「ヒルズランレッド殺人の記憶」のネタバレあらすじと結末の感想

ヒルズ・ラン・レッド -殺人の記憶-の紹介:2009年製作のアメリカ映画。80年代に想像を絶するおぞましいホラー映画が作られ行方不明になった噂を聞いた映画マニアの若者たちが、幻の作品を求めて映画が撮られた謎のロケ地を探し、最もおぞましく血生臭いホラー映画とはただの映画ではなく、現実だということを知る…。

予告動画

ヒルズランレッド殺人の記憶の主な出演者

タイラー(タッド・ヒルゲンブリンク)、アレクサ(ソフィー・モンク)、コンキャノン監督(ウィリアム・サドラー)、セリーナ(ジャネット・モンゴメリー)、ラロ(アレックス・ウィンドハム)、ソニー(イワン・バレー)、ベイビーフェイス(ダンコ・オルダノフ)、ゲイブ(マイク・ストラブ)、ジンボ(フリスト・ミツコブ)、ランス(ジョージ・ディミトロフ)

ヒルズランレッド殺人の記憶のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①幻の映画『ヒルズ・ラン・レッド』を探して映画監督志望の若い青年・タイラーは調査する。監督の娘・アレクサと会ったタイラーは熱意で口説き、監督が晩年に住んだ場所へ案内してもらう。 ②監督は生きていてタイラーたちは罠にかかった。監督は本当の殺害を撮影してまだ作品を作り続けていた。タイラーは死ぬまで映画を見せられ、タイラーの恋人・セリーヌは3代目ベビーフェイスを生ませられる予定。

【起】- ヒルズランレッド殺人の記憶のあらすじ1

子守唄を歌いながら、男性が自分の顔の皮膚をハサミで切り裂きます。鏡が割れているので、男の顔は見えません。
やがてひととおり顔の皮膚を切り終わった男は、白いマスクを手に取ります…。
〝1982年にコンキャノン監督の『血塗られた丘(ヒルズ・ラン・レッド)』が公開された。
しかし過激な描写が原因で、即刻打ち切りに。
以後、フィルムも出演者もこつ然と姿を消し、研究者の調査で予告編のみが見つかった。
コンキャノン監督の消息は不明。〟
…映画監督志望の若い青年・タイラーは、ホラー界のマニアにとっては垂涎の幻の映画『ヒルズ・ラン・レッド』を見たくてたまりませんでした。
『予告編』は見つかっているので動画サイトに乗せられており、再生できますが、本編がないので見ることができません。作品自体が20数年前のものなので、手がかりも皆無です。
ところがタイラーは諦めませんでした。映画マニアのつてをたぐり、なんとか映画を手に入れようと考えました。
いちばんの目的は「幻の映画を見ること」ですが、「ウィルソン・ワイラー・コンキャノン監督や映画がこつ然と姿を消した事情なども検証し、謎を突き止める一部始終を撮影してドキュメンタリーを作ること」も計画しています。
映画の内容は、親子の話です。ある夫婦の妻が猟師にレイプされ、妊娠&出産しました。ところが父は血の繋がらないわが子を憎み、虐待を重ねます。
虐待された息子は、それでも父に愛されようと考えて、ある時自分の顔を自分で切り刻み、お気に入りの人形のマスクをかぶり父の愛を得ようとします。
その息子・ベビーフェイスはやがて殺人鬼となり、人間を殺しては燻製小屋に保存する…という話でした。
知人アスターから、コンキャノン監督の娘であり、映画に子役で出演していた少女・アレクサの居場所を突き止めたと知らされたタイラーは、早速アレクサに会いに行きました。
ところでタイラーにイライラしているのは、タイラーの恋人・セリーナです。タイラーとセリーナの仲は悪くありませんが、タイラーが自分を置いて映画に夢中なのをセリーナは不満に思います。
そしてタイラーがアレクサに会いに行って戻って来ないので、同じ映画仲間の男性・ラロと一夜切りの関係を結びました。
その頃タイラーはアレクサが働くストリップバーに行き、会います。予告編ではまだ少女だったアレクサですが、現在のアレクサはすっかり大人です。
ストリップバーで個室に通されたタイラーは、アレクサに話をしたいと言いますが、アレクサは「監視されているから、フリだけでもしてくれ」と言いました。そして「外で待ってて」と付け加えます。
店外で待ったタイラーは、仕事終わりのアレクサの案内で、アレクサの宿泊するモーテルに案内されました。タイラーは自分の目的を話しますが、アレクサは相手にせず誘惑しようとします。
タイラーが真剣なのだと言うと、アレクサは父・コンキャノン監督が「監督は映画と生きろ。全てを捧げろ」と言っていたと告げ、もし自分ならばフィルムを燃やすと茶化しました。
アレクサに「本気の度合いを見せて」と言われたタイラーは、アレクサがヤク中なのを見て、つきっきりでアレクサを薬物から切り離そうとします。ストリップバーは辞めさせ、モーテルに泊まりこみ、禁断症状が出るアレクサを必死で介抱しながら、薬物が抜けきるまで付き合いました。
薬物の依存から解放されたアレクサは感謝&感激します。そして父であるコンキャノン監督は10年ほど前に亡くなったことを告げ、監督が晩年に住んでいた家に案内すると約束しました。

【承】- ヒルズランレッド殺人の記憶のあらすじ2

タイラーは喜んで、映画仲間のカメラマン・ラロに電話をかけ、一緒に撮影に行こうと言いました。音響担当の恋人・セリーナは呼ばれていないにも関わらず、同行します。セリーナはタイラーとアレクサの浮気を疑ったのでした。
こうしてタイラー、恋人・セリーナ、友人・ラロ、監督の娘・アレクサの4人で車に乗り、人里離れたロケ地の山の中に入っていきます。アレクサは車中で「私もあの作品の記憶は曖昧なのだ。内容が過激すぎて」とカメラに向かって言います。
タイラーはセリーナに、アレクサが麻薬漬けで目が離せなかったと言い訳しますが、セリーナはアレクサとタイラーとの仲をすっかり疑っていました。
ラロはタイラーに思わせぶりな態度を取りますが、セリーナは一夜限りのつもりです。ラロはできればタイラーからセリーナを奪いたいと思っているようでした。
途中のガソリンスタンドでも取材をしたタイラーは、予告編で出てきたガソリンスタンドと一緒の店だと気づいて興奮し、店主にインタビューを開始します。
初老の女性の店主は「監督は本物の血を欲しがって、食肉解体場に行ったくらいだ。だから劇中で流れる血は本物だ」と言い、アレクサに見覚えがあると言いました。
予告編では洪水のように血が丘を流れ落ちるシーンがあり、それがすべて本物の血だったことを知って、タイラーの期待は高まります。
さらに店主の息子・ソニーが映画をドライブインシアターで見たと言いました。公開はされたもののすぐ打ち切りになった作品なので、見た人は少ない状態です。
感想を聞こうとしますが、ソニーはその映画館で殺人事件が起きてつぶれたくらいしかコメントしませんでした。
山奥に行きながら、タイラーはアレクサに映画に出てくるベビーフェイス役はどんな人かと聞き、アレクサは地元で雇った素人の人間だと言います。
車はやがて舗装されていない道に入りました。それでも携帯は圏内です。車から降りた4人は撮影機材や銃、発煙筒などを持って歩き始めました。
道中、セリーナはアレクサにタイラーと恋人同士なのだろうと聞かれ、「ややこしい」と答えます。「あんな人の恋人になれて幸せよ」と言われたセリーナは、アレクサが嫌味や皮肉で言っているのではなく、本心で告げてくれていると知り、タイラーとアレクサの間に何もなかったことを悟りました。アレクサはタイラーが自分の薬物中毒を治してくれたと感謝しています。
その時アレクサが何かを踏みました。人間のあばら骨です。
見ると痕跡は消えかかっていますが予告編にあった「両肩をフックで吊られ、足の甲を土に固定され、有刺鉄線で手首を巻かれた人間が、樹木を固定したロープを切ると上半身と下半身に分かれる」名シーンの場所でした。タイラーはこの山がロケ地だと知り興奮します。
アレクサだけは、帰ろうと何度も言いますが、残り3人は撮影する気まんまんでした。
その夜、4人は焚火を囲みながらキャンプします。タイラーが昼間に撮影したインタビュー映像を見直していると、ガソリンスタンドの客の会話のところで、後ろの方に小さくではありますが、赤いパーカーが映っているのを確認しました。赤いパーカーはベイビーフェイスのトレードマークです。
タイラーは拡大して確かめようとしますが、その時、眠れずに起きて来たアレクサが話しかけてきました。アレクサはタイラーに「逆インタビュー」します。

【転】- ヒルズランレッド殺人の記憶のあらすじ3

なぜそこまで作品にこだわるのか質問するアレクサに、タイラーは「フィルムを発見したら、自分を誇れると思うから」と答えました。
アレクサは「有名になりたい?」と聞きますが、タイラーは「愚問だ」と言います。アレクサはタイラーにキスしますが、タイラーはそれを止めました。近くで物音がしたからです。
周囲を撮影し始めたタイラーは、何者かに後頭部を殴られて気絶しました。
気がつくとガソリンスタンドにいた店員の息子・ソニーたち地元の若い男性3人が、タイラー&セリーナ&ラロ&アレクサを縛っています。
3人組は田舎者だとバカにされたと思っており、彼らを追いかけてきていました。ソニーたちは女性2人をレイプしてその様子をカメラで撮影し、売って儲けようと話し始めます。
アレクサの手かせをほどいてレイプしようとした時、森の中からツルハシが飛んできてソニーに当たり、続けて2人めは噛みつかれた後にツルハシで頭を割られ、3人めは首を切られました。あっという間に3人は死にます。
登場したのは幻の映画『ヒルズ・ラン・レッド』の殺人鬼・ベビーフェイスそのものでした。ベビーフェイスはアレクサの手に首をかけて絞めようとしますが、アレクサが子守唄をうたうとやめます。殺人鬼ベビーフェイスは母の子守唄が安らぎという設定があるのです。
その間にタイラーとラロは焚火の炎で縄を解き、セリーナの腕の縄をハサミで切ると、ラロの銃を向けてタイラーが逃げろと言いました。アレクサは逃げ、ベビーフェイスが追うのをタイラーも追跡します。
追跡したタイラーは農場のような建物を見つけました。入り口横の揺り椅子に、誰か座っている人影があります。
ひそかに侵入したタイラーは、暗室でフィルムを見つけました。それはストリップバーで隠し撮りされた映画フィルムで、アレクサとタイラーが映っています。
奥で縛られたアレクサが「作品は未完成なのよ。だから今も撮ってる」と言いました。タイラーは捕まります。
その頃、追わなかったセリーナとラロはというと、セリーナは警察に通報しますが、スカーギル(地名)周辺のキャンプ地は15箇所以上もあるらしく、どこなのか聞かれても詳細が言えずに困りました。
ラロは発煙筒を持ってセリーナに付き添いますが、通報途中で物音を聞いた2人は走って逃げます。
セリーナの髪が木の枝に絡まり、ラロが取り除こうとすると、ベビーフェイスがいました。ラロはセリーナを逃がしますが、ベビーフェイスに猟銃で左肩を撃たれます。
セリーナは逃げる途中、ラロからの着信を受けました。ベビーフェイスがラロの携帯を使って、居場所を探るためにかけたものです。
逃げて農場のような建物に近づいたセリーナは、入り口の揺り椅子の人物に助けを求めますが、それは腐乱した死体でした。ベビーフェイスはラロを担いでやってきます。
セリーナは車の下に隠れてやりすごし、納屋に入ると、そこは映画で描かれるくんせい小屋で、大量の死体がぶらさがっていました。数十単位で死体は存在します。
血の入ったドラム缶に隠れてベビーフェイスをやりすごしたセリーナは、身体についた血を拭いて死体から服をとり、こっそり逃げようとしました。ところが小屋を出たところで、小屋の上に立っていたベビーフェイスに上から襲われます。

【結】- ヒルズランレッド殺人の記憶のあらすじ4

…気がついたタイラーは車椅子に拘束されており、そこへ監督が現れました。ラロも拘束されています。
コンキャノン監督は死んでいませんでした。娘・アレクサを使って近づいてきた人物を森におびきよせ、殺害を繰り返してはそれを撮り続けていたのです。
現在のベビーフェイスは2代目だそうです。初代のベビーフェイスは地元民で大根役者だったので、監督自らが「手本を見せてやる」と言ってカメラの前で役者を殺しました。その一部始終も撮影しています。
2代目ベビーフェイスは、アレクサの息子でした。それを聞いたタイラーは、アレクサの年齢が若すぎることを指摘しますが、「アレクサは12歳で身ごもった」と監督は言います。父親はコンキャノン監督です(近親相姦)。
コンキャノン監督は12歳の実の娘・アレクサと性的関係を結び、息子を生ませました。その息子は父(であり祖父でもある)の愛を得ようとして、ハサミで顔を切り刻んで殺人鬼・ベビーフェイスになったのです。
コンキャノン監督の言葉「監督は映画と生きろ。全てを捧げろ」は本心からでした。監督は映画にすべてを捧げており、撮影を続けています。
ラロは腹部を圧迫する拷問器具にかけられ、カメラの前でアレクサがラロの下腹をカミソリで切り裂きました。ところがコンキャノン監督は不満で、「これではただのSM映画だ」と怒り、ベビーフェイスを呼びます。
隣室には囚われたセリーナと、それを見張るベビーフェイスがいました。ベビーフェイスは監督に呼ばれて席を外し、セリーナは手首に巻かれた有刺鉄線を外して脱出の方法を考えます。
タイラーは監督に「僕なら状況を変えられる。コンキャノン監督の作品を評価させられる」とアピールしますが、監督は「みえすいた嘘にはだまされない」と答えました。
その監督の胸をアレクサが包丁で刺して、内輪もめが始まります。アレクサも映画の監督になりたがっており、ベビーフェイスの仮面を剥ぎ取ると、こんなにまでして協力しているのだから、自分たち(アレクサ&ベビーフェイス)にも演出の権限はあるはずだと主張します。コンキャノン監督はアレクサの腹を撃ち、監督は自分しかできないと言いました。
ベビーフェイスはアレクサの指示を受け、仮面を再びかぶると監督を襲います。「私は父親だぞ」という言葉に躊躇したベビーフェイスですが、タイラーが「アクション! そいつを殺せ!」と言ったので、ベビーフェイスは監督の腹を包丁で何度も刺します。
その後ベイビーフェイスはタイラーにつかみかかりました。
脱出してきたセリーナが鉄の棒で監督を刺しますが、セリーナはアレクサにシャベルで殴られて気絶します。
…再び気がつくと、タイラーはまた車椅子に拘束され、有刺鉄線で身体をぐるぐる巻きにされていました。映画館の客席に並べられているのは犠牲者たちです。ラロの死体もあります。
アレクサは「私の方が父より優れている」と言い、最新バージョンの映画を見せると言いました。アレクサが編集した殺しの映像をえんえん流し続けられます。
殺害方法はさまざまでした。ナイロンで顔を圧迫して窒息死させたり、チェーンソーで殺害したり、ハンマーを使ったりと、武器も豊富でした。
最新版なので、ラロの殺害も入っていました。ラロの胸を何度も突き刺す映像を見たタイラーは、発狂して笑い始めました。コンキャノン監督の遺体もギャラリーにあります。
映画は、わが身を捧げてこそ…でした。コンキャノン監督もアレクサもベビーフェイスも、そしてタイラーも映画の餌食になりそうです。
(エンド途中)身重のセリーナを拘束しているアレクサ。腹の子を出産させて、3代目ベビーフェイスにする予定。

みんなの感想

ライターの感想

この作品、あまり有名ではありませんが良作。
映画の中で殺人鬼がマスクをかぶってたり、多彩なものを武器にしたりと、いろんなホラー映画を踏襲した作り。
また山の奥に数名の男女、1人ずつ殺される、このへんもまさしく「王道」ではあるのだが、安定した演出により見せる力は充分ある。
もっと有名になってもいいのに。ただ、下手に続編など作らないほうがよさそう。

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