「ダークウォーター」のネタバレあらすじと結末の感想

ダーク・ウォーターの紹介:NYルーズベルト島のじめついた老朽アパートに越してきた母娘が巻き込まれる恐怖の真相とは…と言う、鈴木光司の同名小説の映画化作品「仄暗い水の底から」(2001年/中田秀夫監督)の洋版リメイク作品で、2005年公開のアメリカのホラー・サスペンス映画です。監督は「モーターサイクル・ダイアリーズ」のウォルター・サレス。脚本は「フロム・ヘル」「フィアレス」のラファエル・イグレシアス。主演のダリアを「ビューティフル・マインド」でアカデミー助演女優賞など数々の賞を獲得したジェニファー・コネリーが演じています。

予告動画

ダークウォーターの主な出演者

ダリア(ジェニファー・コネリー)、その娘セシリア(セシー/アリエル・ゲイド)、その夫カイル(ダグレイ・スコット)、管理人ヴェック(ピート・ポスルスウェイト)、不動産屋マーレイ(ジョン・C・ライリー)、プラッツァー弁護士(ティム・ロス)、ナターシャと幼少のダリア(パーラ・ヘイニー=ジャーディン)など。

ダークウォーターのネタバレあらすじ

【起】- ダークウォーターのあらすじ1

1974年のシアトル。どしゃ降りの雨の中、幼いダリアはいつも遅れて来る母親を黙って待ち続けていました。その時のでんでん太鼓の音は、今も落ち込むたび彼女を苛みます。
そして2004年のニューヨーク。やはりどしゃ降りの日、彼女は離婚調停中の夫カイルを待っていました。2人は1人娘で9歳のセシリアの親権を争い、仕事も住まいもあるカイルは彼女に育てられるはずがないと怒鳴ります。
ダリアはセシーを連れ、NYのルーズベルト島の格安アパートを見に行きますが、水漏れしているエレベーターでダリアは別の子供の手を感じます。部屋は古く汚れていてセシーはベッドルームの天井のカビのシミをじっと見つめ、不動産屋のマーレイの説明中に1人で屋上に上がり、給水タンクの下でハローキティのリュックを拾います。中の人形が欲しくなったセシーは1週間経っても落とし主が出ない場合、拾得者の物になると聞き、急に気に入ったと言い出します。
ダリアもセシーを探す中、真上の10階で人影を見て、屋上扉が無施錠な上、屋上に柵が無い事を危険だと責めますが、マーレイがカギは間違いなく掛かってたと言う管理人のヴェックを叱責したため納得し、契約することに。

引っ越し後、部屋はリフォームされ住み良くなりますが、10Fからは物音が聞こえベッドルームのシミからも水が漏れ始めたため、ヴェックに苦情を言いますがマーレイに言えと断られてしまいます。
エレベーターは不調でいきなり10階に直行したりと不可解なことはありますが、セシーは学校に打ち解け、彼女も仕事が決まります。が、留守中、カイルが来て部屋に弁護士の件の書置きを残し、水漏れはたった半日で水受けのバケツから水が溢れるほどひどくなり、洗面所の蛇口から髪の毛が出て、ダリアは再度マーレイに苦情を言い、頭痛薬を飲んで休みます。
が、10階の音が気になるうち、ママと呼ばれて目覚めたため彼女は10階を訪ねます。ノックをすると、扉が開きますが人気は無く、あらゆる蛇口が全開になっていて家中水が溢れ、おもちゃの浮いた子供部屋と、居間には3人家族の写真が飾られていました。そこにヴェックが現れ、マーレイに言われて修理に来た、10階の家族は父親は海外へ母親は行方知れずで空き家になった、近所の不良スティーブとビリーの仕業だと言い、真下にある寝室の天井も乱暴に壊して水を抜き、続きは乾いてからだと言って帰ります。

セシーは自分と同い年の想像の友だち”ナターシャ”と話すようになり、学校でも注意を受け、夜、話してもいるようです。10階の物音は止まず夜勤の管理人も当てにならず困り果てた彼女は、子供の呼ぶ声を聞き、10階のトイレで吐く自分の母親に罵られる夢を見て泣きながら目覚めます。セシーは隣で怯えていました。

【承】- ダークウォーターのあらすじ2

彼女は友人メアリーの知り合いでベテラン弁護士ジェフ・プラッツァーと連絡を取り合うようになりますが、カイルは彼女の周辺やセシーの学校へも現れ、セシーの空想の友だち”ナターシャ”は、学校でも問題行動を引き起こし、寝室の穴を塞ぎに来たヴェックに、キティのリュックの持ち主が現れ喜んでいたと聞きいても嘘だと怒り、ナターシャが自分のリュックは机の中にある、ママ(ダリア)は母親に捨てられたとも言ってると言い出します。ダリアのトラウマにもなっているその過去を娘に話したことは無く、問い詰めても黙って泣くだけで、カイルを疑って責めますが正気を疑われただけでした。

週末、セシーはカイルの元に行き、ダリアは地下のコインランドリーに向かいます。アパートには管理人が言っていた不良スティーブとビリーがうろつき、ランドリーも不調で、キティのリュックはごみ箱に捨てられていました。その名札が”ナターシャ・リムスキー”なのを不気味に感じた彼女はごみ箱に戻しますが、直後にランドリーから異音がして、中に子供の姿が見え、汚水が溢れ出し悲鳴を上げます。
ヴェックは片づけながらあいつらの仕業だと舌打ちをし、ナターシャは10階にいた少女で、父親は始終母娘を口汚く罵り、少女は出て行った母親と一緒だと思うと話します。
部屋に戻った彼女は睡眠薬を飲んで寝ようとしますが子供の歌を聞き、セシーが戻っていつものように過ごす夢を見ます。夢の中では水漏れが天井いっぱいに広がり、セシーはナターシャと時折入れ替わり自分自身もそれを違和感なく受け入れる奇妙な夢で、目覚めると丸一日が過ぎていました。

セシーやメアリーには電話に出なかったと言われ、留守電に伝言があったプラッツァー弁護士と初めて会います。彼によれば、カイル側の主張は、ダリアの父親は暴力的で母親はアルコール依存症、そのため頭痛持ちで情緒不安定の上妄想癖があり、セシーも妄想と現実の区別がつかなくなっているなどという酷いものでした。プラッツァーはこれは親権訴訟にはよくある手だから気にしない方がいいと言いますが、彼女は頭痛には問題が無く、セシーが不安定なのは父親に捨てられ引越したためだと目を潤ませて憤慨します。
セシーはカイルから人形を買ってもらい上機嫌で戻りますが、彼が例の不良たちと話しているのを見たダリアは、エレベーターの前でセシーを待たせ確認しに向かいます。が、セシーはエレベーターに乗って10階に上がってしまい、1階に戻った時には捨てたはずのキティのリュックと中の人形で楽しそうに遊んでいました。

その夜、彼女はセシーにナターシャと話すのも遊ぶのも禁じ、プラッツァーにはカイルが不良2人を使い自分を狂気に陥れようとしていると訴えます。また翌朝ヴェックにキティのリュックを突き返し、2人のイタズラでまた寝室が水浸しになったと言い、これ以上修理を引き延ばせば訴えると言います。
また、10階の母親がサンディエゴの病院に入院しているとプラッツァーから連絡があり、まず10階に不法侵入されたことを彼女に伝えなければカイルの差し金と証明できないと言われ結果を待つことに。

学校に行ったセシーはナターシャの話はしませんが、手が勝手に動いて絵をめちゃくちゃにし、洗面所では汚水が溢れてナターシャが現れ悲鳴を上げます。
仕事でやむなく遅れたダリアが駆けつけた時には、教師はセシーは水浸しのトイレで気を失っていたと言い、病院では異常無しと診断されたものの、先に来たカイルが連れ帰ったと言われ、連絡も取れなくなっていました。
取り乱した彼女は、プラッツァーから2人は家で待っているかもと言われ戻りますが、夢で見たのと同じく寝室の天井にはカビが大きく広がり汚水で水浸しで、2人はおらず伝言もありません。
彼女は「私は母親じゃない!母親になれない…!」と叫ぶするうち、自分の母親が自分を罵る声を聞き、自分の母親を罵り、慟哭します。

【転】- ダークウォーターのあらすじ3

プラッツァーがマーレイと共に部屋に来た時には、ダリアはソファーで寝ていました。彼は、セシーは明日平常通り登校するが、カイル側は精神科に診せると言っていると言い、彼女も了承します。
マーレイはヴェックが知らせなかったと言いますが、寝室の惨状を見て頭を抱え、水道屋は15分後に来て今夜中に修理する、ダリアには高級ホテルを用意すると言います。
また、プラッツァーがヴェックに、アルコール依存症で入院中の10階の母親は、娘を置いて出たためまだそこに住んでいるはずだと言ったと詰め寄ると、その日の午後に階段で遊んでいたのを見かけたが、自分は父親から”母親と出て行った”と言われた以上、殺されてようが関係ない、関わりたくないとこぼしたため、プラッツァーはナターシャが行方不明になっている事を警察に通報します。

1人になった彼女は寝室の天井の穴を見つめるうち、「ママ、助けて」と言う声を聞き、廊下に水を踏んだ子供の足跡が点々と続いていているに気づきます。
足跡は屋上の給水タンクに続いていて、彼女はその梯子を登るキティのリュックに赤いレインコートの少女のビジョンを見て、給水タンクに登ってふたを開け、浮いている少女の遺体を発見します。
警察が駆けつけ、ヴェックは連行されます。プラッツァーは、ヴェックがタンクのふたを閉め忘れて少女が落ち、それを知りながら放置した重過失罪に問われる、親も罪に問われるべきだが州外にいるためどうしようもないと言います。ダリアは両親とも相手と一緒と考えどちらも真剣に娘の事を考えなかったとこぼします。
翌日、ダリアは、カイルに連れられ無事登校したセシーとの再会を喜び、彼にセシーの精神状態がまだ不安だけど、あなたの近くに引っ越してセシーとは交代で一緒に暮らすなど方法を考えると言い、2人は微笑んで別れます。

【結】- ダークウォーターのあらすじ4

その夜、ダリアは、親に捨てられたナターシャを思って沈むセシーに、あなたは愛されている、命より大事に思っていると優しく語りかけます。
彼女がセシーを風呂に入れた後、メアリーと電話をしていると、フード付きのバスローブを被ったセシーが風呂から出てきて、ご本を読んでとソファーに座ります。一方、風呂で遊んでいたセシーは気づかぬうちにバスタブの戸が閉まり、閉じ込められていました。
優しく本を読む中、水音に気づいたダリアは、その子が娘ではないと気づきますが、セシーはバスルームに閉じ込められ、ナターシャによってバスタブに沈められていました。

蛇口や排水溝からは汚水が噴き出し、天井からも激しく降り注ぐ中、彼女は必死でバスタブの戸を割ろうとしますが割れません。
ダリアは睨むナターシャに、ここを出ていかない!永久にあなたのママよ!あなたと一緒に行くわ!と叫ぶと、ナターシャは微笑み、ダリアはようやく息をついだセシーを愛おしそうに見つめ、汚水に呑み込まれていきます。ダリアは息絶え、その霊は水浸しの廊下をナターシャと手を繋ぎ消えていきました。
駆けつけた警察によって彼女の遺体は搬送され、セシーはカイルに引き取られていきました。

3週間後。アパートに最後の荷物をカイルと取りに来たセシーは、1人部屋に残り優しいダリアとの日々を思い出し、大粒の涙をこぼします。が、2人がエレベーターで1階に降りた際、セシーが乗ったまま扉が閉まり、カイルは焦ってボタンを押しますが開きません。
けれどセシーは、エレベーターの水漏れを優しく見つめ、ダリアの手が優しく彼女の髪を撫で、ほほに触れるのを感じます。彼女はセシーを抱きしめ「私のかわいい娘…ずっと見守っているわ」と呟きます。
扉が開き、出てきたセシーの髪は、ダリアがいつもしていた三つ編みに編まれていました。彼女はしっかりとした足取りで車に乗り、給水タンクを微笑んで見上げ、去って行きました。

みんなの感想

ライターの感想

実は、より原作に近い中田監督の「仄暗い水の底から」のひたすら苦難に耐え忍びつつも翻弄されるばかりのか弱き母親像より、こちらの方が好ましいと感じています。
ダリアは強い女性です。幼い時、ナターシャと同じ過酷な環境下にありながら、立派に成人し家庭も仕事も持ち、家庭に背を向けた夫と決別したことで罵られ、何度も心折れそうになりながらも必死で抗い、セシーを第一に考え、けして自分と同じ目に遭わせないと言う祈りに似た踏ん張りには大変共感できるし、ナターシャと残る理由もセシーに注ぐ愛情も明確です。しっかり者のお嬢ちゃんセシー役のアリエル・ゲイドが最後の最後に見せる大粒の涙も胸に迫るし、プラッツァー弁護士の優秀な仕事ぶりにも頭が下がります。
お国柄と言う一言では片づけたくないこの違い、見比べてみるのもおススメです。

映画の感想を投稿する

映画「ダークウォーター」の商品はこちら