映画:パラサイトクリーチャーズ

「パラサイトクリーチャーズ」のネタバレあらすじと結末

パラサイト・クリーチャーズの紹介:「ベルリン・オブ・ザ・デッド」を監督し、オムニバスホラー「ABC・オブ・デス2」に参加しているマーヴィン・クレン監督が送る、標高3500メートルの高地を舞台としたクリーチャーホラー。CGに頼らないアナログ感覚なクリーチャーの造詣と、「遊星からの物体X」を意識したような物語構成が見もの。

あらすじ動画

パラサイトクリーチャーズの主な出演者

ヤネック(ゲアハード・フリーマン)、タニヤ(エディタ・マロビッチ)、ビルテ(ヒーレ・ベゼラー)、ファルク(ピーター・クナーク)、ハラルド(フェリックス・ルーマー)、大臣(ブリギッデ・クレン)

パラサイトクリーチャーズのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- パラサイトクリーチャーズのあらすじ1

パラサイトクリーチャーズのシーン1 現在にほど近い、近未来。
気候変動の影響は人類の予想をはるかに越え、世界各地で氷河が消滅しつつありました。この事態が生物に異常をきたすのは間違いなく、そして、人類にも徐々に、変化が訪れ始めていたのです・・・。
アルプスの山中、標高3500mにある、グラツィウス気候観測所。数人の研究員が、氷河の観測に来ていました。観測所には、5年前に研究所が出来た時からずっと勤めている「ベテラン」のヤネクがいました。研究員たちは研究所の機器に不備が起きたり、何かあるとヤネクに尋ねるような状態でしたが、ヤネク本人は少し偏屈なところがあり、研究員たちと上手くいっている様子ではありませんでした。
ある日、ヤネクと研究員のファルクは、氷河の壁が一面赤く染まっているのを発見します。女性研究員のビルテが赤い部分のサンプルを取って調べた結果、これは有機物らしいことがわかります。するとヤネクの飼っている犬が、赤い壁の近くにあった洞窟に入り、何かと争ったようなケガをしてしまいます。ヤネクは、犬を襲ったのは恐らくキツネの仕業で、狂犬病か何かで凶暴になっているのではないかと推察します。
その翌日は、地元の女性環境大臣が、記者や取材陣を連れて、観測所を視察に来る予定が入っていました。研究員たちは、「赤い微生物」の件は大臣に内緒にするよう、ヤネクに頼みます。現段階で知られるより、もっと詳しいことがわかってから「自分たちの手柄」として発表したいという考えでした。

【承】- パラサイトクリーチャーズのあらすじ2

パラサイトクリーチャーズのシーン2 翌日になり、ヤネクの元に電話が入ります。それは、以前観測所で働いていた女性、タニヤからでした。タニヤは今回、大臣のお供としてやってきたのです。タニヤは、張り切ってはいるけれど決して若くない大臣の体調も考えて、傾斜のきつくない遠回りのコースで観測所へ向うので、到着に時間がかかり、明日になることを連絡したのでした。昔タニヤと「色々あった」ヤネクは、来るなら前もって連絡してくれと、不機嫌になってしまいます。
その夜ヤネクは、観測所の裏手にあるゴミを、何かが漁っているような音に気づきます。犬を襲ったキツネかと思って近づくと、それはキツネのような姿でしたが、クワガタのような尖ったキバを持っていました。驚くヤネクを残し、逃げていく謎の生物。ヤネクは危険な動物がいると、大臣の視察を中止するよう進言するつもりでしたが、微生物の発見と同様、研究員たちがそれを拒みます。
あくる日、ヤネクがビルテと赤い壁のあった場所にいくと、壁はすっかり白くなり、いつも通り氷がむき出しになっていました。赤い微生物はどこへいってしまったのかと考えていると、ヤネクがバレーボールのような大きなダンゴ虫と遭遇します。ヤネクが思わず払いのけ、動かなくなった大きなダンゴ虫を、ビルテは研究所へ持ち帰ります。
ビルテはダンゴ虫の細胞を調べた結果、氷河に張り付いていた赤い微生物との類似点を発見します。それは非常に特殊な微生物で、まず昆虫などの小さな生物に寄生し、寄生した昆虫のDNAを取得。その昆虫がもっと大きな動物、例えば哺乳類などに食べられると、哺乳類のDNAも取得し、微生物の中で両方のDNAを交配し、昆虫と哺乳類の「あいのこ」の生物を生み出すのです。大きなダンゴ虫は、小型のキツネが微生物に寄生されたダンゴ虫を食べた結果「生まれた」、ダンゴ虫とキツネのDNAを掛け合わせた新生物だったのです。

【転】- パラサイトクリーチャーズのあらすじ3

パラサイトクリーチャーズのシーン3 ヤネクは危険な生物が出現していることをタニヤに知らせ、遠回りでなく、早く研究室まで来るよう連絡します。研究室までの道のりに、どんな「新生物」がいるかわからないからです。連絡後、ヤネクはケガをした犬を見に行きます。犬のケガをした腹の中で、何かの生き物がピクピクと動き、今にも生まれようとしていました。それを見たヤネクは愛犬を撃とうとしますが、出来ませんでした。
タニヤは連絡を受け、大臣を説得して、早いルートに変更します。すると大臣の取材で同行していた取材メンバーの1人が、大きな虫に刺され、それ以来体調を崩してしまいます。休みながら研究所を目指す一行の元へ、登山をしていたらしい若い女性が走って来ます。彼女は、凶暴なワシのような新生物に追いかけられていたのでした。彼女を助けた一行でしたが、同行していたカメラマンがワシに襲われてしまいます。
ヤネクはいてもたってもいられず、大臣一行を迎えに行きます。その間、ファルクとビルデがダンゴ虫の死骸を持って、微生物のサンプルが取れた氷河へ調査に向います。大臣一行と合流したヤネクは、獰猛なワシの怪物から逃げ、必死に研究所へ駆け込みます。大臣たちは、未知の微生物がDNA交配による新種を生み出していることを、研究員たちが秘密にしようといていたと知り、激怒。タニヤはすぐに救援を呼ぼうとしますが、高地で通常の携帯は繋がりません。唯一地上との交信手段である衛星電話は、ファルクとビルデが持っていってしまっていました。
すると研究所へ、ファルクが逃げこんで来ます。ファルクを追って来たのは、巨大なツノを生やした、凶暴化したヤギでした。ヤギの突撃をなんとか防ぎ、大臣がドリルをヤギの頭に突き刺して撃退しました。大臣を迎えに来るヘリは、明日にならないと来ません。やはり衛星電話が必要だと、ヤニクとタニヤは、ファルクに電話を持つビルデの元へ案内させます。

【結】- パラサイトクリーチャーズのあらすじ4

パラサイトクリーチャーズのシーン2 その後研究所内では、ワシに襲われた女性の足がピクピクと動き出し、「新生物」が生まれようとしていました。大臣が決死の覚悟で女性を手術、なんとか新生物が暴れ出す前に退治します。ほっとしたのもつかの間、虫に刺されていた男が、腫れあがった顔で助けを求めて来ます。彼の膨れ上がった顔から無数の虫が飛び出し、慌てた研究者が新生物を殺すため付けていた火を倒し、部屋の中で燃え上がります。研究所内は、大パニックに陥ります。
ヤネクとタニヤはビルデがいるはずの氷河に到着しますが、ビルデはまだ生きていたダンゴ虫に食いつかれ、死亡していました。残っていたファルクも、クワガタ型の動物に食われ死亡。ヤネクとタニヤはなんとかクワガタ型生物を撃退、衛星電話を取り戻し、救助を要請します。パニックに陥っていた研究所では、大臣と他数名が倉庫に避難し、どうにか生き延びていました。
救助に来たヘリで惨劇の起きた高地を離れる間際、タニヤはヤネクが飼っていた犬が産み落とした新生物を見つけます。それは、ヤネクが犬を介抱する際に、微生物がヤネクのDNAを採取して生まれた、「犬と人間のあいのこ」の赤ん坊でした。昔、ヤネクとの間に出来た子供を堕ろしていた経験のあるタニヤは、この赤ん坊を見捨てることが出来ず、抱きかかえてヘリに乗り込みます。その頃、最初に微生物が発見された氷河の壁は、再びどこからか発生した無数の微生物により、真っ赤に染まっていました。

みんなの感想

ライターの感想

冒頭の紹介の欄でも書きましたが、「物体X」の高山版と言えるような、限定空間でのクリーチャーパニックがめちゃくちゃ楽しい1作です。何よりクリーチャーの描写をCGに頼らず、アナログSFX時代のような手作り感覚の造詣で描き出しているのが嬉しい限り。丸まったダンゴ虫を「開く」とこのゾゾっとくる感じとか、最高です!ただ、手作りな反面やはり予算的に限界もあったのか、獰猛なヤギなんかは上半身、というか「首から上」くらいしか出てこないんですけどね、でも研究所に突進してくるシーンの、迫力は十分!
何も知らずに研究所へやってくる女性大臣一行ですが、この大臣が意表を突いて「大活躍」なのもまた嬉しいサプライズと言いますか、ウンチクは言うけれど頼りにならない大臣の旦那や研究員を尻目に、自らドリル持ち出してヤギを撃退するわ、女性の足を切開して「新生物」を退治するわ。この女性大臣の「男前っぷり」だけでも、「見る価値あり」な作品と言えるでしょう!
そんな大臣の緊急手術で、新生物誕生の危機を防いだと思ったのもつかの間、虫に刺された男が逃げこんで来て、結局大パニックになっちゃう展開がまた素敵であります。あら~大臣の健闘むなしく、主役二人が別行動してる間に、この人たち全滅かしら?と思ったら、火災や虫たちの襲撃をかわして、なんだかんだとみんな生き残ってたのはびっくり、逞しい人たちだなあ!
ラストの、犬から生まれた驚きの新生物!を、「大事に抱えて、これから愛情込めて育てます!」っていう「オチ」なんかは、おいおいそうくるかい!という展開で、これまた好感度大。いやあ、ゲテモノクリーチャーパニックとして、アナログSFX最盛期の80・90年代を思わせる何か懐かしいテイストも素敵な、「大当たり」な一作でした!
ゲテモノパニックなのに、明らかに実際標高の高い場所で撮ってるであろうロケーションの撮影は、かなり「美しい」ショットもふんだんにあったりして、作り手側の「本気」を伺わせてくれます。「ベルリン・オブ・ザ・デッド」は「知る人ぞ知る」低予算ゾンビ映画の佳作だったんですが、その監督がその後も、こうして素敵な映画撮って活躍してるっていうのは、ほんとに嬉しい限りです!

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