「ディアボロス/悪魔の扉」のネタバレあらすじと結末の感想

ディアボロス/悪魔の扉の紹介:フロリダで無敗の若手弁護士ケヴィンは、NYで評判の大手法律事務所の経営者ミルトンにスカウトされ一躍脚光を浴びるが、華やかな暮らしと裏腹に妻は異常をきたし、ミルトンに刃向う者が次々と謎の死を遂げるという1997年公開、アメリカのオカルト・サスペンス映画。監督は「愛と青春の旅だち」「Ray/レイ」のテイラー・ハックフォード。原作はアンドリュー・ネイダーマン、脚本は「レッド プラネット」のジョナサン・レムキンと「フィクサー」のトニー・ギルロイ。特殊効果は「遊星からの物体X」のロブ・ボッティン。主演は「コンスタンティン」のキアヌ・リーヴスと「インソムニア」のアル・パチーノ、ヒロインは「スウィート・ノベンバー」のシャーリーズ・セロン。

予告動画

ディアボロス/悪魔の扉の主な出演者

ケヴィン・ロマックス(キアヌ・リーヴス)、ジョン・ミルトン(アル・パチーノ)、ケヴィンの妻メアリー・アン(シャーリーズ・セロン)、ケヴィンの母アリス(ジュディス・アイヴィー)、バズーン(ジェフリー・ジョーンズ)、カレン(クレイグ・T・ネルソン)、クリスタベラ(コニー・ニールセン)、パム(デブラ・モンク)、ヒース(ルーベン・サンチャゴ=ハドソン)、その妻ジャッキー(タマラ・チュニー)、バズーンの妻ダイアナ(パメラ・グレイ)、教師ゲティ(クリストファー・バウアー)、教え子バーバラ(ヘザー・マタラッツォ)、モイエズ(デルロイ・リンドー)など。

ディアボロス/悪魔の扉のネタバレあらすじ

【起】- ディアボロス/悪魔の扉のあらすじ1

フロリダで、無敗を誇る若手弁護士ケヴィンは、教え子バーバラへの性的虐待を問われた教師ゲティの裁判中、有罪を確信して追い詰められます。休憩中のトイレでも、新聞記者のラリーに「よく頑張ったよ、でもいつかは負ける日が来る」と言われますが、法廷に戻った彼は、バーバラによるいけ好かない教師ゲティに対する腹いせだと反論し勝訴します。
その夜、彼は妻メアリー・アンたちとクラブで祝杯を上げますが、ニューヨークのミルトン法律事務所のスカウトだと言うヒースに声をかけられ、仕事は陪審員選びで来週から、夫婦2人分の経費と報酬だと言われ、法外な額の小切手を渡されます。
日曜日、教会にいた母親は彼から事の次第を聞き、メアリー・アンにそそのかされたの?と言い、NYを古代都市バビロンに例え、気をつけてと見送ります。メアリー・アンは早く孫を抱かせないとと笑います。

マンハッタンの裁判所で、彼は早速陪審員選びに加わりますが、ヒースは古参の弁護士の意見を退けてケヴィンを優先し、たった38分で無罪を勝ち取って実力を証明したとメアリー・アンに報告し、浮かれます。
ヒースは彼を、瀟洒たビルの国際的で大勢の弁護士を抱えるミルトン法律事務所に連れて行きます。彼は説明の間、赤いスーツの女性弁護士に気を取られてはぐれ、1人で広く洗練されたデザインの社長室に入りミルトンと会います。
ミルトンは彼の通り一遍の謝辞を受け流し、君は元検事で64連勝だと褒め、ゲティは本当は有罪だったのかと聞きます。ケヴィンは始めは無罪と信じてたと話しますが見透かされ、男子トイレの穴から陪審員の審議を覗いてたと白状します。
ミルトンはフロリダに戻る気は無いなと言い、彼を屋上のウォーター・ガーデンに招き入れます。そこは満々と水が湛えられた巨大な空中庭園でしたが柵が無く、ミルトンは静かで落ち着くと言う彼に、私と同じだと笑い面接を始めます。
ケヴィンは父親は生まれる前に死亡、母親はタフな牧師の娘で工場勤め、教会の奉仕活動に熱心だと言うと、ミルトンは「息子は狼の中の小羊か」と笑い、聖書や教会を信じてるかと聞き、彼は洗礼は受けたが卒業したと答えます。またミルトンは、刑事弁護士は必要だが、ケヴィンが重圧に耐えうるかが問題で思案中だと言い、それを報酬の話で遮る彼に「簡単な事だ」と笑います。
ヒースは彼らをミルトン所有のカーネギー・ヒルの超高級マンションへと案内し、妻のジャッキーを紹介し、16階には管理部長のエディ・バズーン夫妻、最上階がミルトン邸だと話します。彼らの住まいはヒース夫妻との2軒で1フロア、8部屋の豪華なもので、メアリー・アンは大はしゃぎでしたが、ヒースはここは役員専用で自分たちも6年目に入った、よほど気に入られたのだろうが妬む者もいると忠告します。
夫妻が帰った後、ケヴィンはメアリー・アンに大切なのは君だ、本当にここで暮らしたいかと聞きますが、彼女はここがいいに決まってる!と言いキスをします。

翌日、彼は各部門の重役会議で紹介され、専用の執務室では秘書のパムにモイエズ事件の書類を渡されます。それは呪術師モイエズが逮捕された案件で、ヤギ殺害の罪で現行犯逮捕された映像もあり明らかに有罪でした。これもテストかと聞く彼にパムはまあねと笑います。
スラム街の地下に住むモイエズは、動物の血は魂の通貨だと言い、彼から担当検察官がメルトだと聞くや牛の舌とクギを出し「この舌で沈黙を作る、メルトのことは心配するな」と帰されます。彼は深夜まで保険法の資料に埋もれ仕事に没頭します。
一方、メアリー・アンは、高級品の買い物や壁の色で悩み、働かない生活にイラつきますが、ジャッキーが常に傍にいて、フロリダの狭いアパート兼事務所で2人でやりくりした思い出話なども聞いてくれます。が、ジャッキーは遊び三昧の生活に満足していて、逆に仕事か遊びか子育てか、どれかを選ばなきゃと言われます。
モイエズの裁判では、メルト検察官が突然激しく咳き込んでいる間に、ケヴィンは信仰の自由を訴え棄却されます。ミルトンは大いに喜び、彼を中華街に誘い、モイエズはああ見えて常時1500万ドルの預金があると笑い、彼を時給400ドルにする言いますが、いかにもフロリダの色男と言う見かけが問題だ、才能を隠し目立たぬようにと忠告し、彼がお気に入りだと言う地下鉄で移動します。

家に帰るとメアリー・アンが焦って身支度をしていて、2人はバズーン主催のニューヨークの有力者が集まるパーティーに向かいます。彼女は緊張し絶対1人にしないでと言いますが、会場ではバズーンと妻のダイアナが出迎え、議員や著名人に次々と紹介され、夫人たちと残されたメアリー・アンはミルトンと話すことに。彼はウィットに富んだ会話で和ませ、やがてセミロングのブロンドパーマの今の髪もいいがアップにしてみてくれと頼み、彼女が従うとタッチや甘言を囁きます。
一方ケヴィンは、件の赤いスーツの女性弁護士クリスタベラを見かけテラスで話し掛けます。彼女はダウンタウンに住んでると言い積極的に迫りますが、ミルトンが現れ去って行きます。彼は緊急事態だと彼とバズーンとヒースを呼び、メアリー・アンと会えないまま向かいます。
ミルトン邸は正面に巨大な羽根のようなオブジェのある広々とした部屋で、ケヴィンたちが行った時には誰かと外国語で揉めている様子でした。
ミルトンは、大口顧客の不動産王アレックス・カレンが妻と義理の息子とメイドの殺害容疑で逮捕され、パムが保釈手続きに向かったと言い、弁護人にケヴィンを指名します。バズーンは猛反対でケヴィンも戸惑いますが、強引に押し切られます。
彼が遅くに部屋に戻るとメアリー・アンは1人で酒を飲み激怒していて、彼の話には耳を貸さず、寝室から締め出します。
翌日、ミルトンとバズーン、ケヴィンの3人は、保釈されたカレンと建築中の高層ビルで落ち合いますが、早くも群がるマスコミにイラついた彼は、ケヴィンが担当だと聞いて憤慨しますが、ケヴィンが懸命に説得しバズーンもやむなく彼を推し、しぶしぶ承諾します。

【承】- ディアボロス/悪魔の扉のあらすじ2

一方、ナチュラルブラウンのショートボブに変えたメアリー・アンは夫人らと共にショッピングに出かけますが、高価な服を次々と勧め、整形したボディを自慢し合う2人に気後れするうち、一瞬ジャッキーの顔が醜く変わり、皮膚の下を手が蠢き這い回るのを見て、店を飛び出します。
家に帰った彼女はここはもうイヤ!女たちもバケモノだわ!と泣き叫び、ストレスのせいだとなだめごまかそうとするケヴィンに、あなたはすぐ馴染んだけど、私には苦行よ!今では彼の母親すら恋しいと責め、これはテストだ、あなたがずっといなくて寂しいのと嗚咽します。
ケヴィンは彼女を抱いて謝り、子供を作ろうと言います。2人はその場で激しく求め合いますが、メアリー・アンは時折クリスタベラに入れ変わり悪戯っぽく責め、混乱するうちコトを終えますが、彼女は不安そうでした。
翌日、ケヴィンはパムとカレン邸に赴き事情を聴きますが、カレンが懐からピストルを出したため、容疑者が銃を持ち歩くのは契約違反だと怒り取り上げ、アリバイ証言をする秘書のメリッサに会う約束をします。
その夜、メアリー・アンと母親と共に帰宅した彼はマスコミに取り囲まれ、クリスタベラとジゼルを連れたミルトンと鉢合わせします。ミルトンは母親に慇懃に挨拶し、エレベーターでも穏やかに話しますが、彼女はなぜか目を逸らし言葉に詰まります。また降りた時、ミルトンがケヴィンを誘いますが断わります。家に入るなりメアリー・アンはいつもあの調子かと怒鳴り、母親は黙っていました。

翌朝、ケヴィンは「殺人動機は、婚前契約か?!」と言うカレンのスクープを見てすぐに出る支度を始め、帰り支度の母親を引きとめます。彼女はここがイヤだ、教会に行きたいと言い、メアリー・アンを大事に出来ないなら連れて行くと言う彼女に、ここが僕の家だ!フロリダには戻らない!と怒鳴ります。彼女は「誘惑に至る門は大きく、誘惑に至る道は広い」と諭しますが無駄でした。
カレンの秘書メリッサは協力的で、メイドが不法就労者で、カレンは気難しいが人を殺せない人間だと言います。また、バズーンのオフィスでは大慌てで書類を処分している最中で、見た事を口止めされ、司法省の諮問会会長のウィーバーには特にと念を押されます。そこにミルトンが来てケヴィンをボクシングに誘いますが、バズーンの話は聞き流します。彼らは地下鉄で会場に向かいますがウィーバーやバズーンの事ははぐらかされ、絡んできた若者たちに、ミルトンは流暢なスペイン語で若者の妻の浮気とベッドの色までをも言い当て撃退します。
試合は熱戦でミルトンは有名プロモーターのドン・キングと抱き合って盛り上がり、フラメンコ・バーで豪快に酒をふるまいます。ケヴィンはメアリー・アンと電話で揉めますが、やがて彼のペースに呑まれていきます。
その頃家では、下着姿で泥酔したメアリー・アンが足音に怯え、包丁を持って探すうち裸の赤ん坊を見つけます。彼女が優しく話しかけると赤ん坊は手に持った臓物を見せ、彼女の下着も血塗れになっていました。
翌日、メアリー・アンの状態はさらに悪化し、ケヴィンの話も聞かず、家族は多産系で生理も順調だったのに私は子供が産めない、昨日医者に卵巣不全と言われた、奴らに卵巣を取られたと泣き叫びます。そこに電話があり、彼女を気にしながらも出る彼を見て、メアリー・アンは全てを諦めます。
電話はカレンの浮気の事実を伝える物で、ケヴィンは14歳の継娘と面会中のカレンを強引に呼び出し、奥さんが友達に浮気の証拠があると話してたと言う証言が出たと迫り、浮気相手は秘書のメリッサで事件当時も一緒だったと聞き出します。それは婚前契約違反で、莫大な慰謝料を支払わねばならなくなる彼の殺人動機となる重要な事実で、再度メリッサと話したいと言いますが拒否されます。
一方、メアリー・アンの不調はミルトンにも知られ、カレンの裁判から外れ、奥さんのそばにいてやれと言われます。が、ケヴィンは裁判を降りた事で妻を恨むのが怖いと言い、裁判に勝った後全力で看病すると言い、納得させます。が、問題は、カレンは浮気を公表せず、メリッサも浮気は認めたが証言しないと言い張っている事でした。
カレンの裁判では、ケヴィンは頃合いを見計らい、カレンが嫌いだと話し始めます。カレンは家族にも迷惑をかけ続け市当局とも度々もめる最低な夫で事件当時も実は別な場所にいた、が、嫌な奴と言うだけで殺人犯と決めつけていいものかと訴えたのです。カレンは彼の策略に感心し、ケヴィンを認めます。

またある日、近所に買い物に出たケヴィンは、ジョギング中のバズーンに呼び止められ、どんな汚い手を使って共同経営者になった!と問い詰められ脅されます。彼は、ウィーバーにぶちまけるとミルトンに言っとけ!と言い去って行きました。
ケヴィンはその足でミルトン邸に行き相談すると、ミルトンは彼は仕事でトラブルがあり鬱病なんだと言い、私は彼を何度も救い度々警告もしたが、奴は懲りずに繰り返す”歩く貪欲”だ、けれど彼も神の創造物であり新世紀の典型的な人間像で、地球はすでにエゴまみれだと語り、ケヴィンも笑って聞いています。
その頃、ジョギングを続けていたバズーンは、不審な若者に尾けられふらつき始めます。若者たちは彼を通り抜け、悲鳴を上げて木陰に隠れた彼は浮浪者に絡まれ暴行されますが彼らの顔も異形に変わります。
ミルトンの話は次第に熱を帯び、人類は暴走機関車だ、10億人のエディ・バズーンが未来に向かってひた走ってる、が、報いは必ず来る、おまえが血だらけで叫んでも誰も来ない、神の失敗作だ!と叫ぶと同時にバズーンは血塗れで息絶え、その様子を窓から見ていたメアリー・アンは、激しく怯え震えていました。
ミルトンが「神は人間を買いかぶり過ぎ、見捨てたんだ」と静かに呟いた時、ケヴィンはもう笑っていませんでした。ケヴィンがバズーンの訃報を聞いたのは、翌日、メリッサをオフィスに呼び検察の審問の手筈の練習中で、彼女の偽証に気づいた時でした。

彼はミルトンと地下鉄で裁判所に向かう途中、メリッサの証言は嘘でカレンが犯人だと言い、奴にハメられた!と怒りますが、ミルトンは落ち着き払って「腕の見せ所だな」「最大の敵は重圧だ、跳ねのけてみろよ」と話します。
裁判では、カレンはしたり顔で笑いかけ、傍聴席ではミルトンが見つめていて、彼はやむなくメリッサを証言台に呼びます。裁判はカレンの無罪で勝訴し、ミルトンもカレンも満面の笑みで法廷を出て、報道陣に取り囲まれますが、ケヴィンは暗い顔で立ち去り、タクシーで家に向かいます。が、マンションに着くなりドアマンから奥さんの様子がおかしく、ふらふらと教会に向かったと聞き、急ぎ駆けつけます。
メアリー・アンは教会にいましたが、掛布を巻きつけ異常な様子で、ミルトンが知らぬ間に家に入ってきて昼から今まで何時間も話し、揚句に犯されたと言うのです。困り果てミルトンは法廷にいたと怒鳴るケヴィンに、彼女は大粒の涙を流し「私は正気よ」と途方に暮れ、やがて「信じて!彼がやったのよ!」と叫び掛布を取って素肌を晒します。全裸の彼女の身体は、全身くまなく痛々しい掻き傷と打撲痕に覆われ、血が滲んでいました。彼は彼女を固く抱きしめ、泣くしかありませんでした。
彼女は入院し、拘束された手をケヴィンに伸ばし「バチが当たったのよ」と呟き、これまで汚い金で有罪を覆し裁判に勝ち続けたせいだ、私はバケモノ…家に連れて帰って!と泣き続けていました。

大聖堂での盛大なバズーンの葬儀の席で、ケヴィンは、夫人たちが富と美を競い、クリスタベラが微笑みかけ、勝ち誇ったカレンが継娘をいやらしく触るのを見て、その姿がゲティに変わりいたたまれず退席します。
教会を出た彼はウィーバーに呼び止められ振り切ろうとしますが、彼はミルトン法律事務所は表看板で、裏では武器売買や収賄、マネーロンダリングに暗躍してる、バズーンが証言するはずだったと言い、ケヴィンがキレると彼は、君が無罪にしたゲティの車のトランクから少女の遺体が出て逮捕されたと叫びます。愕然とするケヴィンにウィーバーが近寄ろうとした時、教会ではミルトンがにやりと笑い、聖水の鉢に指をつけ、水は瞬時に煮え立ちます。そしてその瞬間、ウィーバーは車に撥ねられ、死亡します。

【転】- ディアボロス/悪魔の扉のあらすじ3

メアリー・アンの病室には母親とパムが来ていました。
母親はいきなり泣き出したケヴィンを病室から連れ出し、「あの時、本当のことを言えばよかった」と言い、1966年に教会の活動でニューヨークに来て、泊まったホテルのボーイがあなたの父親だと告白します。彼はなぜこんな時に!と怒りますが、母親は聞いてとすがり「私は子羊を狼の群れに送り込んだんだわ!」と叫びます。それは面接の時のミルトンの言葉でした。
その時、病室ではパムが嫌がるメアリー・アンに鏡を見せていました。が、彼女はパムの顔が異形に変わるのを見て怯えて叫び鏡で殴り、ソファで扉を塞ぎ立てこもり、ケヴィンが叫び扉に何度体当たりをしても開けず、やがて鏡の破片で首筋を切り裂きます。
看護師が駆けつけますが、彼は号泣し、パムは無表情に見つめていました。

血だらけのまま戻ったケヴィンに問い詰められた母親は、ついに真実を打ち明けます。
1966年、大都会に戸惑う16歳の田舎娘だった母親にその男は声をかけ、完全に記憶している聖書を1週間諳んじ続け、別れの晩泣き出した彼女に「羊たる汝を狼の群れに送る」と言ったと。そしてエレベーターで会った時すぐわかった、でも、あなたが豪華な暮らしとマスコミに脚光を浴び、意気揚々としてたから言えなかった、ミルトンが父親だ、自分たちを探し当てたのだと吐露します。
ケヴィンは静かに「奴は最初からずっと見守り、操ってたんだ」と言い、出て行きます。
出口にはパムがいて、「大丈夫、彼が待ってる、救ってくれるわ」と言い彼を促します。が、ストリートからは全ての人間が消え、振り返るとパムも消えていました。彼は無人の道路を1人歩き去って行きます。

【結】- ディアボロス/悪魔の扉のあらすじ4

彼がミルトン邸に入ると「ご名答だよ」と声がしてミルトンが現れます。「私はずっと見守っていた、だが操ってたわけじゃない」…巨大なオブジェはぬるりと形を変え男女のレリーフが浮かび上がります。
ケヴィンはメアリー・アンに何をした!と銃を向け、大仰に驚きふざける彼に発砲しますが全く効かず、あんた誰だ?と聞きます。彼はならばお前は誰だと返し、彼の無敗記録を嘲笑い、トイレでの記者との会話を再現します。ケヴィンは全て彼の仕業と察し悪魔と呟きますが、ミルトンは「パパだ」と言い直します。
また、メアリー・アンは気付いたから殺したと言う彼に、私は何度も止めたし忠告もした、おまえが都会に来た途端彼女を放って他の女に目移りしたと言い、「裁判を降りた事で妻を恨むのが怖い」と言う彼の言葉を彼の声で再現します。また、彼の裁判を論い全ておまえの方針でおまえ自身が決めた事だと言い、地下鉄で「ついに黒星かな」と言った時ムッとしたと責めます。ケヴィンは誰が負けるか!俺は勝つんだ!弁護士としての俺の使命だ!と叫びます。
ミルトンは「虚栄。私が大好きな罪だ、それこそが人間の本質」と言い、それは天が与えたアヘン、自己愛、おまえは彼女を大事にしなかったわけじゃない、彼女より自分が大事だっただけだと嘯きます。が、彼が打ちひしがれると一転、野心を思い出せ、お前は自力でここまで来た、私が助けたわけじゃないと煽ります。

そこへ現れたクリスタベラをミルトンは異母姉だと紹介し、自分には大勢の子供がいるが大抵は失望させられた、だが君たちにめぐり逢えたと話し、彼女も迫りますがケヴィンは拒否します。
ミルトンはその罪悪感は神のためか、ならば奴の素顔を教えてやる、奴は自分専用の壮大な喜劇を楽しむために、人間に本能と掟を与えて混乱させ、上から笑って見てやがる!あいつは食わせ者のサディストだ!そんなやつを崇めるのか?!と嘲ります。
「天の奴隷より地獄の王か?」ケヴィンがそう呟くと彼は、創世以来人間たちを見て、欲望を刺激し、断罪をせず、欲しがるものを全て与えた、「私は欠点だらけの人間の大ファンなんでね!最後のヒューマニストだ」と言い、そして今世紀は私の時代だ、絶頂を極めた繁栄は全て私のおかげだ、今こそ私たちの時代なのだと語ります。
ケヴィンがなぜそんなに僕を?と聞くと、ミルトンはクリスタベラと共に会社を継いで欲しいと言い、彼女は今日が排卵日なんだ、おまえの種が未来の扉を開く、おまえの息子はトップに君臨し世界を解放すると話し、反キリスト?と言う彼になんとでもと笑います。彼女は祭壇となったオブジェの下の重厚な机に腰掛け、彼を誘っています。

ケヴィンは、断ったら?と笑い見返りを聞きます。ミルトンは、望むものは何でもだと言い、快楽か?陪審員の微笑みか?と罪悪感のない自由を与えようと歌いますが、ケヴィンは苦笑し、なぜ法律事務所を選んだと聞きます。
彼は、法律はあらゆる現実への近道だからだ、法律家は現代の司祭だよ、法学部には弁護士の予備軍団がいる、総攻撃で無罪の山を築き、天国の連中を窒息死させると叫びます。また、でも父さんは負ける、聖書にそう書いてあると言うと、あれは偏った本だからだ、今この祭壇で書き始めようとクリスタベラとの交わりを促します。
クリスタベラは彼の言葉を遮り、全裸になり、壁のレリーフも生きた男女となり蠢きます。ケヴィンは彼女と濃厚なキスをしずっと抱きたかったと言い、脇で見ていたミルトンは、悪魔の美徳はその腰にあると呟きます。ならば、愛は?…2人は愛なんてチョコを頬張るようなものだとケヴィンの言葉をはぐらかします。
ケヴィンは動きを止め、「そうだな、思い切って自由にならなきゃな」と言って微笑み、自分の銃で頭を撃ち抜きます。
ミルトンは激昂し身体は炎に包まれ、レリーフも火の海となり男女は苦悶しながら消えていきます。また、ミルトンの炎に当たったクリスタベラは朽ち果てます。
倒れ行く瞬間、ケヴィンは、ミルトンが自分の顔になり、純白に光る羽根を広げやめろ!と彼の絶叫を聞きます。

あたりが炎の渦となった瞬間、彼は裁判所のトイレで我に返ります。
記者のラリーもあの日と同じく「よく頑張ったよ、でもいつかは負ける日が来る」とウインクをして出て行きました。彼は結婚指輪をして法廷に戻りますが、そこには以前のままのメアリー・アンがいて、微笑んでいました。彼は彼女にキスをして「もう大丈夫」と言い弁護人席に戻ります。
そして、唐突に弁護人を降りゲティも激怒しますが、心配するメアリー・アンを抱きしめ、正しい事をした、多分ねと呟きます。
法廷を出た彼をマスコミが取り囲み、初黒星で法曹界から追放されるのかと騒ぎますが、ラリーだけは「良心の危機を克服した弁護士」と言ういい記事になると言い、俺に書かせたら法曹界からの追放も無くなると言い独占取材を申し込みます。
2人は笑って了承し帰りますが、ラリーはミルトンに変わり「虚栄。私の大好きな罪だ」と笑っていました。

みんなの感想

ライターの感想

アル・パチーノとキアヌ・リーヴスの夢の対決作品なのに、DVDでは長年廃盤扱いでプレミア付きの高嶺の花だったのが、待望のブルーレイ化となり、小躍りしたのはけして私だけではないはず。
もちろんおススメは特殊メイク無しで悪魔顔ができるちょい悪オヤジアル・パチーノと、この頃はまだ笑うと可愛い”フロリダの色男”キアヌ・リーヴスのカッコ良さなんですが、役者根性全開のシャーリーズ・セロンの壊れ方にもべた惚れでした。冒頭の彼女は本当に可愛い。けれど一旦壊れ始めると底が見えなくなる。その落差が凄まじく、後年「モンスター」で話題になった時もとりあえず本作を見ろ~!と叫びたいくらいでした。
キアヌは本当に面白い役者で、作品によっては彼に振り回されヘンテコ映画になってしまう事も間々あるのですが(「ザ・ウォッチャー」とか「ハート・ブルー」とかね)、本作に限っては、悪魔役でノリノリのパチーノが物語をけん引し、彼を上手く”乗りこなしてる”非常に面白い作品に仕上がってると思います。そういや彼は後年「コンスタンティン」でもちょい悪悪魔オヤジ(ピーター・ストーメア)に絡まれてましたねw悪魔とはすこぶる相性がいいようでw
  • 匿名さんの感想

    個人的に、時間が巻き戻るシーンは
    いわゆる輪廻転生で自殺が原因で同じ人生を
    やり直す話しを比喩されてるのかなと解釈しました

    最後にインタビューをしつこく迫って
    虚栄の罪を無理矢理引き出しご満悦になるあたり
    キアヌをせめて綺麗な心のまま帰さんとする
    サタンの執念を感じられて面白かったです

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