映画:ドントイット

「ドントイット」のネタバレあらすじと結末

ドント・イットの紹介:2016年製作のアイルランド&イギリス合作映画。黒魔術で“それ”を呼び覚ましてしまった女の恐るべき運命をたどる異色ホラー。幼い息子を殺され、悲しみに暮れるソフィア。犯人たちへの復讐を誓った彼女は、オカルト信仰者のソロモンを雇い、禁断の儀式を行おうとするが、拷問のような日々が半年間続き…。

あらすじ動画

ドントイットの主な出演者

ソフィア・ハワード(キャサリン・ウォーカー)、ジョセフ・ソロモン(スティーブ・オラム)、ネイル・ホッジス(マーク・ヒューバーマン)、ヴィクトリア(スーザン・ロウナーン)、ジャック(ネイサン・ボス)、年老いた女の悪魔(シーラ・モロニー)

ドントイットのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①7歳の息子・ジャックを失った母・ソフィアは、息子と話をしたくて黒魔術の専門家・ソロモンに依頼する。ソロモンの指導の下、ソフィアは苦しい修行を始める。 ②ソフィアの目的は息子の声を聞くことではなく、息子を殺した犯人への復讐。ソロモンは死にソフィアも死霊に襲われかけたが、守護神がソフィアを守った。

【起】- ドントイットのあらすじ1

〝主はあなたのために 御使いに命じて
あなたの道のどこにおいても 守ってくださる
       詩篇91編11節〟

イングランド・ウェールズ地方。

中年女性のソフィア・ハワードは物件を探していました。
不動産屋に連れられて、何年か空き家だった家を訪れます。
その屋敷が周囲から孤立されている西向きの部屋と知ったソフィアは、即断しました。
不動産屋が「1年契約からですが(賃料は1万4千ポンド、約207万円)」と言うのを遮り、契約を交わし、「秘密を守って」と告げるとチップを渡します。

ソフィアはロンドン在住の女性でした。
7歳の息子・ジャックを幼くして亡くしたソフィアは、息子の声が聞こえるようになりたくて、黒魔術の指導者ジョセフ・ソロモンを雇います。
ソロモンが人里離れた場所を要求したために、ソフィアはウェールズ地方の屋敷を借りたのでした。
ソフィアは館にソロモンを連れてきます。

最初ソロモンはソフィアに対し、難色を示していました。
わが子の声を聞きたいために黒魔術を使うのは、不謹慎だと考えたのです。
ところがソフィアは本気で思い詰めており、ソロモンの教派のアブラメリン(魔術書)も読みこんでいました。
そこで、ソロモンは引き受けることにします。契約料は8万ポンド(約1180万円)でした。

ソロモンはソフィアに対し、必要なものを先に用意しておけと指示します。
魔術をかける間は結界を張り、外界と遮断する必要があるからです。結界を張ると外に出られなくなるから、屋敷で長期間過ごせるよう整えておけと命じました。
ソフィアは妹に黒魔術を止められます。妹は2人の子持ちで、子どもたちは元気でした。
「間違っていても、私はやる」と言い、ソフィアは屋敷へ向かいます。

儀式には英語以外に、フランス語、ドイツ語が必要とされました。ソフィアはその勉強も終えています。
ソロモンはソフィアに、翌日から屋敷に何か月か引きこもることになるから、散歩しておけと言われました。森の中を歩きます。

いよいよ儀式の始まりです。
ソロモンが屋敷の外に、塩で円形の結界を描き始めました。
円を閉じる前に最後の確認をしますが、ソフィアの意思が揺るがないので円を完成させます。
これで、屋敷の内と外とは遮断されました。

ソロモンは各部屋に、魔方陣を描きます。魔方陣は数字を並べたもので、強い魔力を持つものでした。
ソロモンは部屋に準備をしながら、ソフィアに毒キノコを食べるよう命じます。
毒キノコを食べて吐くことで、体内が浄化されると聞き、ソフィアはそのとおりにしました。
完成した部屋を、ソロモンはソフィアに見せます。

【承】- ドントイットのあらすじ2

最初の部屋には、5つの円が描かれていました。四隅と中央に配置されています。
それぞれの円には別の要素があり、修行を重ねると中央に天使が現れるそうです。
別の部屋は三角形が描かれており、意識を集中させる部屋だとソロモンは言いました。
その次には正方形を描いた部屋があります。

その日からソロモンがソフィアに徹底的に付き添って、修行がスタートしました。
ソロモンは元々剃髪してスキンヘッドですが、背中側のうぶ毛もソフィアに剃ってもらい、身体を清めます。
まずソロモンは正方形の部屋の陣に座ったソフィアの前に石を置き、「2日間、石に集中しろ」と命じました。飲まず食わずで、用足しに立つことすら許されません。
ソフィアは正方形のなかで失禁しつつも、耐えました。
三角形、円形、3つの部屋で合計6日間やりとげます。

子どものおもちゃが動いているのを見たソフィアは、変化に気づきました。
ソロモンも「夜に犬が鳴いていた。始まった」と言います。
窓ガラスに1羽の小鳥がぶつかり、落ちました。

電気は通っているのですが、ろうそくの炎を使い、浄化のための水ごりをしたソフィアは、ソロモンが自分を傷つけてグラスにためた血を飲めと命ぜられます。
どうせなら自分の血にしたいとソフィアは言いますが、ソロモンは許しませんでした。ソフィアは飲みます。

そこから先の修行は、危険を伴うものだとソロモンが言いました。
その頃にはソフィアも、床から何か物音を聞いたり、なくしものがあったりします。
息子のジャックが老婆に手を引かれて浜辺を歩く夢を見たと言ったソフィアに、ソロモンは「俺はモペット(電動自転車)の夢を見るぞ。持ってもいないのに」と答え、2人は笑いました。

次の儀式はソフィアの身体に文字を書くものです。
墨汁と筆を使い、漢字に似た文字を書いていきました。

続いて全裸になることを要求されたソフィアは、その通りにしますが、ソロモンは裸のソフィアを見て自慰をします。
「私の能力を高めるためにした」と言われたソフィアは、儀式とは無関係と知り、怒りました。
ソロモンへの仕返しに、尿をまぜたスープを飲ませます。

何日も修行を重ねても、一向に息子の姿が見えないことにイライラしたソフィアは、「こんなの茶番だ。出ていく」と言い出しました。
「変化は確実に起きている。約束しよう」とソロモンに言われ、ソフィアは思いとどまります。
再び同じ儀式を繰り返したソフィアは、ある日、廊下にあるはずのない小さな花が落ちているのを見つけ、驚きました。奇跡を信じ始めます。
(廊下には窓がなく、花が入る要素が見当たらなかった)

【転】- ドントイットのあらすじ3

円形の部屋を閉じるとソロモンが言い儀式を始めると、天井から金色の小さな紙吹雪が、無尽蔵に降ってきました。見上げたソフィアは、信じ始めます。
もう少しで息子のジャックと会えると思い、ソフィアは修行にはげみました。

しかし紙吹雪の後に不思議な現象はぴたりとやみ、ソフィアはまた荒れ始めます。
ソロモンが「進まないのは、本当の理由を話していないのではないか」とソフィアに質問しました。ソフィアはどきっとします。

…実は、ソフィアが息子に会いたいというのは表向きの口実で、黒魔術をするのには別の目的がありました。
ソフィアの息子・ジャックは魔術の儀式で殺されており、ソフィアは「自分の息子を儀式で使った者たちに、復讐をしたかった」のです…。

それを聞いたソロモンは、顔色を変えました。
「もし知っていたら協力しなかった」と言い、仕切り直しの儀式をすると言います。
沐浴させられたソフィアは、ソロモンに冷水につけられました。
「魂に力を与えよ」と言いながら、ソロモンはソフィアの身体を水に沈めます。
3回目、ソロモンはソフィアをいつまでも水に沈めたままでした。ソフィアはソロモンに抵抗しますが、溺死させられます。
ソフィアが溺死したのを確認し、ソロモンは水から出して蘇生措置をしました。

一度死ぬことも儀式に必要だったのですが、予告なしに殺されたので、生き返ったソフィアは怒ります。
ソロモンに掴みかかった拍子に台所の机のものが落ち、包丁がソロモンの脇腹に刺さりました。
急いで手当てするソフィアに、ソロモンは「君を傷つけた罰だろう」と言います。

ソロモンの傷の手当てをしながら、ぽつりぽつりとソフィアは話します。
デイケア・センターに預けていた時に、ジャックは行方不明になりました。3年前のことです。
儀式に使われたことは分かっているのですが、犯人は捕まっていません。しかしソフィアには、おおよその見当がついていました。犯人は10代の少年たちです。
警察もすでに捜査を放棄しており、それでソフィアは自分で復讐しようと思い立ったのでした。
それを聞いたソロモンも、自分が黒魔術の世界に入ったきっかけを話します。
人嫌いになったソロモンは、残りの人生、なるべく世間と付き合いたくなくて、隠遁生活のようなものを送りたいと考えたのでした。
互いに胸に抱えていたものを話し、ソロモンとソフィアに絆が生まれます。

【結】- ドントイットのあらすじ4

ソロモンの手当てをした後、隣の部屋から物音を聞いたソフィアは、壁に卅に似た血文字を見つけました。
その後、ソフィアには息子・ジャックの声が聞こえるようになります。
夜に「ママ、僕はここだよ。このドアを開けて」と呼びかけられたソフィアですが、ジャックのニセモノだと思ったソフィアは、ドアを開けずに無視しました。
ソロモンは「今頃、呪いが効いて、犯人たちはもだえて死に至るだろう」と言います。

儀式は実に半年にわたって行なわれました。
ソフィアもソロモンもとうに、日にちの感覚がありません。
脇腹を負傷したソロモンは、徐々に弱っていました。
ソフィアは結界を解いて外に出ようと考えますが、ソロモンの教本が悪魔によって黒く塗りつぶされており、結界の解き方が分かりません。
しかし思い立ったソフィアは車のキーを持ち、玄関に立ちました。

表の結界の塩は、消えかけています。
それをまたいだソフィアは車に乗り込みますが、長時間エンジンをかけなかったために、車は動きませんでした。ソフィアは歩いて移動します。
途中まで移動したものの、とても徒歩で行ける距離ではないと気付いたソフィアは、家に引き返しました。
家に戻ったソフィアは、ソロモンが死んでいるのを見つけます。

ソロモンの遺体を動かす手を見たソフィアは、警戒します。
ろうそくの火が消えたのでつけると、部屋の奥に死霊を複数見ました。
ソフィアは部屋に立てこもります。
ドア越しにジャックの声が話しかけますが、ソフィアは開けませんでした。

翌朝。
部屋の奥に気配を感じたソフィアが見たのは、ジャックと老婆でした。いつだったか、夢に見たとおりのものです。
老婆に顔をひっかかれたソフィアは気絶し、目覚めると死霊に囲まれていました。
死霊に追われて逃げたソフィアは、「ごめんなさい。ママを許して」と懇願します。
ドアに向けて言うと、白い光が差し始め、死霊たちは退散しました。

光の方へ行ったソフィアは、金の鎧を身にまとい、十字架を手に片膝をついた巨大な女性を見ます。
その女性はソフィアの守護霊でした。
守護霊を見たソフィアは、自分が犯人を憎む気持ちが黒魔術へと導いたことを反省し、「どうか私に、(犯人を、犯人の罪を)許す力を授けて」と祈ります。
守護霊はほほえみました。

…ソフィアは無事に解放され、悪霊、死霊もいなくなります。
屋敷を片付け、ソロモンの遺体を湖に流したソフィアは、車に乗り込みました。
今度はエンジンがかかり、ソフィアはロンドンに戻ります…。

(息子の復讐のために黒魔術を利用しようと考えたソフィアだが、最後のところで自分の守護神に助けられた。
「許す」ことが大事だということを、映画では伝えたい)

みんなの感想

ライターの感想

怖い…というよりか、えーと、えんえん儀式を見せられる映画です。
しかも少々うさんくさい系統の儀式。なんだろう、これは、みたいな感じ。
拷問に近いものもあり、SMワールドかと失笑しかけた。
そんななか、終盤の畳みかけは非常に興味深かった。
ソロモンが死んでしまったわけだけど、ソフィア的には満足のいく結末なのだろう。
宗教色がとにかく強く、しかも映画の大半が修行みたいなもの。
儀式を退屈に思う人もいるかも。
  • 匿名さんの感想

    守護神がいて守ってくれるなら
    なぜ息子は守ってもらえなかったのか

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