「セル(2016年)スティーヴンキング」のネタバレあらすじと結末の感想

セルの紹介:2016年製作のアメリカ映画。人気ホラー作家、スティーヴン・キングの小説を自らが脚本を手がけて映画化したサスペンス・スリラー。携帯電話をかけていた人々が突然暴徒化し、まるで地獄絵図のようになった世界を逃げ惑う主人公をジョン・キューザックが演じる。

予告動画

セル(2016年)スティーヴンキングの主な出演者

クレイ・リデル(ジョン・キューザック)、トム・マッコート(サミュエル・L・ジャクソン)、アリス・マックスウェル(イザベル・ファーマン)、シャロン・リデル(クラーク・サルーロ)、ジョニー・リデル(イーサン・アンドリュー・カスト)、ジョーダン(オーウェン・ティーグ)、チャールズ・アーダイ(ステイシー・キーチ)、ラガディ(ジョシュア・マイケル)、レイ(アンソニー・レイノルズ)、デニス(エリン・エリザベス・バーンズ)、空港の男(ロイド・カウフマン)

セル(2016年)スティーヴンキングのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①コミック『闇夜の旅人』の大型契約が決まったクレイはボストンで妻子に連絡を取るが、途中で携帯の充電が切れた。その直後、携帯を使っていた人たちが一斉に凶暴化する。逃げたクレイはトムやアリスと合流し、妻子のいるニューハンプシャーを目指す。 ②青年・ジョーダンが加わり、アリスが死ぬ。彼らは「人間携帯電話」になったことが判明。クレイは息子を奪回しにトムらと別れてカシュワクに向かうが、仲間になった。

【起】- セル(2016年)スティーヴンキングのあらすじ1

アメリカ・マサチューセッツ州ボストン。
空港内にはおおぜいの人がおり、おおぜいの人たちがスマホを操作しています。
その空港に降り立った中年男性クレイ・リデルは、携帯電話をかけようとします。
クレイは妻シャロン・リデルと息子・ジョニーと別居して、1年が経過していました。
コミック作家のクレイはリズという女性と浮気し、それが原因でシャロンと別居しています。
リズとはすぐに別れたクレイですが、コミックが売れたらニューハンプシャー州に住んでいる妻子と会おうと思っていたのです。
そう思い詰めたのが功を奏したようで、クレイの連載中の作品『闇夜の旅人』がヒットを飛ばし、映画化などの権利を大手企業が契約しました。
これでやっと妻子に会えると思い、クレイは携帯で電話しました。
ところが空港内でクレイが妻のシャロンに電話をかけると、途中でビデオ通話が途切れました。クレイの携帯の充電が切れたのです。
やむなく公衆電話でかけようとすると、周囲で一斉に変化が起こりました。
みんながいきなり痙攣を始め、次の瞬間、暴動が始まります。互いを攻撃したり、壁にぶつかったりと、狂乱が起こりました。空港内は大混乱に陥ります。
横にいた少女は泡を吹いて倒れ、壁に激突しました。
空港内の厨房から走り出してきた料理人が、ナイフでクレイを刺しそうになります。クレイはとっさにスーツケースで防ぎました。
どうやらこれは空港にかぎったことではなく、外でも起きたようです。
というのも、飛行機が墜落を始めたからです。

騒動におどろいたクレイは、空港に併設されている電車に乗り込みました。
地下鉄はまだ正常な人間が多くいます。どうやら集まってきたようです。
車掌の黒人中年男性トム・マッコートは「いつまでもここに留まるわけにはいかない。やがて地下水がたまり、何もせずにいると24時間以内に溢れだす」と言い、15mほど先にある避難出口から外へ出ようと言いました。
しかし逃げ出したのは、トムとクレイともう1人、若者のマイクだけでした。
マイクは出口付近にいる男性作業員にツルハシで襲われ、即死します。
はしご段をのぼって通風口から外へ出ると、やはり街も大混乱に陥っていました。
クレイはトムを、自分の住むアパートに案内します。

部屋に入ったクレイは、トムの携帯電話を借りて家族にメールをしたいと言いました。
トムはクレイに携帯を渡すと、使った後は冷蔵庫に入れておけと言います。充電池が長持ちするからです。
クレイとトムは、そこで一晩過ごすつもりでした。
夜、ドアがノックされます。おそるおそるクレイが開けると、上の階の少女(10代半ばから後半)・アリスでした。
アリスは「ママを殺した」と言うと、血しぶきを浴びたので着替えをしたいと言います。
クレイはシャワーと服を貸しました。
風呂から出て来たアリスは、「移動するなら連れてって」と言います。トムもクレイも「そのつもりだ」と答えましyた。

ところで。
世間で何が起きたのかが分かっていません。
トムは「テロが始まったのか」と言いますが、本当にこの段階では全く分からなかったのです。
(先にネタバレすると、ある時点で携帯電話を使っていた人物が一斉に暴徒化した)

翌日。
奇妙な人間たちが、集団で移動する光景をアパートの窓から3人は見ました。
(この奇妙な光景、ゾンビに似ている。しかし実際はゾンビではない。死ねば死体のまま生き返らない。意思を持たない人間の行列)
彼らは群れをなし、時折小刻みに首を振っています。異様な光景にアリスは「鳥みたい」と言います。
クレイは金属バット、トムはバール、アリスはゴルフクラブを持って移動を開始しました。必要な物資はリュックに入れて背負っています。

【承】- セル(2016年)スティーヴンキングのあらすじ2

3人の横を、バイクに乗った2人組が通行しました。すると音に反応してか、集団がバイクを襲います。
その隙に3人は通りを抜けて郊外へ出ました。「銃所持を行使中」と書かれた家を見つけ、入ります。

住人は銃を使って死んでいました。その銃をクレアは奪い、ほかにも集めた銃を持ち、移動します。
裏庭に1人でブランコをこぐ少年がいたので、正常な人間かと思ったアリスが声をかけました。
ところが少年も襲ってきたので、アリスは発砲します。
発砲音につられて、わらわらと集まってきました。3人は雑木林を走って逃げ、手近の者だけ撃って時間を稼ぎ、ひたすら走ります。
手前に川があり、振り向くと100人近い人間が走ってきていました。
クレイ、トム、アリスは裏向けのボートの下に隠れてやりすごします。

その際、奇妙な光景を見ました。
日没近い夕暮れに、みんなが一斉に夕陽を見ながら口を開け、電波のような音(声)をあげたのです。
そして180度きびすを返して去りました。

現段階で3人が分かったことがあります。
「日が沈むと彼らは活動を終えるらしい」
「電波(パルス)が彼らをひとつにしている」
この2つです。

夜間に移動していると、学校の近くを通りかかりました。
クレイ、トム、アリスはここで、正常な2人と会います。
ジョーダンという寄宿舎の奨学生の少年(10代半ば)と、アーダイ校長先生です。
ここで初めてクレイたちは、今回の珍現象について知りました。アーダイ校長先生が分かっていたのです。
競技場には、彼らが寝入っている場所がありました。どうやらそこは、学校で感染した人たちの場所のようです。
何百人もの人間が、いっせいに折り重なって仰向けで寝ている光景は異様でした。しかもみんな目は開いたままです。
彼らは携帯電話のように、口から何かすごく小さな音楽を奏でながら寝ていました。いえ、寝ているのではなく、活動休止なのです。
アーダイ校長先生が、試しにと包丁を1人の足に刺してみますが、反応はありません。
すごく小さな音楽ですが、多数の人間が集まるとメロディが聞こえます。

アーダイ校長先生が説明します。
彼ら自身が送信機、いわば携帯電話のようなものになっており、その真社会性はハチやアリのそれと似ていて「共有」するそうです。
いずれは全人類が巨大有機体の1つになるそうです(繋がる、という意味)。
夜の間は「再起動」のため、いわばシャットダウンしているとのことでした。
では夜間は大丈夫なのかと思ったクレイたちの思いを先回りするかのように、アーダイ先生は言います。
ただし…もし進化が進むと、睡眠時間が減るかもしれない、あるいは進化で新たな能力を得るかもしれない、と。
(先にネタバレになるのだが、アーダイ校長先生の言うことは正しく、終盤では夜間でも襲ってくる)

いずれにせよ存在が危険なので、競技場にいる繋がった人間を焼き払うと校長先生は考えていました。
競技場の隣にはガソリンスタンドがあります。
散水車にガソリンを詰め、クレイとトムがガソリンを放水しつつ運転し、人間を轢きながらガソリンを散布しました。アリスはジョーダンに銃を渡します。
矢の先にガソリンをしみこませたテニスボールをつけた矢を、アーダイ校長先生が人間の塊に弓で射ました。群れは炎に包まれます。

【転】- セル(2016年)スティーヴンキングのあらすじ3

脊髄反射で立って塊の外に出ようとする者は、アリスやジョーダンが撃ちました。
油が引火して車が爆発炎上し、アーダイ校長先生は死にます。

クレイ、トム、アリス、ジョーダンは移動を続けます。
なるべく移動は夜間のうちに済ませ、開いている雑貨店で昼間は睡眠をとりました。
その時、クレイは赤いパーカーをかぶった男の悪夢を見ます。
ジョーダンも悪夢を見てうなされ、「不潔で黄ばんだ歯を持つ気味が悪い奴で、赤いフードに長髪の男が出て来た」と言いました。
アリスが「頬に傷があったんじゃない?」と反応し、その男に首を刺されたと言います。トムは線路に押されたと言いました。
実はそれはクレイが描くコミックのキャラクターで、『闇夜の旅人』に出てくる、世界の終末を予言する人物でした。
みんなが同じ男の夢を見たことにぞっとしますが、クレイのコミックはまだ連載中で、結末は決まっていませんでした。
アリスは自分の携帯電話を捨てます。

クレイたちは、クレイの妻子のいるニューハンプシャー州を目指しています。
(マサチューセッツ州とニューハンプシャー州は隣接しており、ニューハンプシャーの方が北にある)
北上するにつれ、雪が降り始めました。
途中の店に『カシュワク=ノー・フォ』という文字が掲げられています。意味は分からないながらも、後半は「電話不通(ノー・フォン)」のことではないかとジョーダンが言いました。
店内に入ると、まともな人間が3人います。男性2人と、サリーという女性です。
カシュワクとは土地の名称で、非法人地域のことだそうです。似た名前の湖が付近にあるとのことです。
どうやらカシュワクは、パルス(電波)を逃れた者の避難所になっている、という情報が入ったそうです。
店にいた3人は一休みしてからカシュワクに行くつもりでした。
クレイ、トム、ジョーダン、アリスも休憩させてもらいます。

仮眠を取っていた女性・サリーがドアの施錠を確認に行った時に、耳をすましました。
ザーッという電波の雑音ノイズを聞いた途端、サリーもおかしくなります。
サリーが耳元でノイズを聞かせた男たちも、行動がおかしくなりました。
アリスはサリーに殴られます。クレイが射殺して駆け寄りますが、頭部を損傷しており重態でした。
少しずつ意識が遠のき、アリスは死にます。
クレイ、トム、ジョーダンはアリスを埋葬し、移動しました。

歩いて移動しながら、3人はアーダイ校長先生の言っていたことが現実に起こっていると思います。
すでに彼らの夜間活動時間は短くなっており、最初期に行なっていた「暴力を振るう、相手を殺す」という行動から、「ノイズ音を聞かせて仲間に引き入れる勧誘」に変化しているのだと思います。

途中、少女とスキンヘッドの中年男と会いました。
男はレイ・ホイゼンガ、少女はデニース・リンクと名乗ります。デニースは妊婦です。
2人はカシュワクの土地を知っており、「圏外なんて大嘘。カシュワクは去年カジノもできて、むしろ盛況だ。襲われに行くようなものだ」と言いました。
「カシュワクは避難場所」というのは、正常な人間を誘うためのデマの情報のようです。
デニースの兄が群れからはぐれた者で、仲間が近づくと騒ぐので、「カナリア」と称して拘束していました(カナリアは敏感でガスなどの微量の空気の変化にも反応する)。
デニースの兄を見せてもらったクレイは、息子・ジョニーの声で「帰ってくる?」と話しかけたので、撃ち殺します。
と同時に、息子のジョニーが危ないと思いました。

【結】- セル(2016年)スティーヴンキングのあらすじ4

クレイ、トム、ジョーダン、レイ、デニースの5人は、レイが持っていたアイスクリーム販売の車に乗って移動します。

途中、レイは車を止めると、山中にクレイを呼びました。
レイは自分が連中に支配されつつあると言い、「時が来たらかけろ。旅が終わる時だ」と言って、折り畳み式携帯電話を渡します。
(後述するが、これは通話するためのものではなく、起爆装置)
そして首に巻いた爆弾を爆破し、自殺しました。
レイから預かった折り畳み式携帯電話を持ち、クレイは運転してシャロンの家に行きます。
クレイがひとりで中を見てくると言い、車を降りました。

家の中は誰もいませんでした。しかし冷蔵庫にマグネットのアルファベットで「パパ、生きてる? ママは奴らになった。カシュワクに行くよ。会いに来て。愛をこめて、ジョナサンより」というメッセージが書かれています。
屋根裏に連中になった妻・シャロンがおり、襲ってきました。トムが来て助けてくれ、クレイが射殺します。
トムがやってきたのは、アイスクリーム販売の車内に、大量のC4爆弾が積載されていたからでした。それを知らせにやってきたのです。
街ひとつ分は優に爆破できる量でした。
クレイは、レイが連中を殺すために用意したと知り、渡された折り畳み電話は、爆破スイッチだと気付きます。

クレイはトムにシャロンの車のキーを渡すと「旅を続けろ」と言いました。
もし自分が生きて戻れたらあとを追うから、ペンキで樹木に「TJD(トム、ジョーダン、デニースの名前の最初の文字)」と書いてくれと、ジョーダンに頼みます。
クレイはカシュワクに、息子の奪還に行くつもりでした。それが罠でも、コミック作家の責務だと思います。
3人は普通車で移動し、クレイはアイスクリームの車に乗って、カシュワクに行きます。

目的地が近付くにつれ、連中が増えました。彼らは群れをなし、同じ方向へ整然と移動しています。
その方向には、ひときわ大きな電波塔がありました。
この頃には、連中はクレイを襲ってきません。静かに移動するだけです。
電波塔の下へ行ったクレイは、赤いパーカーの男と対峙しました。
クレイはアクセルを踏んで男を轢き、さらに連射して倒します。
ジョニーを探したクレイですが、どこにもいませんでした。
絶望を感じたクレイは、折り畳み携帯を出し、爆破を起動させます。
するとすぐ近くに息子のジョニーがいました。クレイは抱きしめます。
みんな上を向いて、一斉にパルス(電波)のようなものを発しました。
クレイは上を向いてパルスを発する息子・ジョニーを抱きしめながら、爆弾を爆破させます…。

トム、ジョーダン、デニースの3人は、順調に移動を続けているようです。
「TJD」と黄色く書かれた樹木が、車道沿いにあります。
クレイはジョニーを連れて、レール沿いにカナダへ行こうとしていました。
しかしそれは夢で、実際のクレイは群れに加わっていました。連中の仲間になっています…。

(エンド後)ザーッというノイズのパルス(電波)音。
(不可解なラスト。死んだはずの赤いパーカー男も群れにいるし、
そのキャラを作り出した筈の作者であるクレイがなんの打開策も持っていない。
なんのためにそんな事象が起きたのかが一切説明されず、また彼らの名称も決まっていない。だからあらすじも説明しづらい。
「感染者」とか言ってくれれば、表現しやすいのに…。
クレイは奮闘むなしく仲間に入ってしまったみたいだが、ではアイス車の爆破は
どうなったのかとか、矛盾が多いラスト)

みんなの感想

ライターの感想

見終わった後、もやもやーっとする作品。けっきょくなにがしたかったのか。
いってみれば「人間が携帯電話みたいになっちゃう」話なわけだけど、そうなることで最終的に何がしたいのかが全く判らず。
しかも終盤、カシュワクに近づくところから以降は、画面が暗くて見えにくい。
冒頭の空港のシーンは、けっこうセンセーショナルで、見応えがある。
しかし中盤以降は、なんか迷走状態。ゾンビにしたいのか吸血鬼にしたいのかコンセプトが見えない。
ラストに至ってはほんとに意味不明なカオス。せっかく作った赤いパーカーの男はなんだったのか。
ちょっと不満が残る。
  • 匿名さんの感想

    (^ ^)ゎ

  • アイアムア肥満児。さんの感想

    偶然このページを見てこの映画のあらすじを知ったのだが、
    あまりにも邦画・漫画の『アイアムアヒーロー』に
    似ているので、
    驚くというよりも、
    発表時期を調べてみたら困った事態が生じそうな
    余計な心配が湧きました(^_^;)
    余計ですねはい。

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