映画:バスケットケース

「バスケットケース」のネタバレあらすじと結末

ホラー映画

バスケット・ケースの紹介:1982年に製作され、本国アメリカではミッドナイト・ムービーとしてロングランを記録した、カルトホラー映画。シャム双生児として生まれ、弟の脇腹に寄生する形で生きていた奇形の兄が、成長した弟と切り離された後に、人間としてまっとうな幸せを求めようとする弟に嫉妬したことで巻き起こる惨劇を描く。

あらすじ動画

バスケットケースの主な出演者

ドゥエイン(ケヴィン・ヴァン・ヘンテンリック)、シャロン(テリー・スーザン・スミス)、ケイシー(ビヴァリー・ボナー)、ニードルマン(ロイド・ペース)、カッター(ダイアナ・ブラウン)

バスケットケースのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- バスケットケースのあらすじ1

バスケットケースのシーン1 深夜、一人の医師が帰宅した時、何やら怪しい気配に気付きます。物取りかと思った医師は、銃を取り出し威嚇したものの、突然現れた何者かにより惨殺されてしまいました。場面は変わり、大きなバスケットケースを大事そうに抱えた青年が、うらぶれたホテルに宿を取ります。青年は部屋に入ると、バスケットケースに向かって「着いたよ」と話しかけます。そしてケースの鍵を開け、自分が食べていたハンバーガーの、中身の肉だけをケースの中に放り込みます。ケースの中で、むしゃむしゃと肉を食べる音。青年は一人、リュックから取り出した書類を調べ、そこに書かれていた人物を電話帳で調べ始めます。次の日、青年はケースを抱え、電話帳で調べた住所へ向かいます。そこは診療所で、青年はそこの医師に会うのが目的で、患者に化けて診察を受けます。青年は服を脱ぎ、医師に自分の脇腹にある傷跡を見せます。その傷跡を見て、医師の表情が青ざめます。それは彼が昔、仲間の医師と一緒に手術をした跡でした。しかも青年は、仲間であった医師の一人が、昨夜殺されたと告げます。それが、映画の冒頭で殺された医師でした。

【承】- バスケットケースのあらすじ2

青年が帰った後、医師は昔の仲間に電話をかけます。電話の相手は女医で、医師は自分たちが以前手術をした青年が現れたこと、そして仲間の一人が殺されたことを伝えますが、女医は「私にはもう関係のないこと」と冷たくあしらい、電話を切ってしまいます。その頃青年は、映画館で時間を潰した後、夜になると再び昼間訪れた診療所に向かい、中へと忍び込みます。そして診察室の前で、持っていたバスケットケースを開け、その中身を床に落とします。中に入っていた「モノ」は、もの凄い力で診察室のドアを引きちぎると、診療所にいた医師に襲い掛かり、惨殺してしまいます。バスケットケースに入っていたのは、以前は青年の脇腹に寄生するように生きていた、胴体がなく頭の両側から手が突き出たような、異形の姿をした青年の双子の兄だったのです。映画冒頭で殺された医師と、診療所で殺された医師、そして電話に出ていた女医の3人は、この兄を弟の体から切り離す手術をしていたのでした。この異形の兄とその弟は、手術を医師たちに強行させた、自分たちの父親を殺した後。次に、手術をした医師たちへの復讐行脚をしていたのでした。父親も医師たちも、兄を切り離した後、その異形の姿を忌み嫌い、手当てもせずゴミ箱へと捨てていたのです。その恨みを晴らすべく、兄をバスケットケースに忍ばせて、青年は医師たちを探していたのでした。奇形の兄は医師を殺した後、住所録を調べ、医師が昼間電話をしていた女医の住所を探り当てます。

【転】- バスケットケースのあらすじ3

二人目の医師を殺した次の日、青年は女医の住所を下見に言ってくると兄に告げ、バスケットケースと兄をホテルに置いて出かけます。しかし実は青年は、診療所の受付にいた若い娘と仲良くなり、デートの約束をしていたのでした。奇形の兄が脇腹に寄生していたことで、これまではまっとうな恋愛など出来なかった青年でしたが、兄と切り離されたことで実現したと言える、初めて女性と過ごす時間を、兄に邪魔されたくなかったのです。そして青年と女性がいい雰囲気になり、キスをしようとした途端、青年は頭の中に激しい痛みを感じます。兄と弟は、体を切り離されても、精神がテレパシーのようなもので繋がっており、弟が女性と幸せな時間を過ごしていることを、兄はホテルの部屋で察知していたのでした。弟一人が自分を置いて女性と仲良くしていることに腹を立て、部屋で暴れる奇形の兄。その怒りが痛みとなって、青年を襲っていたのでした。

【結】- バスケットケースのあらすじ4

ホテルに戻った青年は、兄に噓をついていたことを謝ります。そして青年は再び兄を入れたバスケットケースを抱え、最後の復讐の相手、女医の元へと向かいます。しかしここで青年は衝撃の事実を知ります。前に殺した二人はちゃんとした医師でしたが、この女医は「獣医」だったのです。奇形の兄は、動物扱いで弟から切り離されていたのでした。目の前に現れた青年に対し、「私があのバケモノを切り離してあげたから、こうしてまともな人生を送れてるんでしょ?」と居直る女医でしたが、やはり兄によって惨殺されてしまいます。こうして復讐を遂げた異形の兄弟でしたが、兄は弟がまだあの診療所の娘と仲良くしているのが気に入りませんでした。兄は、夜中にそっと一人で抜け出し、娘の部屋へ忍び込み。娘を犯し、そして殺してしまいます。テレパシーによってそれを知った弟が夢中で駆けつけますが、娘はすでに息を引き取っていました。青年は激怒し、ホテルの部屋へ戻った後、兄を責めます。そして兄弟は言い争いもみ合って、その果てにホテルの窓から落下してしまいます。野次馬が集まる中で、兄はまだ体が繋がれていた時のように、弟の脇腹の位置に寄り添うように倒れ。救急車が到着する頃には、二人ともすでに、動かなくなっていました。

みんなの感想

ライターの感想

1980年代初頭に作られた、カルト映画の傑作です!まだ日本に「カルト映画」という概念そのものが輸入されるかされないかという頃、第一次ビデオブームの真っ只中。日本で公開の目処が立たず、ビデオ発売もされるかどうかわからない中で、海外で評判になっていたこの映画を、輸入版で見ていた人も多かったほど、注目を集めていた作品でした。作品の規模としてはいわゆる「B級」、もしくはそれ以下のような低予算の自主製作映画ですけど、「だからこそ」というアイデアや情熱が、この映画にはギッシリと詰まっています。なかなかバスケットケースからその姿を現さない「兄」、そして初登場のシーンは、暗闇で登場人物が明かりを点けると、いきなり画面手前に「バーン!」と出てくる鮮烈なショッキング描写。CGなどない時代に、予算も限られた中で、「異形の姿」の兄を動かし、その仕草にいつしか愛くるしさや切なさまで感じさせてしまう見事さ。怪物の姿をした者の復讐行脚というホラーでは定番とも言える筋書きながら、切り離された兄と弟、そして人としてまっとうに生きたいけれど、兄の復讐も手伝いたいという葛藤に揺れる弟を通し、やがて訪れる悲劇を浮き彫りにする、見る者の胸を打つ幕切れ。この21世紀に見直しても、やはり「名作」であると心から思えます。

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