映画:ダークスクール

「ダークスクール」のネタバレあらすじと結末

ダーク・スクールの紹介:山間の寄宿学校に編入となった問題児たちが芸術に取り憑かれ壊れていく恐怖を描いた2018年制作のスペイン/米合作のホラー映画。原作は「ラストサマー」シリーズで知られるロイス・ダンカンの「Down A Dark Hall」。監督は「レッド・ライト」のロドリゴ・コルテス。主演は「マンハッタンに恋をして~キャリーの日記~」のアナソフィア・ロブ。エレガントでマッドな校長役を「キル・ビル」のユマ・サーマンが好演している。

あらすじ動画

ダークスクールの主な出演者

キット(アナソフィア・ロブ)、デュレ校長(ユマ・サーマン)、その息子音楽講師ジュール(ノア・シルバー)、ヴェロニカ(ビクトリア・モローハズ)、イジー(イザベル・ファーマン)、アシュリー(テイラー・ラッセル)、シエラ(ロージー・デイ)、文学講師シンクレア(ジョディ・メイ)、数学講師ファ―リー(ピップ・トレンス)、用務員オーロンスキー(レベッカ・フロント)、キットの母ジニー(カースティ・ミッチェル)、継父デイブ/デイヴィッド(ジム・スタージョン)、実父(David Elliott)など。

ダークスクールのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①素行不良な女子高生キットたち5人が、山間の寄宿学校への編入させられる。美術担当のデュレ校長は「劣等生の才能を見出し、天才に変える」と豪語し、その息子ジュールは音楽、他に数学、文学など4人の講師の授業が始まる。無表情な中年女オーロンスキーは生徒の世話や投薬の他、体術の心得もある。②間もなくキットはピアノ、他の生徒は詩、数学、絵画の天才的な才能が開花するが、校長に反目するヴェロニカは変化がない。③学院内には不気味な人影がうろつき、生徒全員が霊感体質である事が明らかとなる一方、創作に没頭するあまり壊れ始める。④校長らはむしろそうなる事を望んでいると直感したキットは、ヴェロニカと共に入室禁止とされた部屋に侵入するが…。

【起】- ダークスクールのあらすじ1

ダークスクールのシーン1 -女神よ 我を通じて語れ- ホメロス作「オデュッセイア」
クリスマスの夜。幼いキットは、父親に呼ばれて目を覚まし、雪の降り積もった庭に出て行きます。父親は彼女に「もう心配ないよ」と言い、去って行きました。
17歳になったキットは、その素行の悪さから、母親と共に校長室に呼び出され、シンクレアに引き合わされます。
彼女は、山間部にある少人数制の寄宿学校の講師で「我がブラックウッド学院は、優秀な校長の元で、生徒はみな才能を開花させている。何もかも変わるわ」と話します。
その学校は授業料も高額で、キットも懲罰と感じて猛反発しますが、母親のジニーと継父のデイヴは強引に編入を決めてしまいます。
ジニーは、幼い頃のハイキング写真を見ていたキットに「その時あなたは6歳で心配だったけど頑張ると言った。あなたは自分の意志で始めて、やり遂げた。パパが特別にあなたを誉めたのは頑張ったからよ」と話します。

ブラックウッド学院の校舎兼宿舎は、山々に囲まれた古い大豪邸で、室内は昼でも暗く、豪華なアンティークの家具調度で溢れていました。
彼らを出迎えた若く美しいデュレ校長は、無表情な初老の女性用務員オーロンスキーと共に彼らを個室へと案内します。
2階の個室も洒落たアンティークで明るい部屋でしたが、周囲は山々と深い森に囲まれ、制服と思しき白いシャツと黒いスカートが用意してありました。また2階の奥には不気味な暗い扉があり、立ち入り禁止だと言われます。
彼女は、ジニーが「昔はあんな子じゃなかった。情緒不安定で攻撃的だ」と校長に話すのを聞き、ろくに口をきかないまま分かれます。
学院での初めての夜。夕食と処方薬はオーロンスキーが運んできて、キットが薬を飲み下すのを確認して出て行きます。また深夜、彼女はひそひそ声で目が覚め、ベッドに自分が寝ている悪夢を見ます。

翌日、学院に残り4人の生徒が到着します。両親に連れられてきたゴス系のイジー、黒人のアシュリー、赤毛のシエラは明らかにメンヘラ系女子で、大柄なヴェロニカはふてぶてしい態度で遅刻し、暴言を吐いていました。
デュレ校長は「この学院には才能が無いと入れない。内なる才能を必ず見つけてあげる。そのためには集中力を高めなければ」と言い、全員から携帯を取り上げます。
携帯は学期中1通話のみ、ネットも無いと聞いた彼女たちは、口々に不満をまくし立てますが、校長は「ここは刑務所代わりなのよ。あなた方はこれまで人を傷つけ、家族を苦しめた。放火、窃盗、違法薬物、暴行等々自分勝手な行動をした結果、ここに来ることになった。けれどここには鉄格子も無いし、遠いけど街にも出られる」と話します。
そして「非凡な人生を送るには並外れた努力が必要です。あなたたちは間違いなく特別な存在です。今までは罵られて罰せられ、のけ者にされ、笑われてきた。けれど私の指導に従い、高みを目指す気持ちを持てば、嘲笑う人はいなくなります」と断言します。

各々が個室で荷解きをする間、ヴェロニカは早速キットに因縁をつけますが、軽く往なされます。またキットは2階奥の扉から聞こえる囁き声に気づきますが、オーロンスキーに止められます。
その晩は正式なディナーとなり、講師たちが紹介されます。
数学のファーリーは初老の紳士、キットを勧誘に来たのが文学担当のシンクレア、音楽はデュレ校長の息子で、ロイヤル音楽アカデミー卒のハンサムな好青年ジュール、そして美術はデュレ校長自身が担当します。
デュレ校長はそこでも「生徒は才能の大きさで厳しく選んだ」と話し、ジュールは9歳でピアノはやめたというキットに興味を持ちます。
その夜、キットの部屋には不気味な人影が現れます。

翌日から授業が始まり、シンクレアはプルーストの大作「失われた時を求めて」を5日で読破するという課題を出し「テーマは愛だ」と語ります。
デュレ校長の授業は屋外での写生で、下品な絵を描いていたヴェロニカには「私には”生き抜く才能を持たず怯えきった若い娘”に見える。気の毒に」と言い、キットには「悪くないが下手」と言います。
ファーリーは黒板一杯の数式を書き「数学はこの世のあらゆる事象を説明できる」と語り、ガリレオの言葉を紹介しますが、ヴェロニカとキットが取っ組み合いのケンカになり、突然現れたオーロンスキーに乱暴に引き離され止められます。彼女には体術の心得もあるようです。
ジュールの授業は温室に面した音楽室での合奏でしたが、結果は最悪でした。彼はそれでも「君たちが楽器だ。誰にどの道具が合うのか、どんな芸術的精神を発揮するのか見極めたい」と言い、ピアノを弾いていたキットに一音だけ弾かせて、見事な連弾を披露します。皆はうっとりと聞き入りますが、ヴェロニカは茶化していました。

放課後、ジュールはデュレ校長の指示だと言ってキットに特別授業をし、うまく弾けずに恐縮する彼女に優しくわけを聞きます。
彼女は「最近、ピアノを買ってくれた父の事をよく思い出す」「父が死んだ時、私はまだ9歳だった。出張帰りに事故に遭った」と打ち明けます。
ジュールは「今も悲しい?」と言って一音を響かせ「指を離してからも響き続ける音もある。苦難もあるが、僕を信頼し言うとおりに頑張れば、驚くほどの力を出せる」と話します。

ほどなくしてアシュリーは美しい詩を書いて「言葉が降りてきた」とはしゃぎ、イジーは数学、シエラは取り憑かれたように芸術的な絵を描き始めます。けれどヴェロニカだけは取り組もうすらしていませんでした。
またキットはジュールと森に行き、彼に導かれて自然の音を聞くうち我を忘れ、亡き父親に呼ばれて、音楽室で正気に返るという不可思議な体験をします。
2人はディナーに遅れ、シエラは「食欲がないし、絵を描きたい」と言って退席しますが、デュレ校長は芸術を最優先すべきと言い、咎めませんでした。

その夜、キットは図書館で、無心で数式を解いていたイジーを見かけ「落第寸前だったが、劣等生じゃなくなって楽しい」と打ち明けられます。
その時アシュリーの悲鳴がして駆けつけると、彼女は狂ったようにペンを走らせ「あっち行って!来ないで!」と泣き叫んでいて、2人は人影のようなモノが壁に逃げ込むのを目撃します。
アシュリーは「私に言葉をくれたのは”エリザベス”よ!彼女を襲った男に襲われた!夢にも出てきた!」と怯えていました。
そこにヴェロニカとシエラも駆けつけますが、廊下には人影がうろつき、物音がして出られず、結局全員で”お泊り会”をする事に。
彼女たちの編入の経緯はまちまちでしたが、キットが「父親が亡くなった晩、彼を見た。ちゃんとお別れを言いたかった」と打ち明けた事で、皆説明できない何かを見たり感じたりする、またその事で疎外され治療を受けている、いわゆる”霊感体質”である事が判明し、その”才能”こそが5人の共通点だと気づきます。
ヴェロニカは日常的にそれらを見る体質でしたが、見えないと言い張っていました。

翌日、ヴェロニカ以外の4人は、温室にいたデュレ校長に昨夜の件を訴えに行きますが、彼女は対策を練るどころか、処方薬の悪影響だと断じて薬の服用を禁じます。処方薬の服用は、偉人を異常者扱いする愚かな所業で、芸術的な独創力を削ぐというのです。
学院での成果に満足しているイジーとシエラは納得しますが、キットと現象に怯えるアシュリーは納得できませんでした。

【承】- ダークスクールのあらすじ2

ダークスクールのシーン2 ヴェロニカを除く4人はさらに創作に没頭し、感性も研ぎ澄まされていきますが、シエラはなぜか作品に”T.C”というサインを入れ、キットは聞いた事も無い名曲をも弾けるようになります。
彼女は優しく寄り添って見守るジュールに「天才である先生のおかげよ」言いますが、彼は寂しげに「確かに技術はあるが、母の分類では天才とは呼べないらしい」と打ち明けます。
キットは「(デュレ校長の)間違いかも」と言い、いい雰囲気になりますが、デュレ校長がジュールを呼びつけ「自分の役割を忘れないで。私たちは教官ではなく、生徒に正しい道を歩ませる案内役よ」と叱っていました。
間もなくシエラは部屋にこもりきりになり、アシュリーも憔悴していきますが、ヴェロニカだけは食欲も旺盛で何の変化もありません。

一方、学期中たった1度許された携帯使用も、校長室のデュレ校長の前で数分間の通話が許されるだけで、普段は携帯も充電器もデスクの奥のカギ付の物入れに入れられています。
キットは校長の前で母親と会話をしながら、携帯の保管場所を確認し、壁に掛けてあった絵画に”T.C”というサインがある事に気づきます。
部屋に戻る途中、キットはアシュリーに呼ばれて詩を見せられますが、その出来は最悪で、彼女は「”エリザベス”が来ないの!次の人の所に行った!頭の中にいる男たちがすごく怒ってる!…きっと死ぬ…」と怯えていました。
またシエラは散らかった部屋に座り込み、突然喉が渇いた!と呻いて、金魚の死骸が浮いた金魚鉢の水を飲み干します。彼女の絵には全て”T.C”というサインがありました。

キットは図書館の芸術名鑑を調べ、”T.C”=”トマス・コール”で、校長室にあった絵画を描いた画家だと知ります。
その時ヴェロニカが来て、キットはトマス・コールの絵を見せ「1800年代に46歳で死んだ画家だが、校長室には別アングルの同じ画があり、シエラの絵には”T.C”のサインがある!」と打ち明けます。
また、アシュリーに詩を授けたのは27歳で死んだエリザベス・ウェブで、キット自身が再現したのは亡き作曲家ケスラーの曲だというのです。
ヴェロニカは一旦は呆れて出て行き、幻覚に襲われ錯乱したキットを救い出しますが、頑として「見てない」と言い張ります。
2人は草原のベンチでタバコを吸いながら初めて本音で語り合い、ヴェロニカは、ようやく霊が見えている事を認めます。
彼女は「現実の悩みの方が深刻で、気にする余裕が無かった」と言い、「継父の暴力は日常的だったが、動物園でキリンを見て帰ったある日、暴行され泣き叫んでいた母親が初めて、小振りの切れ味の悪い包丁で継父を刺した。継父は死ななかったが暴力は止んだ。戦わなきゃ苦難は終わらない」と打ち明けます。
キットはただ「一緒に来て」とだけ言い、2階の開かずの扉へと向かいます。

扉の周囲は暗く、明かりは小さなライトだけ。扉には奇妙な文様があり、周囲には不気味な人影がうろついていました。
しかしその扉は存外簡単に開き、その奥は2階建ての丸天井の広いホールになっており、壁中に高名な芸術家の肖像画が飾られ、中央には古びた棺のようなモノもありました。
また、その奥の扉の中は、かつての生徒たちの資料や、苦悶の痕跡も生々しい書きかけの楽譜などが隠してありました。
それを見ている最中ライトが切れ、ヴェロニカが持っていたオイルライターで燭台のロウソクに火を灯します。

その時、デュレ校長とオーロンスキーが入って来たため、ヴェロニカはキットを逃がして、タバコを吸いながらケンカ腰で話し始めます。
事態を察した校長は「根気強く接してもあなたの価値が見いだせない。私の我慢が足りないのかしら?それとも手の施しようがないの?あなたは学院の方針を受け入れようとはせず、機会を無駄にするばかり!覚悟しなさい!ヴェロニカ!」と言い、周囲が異様な気配に満たされます。
「あなたを”捧げ物”にする!」…校長がそう言い放った瞬間、扉は閉まり、キットはホールから逃げ出します。

キットは個室に走り「逃げよう!」と叫んでドアを叩きますが、扉は開かず、地震の幻覚が襲いますが、ホールから聞こえるピアノの音に気づいて、誘われるように戻って行きます。
ホール内はたくさんのロウソクが灯り、柔らかい光で満ちていいて、その中央で古いグランドピアノを弾いていたのはケスラーでした。
階段にはデュレ校長とオーロンスキーとファーリーがいて、校長が「私の子は?会えるとおっしゃった」というオーロンスキーに「我慢して。結びつきは強まったわ」と話していました。
キットはケスラーの隣に座って曲に耳を耳を傾け、どこからともなく仮面を着けた大勢の紳士淑女が現れ、踊り始めます。
校長は「怯えないで。みんな味方だから…”楽器の器”になりなさい」と囁き、キットがピアノを弾き始めると同時にケスラーが掻き消えます。

キットは憑かれたようにピアノを弾き始めますが、恐ろしい形相の男が現れて「俺の音楽を奏でろ!」と脅されます。校長は「その男は芸術家じゃないわ!無視して!」と言い、キットに弾き続けるよう命じます。
曲がクライマックスに達した時、天井が開いてまばゆい光が差し、校長は「ようやく扉が開く時が来たのね。その調子で頑張って!」と声を掛けます。
ピアノやキットの身体からは白い気体が立ち上り、校長はその光の中で天井に向かって両腕を掲げますが、怖ろしい男は「次は俺の番だ!」と迫ります。
キットはそのまばゆい光の中に亡き父親の姿を見つけ「キット!しっかり!」という父の声を聞き、正気に返ります。
気づけばそこは音楽室で、怯えた彼女は、そばにいたジュールに「何が起きたの?!」と聞きます。
ジュールは懸命に彼女を落ち着かせようとしますが「君が世界に美をもたらす。天才作曲家は若くして死ぬ。ケスラーは33歳だった!彼らはもっと作品を残せた!」と説得します。
しかしキットは「信じてたのに!ウソは止めて!人には寿命がある!私の人生は渡さない!」と叫んでテープレコーダーを放り投げ「今すぐ広間に全員を集めて!」と怒鳴りつけます。

【転】- ダークスクールのあらすじ3

ダークスクールのシーン3 広間には、デュレ校長と講師たちとオーロンスキーがやって来ますが、生徒はイジーだけでした。
講師たちは取り繕おうとしますが、キットは全てを暴露し「ヴェロニカをどうしたの?!あんたたちはみんな嘘つきよ!学院の学籍簿を見た!”特別な生徒”たちはあんたらに利用されてた!今は私たちが餌食!」と怒鳴ります。
けれどデュレ校長は平然と「選ばれた栄誉に感謝なさい」と言い、イジーも感謝を口にします。
校長によれば、生徒らは霊たちの”(楽)器”で、”特別な才能”とは霊の憑代となる能力だと。それを校長の”霊と交信する能力”で引き合わせ、その作品を完成(再現)させる事が目的だというのです。そして劣等生が薬物に溺れ、自殺するのは智の女神が消えたからであり、その惨めな現実から救い、力を与えているのだと。
しかしキットは「彼らがその芸術を食い物にしてる」と批判します。デュレ校長は認めませんが、ファーリーはイジーの成果を自分の手柄にしようとしている事は明らかでした。
両者の話は平行線で埒が明かず、校長はついに「あなたが父親と会えるのはここだけだ、ここを去れば父親とは永遠に会えなくなる」と脅します。

キットは残りの生徒たちを助けに行き、ジュールがその後を追います。
彼女は引き留めようとするジュールに激怒しますが、アシュリーの叫び声を聞き駆けつけます。
アシュリーは両手をガラス片で切り裂いていて、ジュールはここで手当てしようと言いますが、キットは救急車を呼ぶため、携帯を隠してある校長室へと向かいます。
途中、ジュールはキットに校長室の鍵を渡しますが、アシュリーが窓から身を投げ、温室へと落下します。
彼女はまだかすかに息があり、ジュールはアシュリーに付き添い、キットは一人校長室に走って携帯で警察と救急に連絡します。またシエラも助けに行きますが、既に衰弱し死亡していました。
キットは部屋の壁に数式を書き終えてニヤついていたイジーに「アシュリーもシエラも死んだ!逃げなきゃ!」と言いますが、「式が解けた」と言われてその頬を引っぱたき「答えは3よ!いい?!」と叱って逃がします。

校長たちとジュールはその間、アシュリーの遺体をホールに運んで揉めていました。デュレ校長はアシュリーを”捧げ物”にするといい、ファーリーは私欲に走り、怖気づいたシンクレアが反対していたのです。
そこにキットが現れ「警察が来る」と言ってジュールに鍵束を投げたため、息子の裏切りを知った校長は「救いようのない人。愚かで、父親に似たのね」と罵ります。
キットはオーロンスキーに取り押さえられて捕まり、ホールの奥の扉に閉じ込められます。
ジュールは校長に「父はあなたと別れた賢い人だ」と言い捨て、キットを助けに向かいます。

ホールの奥の部屋には、燃えるロウソクの輪があり、鎖に繋がれたヴェロニカがいましたが、悪霊に取り憑かれ正気を失っていました。
キットは「戦いなさいよ!あんたの才能は戦うこと!」と怒鳴りますが、扉からは大勢の亡者が現れ逃げ惑ううち、ヴェロニカに捕まれて揉み合いとなり、ロウソクの火が辺りに燃え移ります。
キットはヴェロニカに馬乗りになって引っぱたき、なんとか正気に戻します。
亡霊たちはその瞬間動きを止め、キットとヴェロニカは何とか脱出しますが、ホールにいたイジーはまだ数字の幻覚を見て薄笑いを浮かべていました。
キットは必死でイジーを呼びますが、イジーは正気に戻れないまま炎に呑まれていきました。
一方、デュレ校長は校長室の金庫から札束を出し、ファーリーに「警察が来たらこれを渡して」と言いますが、ホールが燃えているのに気づいて愕然とします。

【結】- ダークスクールのあらすじ4

ダークスクールのシーン2 その頃、扉の外ではキットを救いに来たジュールが、オーロンスキーに倒され呻いていました。オーロンスキーは彼にとどめを刺そうとしますが、隠れていたシンクレアに棒で殴り倒されます。
炎は屋敷中に広がり、大勢の亡者がうろついていました。
シンクレアは呻くオーロンスキーと亡者たちに囲まれながらも「早く逃げなさい!」と叫び、彼らは出口を見失いますが、キットが父親の姿を見つけて追いかけます。
一方、デュレ校長は額から絵画を切り取り持ち出そうとしていましたが、呼びに来たファーリーを怒鳴りつけて振り返った瞬間、持っていたナイフがファーリーの腹に突き刺さります。
倒れた彼の背後からは、あの怖ろしい形相の男や亡霊たちが現れ、デュレ校長は「私が責任者よ!私の学院よ!」と叫んでいました。

炎が生徒らの作品に燃え移る頃、数十台のパトカーと救急車が学院の門を通過します。
炎の中を彷徨っていたオーロンスキーは、広間を駆け抜けた幼い息子の姿に気づいて後を追い、温室で見つけて声を掛けます。
「アントン!待ちなさい!…こっちを向いて…ほら、おいで」息子はゆっくりと振り向き、笑顔のオーロンスキーに駆け寄る間もなく、2人は爆炎に呑まれます。

キットとジュールとヴェロニカは、なんとか玄関ホールに辿り着きますが、キットが逃げ遅れてジュールが助けに戻り、ヴェロニカだけが警官隊に無事保護されます。
キットとジュールは崩れ落ちるシャンデリアや木材の中を逃げ惑っていましたが、デュレ校長が中央階段によろよろと現れ、炎に包まれます。ジュールは叫んで駆け寄ろうとしますが、キットに止められます。
彼は暫し呆然としていましたが、キットの身代わりに倒れてきた木材の下敷きになり死亡します。

キットも下半身を木材に挟まれて気を失いますが、炎の中から現れた父親が手を差し伸べ、救われます。
「もう、疲れちゃった…とにかく苦しくて…」と漏らす彼女を、父親は「そうだね。分るよ。でも頑張らなきゃ」と励まし、出口へと導きます。
キットの脳裏には「自分の遺志で始め、やり遂げた」という母の言葉、「僕を信じ、僕の言うとおりに頑張ってごらん」というジュールの言葉、そして「あなたはきっと成功する。正しい道を歩み始めたばかり。今後はあなた次第よ」というデュレ校長の言葉が次々と浮かんでいました。

その頃、庭にはキットの両親も駆けつけ、燃え盛る豪邸を見て愕然とします。
半狂乱でキットを探していたジニーは、ふらふらと炎の中から現れ、救急隊員に抱えられたキットに駆け寄り、救急車で病院に向かいます。
救急車の中でキットは、父親と補助椅子に座って話し、狼狽える母親と蘇生措置される自分の姿を見ていました。
「道を見失った」「分るよ。みんな同じだ」「死ぬんでしょ?」「そうだ」「ずっと会いたかった」「私もだ」「一緒にいたい」…
父親は「お前の人生は続いていく、今はまだ序章だ。道は見つかる…もう行くよ」と言い「愛してるよ」と微笑みます。
キットは「私も愛してる」と言い、「さようなら」と、彼女があの雪の日からずっと言いたかった言葉を口にします。
その瞬間キットは蘇生して一筋の涙を流し、ジニーは満面の笑みでその手を握り、泣いていました。

みんなの感想

ライターの感想

「キル・ビル」「パルプ・フィクション」のユマ・サーマンが、知的でエレガントでマッドな校長役を好演しているホラー・サスペンス映画です。
彼女が演じるデュレ校長は、スレンダーでドレッシー、フランス語訛りの英語も印象的なエレガンスなマダムですが、壊れ方はやはり絶品でした。
また数学に目覚めるイジーは「エスター」のイザベル・ファーマンで、コミカルでクリーピーな空気感を醸しつつ、納得の死に様を見せてくれます。
キット(アナソフィア・ロブ)だけが家族が寄り添う特別枠で救われるのが少々気になりますが、最後まで我が道を貫き生き延びたヴェロニカ(ビクトリア・モローハズ)の「過酷な現実と戦う事で精いっぱいで霊感とか気にした事無かった」という台詞も染みました。また武闘派(!)オーロンスキー(レベッカ・フロント)が最後の最後に見せる笑顔も実によかった。
怪しい血みどろの儀式やゴアシーンはありませんが、音楽のシーン、芸術に執着し神々しささえ漂う校長の演説、クライマックスの火災シーンは圧倒的で、かなりドキドキハラハラさせられます。
そして何をさておきユマ・サーマン!!ファン必携の作品だと思います。

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