミロシュは妻子と幸せな暮らしを送っていますが、生活費をどう稼ぐかという悩みに直面していました。妻のレイアは翻訳家の仕事をしていますが、3人家族の生活はあまり豊かではありません。

久しぶりに会う予定のレイアからはなにかの仕事を紹介してもらえそうで、ミロシュは期待しています。

ミロシュは川沿いの店でレイアと待ち合わせしました。レイアはミロシュとの再会を喜び、ペタルの成長を問いました。来年学校に入学するとミロシュが答えると、レイアはペタルへのプレゼントにウサギのぬいぐるみを渡します。

ポルノの芸術性を極めるプロジェクトが始まること、撮影はセルビアで行なわれるけれどもマーケットは海外だとレイアはミロシュに話しました。ヴックミルという監督からミロシュに声がかかっているとレイアは言い、その作品へ出演しないかと言います。

ミロシュはポルノの世界へ戻るつもりはなかったのですが、ギャラが非常に高額で、それに出演するとペタルが死ぬまで安泰だと聞いて心が揺れました。

ミロシュとレイアが話しているのを、物陰からじっと観察する男がいました。男は出てくると2人のいるテーブルに腰をかけます。その男性はミロシュの兄・マルコで、警官でした。マルコはレイアのファンだと言いながら、レイアの肌が衰えていないと褒めて整形外科のお世話になっているのではないかと皮肉を言いました。失礼な物言いに気分を害し、レイアはマルコと交代で帰っていきます。どうやらレイアは麻薬の売人と接触するのではないかと警察から目をつけられており、それでマルコがレイアの行動を見張っていたようです。

レイアが去るとマルコもすぐ席を立ちました。ミロシュは笑顔で兄を見送ります。

ミロシュとマリアがペタルの寝かしつけをしていると、ペタルが「DVDを見ていたとき、股間で輪っかが回っているような変な感じがした」と言います。それを聞いたマリアは、世界中のみんなのなかにその輪っかがあるのだと答えました。

そのあとミロシュはマリアとベッドに並んで座ると、レイアから紹介された仕事について話します。マリアはミロシュに、ポルノ男優の仕事に未練があるかと聞きました。ミロシュは報酬が多額であると答え、金が欲しいと言います。

マリアはミロシュが大卒のインテリ男優だったことを指摘し、ミロシュを褒めながら平手打ちをして女優のように抱けとそそのかしました。ミロシュはマリアの誘いに応じて、激しくマリアを抱きます。

ミロシュが仕事を引き受けると、家の前に迎えの車がやってきました。その車にミロシュが乗って出かけると、立派な屋敷で引き合わされた相手がヴックミルでした。ヴックミルは特別な客のために作品を撮っていると話し、編集は最小限で俳優の自然な演技を利用したいからいつもどおりに振舞ってくれたらいいと言いながら、契約書をミロシュに渡します。

ヴックミルの説明は雲をつかむようで、どういう内容の作品を撮るのか判りませんでした。それでミロシュが質問すると「真の男優になりたければ、知る必要ないさ」とヴックミルは答えました。

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