映画:ボイス(2002年韓国)

「ボイス(2002年韓国)」のネタバレあらすじと結末

ボイス(2002年韓国)の紹介:携帯電話を通じて怨恨が伝播し幼い少女が豹変する恐怖を描いた2002年公開の韓国ホラー。監督/脚本は「友引忌」「コックリさん」(2004年制作)のアン・ビョンギ。主演は「デュエリスト」「友引忌」のハ・ジウォン。公開時、韓国では大ヒットを記録し、コリアン・ホラーブームの先駆けとなり、日本でも幼い娘ヨンジュ役ウン・ソウの凄まじい演技が話題になった。

あらすじ動画

ボイス(2002年韓国)の主な出演者

ジウォン(ハ・ジウォン)、ホジョン(キム・ユミ)、その娘ヨンジュ(ウン・ソウ)、その夫チャンフン(チェ・ウジェ)、女子高生パク・ジニ(チェ・ジヨン)、ジニの親友ソンミ(キム・ジェイン)、脅迫者ジヌ(チョン・ソンファン)、キム刑事(パク・ミングァン)など。

ボイス(2002年韓国)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①記者のジウォンは援助交際の暴露記事がきっかけで不審者につきまとわれ、親友ホジョンの実業家の夫チャンフンの別宅に身を隠すが、なぜかパソコンに6644という謎の数字が届き、非通知の不審電話がかかるようになり、携帯番号を6644に変更する。②ホジョンは才色兼備の完璧な妻だが、不妊症に悩み、夫に内緒でジウォンの卵子提供により授かった娘ヨンジュを溺愛している。③ヨンジュが偶然その不審電話を受けて以来、ホジョンを憎悪し、チャンフンに執着し暴力的に豹変するようになる。④6644の携帯番号の過去の所有者は全員死亡/失踪している事が判明、失踪した女子高生の存在が明らかになる。⑤しかし普段温厚なチャンフンは態度を一変し、ジウォンは親友ホジョンと我が子でもあるヨンジュを救うため、真実を求め奔走するが…。

【起】- ボイス(2002年韓国)のあらすじ1

ボイス(2002年韓国)のシーン1 雨の夜、びしょ濡れでやつれた女性がマンションのエレベーターに乗り13階を押しますが、6644の携帯から「私たちは愛し合う運命」というメールが届き、怯えます。
間もなくエレベーターに不調が起こり、落下し急停止しますが、覗き窓の向こうは黒い人影現れ、再び携帯が鳴り出します。
女性は「もうやめて!」と叫んで携帯に出ますが、携帯からは不快な音と罵声が響いて放り投げ、エレベーターが落下していきます。

ジムで汗を流していたジウォンの元に、編集長から電話があります。彼女の援助交際の暴露記事により警察が動き、大ニュースとなっていたのです。
ジウォンは、彼女の身を案じながらも「次は怪奇現象の記事を」と盛り上がる彼を、げんなりした顔で「あの記事が最後よ!電話番号も替える!」と怒鳴りつけ電話を切ります。
実は記事の掲載直後から、彼女のパソコンには女性が惨殺される不気味な絵が送られ、脅迫電話があり、何者かに尾け回されていたのです。
しかし彼女はそれを鼻で笑って怒鳴りつけ、翌日にはマンションを出て、脅迫者の車からまんまと逃げ切ります。
ジウォンは長年の親友ホジョンに相談し、その夫チャンフンは「今後家族が住めるようにと昨年購入したパンべの家を使えばいい」と勧めます。
ホジョンは才色兼備の妻、チャンフンはハンサムで優しい富豪の実業家。夫妻は辛い不妊治療の末に授かったヨンジュという幼い娘を溺愛しています。
ホジョンは「広い家だから一人じゃ危ないし、寂しいかも」と案じますが、ジウォンは他に頼る当ても無く、二つ返事で世話になる事に。

その家は、旧家が建ち並ぶパンべ通りの古く広い邸宅ですが、隣家からは優雅なピアノが聞こえ、室内は美しくリフォームされ、玄関は番号式の電子キーで護られています。
ジウォンは、1階の広間にあったアップライトピアノを弾き、2階を見て回りますが、寝室は天蓋付きのダブルベッドに家族写真があって気が引け、廊下の端にあるヨンジュの肖像画や荷物が置いてあった小部屋を片づけ、ヨンジュの肖像画を飾って使う事に。
ジウォンは、学生時代の彼女とホジョンの写真を見て微笑み、早速電話回線にプラグを差してパソコンを立ち上げます。
けれど届いたメールは脅迫者からの不吉なモノで、パソコンは不調を起し画面に『011-9998-6644』という番号が表示されます。
キレた彼女は、携帯ショップに行き番号を変えようとしますが、空いているのは『6644』だけだと言われ、イキオイでその番号にしてしまいます。

またジウォンはホジョンとヨンジュと一緒に美術館に行き、ホジョンはモディリアーニの「青い服の少女」を見て「生まれ来る娘を思って描いたそうよ。彼の家族は幸せだったでしょうね」と言い、「私もヨンジュを完璧な環境で育てたい。完璧な家庭を作りたいの」と話します。
ジウォンはそんな彼女を眩しそうに見つめ「もう完璧でしょ?それよりまた絵を描いたら?」と勧めますが「鑑賞するだけでいいの」と聞き流されます。
その時、ソファにいたヨンジュの傍でジウォンの携帯が鳴り、ヨンジュが戯れに出てしまいますが、なぜか凶悪な目つきでホジョンを睨みつけ、携帯からは不快な音が漏れていました。
異常に気づいた2人は携帯を取り上げようとしますが、ヨンジュは携帯を握りしめて絶叫し、取り上げられた途端、大声で泣き出します。
その夜、パンべの家に戻ったジウォンは、夫妻の寝室のベッドで異様に髪の長い女がすすり泣く悪夢で飛び起きます。その時、パソコンには『6644』の番号が浮かび、携帯には非通知の着信があります。
同じ頃、自宅の子供部屋にいたヨンジュは、不気味な気配に怯え、並んだぬいぐるみの間から覗く不気味な女の眼に怯えていました。

翌日、彼女たちはヨンジュを医者に診せますが、心配ないと言われます。
その夜、ジウォンはバーでキム刑事と会い「援助交際事件の審問が始まるから、気をつけた方がいい」と言われ、スタンガンを渡されます。
事件は大々的に報道され、ジウォンにつきまとっていた脅迫者チャン・ジヌもニュースに見入っていました。
帰り道はどしゃ降りの雨になり、車で走っていたジウォンは携帯が鳴りだしたため車を停め「一体誰なの?!」と怒鳴りつけます。
しかし電話の向こうでは、女が「愛してたのに!…警察に言うわ!…」と泣き叫んでいて会話にならず、あの不快な音がして切れてしまいます。
また目の前のバス停でずぶ濡れの女子高生を見かけ、家まで送ってやることに。
けれどその子は黙って爪を噛んでいるだけで、車内にはバラの香りが漂い、黙って路地を指差します。
しかし路地に入って間もなく、目の前にその女子高生が現れ、思わず急ブレーキを踏んだものの、外を確認するうちに助手席にいた女子高生も消えてしまいます。その場所はパンべの家のすぐ近くでした。
彼女は腑に落ちぬまま帰宅しますが、洗面の蛇口には髪の毛が詰まっており、鏡に女子高生が映って彼女を睨みつけていました。

同じ頃、ホジョンは寝付いたヨンジュに「あなたが一番大切、早くよくなってね、愛してる」と呟いてキスをし、ベビーモニターの電源を入れ、チャンフンの上着から彼女がイニシャルを刺繍したハンカチを取り出します。
それは彼女の愛の証であり、チャンフンもまた彼女を深く愛していました。
ホジョンはかつて不妊宣告を受け、辛い不妊治療の末、人工授精でヨンジュを授かったのです。
その夜、チャンフンはベッドで彼女を抱きしめ「不妊治療で辛い思いをしている君を見るのが辛かった。君を失うことが怖かった」と言い、優しく口づけし、愛し合います。
その最中、ベビーモニターから不快な音がして、寝室にヨンジュが現れ泣きながらチャンフンに抱きつきます。しかしホジョンには一瞬、その姿が嫉妬に狂った眼で自分を睨めつける女の姿に見えたのです。
翌日、ホジョンはその事をジウォンに打ち明け、ジウォンもまた不気味な電話が続いている事を話し、その異変が美術館でヨンジュが電話を取った頃から始まっている事に気づきます。
そこにチャンフンから電話があり、その晩はジウォンがヨンジュを預かる事に。
その夜、ジウォンがヨンジュを風呂に入れている時、ヨンジュは突然大人びた顔になり「お姉ちゃんは本当の愛を知らない、私はパパを愛してる」と話します。
しかしジウォンにおぶわれ寝始めた頃には元に戻り「お願い…あの女の人が電話して来たら…叫ばないでって言って…怖いから」と言うのです。
ジウォンは、背中にいるヨンジュが一瞬、あの女子高生に見えて愕然とします。

翌朝、ジウォンはキム刑事に会い「不気味な電話の発信元は不明だが、6644の番号のこれまでの所有者は全員死亡している」と聞き、名簿を渡されます。
うち2人の死因は心臓マヒと交通事故で、同じ番号の所有者が全員死亡しているのは妙だと言うのです。
同じ頃、ホジョンと朝食を摂っていたヨンジュは、チャンフンから彼女宛ての花束とカードが届いた途端豹変して彼女を睨みつけ、抱いていた人形に乱暴し家族写真を割り、叫んで部屋にこもってしまいます。
夫妻はジウォンと共にヨンジュを精神科に連れて行きますが、判定で描いた自画像を長い髪に描いているのは、幼児期にありがちな父親への思慕で心配ないと言われます。
けれどジウォンは、ヨンジュが大人の前では無邪気に振る舞っているだけなのでは?と疑念を抱きます。

また、ジウォンはタクシー会社に行き、6644の以前の所有者だったタクシー運転手が「電話から不気味な声がする。幽霊を乗せたから夜勤はできない」とこぼし、パンべの家の近くで自損事故を起し死亡したと聞き、あの雨の晩に起こった奇怪な出来事を思い出し、彼が乗せた幽霊があの女子高校生だと気づきます。
また、もう1人の所有者の女性(冒頭のシーン)が住んでいたマンションの守衛からは、「彼女はエレベーター内で心臓マヒで亡くなったが、直前に見かけた時にはひどくやつれていた」と聞き、女性と同じエレベーターに乗って検証し、廊下に立つ人影を目撃しますが、停止した階から非常階段を使い事無きを得ます。
ジウォンは気づきませんが、エレベーターの中にはあの女子高生がいたのです。
同じ頃、ホジョンは、ヨンジュが朗読する『白雪姫』を聞きながらうたた寝しますが「こんな話を読ませるから、勘違いする女が増えるんだ!」と毒づく声で目を覚まします。
知らぬ間にヨンジュは豹変していて、本を叩きつけて出て行きます。

また、恋人とドライブ中だったキム刑事は、路肩に止まった車の中で突っ伏していた男に声を掛け、ナイフで刺されます。それはジウォンの脅迫者ジヌでした。
その知らせを聞いたジウォンは病院に駆けつけますがなす術がなく、駐車場に戻ったところ、車内に潜んでいたジヌにナイフで脅され、外階段へと連れ去られ、暴行されます。
彼女は必死で抵抗しますが、階段の手すりに宙吊りになったところで、彼女が落とした携帯電話が鳴り、ジヌがニヤつきながら耳に当てます。
しかし、聞こえてきたのはあの不快な音で、その音を聞いたジヌは正気を失い、ジウォンは難を逃れます。
その夜、パンべの家には微かなハミングの音とベートーベンの『月光』が響き、鏡に女子高生の姿が映ります。
翌朝、隣家の子供に会ったジウォンは「ピアノが上手ね」と褒めますが「お母さんはパンべの家から聞こえるって言ってる」と言われます。
またホジョンの家でも夜には豹変したヨンジュが歩き回り、異様な気配が漂います。
チャンフンは異変に全く気づきませんが、翌朝の出掛けに、いきなりヨンジュにディープキスをされて殴られます。ヨンジュはヒステリーを起して泣きわめいていました。

【承】- ボイス(2002年韓国)のあらすじ2

ボイス(2002年韓国)のシーン2 その日、ジウォンは6644の最初の所有者=女子高生のパク・ジニの実家を訪ねます。彼女の母親から「ジニは数年前に失踪し、2台携帯を持っていたため、元から持っていた携帯を残し、増えていた携帯6644を解約した」と聞きます。
ジウォンは、ジニの部屋に行き、彼女の写真とバラの香りのコロンを見つけ、彼女があの夜の女子高生だと確信します。
また彼女の高校では、同級生から「ジニは『男と駆け落ちしてホステスになり、殺害されて幽霊になった』という噂があり、誰もいない音楽室から彼女が練習していた『月光』が聞こえるようになった。彼女の親友のサンミがトイレで倒れた事があり、ジニから電話があったからだと噂になった。その後、授業中にサンミの携帯が鳴り、携帯を取ったサンミはおかしくなり、シャーペンで自分の目と耳を突き刺した」と聞きます。

ジウォンは、ホジョン夫妻に「6644の最初の所有者ジニが、男にその携帯を上げたものの、彼女は男と揉めた後(あの雨の夜、ジウォンが聞いた携帯の女の声)、失踪した。ジニの母親が6644を解約し、人手に渡った事で連続死が始まった。その男がジニの失踪に関わってる事は確かで、殺害したのかもしれない」と話します。
しかし、それを聞いたチャンフンは「すると君は、その誰かに殺された高校生の幽霊が、ヨンジュに取り憑いているとでもいうのか!そんな話を聞けば、ホジョンがますます怯える!この話は聞かなかった事にする!ヨンジュの事は児童心理学の専門家に任せるから、一切手を引いてくれ!」と激怒し、追い返します。
パンべの家に戻ったジウォンは、ヨンジュが生まれて間もなくホジョンと共に取った足型を見つめ、一人涙を流します。
実は、不妊宣告を受け絶望したホジョンは、ジウォンに頼んで卵子を提供してもらいヨンジュを妊娠したのです。つまりジウォンはヨンジュの母親でもあるわけですが、チャンフンはその事実を一切知らされていないのです。

ほどなくしてジウォンは海沿いの岩場でサンミと会い、話を聞きます。
サンミは噂通り両耳と両目を潰していて、濃いサングラスを掛けていますが、会話には問題無いようで、まず「教室で聞いたのは、確かに悲しく恨みがましいジニの声だった」と認めます。
高校時代、彼女とジニは親友で「それまで恋人ができると自慢するタイプだったのに、なぜかその男の事は言わず、彼の好きな曲だからと言って懸命に『月光』を練習したり、早く帰ったりして幸せそうだった」と。
「けれどある時から男は彼女を避けるようになり、クラスで流行っていた『自分の番号の末尾4ケタを相手の番号の末尾4ケタにして【私たちは愛し合う運命】というメールを送る』という恋愛成就のおまじないをするようになった。
またその頃、彼女の日記に貼ってあった陽性の妊娠検査薬を見てしまい、ジニから『忘れて。じゃないと殺す』と脅され、恐ろしくなった」と打ち明けます。
別れ際、サンミはサングラスを外してその無惨な傷痕を見せ、「私はジニの電話から逃れるため目と耳を潰した、これで死ぬ事だけ避けられる」と言い、ジウォンに向かって「あなた…独りじゃないのね?!ジニと一緒なのね?!」と怯えていました。

ジウォンは今一度ジニの実家に行き、隠してあった彼女の日記を見つけます。
日記には確かに妊娠検査薬が貼りつけてあり、ジニの相手がチャンフンであり、ジウォンが彼女を乗せたバス停が出会いの場所だったと知ります。
ある雨の日、チャンフンはびしょ濡れでバスを待っていたジニを憐れんで車に乗せ、彼女にホジョンの刺繍入りのハンカチを貸し、カーステレオで「月光」をかけ、この曲が好きだと話したのです。
それ以来2人はパンべの家で逢瀬を重ねますが、ジニは彼に妻子がいる事を承知で関係を迫ったのです。
ジニの想いは日増しに強くなり、ホジョンの刺繍入りのハンカチを持ち込んだと言っては責めたて、別れを切り出せば泣いてすがるようになります。
その頃ジニの妊娠が判明し、ジニは不妊症の正妻ホジョンへの勝利を確信しますが、チャンフンは連絡を絶ち、素知らぬ顔でホジョンの元へと逃げ帰ってしまったのです。
全てを知ったジウォンはチャンフンの会社に行き、ジニの日記を突きつけ、「このままではヨンジュが危ない!時間がない!ホジョンに真実を話すべきよ!」と迫りますが返事は無く、「ならば私が言う!」と飛び出します。

その頃ホジョンの家では、ヨンジュが家族写真に包丁を突き立てて消え、動揺したホジョンはジウォンに連絡します。
ジウォンはパンべの家に着いたばかりでしたが、その電話が異音で途切れ、その家の固定電話を使おうとして初めて、不通になっている事を知ります。
しかし2階の小部屋の電話線は生きているはずで、彼女は小部屋の電話線を確認しようとしますが、玄関のチャイムが鳴り様子を見に行きます。
ドアフォンにはジニが映っていましたが、入って来たのは、完全にジニと化したヨンジュでした。
ジウォンは「悪いのはチャンフンなのになぜヨンジュにこんな事を!なにが目的なの?!」と聞きますが「迷いはいつか消える。彼を信じてる」と呟くだけでした。
そこへ動揺したホジョンがやって来ますが、ヨンジュは階段の上に立ち、仕切りのドアが閉まり近づけません。
ヨンジュは階段の上でわなわなと震え「何がヨンジュよ!虫ずが走るわ!」と叫んで狂笑し、「ジウォン!ホジョン!どちらが私の代わりに死ねるの?!」と叫んで、階段を真っ逆さまに転げ落ちます。
ようやくドアが開き、2人が駆け寄りますが、ヨンジュは口から血を流し、ニヤリと笑って意識を失い、病院に運ばれます。
ヨンジュは危篤状態が続き、ホジョンは付き添いますが、ジウォンはジニの悪霊と対決すべく、パンべの家に戻ります。

【転】- ボイス(2002年韓国)のあらすじ3

ボイス(2002年韓国)のシーン3 パンべの家の2階の小部屋では、案の定パソコンに6644の文字が浮かびあがっており、ジウォンの携帯には非通知の着信があり、不快な音が聞こえます。
ジウォンは電話線のプラグを抜こうとしますが、カバーが外れ本体にまとわりついた黒髪がぞろぞろと引きずり出されます。
それは、壁中に木の根のように張り巡らされた異様に長い黒髪で、引っ張るうち壁が崩れ、ヨンジュの絵が落ち、壁の中に塗り込められた、ビニールで包まれたジニの死体とその手に握られた携帯が現れます。
ジニの見開かれた眼は、激しい憎悪と恨みに満ちており、携帯は電源が入ったままでした。
しかし、ジウォンが死体のビニールを引き裂くと同時に、ジニの携帯もパソコンも電源が落ち、停止します。
しかしそこにジウォンを止めに来たチャンフンが現れ、ジニの死体を見るなり声を失い出て行きますが、なぜか廊下で倒れていました。
ジウォンは慌てて駆け寄りますが、寝室に潜んでいたホジョンにスタンガンで襲われ、気を失います。
間もなくジウォンは、ジニの死体が塗り込められた壁の前で、椅子にガムテープでがんじがらめにされた姿で気づき、ホジョンが静かに話し始めます。

実はホジョンは、チャンフンの浮気に気づいていたのです。
それはジニが妊娠し、彼に離婚を迫っていた頃で、街中に停めた車内で揉めていた2人にヨンジュが気づいて知る事となり、ホジョンは彼の会社のデスクの奥にあった6644の携帯を見つけて電話を掛け、浮気を確信したのです。
その電話を、彼からの連絡と勘違いしたジニは逢瀬をせがみ、相手が無言な事に腹を立て「妊娠4週目だから避けてるの?」と問い質したのです。
妊娠と聞いたホジョンは顔色を失い、裏切りへの絶望が怒りに変わります。
ホジョンはチャンフンの出張中、彼の6644の携帯でジニを公園に呼び出し、パンべの家に連れて行き、子供を堕ろしてチャンフンと別れるよう説得します。
しかしジニは頑健に産むと言い張り、「これは彼と私の子。他人の卵子を使って産んだあなたには分からない」と言い捨てます。
けれどチャンフンがジニと連絡を絶ちホジョンの元に戻った事も確かで、ホジョンは冷静に「これはあなたの片思いよ。愛してるなら連絡を絶つはずがない」と言い返します。

ブチ切れたジニは「ならば証拠を見せてあげる!」と言って階段を上り、「あなたがいない間、私たちはこの家で毎日愛し合った!彼は私といる時が一番幸せだと言ったのよ!あなたは上辺だけが完璧な女で、彼にとってはただの重荷!見せかけの愛で満足してるあなたが羨ましかった!でも私は違う!彼の愛、彼の子供!私には全てあるのよ!」と言い放ったのです。
ホジョンは初めて動揺し、止めて!と叫んで階段を駆け上り、ジニの前にひざまずき「望みがあれば何でも聞くわ!お願いだから子供を堕ろして彼と別れて!」とすがります。
しかしジニは彼女を振り払い「なら離婚して!彼は私を愛してるんだから!」と怒鳴って携帯を取り出し、チャンフンに電話を掛けようとします。
ホジョンがその頬を叩いて揉み合いとなりますが、ジニが殺意を剥き出しにしてホジョンの首を絞め、振りほどかれたはずみで階段を転げ落ちます。
落下したジニは虫の息でしたが、ホジョンは震えながら階段に座り、見つめていただけでした。
ジニは最期の力を振り絞って携帯に手を伸ばしますが、握りしめたところで絶命し、ホジョンはようやく大粒の涙を流します。

ホジョンはとりあえずジニの死体をビニールで包みますが、彼女の携帯から突然『月光』が流れ、愕然とします。
それはチャンフンが今なおジニを思っている事の証であり、彼女の言葉を裏打ちする事実に他なりませんでした。
ホジョンは動揺して携帯を奪おうとしますが、ジニが突然息を吹き返して起き上がったため、置物で殴りつけとどめを刺します。
しかし、ジニは絶命してなお携帯を手放さなかったため、ホジョンは諦めて、壁にその死体を立たせ、釘打ち機で磔刑のようにして貼り付け、壁材とレンガで塗り固めて埋め込み、その上に新しい壁を作って隠したのです。
彼女が描いたヨンジュの肖像画などの荷物を戻し、ようやく部屋が元通りになったところで、ホジョンは声を押し殺し、嗚咽したのです。

【結】- ボイス(2002年韓国)のあらすじ4

ボイス(2002年韓国)のシーン2 ホジョンはさらに、「不妊宣告を受け、毎日泣き暮らしていた絶望と苦しみから救ってくれたのはあなたよ」と続けます。
「けれどあなたがジウォンと一緒にいる姿を見るたび、いつか母親と思いそうで嫉妬した」「ヨンジュは私が10ヶ月も苦しんで産んだ娘。ヨンジュの幸せのためなら何でもする、何でもできる」と言うのです。
ジウォンは椅子に縛られたまま彼女を睨み、「ジニはあなたを恨んで無念の死を遂げた!事実を闇に葬れば、ヨンジュが幸せになれるの?!」と言いますが、ホジョンは「あなたが消えれば、ホジョンは何も知らずに大きくなるのよ」と殺意を露わにします。
ジウォンはジニの死体を示して「まだ気づかないの?!あなたも殺されるかもしれないのよ!」と叫びますが無駄でした。
ホジョンは「殺されるのはあなた。殺したのは彼(チャンフン)…彼はあなたにジニ殺しを知られて殺害、自責の念から自殺するのよ…」と呟き、再びジウォンにスタンガンを当てます。

ホジョンは、気絶したチャンフンを風呂場に運んで浴槽に浸け、手首を切り裂いて自殺に見せかけ、気絶したジウォンには目隠しとテープで口を塞いで、彼女と壁面のジニの死体に灯油を浴びせかけ、ライターで火を点けようとします。
しかしライターの火はナニモノかに吹き消されるように消え、ようやく火が点いた時には、ジニの眼が動いてホジョンを睨めつけ、めりめりと壁から浮き出し、異常に長い髪を引きずったまま、腰を抜かしたホジョンに迫っていきます。ジニの恨みと憤怒に満ちた不気味な眼に射竦められたホジョンは、どこにも逃げる事はできませんでした。
夜が明けた頃、ジウォンはようやく気がつき、千切れかけたテープを剥がして立ち上がります。
ジニの死体は壁に戻っていましたが、ホジョンは極限の恐怖に晒されたかのように、部屋の隅に逃げ込んだまま絶命していました。

ほどなくして、ジウォンはサンミと話したあの岩場に行き、明かりの消えた携帯を海へと投げ捨てます。
携帯は深い海の底へと沈んでいきますが、暗い海の中でもなお、非通知の着信が鳴り始めます。

みんなの感想

ライターの感想

「リング」(映画1998年公開/小説1991年)の大ヒット後、そして「着信アリ」(映画2003年公開/小説2003年)以前に公開され、日本でもかなり話題となって「箪笥」(2004年)「狐怪談」(2003年/女高怪談シリーズ)「コックリさん」(同監督/2004年)「鬘(かつら)」(2005年)「4人の食卓」(2003年)などコリアンホラーブームの先駆けとなった作品です。
愛憎劇のコリアンホラーとしてはかなりの良作ではありますが、「”呪いの携帯”を解呪し生き延びる事」と「霊に取り憑かれた幼女の救済」という2点間でテーマが揺らぐため、”呪いの携帯”は最終的に象徴となり役割を見失っていくのがとても残念。ちなみに携帯は旧世代のガラケーで通信システムも異なるようなので、所々腑に落ちない点もありますが、ざっくり「6644は呪われた携帯番号」という解釈でいかがかと。
ヨンジュ役ウン・ソウの演技は大迫力ですが、特典映像のインタビューでは何ともいたいけで可愛らしい少女でした。また狂乱する女子高生ジニ役のチェ・ジヨンも、オフでは橋本環奈似の可憐な超絶美少女なので要チェックです。

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