映画:ドントヘルプ

「ドントヘルプ」のネタバレあらすじと結末

ドント・ヘルプの紹介:イーライ・ロス監督の「ノック・ノック」の脚本などを担当した、ギジェルモ・アモエド監督・脚本のメキシコ産オカルトホラーです。裕福な家に強盗に入った3姉妹が体験する、恐ろしい一夜・・・という物語で、ベースは「エクソシストもの」なのですが、かなりヒネった筋書きになっているのが特徴です。

あらすじ動画

ドントヘルプの主な出演者

マリア(マリア・エボリ)、カミラ(バネッサ・レストレポ)、アニータ(カーラ・アデル)、レーモントフ(フラビオ・メディナ)、レーモントフ夫人(ガブリエラ・デ・ラ・ガルザ)、ナタレ(フェルナンド・ベセリル)

ドントヘルプのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ドントヘルプのあらすじ1

ドントヘルプのシーン1 若い女性・カミラは、妹のマリアとアニータを連れて、車でレーモントフ議員の邸宅前に来ていました、邸宅で働いていた男からの情報で、レーモントフは金庫に20万ドルの大金を隠し持っており、カミラはそれを盗みに入るつもりでした。カミラは刑務所に入っていたこともあり、その関係で知り合った悪い仲間から大金を要求されており、金を用意するには盗みに入るしかなかったのです。

一番年下のアニータを見張り番として車に残り、カミラとマリアが邸宅へと侵入します。レーモントフは最近、家で働いていた使用人たちに暇を出し、家にはレーモントフ夫妻と10代の娘しかいないという情報も入っていました。カミラは情報通りに金庫を探し当てますが、中にはお金が入っていませんでした。住人に手出しはせずに金だけ奪う予定でしたが、カミラは仕方なく、レーモントフを脅して金の在り処を聞き出すことにします。

誰も傷つけない約束だったのにと、妹のマリアは反対しますが、カミラは金を用意しなければ私は命を狙われるんだとマリアを説得し、物音に気付いたレーモントフと妻を縛り上げ、金のある場所を聞き出そうとします。レーモントフは、金は使ってしまったんだと言いますが、カミラは信用しません。しかしマリアの「誰も傷つけないで」という嘆願を聞き、「じゃあ、自分たちで探すしかないね」と、邸宅の中を探索し始めます。

二手に別れて邸宅を探索する2人は、それぞれ邸宅の中で、厳格な父親にひどい仕打ちを受けていた記憶を蘇らせます。狂信的なキリスト教徒だった父親は、カミラとマリアの二人に性的暴行を加えていました。そしてそれを「お前たちが誘惑したんだ、神に許しを乞え!」と、ムチやベルトで痛めつけていたのです。

そして2人は、地下で物音がしたのを聞いて、地下室に向かいます。レーモントフの妻が「地下へは行かないで!」と言いますが、2人はそのまま地下へ。すると地下室にはベッドが置かれ、その上に娘のタマラが縛りつけられていました。レーモントフ夫妻が娘を虐待しているのだと思ったカミラは怒り、1階に戻るとレーモントフを殴りつけます。

【承】- ドントヘルプのあらすじ2

ドントヘルプのシーン2 自分たちも父親の虐待を受けていたカミラは、このままタマラを放っておけないと、拘束を解いて置いてあった車イスに乗せ、邸宅から連れ出そうとします。レーモントフは、「金がいるなら用意する、警察にも連絡しない。娘は病気なんだ、家から連れ出さないでくれ」とカミラに訴えます。レーモントフの妻は「彼女たちに、本当のことを言ったら・・・」と夫に告げますが、レーモントフは聞き入れません。

カミラたちがレーモントフとやり取りをしているうち、いつの間にかタマラの姿が車イスから消えていました。タマラを探すため、車で待機していたアニータも手伝い、カミラたちは邸宅の中を探し始めます。するとアニータが、天井裏で泣いているタマラを見つけます。「怖がらなくていいよ」とタマラに近づくアニータでしたが、タマラは急にケイレンし始め、「”彼”を外に出さないで!」と叫びます。

タマラがまた発作を起こさないように、カミラたちはタマラを車椅子に乗せ、手足を軽く拘束します。その様子を見ながら、レーモントフは「娘の顔を覆え」と言い、夫人はタマラの病気のことを話し始めます、「娘は6歳の時に、急に歩くことも、話すことも出来なくなった。原因不明で治療も出来ないまま時が過ぎたけど、5ヶ月前に奇跡が起きた。でもそれは、奇跡なんかじゃなかった・・・」

すると突然、家の中でアニータの悲鳴が聞こえます。マリアがアニータを探しに行くと、アニータはバスルームで震えながら、「あの人が私のママなはずはない、私は罰せられる・・・!」と呟いていました。マリアはアニータに「そこにいてね」と言い残してカミラを探しにいくと、カミラは車の前で呆然としていました。なんと車の脇にあった木の枝で、アニータが首を吊って死んでいたのです。

さっきバスルームで見たばかりのアニータが、目の前で死んでいることに驚愕するマリア。呆然としながらも、カミラはアニータの死体を下ろし、車に乗せます。そしてレーモントフ夫妻の元に戻ると、レーモントフ夫人は「息子も、タマラに追い詰められて自殺した。あなたたちも同じ目に遭う」とカミラたちに忠告します。そこでタマラが、これまでとは違う表情と声色で語り始めます。

【転】- ドントヘルプのあらすじ3

ドントヘルプのシーン3 タマラはまず、レーモントフ夫妻の息子=自分の兄は、もともとゲイであることを苦にしていた、私は兄の「背中を押しただけ」だと笑います。そしてカミラに、「アニータも真実を教えたら、簡単に死んだよ」と告げます。レーモントフ夫人は「耳を貸さないで!」と叫びますが、タマラの言葉にカミラもマリアも聞き入ってしまいます。アニータは、カミラと父親との間に出来た子供、カミラの妹であり「娘」だったのです。

それをアニータには秘密にしていたのですが、「真実」を告げられ耐えきれず、アニータは自殺してしまったのでした。アニータを産んだあと、マリアにも手を出そうとする父親を、カミラは殴り殺し、刑務所行きになっていました。そしてタマラは、カミラにも「衝撃の真実」を告げます。カミラの裁判で、マリアは父親をかばい、カミラに不利な証言をしていたのです。

タマラの口からそれを聞いたカミラは激怒し、マリアを殴りつけます。マリアは、ママに口止めされたんだと、カミラに謝りますが、カミラの怒りは収まりません。マリアを置いて、カミーラの死体を乗せた車で、邸宅を後にします。1人残されたマリアは、レーモントフから「真実」を聞きます。タミラは、歩けるようになり、話も出来るようになったが、それは悪魔に取り憑かれてしまったからなのだと。タマラの「聞く者をあざ笑うかのように、誰も知らない真実を語る言葉」に、マリアもそれを信じざるを得ませんでした。

明日悪魔祓いがやってくるので、タマラを地下に戻して欲しいと言うレーモントフに、マリアは素直に従います。明日来る悪魔祓いは、バチカンでも名うてのエクソシストだということでした。マリアがレーモントフ夫妻と協力しながらタマラをベッドに拘束していると、タマラが「2人を信じないで!」とマリアに訴えますが、ここでレーモントフがマリアを殴り、気を失わせます。その頃、アニータの遺体を乗せて車を走らせていたカミラは、タマラの呪いで事故を起こし、絶命していました。

翌日、悪魔祓い師のナタレが、レーモントフ家にやってきます。今回タマラに取り憑いている悪魔は強力なものであり、現在は教会から禁じられている儀式を行うとナタレは宣言し、悪魔祓いを開始します。しかし、タマラに取り憑いた悪魔は、ナタレの到着を待っていたかのようでした。そして、レーモントフがナタレに拳銃を向けます。

【結】- ドントヘルプのあらすじ4

ドントヘルプのシーン2 その頃マリアは、イスに縛られた拘束からなんとか逃れて、窓を伝って別の部屋に移動します。その部屋には、悪魔的な儀礼の道具が置いてありました。レーモントフ夫妻は、何度神に祈っても娘の病状が回復しなかったことで追い詰められ、遂に悪魔の力を借りようと考えたのです。タマラに取り憑いた悪魔は、夫妻自身が「召喚した」ものでした。そして悪魔は、最高の悪魔祓い師であるナタレを倒すことにより、黙示録に記された人類を支配する存在「第二の獣」になろうとしていたのです。

レーモントフ夫妻は娘のために、悪魔の言うことに従い、ナタレを呼び出して殺すつもりだったのです。ナタレをイスに縛り付けたところで、レーモントフは2階の物音を聞きつけ、マリアを探しに上がります。待ち構えていたマリアがレーモントフを殴りつけ、銃を奪い、地下室へ向かいます。しかし悪魔がレーモントフを操り、マリアに襲いかかり首を締め始めます。

ここで、悪魔に操られる夫の姿を見た夫人が、銃を拾ってレーモントフを射殺。やっと自分たちの過ちに気付いた夫人は、マリアに「皆を救って」と言うと、自らの頭を撃って自害します。マリアはナタレの拘束を解き、「1人では難しい、手伝ってくれ」というナタレに従い、共にタミラに取り憑いた悪魔に向かって聖書を読み上げ始めます。

しかし抵抗する悪魔の力も強力で、ナタレは絶体絶命の状態に。ナタレは、悪魔と戦い続けるようマリアに訴えます。悪魔はアニータやカミラの姿になってマリアを惑わそうとしますが、マリアは必死に聖書を読み上げます。そしてマリアは心の中で、自分に懺悔する父親と対面します。罪を悔い、自分を殺してくれとすがる父親を前に、マリアは殺さないことを選択します。

マリアは「現実」に戻り、悪魔に最後の力を振り絞って、聖書の言葉を読み上げます。抵抗し続けていた悪魔は、遂にタミラの体から去り、タミラは元の姿に戻ります。マリアは傷ついたタミラを連れ、病院へと向かうのでした。

その後、体調の回復したナタレは、バチカンの新しい教皇に選ばれます。しかし、祝福する人々に手を振るナタレの目は、悪魔に取り憑かれたかのように怪しく光っていました・・・。

みんなの感想

ライターの感想

「道を外した若い衆」が盗みを働こうと他所の家に忍び込み、逆にひどい目に遭う!というのは、邦題がパクったと思われる「ドント・ブリーズ」と同じ設定ではありますが。こちらはそこから「悪魔祓い」の話になっていくところがミソで、しかも実はいたいけな少女に「取り憑いた」のではなく、「両親が召喚した悪魔」だっていうのは、かなり素敵なヒネり方だと思います!

取り憑いた悪魔が周囲の人々の「過去のトラウマ」を話しかけて惑わせるというのは、元祖であり名作「エクソシスト」から始まったお約束とも言える設定ですが、本作の悪魔も相当にトラウマ話が上手くて、「自分の姉が実は母親だった」とか、「父親にレイプされそうな妹を救ったのに、その裁判で妹が自分に不利な証言をした」とか、確かに事実ではあるんでしょうけど「それだけは言うな!」というものばかりで、まさに「悪魔の所業」とはこのことかと思わず納得させられてしまいます。

そこから、呼んだ悪魔祓い師が実は「悪魔のいけにえにするためだった」とわかる展開も素敵で、この時点までは相当に高い評価だったのですが。肝心のクライマックス、悪魔祓いのシーンがやや迫力不足だったのは、低予算の作品でしょうから致し方なしにしても、やや残念だったでしょうか。それでも、巧みなアイデアと構成で、最後まで見せてくれる作品でした!

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