「ヘイヴンハースト」のネタバレあらすじと結末の感想

ヘイヴンハーストの紹介:2016年製作のアメリカ映画。「ソウ」シリーズのプロデューサー、マーク・バーグが手掛けたホラー。不気味な老女がオーナーを務めるマンハッタンの豪華アパートに入居した若い女性・ジャッキー。そんな中、住人が次々と消息を絶ち、ジャッキーはその謎を追い始めるが…。

予告動画

ヘイヴンハーストの主な出演者

ジャッキー&ジャミー(ジュリー・ベンツ)、エレノア・マジェット(フィオヌラ・フラナガン)、ダニエル・ハンプトン(ダニエル・ハリス)、ティム・クロフォード(ジョシュ・スタンバーグ)、サラ(ベル・ショース)、エズラ(マット・ラスキー)

ヘイヴンハーストのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①アルコール中毒だったジャッキーは断酒して退院、『ヘイヴンハースト』というゴシック調の大きなアパートメントに身を寄せる。アパートで住民が不審な失踪を遂げるのを知ったジャッキーは、謎を解明していく。 ②家主が猟奇殺人犯の一族の者で、ルールを破った者を処刑していた。友人のティム刑事に通報したジャッキーは家主らに捕らえられ処刑される。

【起】- ヘイヴンハーストのあらすじ1

アメリカ・ニューヨーク州ニューヨークのマンハッタン。

1006号室に住んでいた若い男性・ジェイソンと若い女性ダニエル・ハンプトンのカップルは、家主から退去勧告の知らせを受けていました。
ダニエルは泣きながら建物の見取り図を描きますが、ジェイソンは薬物にふけっています。
雷鳴が轟くと共に、ジェイソの姿が消えました。
異変に気づいたダニエルがジェイソンを探すと、タイルのところに血まみれのジェイソンが横たわっています。
ジェイソンの死体でつまずいたダニエルは、絶叫しつつ同じフロアの者に助けを呼びますが、誰も出てきませんでした。
到着したエレベーターに乗り込んだダニエルは、アパートから出たいと思っていたのに、エレベーターが上昇するので絶望的な悲鳴をあげます。
…その後、エレベーターに飛び散った血を、エズラという男性が淡々と拭き取っていました。

…ジャッキーは中年女性です。アルコール中毒だったジャッキーは、かつて酔った状態で車を運転して交通事故に遭い、目の前で娘を失いました。
深く悔いたジャッキーはアルコール依存症の治療に専念し、断酒に成功します。医師のマイクからも「君は僕の自慢だ」と言われるほど、優等生でした。
新たな再出発を果たそうとしたジャッキーは、カメラマンの女友だちダニエル・ハンプトンと連絡を取ります。退院後、ダニエルの元にしばらく身を寄せるつもりでした。
しかしダニエルはしばらく前から、連絡が取れなくなっています。
刑事である古い男友だちティム・クロフォードに迎えられたジャッキーは、ダニエルと連絡が取れないことを訴えました。

ダニエルが住んでいる住所を知るジャッキーは、そこを訪問しました。
ダニエルの住居はマンハッタンにある、ゴシック調の超大型アパートメント『ヘイヴンハースト』でした。同じ階にいくつも部屋があり、階数もかなりある集合住宅です。
ダニエルの部屋、1006号を訪れたジャッキーは、部屋にダニエルの私物が置かれたままなのを知りました。ダニエル愛用のカメラがあるのを知り、引っ越していないと確信します。ダニエルはカメラマンなので、常にカメラを持ち歩いているはずだからです。
部屋の壁にかけられた写真は、アパート内部を撮影した風景写真ばかりでした。
私物があるのに人だけがおらず、不思議に思っていたジャッキーは、ドアノックと共に手紙が差しこまれたのを見て、開封します。
宛先のところには『ようこそ、ヘイヴンハーストへ』とあり、カードには『6時半に私の部屋で契約を/家主エレノア・マジェット』と書かれていました。
ジャッキーは翌朝、家主に会いに行こうと思います。

アパートに隠されたカメラで、11階の住人ポーラ・セントクレアが男性を部屋に引き込んで「商売」をしているのを、誰かが見ています。
娘を亡くした悲しみを持ち続けるジャッキーは、いつも娘を亡くした時の夢を見ていました。その日も夢を見て目覚めます。
ジャッキーがシャワーを浴びている間に、部屋でかすかな物音がしました。声をかけますが、応答がありません。
浴室から出てチェックしてみると、クローゼットの服がまだ揺れており、1着の服がベッドの上に置かれていました。これを着て来いという意味のようです。
家主のところへ向かったジャッキーは、ポーラが退去勧告を受けたのと入れちがいになります。

【承】- ヘイヴンハーストのあらすじ2

家主は白髪の初老女性エレノア・マジェットで、品のある女性でした。
エレノアは「新しい入居者には、全員会うことに決めているの」と話します。
エレノアはアルコール中毒患者、クスリなどの中毒患者、売春などの罪を犯した者の更生後に迎え入れる支援団体に所属しており、この『ヘイヴンハースト』の入居者はみんな、そういった人たちに提供していることを話しました。
ジャッキーにエレノアは、息子・エズラという中年男性を紹介します。エズラはアパートの雑用係をしています。
入居の条件は「質素で健全な生活を送ること。過ちを繰り返さないこと」で、もし破れば退去せねばならないと言いました。
そのうえで、ジャッキーはサインをさせられます。
ジャッキーはエレノアにダニエルの消息を聞きました。ダニエルは薬物中毒の男性・ジェイソンと暮らしており、一番最近にこのアパートを退去したとのことです。
特にトラブルはなかったと、エレノアは答えました。

エレノアは「退去した」と答えましたが、ジャッキーはダニエルが去ったとは思えません。私物がそのままだからです。
しばらく『ヘイヴンハースト』に滞在し、様子を探ろうと考えました。
カフェレストランで職を見つけたジャッキーは、働き始めます。
その職場にティム刑事が現れました。ダニエルについて調べてくれています。
家主が言ったとおり、ダニエルはジェイソンという男と同居していました。ジェイソンが麻薬で逮捕歴があり、家主が言うには数週間前に退去していったとのことです。

アパートに戻ったジャッキーは、1階のエントランスロビーに『H・H』と書かれた肖像写真が飾られているのを見ました。
エレベーターでジャッキーは、サラという少女と出会います。サラは同じ10階の住民でした。
なんとなく一緒に廊下を歩いていると、サラの両親らしき男・ウェインと女・タミーが揉めていました。後でサラから、両親ではなくタミーは養母だとジャッキーは聞かされます。

退去勧告を受けた11階の住民・ポーラは、荷造りをしていました。飾りの招き猫をカバンに入れると、背後に気配を感じます。
部屋を見て回ったポーラは、カバンに入れたはずの招き猫が元の位置に戻っているのを見て、怯えました。
ライトが消え、突き飛ばされたポーラは、「やめて!」と悲鳴をあげます。ポーラはそのまま襲われ、姿を消しました。
部屋でポーラの悲鳴を聞いたジャッキーは、おそるおそる階段を使って上階に行ってみます。
ポーラの部屋に退去勧告の知らせを見て入りますが、ポーラはいませんでした。部屋でジャッキーは少女・サラに会います。
サラはタミーが養母だと言い、「いい子にしていないと、退去になる」と言いました。

不審に思ったジャッキーは、友人のティム刑事にポーラの調査も頼みます。
別の日、ダニエルが撮った壁の額入り写真を見ていたジャッキーは、背後に気配を感じて思わず写真を取り落としました。
部屋に入っていたのは、少女・サラです。エズラからマスターキーを受け取り、入ってきたのです。
落とした写真の額の中には、アパートの見取り図のようなものが詳細に描き込まれていました。ダニエルが描いたもののようです。
サラはダニエルのカメラを持っていると言い、見せようかとジャッキーに言いました。
ジャッキーはサラの部屋を訪れます。カメラを渡すと、サラは「私は使えない。あげるわ」と言いました。

【転】- ヘイヴンハーストのあらすじ3

その日、看護師の養母・タミーは夜勤で、少女・サラは留守番です。
タミーの恋人・ウェインは酒に酔い、サラに暴行を働こうとしました。
物音に気を取られて振り返ったウェインの隙を衝き、サラはウェインの手首を刺して隠れます。
傷つけられて逆上したウェインは、怒って酒をあおりながらサラを探しまわりました。
そのままベッドで眠りこんだウェインは、ベッドが傾いて下にできた空間に落とされます。その際に指が切断されました(隙間にはさまって)。
夜勤から戻ってきたタミーは、落ちている指を見て驚きます。
タミーの背後に白い人影が現れ、タミーを連れ去りました。

地下室でウェインは上半身のみに切断され、さらに腸をむきだしにされた状態ではりつけにされます。
目覚めたタミーはそれを見て驚きますが、背後から注射を打たれ、気絶します。
再び目覚めるとタミーは拘束されており、白い人物に水をかけられました。徐々に拷問を受けます。

…先にネタバレを。
家主一家は、この『ヘイヴンハースト』にさまざまな仕掛けを施しています。
部屋の天井の隅には監視カメラを設置し、住民がルール違反を犯していないか、監視しています。
規則を守る者は退去勧告を出し、その後にアパートの仕掛けを使って住民を拉致し、殺していました。
エズラという息子も協力者ですが、もう1人、影となる息子がいます。彼は表には一切現れません。
筋骨隆々、白い肌の男が退去勧告を出された住民を拉致する係でした。エズラは証拠隠滅担当です。
(まだ秘密はあるのだが、それはジャッキーが紐解くので後述)

急にいなくなったウェインとタミーのことを知らせ、ティム刑事が部屋にやってきます。
すると「今夜は遅くなる」というメモが置かれていました。家主も別段、変わったことはないと言います。
家主は少女・サラに部屋へ来るかと言いますが、ジャッキーが引き受けました。
アパートの本当のことを知るには、ルールを破ってみないと分からないとジャッキーは思います。
断酒したジャッキーですが、ルールを破るために酒を購入し、卒業したはずの酒を半泣きで飲みました。規則を破ることで真実を暴こうと思ったのです。
酒をあおるジャッキーを、カメラで家主は見ていました。退去勧告を出さねばと呟きながら、棚にある各室内の金色のコイン札を裏返します。
裏返すとコインは金色から赤色になりました。

残されたカメラを現像すると、館内の別のフロアの内装を撮ったものだと判明します。
見比べたジャッキーは、同じ場所でも階が違うと、柱の位置や配管の位置がずれていることを知りました。つまり、仕掛けがあるのです。
額から見つかった見取り図を元に、ジャッキーはサラの案内で洗濯室に行ってみました。
コンセントの部分をいじると、ドアが出てきます。懐中電灯を持って入ると、そこは倉庫でした。
ジャッキーは古い資料の中に、大量の処刑者のリストと、ある記事を見つけます。1階ロビーに飾られていた、H・Hという人物についての新聞記事です。

【結】- ヘイヴンハーストのあらすじ4

『ヘイヴンハースト』の家主エレノア・マジェットは、かつて200人以上を殺害したといわれる、ハーマン・ウェブスター・マジェット(通称:H・H・ホームズ)の一族でした。
真実を知ったジャッキーは、早くこのアパートから出ないとならないと思います。
倉庫のような場所から出ると、奥から物音がし、倉庫のドアが閉まった後に照明が消えます。
奥から人影が現れたので、ジャッキーとサラはエレベーターに乗り込みました。
下降ボタンを押したのですが、エレベーターは上昇し、10階で開きます。
ジャッキーの部屋の扉に、退去勧告の張り紙がされていました。
ジャッキーはティムに電話し、地下室の部屋に証拠があるから来てくれと頼みます。さらに、壁の中にも空間があることも説明しました。

サラの悲鳴をきいて、ジャッキーは電話を切ります。
サラは家主に会い、「一緒に暮らさないか」と言われていました。サラ自身はルールを破っていないからです。
ジャッキーは火かき棒を手に持ち、サラを連れて部屋に閉じこもると、クローゼットの壁を破壊しようとしました。
奥から白い男が現れ、突き飛ばされたジャッキーは、家具の下敷きになりそうなのをよけてバスタブに入ります。
台所で再び襲われて奥に行くと、廊下に落とし穴がありました。下に落ちて、ジャッキーは檻に閉じ込められます。
そこは木の床になっており、火がつけられました。必死で檻を破壊し、ジャッキーは外に出ます。
出た部屋には、大量の監視カメラ映像がありました。ここで家主が各部屋を監視していたと、ジャッキーは知ります。

サラを見つけたジャッキーは、はしごをのぼって洗濯室へのマンホールを開け(このマンホール、スイッチひとつでタイル模様に切り替わる)、洗濯場に出ました。
しかし白い男に追いつめられます。
ジャッキーが電気ドリルで襲われそうになった時、サラが「やめて」と声をかけました。
一瞬の隙を衝き、ジャッキーが反撃して再び逃げます。
通風口に入り込み、先にサラを『ヘイヴンハースト』の外に逃がしたジャッキーは、白い男に捕まりました。
男ともども、その場にあった下降機械で地下室に連れ去られます。

ティム刑事率いる警官隊が駆け付けますが、館はボタン操作ひとつで元に戻るので、証拠は残されていません。
家主の女性はしらばっくれ、捜査令状を見せろと言います。ティムはあくまで友人のジャッキーの助けで駆け付けたので、捜査令状を持っておらず、それ以上の捜査は無理でした。
引き揚げざるをえないティムは、先に保護した少女・サラを探しますが、姿が見当たりません。

ジャッキーは地下室に監禁され、電気ドリルで処刑されました。
少女・サラは家主のところへ行き、家族になりたいと申し出ます。
「すべてを知ったうえでもか」と問う家主に対し、サラは頷きました。家主はサラを家族に迎えます…。
(サラはマスターキーを借りる程度には、雑用係のエズラと親しかった。
亡き娘とサラを重ね合わせて見ていたジャッキーが、必死で保護してくれるので、サラはジャッキーの側についていた。
しかしジャッキーも処刑され、いなくなった。
サラが家主のもとへ身を寄せるのは、猟奇的な趣味があるというよりは「変わり身が早い」「孤児なりに生きていくための処世術」というべきか)

みんなの感想

ライターの感想

アパートが豪華。都会の一等地にある。しかも仕掛けだらけという、なんとも不気味な建物。
家主の初老女性が、気品にあふれながらも不気味さをかもしだしていて、いやあ、よかった。
終盤で出てくる「H・H・ホームズ」は実在する人物で、本当に自分のアパートで住民を殺していた。19世紀末のこと。
(若干の誇張が混じっているようで、実際に立件されているのは9件の殺害のみとか)
不思議だったのが、ラストでジャッキーがやられそうだった時に、サラが「Stop Please」というと、白い男がやめるというの。
孤児のサラもエズラや白い男に共感するものがあったのかと思うと、ラストで家族の仲間入りというのは、なるほどと納得。
画面が暗くて見えにくいのだが、速いテンポで話が進むので面白かった。

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