映画:ネクロメンティア

「ネクロメンティア」のネタバレあらすじと結末

ネクロメンティアの紹介:部屋の中で1人、妻の死体に優しく話しかける男。男は、死んだ妻をこの世に「取り戻す」ため、ある取引をするのだが。それは、死者に取り付かれた者たちの、怨念の物語だったことが明かされていく・・・という内容で、序盤・中盤・終盤と、主人公が入れ替わる珍しい構成になっています。映像ソフトの初回リリース時のタイトルは「SAW レイザー」で、その後に原題の「ネクロメンティア」に改題されました。

あらすじ動画

ネクロメンティアの主な出演者

ヘイゲン(サンティアゴ・クレイグ)、トラビス(チャド・グライムズ)、モービウス(レイトン・マシューズ)、エリザベス(ゼリアン・リベラ)、トーマス(ザック・カマー)

ネクロメンティアのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ネクロメンティアのあらすじ1

ネクロメンティアのシーン1 バスタブで静かに眠る妻に、1人語りかける男、ヘイゲン。バスタブの妻は眠っているのではなく、実はすでに死んでいました。ヘイデンはそれを知りながら、彼女をなんとか「そのままの状態」で保存しようとやっきになっていました。ヘイゲンは、妻の突然の死を受け入れられなかったのです。
そんな、死体と化した妻を愛でる、狂気に満ちたヘイゲンの姿を密かにじっと見つめていた男がいました。トラビスという名のその男は、仲間と一緒にヘイゲンの仕事場に押し入り、ヘイゲンが「死体を犯していた」現場を見ていたと脅します。そして、「妻を取り戻したくないか?そう思うなら、俺の言うことを聞け」と提案するのでした。
トラビスは、自分も弟を亡くした、だからお前の気持ちはわかるとヘイゲンを説得。死んだ者は、現世とは違う異世界にいる。俺は、その「入り口」を見つけたのだと。ヘイゲンを、その「異世界の入り口」へ連れて行ってやると言うのです。同意したヘイゲンをうつぶせに寝かせると、背中をナイフで切り刻み始めます。やめてくれと訴えるヘイゲンに、トラビスはもう遅いと宣告。背中に魔方陣のような印を刻みこむと、ヘイゲンの姿は「異世界」へと消えて行きます。異世界で妻の姿を探すヘイゲンに、恐ろしい見てくれの怪物が襲い掛かります・・・。

【承】- ネクロメンティアのあらすじ2

ネクロメンティアのシーン2 ヘイゲンが異世界へ消える、その5ヶ月前。ヘイゲンの体に魔方陣を刻みこんだトラビスは、精神薄弱で車椅子生活をしている弟のトニーと2人暮らしをしていました。死んだ両親の遺産で弟の面倒を見るつもりだったトラビスでしたが、入る金額が予想より少なく、自分が仕事に出ている間のヘルパーを頼む余裕がなく、悲観に暮れます。
トラビスの「仕事」は、通常では味わえないような「苦痛や痛み」を、拷問の形で人に体験させるという、特殊な闇稼業でした。今日も若い女をいじめ抜いたトラビスは、その「報酬」として、あるクスリを入手します。そのクスリは思った以上の効果をもたらし、トラビスは気を失うと、その魂が「異世界」へと運ばれて行きます。そこでトラビスは、モービウスという悪魔のような顔つきをした男と出会います。モービウスは、「お前の助けがいる」とトラビスに話しかけてきます。トラビスが異世界へ「飛んで」いる間に、弟のトミーは醜い豚のマスクをした男の幻覚を見ます。豚の男はカーニバルのような楽しげな音楽を奏でながら、トミーに自殺するよう誘いをかけるのでした。
トラビスは家に戻り、危ういところでトミーの自殺を食い止めます。やはり1人にはしておけないと、ヘルパーを頼むことにしますが、やってきたのはやる気のなさそうな男。それでもトラビスは注意事項をヘルパーに言い渡すと、今夜の「仕事」へと出かけて行きます。

【転】- ネクロメンティアのあらすじ3

ネクロメンティアのシーン3 仕事場に着いたトラビスは、クスリを打つと、いつもは拷問する「客」を寝かせる寝台に寝そべると、ナイフで自分自身の体を切りつけ始めます。現実世界で血まみれになりながら、魂はまた「異世界」へ。異世界でモービウスは、「弟が危ない」と忠告します。現世へ戻り、傷だらけになった自分の体に驚愕しつつも、家へと戻るトラビス。すると部屋の中に弟の姿はなく、「豚の男」の幻覚に操られた弟に殺された、ヘルパーの無残な死体が転がっているだけでした。
トラビスは再びクスリを打ち、異世界へ行くと、弟のことを知っていたモービウスに弟の行方を問いただします。モービウスは、前にも言っていた「自分の手助け」をすれば、弟に会わせてやると告げます。その手助けとは、モービウスの果たす復讐を手伝うことでした。モービウスの復讐相手が、ヘイゲンだったのです。自分はここ=異世界から出られない、俺の代わりにヘイゲンを「ここ」へ連れてきて欲しいと。トラビスは弟に会いたい一心で、モービウスに渡された黒魔術の本を元に、ヘイゲンを「異世界」へ送ったのでした。
約束を果たしたぞ!と、再び異世界へ降り立ったトラビス。しかしモービウスの姿はなく、怪物のような姿の男が「弟に会いたいなら、魂を捨てろ。ここは、魂のある者のいる場所ではない」と冷酷に告げます。トラビスは「約束が違う!俺はモービウスと取引したんだ!」と叫びますが、モービウスはそのまま、彼の前に現れることはありませんでした。

【結】- ネクロメンティアのあらすじ4

ネクロメンティアのシーン2 異世界へ来る前のモービウスは、口の聞けないろうあ者で、1人黒魔術の研究に没頭する日々を送っていました。そんなモービウスの心の支えとなっていたのが、恋人のエリザベスでした。しかしエリザベスにとってモービウスは、単なる「浮気相手」に過ぎませんでした。エリザベスには、ヘイゲンという「夫」がいたのです。
自分を頼りにするモービウスに嫌気が刺し始めたエリザベスは、夫のヘイゲンにモービウスのことを打ち明けます。そして、彼の存在が「邪魔」だと。ヘイゲンはエリザベスを失いたくない一心で、彼女の「計画」に同意します。邪魔になったモービウスを、毒殺してしまおうという計画でした。
エリザベスの用意した毒を飲み、苦しみながら倒れこむモービウス。後は死体の「処理」をするだけと、現場に駆けつけたヘイゲンとエリザベスでしたが、モービウスはまだ死んでいませんでした。最後の力を振り絞り、自分を裏切ったエリザベスの首を絞め、殺害します。エリザベスの亡骸を抱きしめ、悲しみに暮れるヘイゲン。そしてモービウスの魂は、異世界へと運ばれて行きます。
黒魔術を研究していたモービウスは、自分が言葉を喋れることに気付き、そこが現世とは違う世界だと認識します。ウワサに聞いたような煉獄があるわけでもなく、狭い通路の中のような「世界」に戸惑いますが、怪物のような姿の男を見て、モービウスは取引を持ちかけます。もはや現世に戻る術の無い自分が、エリザベスと共謀して自分を殺したヘイゲンへの「復讐」をする、手助けしてくれと。
怪物の姿の男は、頼みを聞いてもいいが、その代わりお前も魂を闇に飲み込まれ、「怪物」になるぞ?と忠告します。モービウスは、その「条件」を飲みます。ヘイゲンを異世界へ連れてくるように言われたモービウスの姿は、見る見る変わり。怪物のような姿=異世界でヘイゲンを襲ったモノの姿になっていくのでした。

みんなの感想

ライターの感想

「ネクロメンティア=死姦、死体愛好家」というタイトルと、冒頭から腐乱しかけた妻の体を愛でる怪しいメガネ男の登場で、これは予想通りの「危ない映画」だな!とわくわくしてくる本作でありますが。しかしながらその後の展開は、こちらの予想とは全く違った方向へ突き進んで行きます。
妻の死体を愛でるメガネ男・ヘイゲンが主人公になるのかな?と思ったら、ヘイゲンを強引に「異世界=死者の住む黄泉の世界」へ送り込むトラビス、そのトラビスと異世界で出会うモービウスという、死者に囚われた3人の男の物語を、時制を「逆順」にして描いていく形になっているのですね!死んだ妻を修復しようとするヘイゲンの描写から始まり、ヘイゲンを異世界へ送り込んだトラビスが、弟を失い、モービウスと取引してヘイゲンを異世界へ送るまでの顛末を描き。最後に、モービウスが自分の復讐を果たすため、トラビスに近づきヘイゲンを連れてこさせるまでを描いているのです。
ヘイゲンとトラビスの「現世での繋がり」はありませんでしたが、トラビスはモービウスがバーテンを勤める飲み屋に通っており、その捨て鉢な生き様を知られていたという「裏話」も最後に明かされます。飲み屋では相当に酒が入っていて、バーテンだったモービウスが「話せない」こともあり、トラビスは異世界であったモービウスが「飲み屋のバーテン」だったとは気付かなかったみたいですね。まあ、怪物の姿はしてないとはいえ、見かけも悪魔風に結構変わっちゃってますしね!
死者と復讐に取り付かれた3人の男の物語なんですが、実はそもそもの発端は「悪女」エリザベスさんのせいなんじゃないかと思ったりもしますけどね、まあ、男はいつの時代も悪女に振り回されるということでありましょう。「死体愛好モノ」かと思ったらそれは冒頭だけだったことと、トラビスの弟の行方がはっきりしないなど、モヤモヤした点も残りますが。ところどころ挿入されるアナログ仕様なグロ描写と、意表をついた物語の展開がなかなか魅せてくれる、悪くない作品でした!

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