映画:マスターズオブホラー(2018年)

「マスターズオブホラー(2018年)」のネタバレあらすじと結末

マスターズ・オブ・ホラー(2018年)の紹介:「グレムリン」のジョー・ダンテ、「スリープウォーカーズ」のミック・ギャリス、「ミッドナイト・ミート・トレイン」の北村龍平、「ハードキャンディ」のデヴィッド・スレイド、「ゾンビ革命 フアン・オブ・ザ・デッド」のアレハンドロ・ブルゲスなど5人の監督によるオムニバス・ホラー。原題は「NIGHTMARE CINEMA」。出演は「レスラー」「シンシティ」のミッキー・ローク、「タワーリング・インフェルノ」のリチャード・チェンバレン、「トワイライト~初恋~」のエリザベス・リーサーなど。日本では「ワイルド・トラウマ・シネマ2019」で公開された。

あらすじ動画

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マスターズオブホラー(2018年)の主な出演者

映写技師(ミッキー・ローク)、第1話/サマンサ(サラ・エリザベス・ウィザース)、ジェイソン(ケビン・フォンティーヌ)、フレッド(エリック・ネルセン)など。第2話/アナ(ツァラ・マーラー)、Dr.ミラリ(リチャード・チェンバレン)など。第3話/ベネディクト神父(モーリス・ベナード)、パトリシア(マリエラ・ガリガ)、ダニ(ステファニー・クード)、その母シンディ(ジェイミー・リン・コンセプシオン)など。第4話/ヘレン(エリザベス・リーサー)、Dr.サルバドール(アダム・ゴドリー)など。第5話/ライリー(ファリー・ラコトハバナ)、その母(アナベス・ギッシュ)など。

マスターズオブホラー(2018年)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

現代のロサンゼルス、サウスパサデナにある古びた映画館リアルト劇場。そこには強面の映写技師がいて、深夜ぽつりぽつりとやってくる客に、彼ら自身が主人公の映画を見せていく。イマドキの若者サマンサは森で”溶接男”に追い回され、顔の傷跡に悩む女性アナはイケメン彼氏が自分を選んだ本当の理由を知り、情欲に溺れる神父は悪魔にそそのかされ神の名において殺戮し、追い詰められた母親は異世界に堕ち出口を見失う。そして死地を彷徨い特殊能力を得た少年ライリーは、映写技師にその未来を見せられて蒼褪め「僕は死んだの?」と問うが…。

【起】- マスターズオブホラー(2018年)のあらすじ1

マスターズオブホラー(2018年)のシーン1 ◆スルーストーリー「THE PROJECTIONIST」(映写技師)
監督/脚本/ミック・ギャリス、出演/映写技師(ミッキーローク)

◆第1話「THE THING IN THE WOODS」(森の中の物体X)
監督/脚本/アレハンドロ・ブルゲス、出演/サマンサ(サラ・エリザベス・ウィザース)、ジェイソン(ケビン・フォンティーヌ)、警官トム(ジャリッド・ガルトナー、マイク(クリス・ウォーレン)、フレッド(エリック・ネルセン)など。
深夜、サウスパサデナの古びた映画館リアルト劇場の前を歩いていたサマンサは、電話に出ない彼氏のジェイソンにムカつき、なぜか彼女自身が主演になっている「森の中の物体X」という看板に目を留め、中に入って行きます。
館内には誰もおらず、銃痕があるチケット売り場の券売機は、待っていたかのようにチケットを吐き出します。そこは古い立派な劇場で、入るなりスポットライトが席を照らし、彼女は見えない何かに突き飛ばされて座り込みます。

主人公はまさしく彼女自身でしたが、晴れた森の中を血だらけの姿で、鉄マスクの溶接工姿をした不気味な男から必死で逃げていました。
彼女は間もなく惨殺死体につまづき追い詰められますが、そこに彼氏のジェイソンが現れ一緒に逃げる事に。どうやら彼らは友人らと一緒に遊びに来たものの、その”溶接男”に襲われ、ほとんどが殺されてしまったようです。
夜になり、2人は通りがかったパトカーに助けを求めますが、乗っていた警官はいじめられっ子だった幼馴染のトムでした。
2人が後部座席に乗り込んだところで、その数m先に溶接男が現れ、トムが銃を構えて近づきますが、男が動いた瞬間、ビビッて撃ってしまいます。
けれど彼は男の顔を見るなり「何の冗談…」と言いながら戻ろうとしますが、男の足につまづいて転び、はずみで自らの頭を撃ち抜き、死亡します。
トムが持っているはずのパトカーのキーは結局見つからず、起き上がった男に追われた2人は、やむなく友だちの別荘に逃げ込みます。

中にいたのは友人のマイクで、血だらけのサマンサを見るなり「ケガしたのか?みんなはどうした?」と聞くのです。
サマンサはまるで失った記憶を取り戻すかのように7人の名前を全て上げ「みんな殺された!これはみんなの血よ!」と言い、庭に現れた溶接男を指差し「あいつが殺したのよ!」と叫びます。
男は3人に向かってハンマーを投げ、腹に喰らったマイクは「アバラが折れた!」と呻き、ジェイソンがサマンサにドアを押えさせ、壁に掛かっていたライフルを手に取ります。
男は激しくドアを叩く間、マイクがそのライフルを取り上げゴタクを並べるうち、ドアを破って侵入した溶接男にツルハシで腹を刺され、表に引きずり出されます。
ジェイソンは慌ててライフルを撃ちますが、マイクが盾となりその頭を吹き飛ばしただけで結局侵入され、バトルになります。

サマンサはその隙に地下室への入口を見つけて降りて行きますが、殺害された友人たちの死体を見て悲鳴を上げます。一方、部屋ではジェイソンが包丁で壁に磔にされ、ガスバーナーで燃やされていました。
彼の末期の叫びを聞いた彼女は、死体が縛られていた鎖や斧で武装して部屋に戻り、男を「私が欲しいなら、かかってきなよ!」と怒鳴りつけます。
2人は激しいバトルになりますが、そのはずみでマスクが吹っ飛んだ途端、男は別人のように言い訳を始めます。
「止めてくれサミー!俺だ!フレッドだ!幼馴染のご近所さんのフレッドだよ!覚えてる?よく一緒に遊んだろ?君がお姫様で俺が召使いだった」…
フレッドは軟弱そうなメガネ男子で、「一緒にここに来たじゃないか。休みの最後に、みんなでうちの別荘に来ることになっただろ?」と言うのです。

サマンサはようやく全ての始まりを思い出します。
夏休みの最後に彼女とジェイソン、他に仲良しの4組のカップルがこのフレッドの別荘にやって来た事を。また彼だけには彼女がおらず、サマンサに想いを寄せていたのですが、ジェイソンには小バカにされいた事を。そして皆がバーベキューで盛り上がっていた時、森に隕石が落下し、全員で見物しに行った事を…。言いだしっぺはジェイソンで、フレッドは科学者に任せろと止めたのに。
隕石は30㎝ほどの黒い塊で、ジェイソンが手を伸ばした途端、無数のクモのような生物となって散り、全員に襲い掛かり口から体内へと潜り込んだのです。
フレッドもその1匹にしつこく追われますが、逃げ込んだ物置小屋にあった溶接用の鉄マスクや工具で武装して叩き潰し、逃げ切ったのです。

「(クモに乗っ取られた)奴らはもう友だちじゃない。追跡して殺すしかなかった。奴らが町に行き、侵略を始める前に…」…ジェイソンがそう話し終える頃、サマンサは急に苦しみ出し、絶叫と同時にその頭がメリメリと割れ、脳に棲みついたクモ型生物が姿を現します。
けれどすぐその頭は閉じて元通りになり、サマンサは苦しげに「殺して!」と呻いて頭を差し出し、フレッドはその脳天に向かってハンマーを振り下ろします。
彼は泣きながら外に出て行きますが、周囲に潜んでいた無数のクモに襲われます。
翌朝、彼はクモの死骸だらけの庭を通って車に乗り、町へと走り出しますが、その額の皮膚の下ではクモ型生物が這い回っていました。

【承】- マスターズオブホラー(2018年)のあらすじ2

マスターズオブホラー(2018年)のシーン2 ◆第2話「MIRARI」(ミラリ)
監督/ジョー・ダンテ、脚本/リチャード・C・マシスン、出演/アナ(ツァラ・マーラー)、デヴィッド(マーク・グロスマン)、Dr.ミラリ(リチャード・チェンバレン)、ナース=シモーネ(リード・コックス)など。
深夜、リアルト劇場の前でキスを交わしていたアナとデヴィッドは、扉が開いているのに気づいて中に入り、客席でイチャつき始めます。館内には誰もおらず、間もなく映写機が点き映画が始まります。
2人が付き合い始めた頃、アナは頬にある交通事故の傷跡をひどく気にしていました。そのデートの時にも「あなたと付き合えただけで幸せよ」と自信なさ気に微笑むアナに、デヴィッドは「外見が過大評価され、想像力は敵にもなる。君には幸せになって欲しい」と励まし、キスしたのです。
彼は大金持ちのハンサムでしたが、デート中にも母親と電話するほどのマザコンで「傷の事を母に話したら、母が世話になった形成外科で診てもらうべきだと言うんだ。母も整形の経験があり、理解があるんだよ」と言うのです。
アナはショックを受けますが「外見で悩むのはもったいない。費用も出すよ」と言われ、受診する事に。彼女は長年その傷に悩まされてはいましたが、費用の面でも整形には踏み切れなかったのです。

彼に紹介されたミラリクリニックは、入院設備もある清潔な病院で、ナースも皆美しい女性ばかりでした。
また院長のDr.ミラリは気さくなロマンスグレーで、デヴィッドの母親を「私の最高傑作だ」と褒め、「傷の95%は取り除けるし目立たなくなる。ついでに少々手直しもして、胸のバランスも整えよう」と楽しげにそして自信ありげに話します。初めは遠慮していたアナもリラックスし「デヴィッドが喜んでくれるなら」と微笑み、その日のうちに術前検査を終え、翌週には手術を受ける事に。

麻酔中、アナは美しくなった彼女とデヴィッドの華やかな結婚式の夢を見ますが、それはデヴィッドが血だらけの手術道具を持って微笑むDr.ミラリとナースに変わる悪夢でした。
手術は無事終了し、彼女は頭部を包帯とネットで覆われた姿で入院する事になりますが、彼は「別荘用の島を買ったよ」と言い、再び眠りに落ちた彼女の顔をスマホで撮影して母親に送信した後、何やら話し込んでいました。
彼女が再び目覚めた時には、廊下でDr.ミラリとデヴィッドが何やら揉めていて、ドクターから「酸素濃度が少々足りないようだ。鼻の整形にはよくある事だから、翌朝パパッと済ませよう」と言われ、悪夢を見たと訴えても「麻酔中に混乱するのはよくある事だ」と笑い飛ばされます。
それを聞いた彼女はホッとはしますが、病室の電話はなぜかただの飾りで鏡も無く、ナースコールをしてもただ「安静に」と言われるだけでした。
夜9時を過ぎても状況は変わらず、不安になった彼女は点滴を抜き、長い廊下をよろよろと歩いて受付に行き、ナースのシモーネがいなくなった隙に、自分の電子カルテを盗み見ます。そこには「デヴィッドが再手術を希望している」とありました。
彼のウソに気づいた彼女は愕然とし、シモーネを避けて廊下を逃げ回るうち、一室から聞こえる呻き声に気づいて中を覗きます。
そこにはのっぺらぼうにされた女性が、ストレッチャーに縛り付けられ、必死で助けを求めていました。
アナは怯えて逃げ出しますが、シモーネと出くわして掴み合いになり、手術したての頬を掻き毟られます。彼女はなんとかシモーネを倒してエレベーターに逃げ込みますが、Dr.ミラリと別のナースに見つかり、麻酔を打たれて、再び手術を施されます。

翌朝、病室で目覚めた彼女は、傍らにいたデヴィッドに怯え、顔はさらに腫れ上がっていました。彼はとりあえず彼女を落ち着かせ「母さんが来てるんだ。会ってくれるね?」と言い、呼びに行きます。
彼女は、枕元にあった鏡を見て腫れ上がった顔に驚き、包帯を解いてしまいます。その顔には無惨な縫合痕が縦横に刻まれ、唇は腫れてめくれ上がり、鼻は削がれて無くなり、乳房も3つにされていました。
そこに高価な服に身を包んだマスクのような整形顔の女性がやってきて「デヴィッドの母、ナディアよ」と名乗りますが、彼女を見て驚くどころか「すごく可愛い!家族として歓迎するわ!」と微笑んだのです。
アナは、絶望的な叫び声を上げますが、後の祭りでした。

アナは愕然として正気に返りますが、顔は成形前に戻っていて、デヴィッドも消えていました。彼女は映写室に行き、映写技師に「デヴィッドはどこ?!あなたは誰?!」と聞きますが、その瞬間ドアが閉まって閉じ込められます。
彼は「ただの映写技師さ、お嬢ちゃん。忘れ得ぬ銀幕に映された100年の悪夢の管理人だ」と言ってタバコに火を点け「死の収集家と言ってもいい、見るのが趣味でね」と嗤います。
劇場には、彼女の悲痛な叫びが響きます。

◆第3話「MASHIT」(マシット)
監督/北村龍平、脚本/サンドラ・ベセリル、出演/ベネディクト神父(モーリス・ベナード)、シスター・パトリシア(マリエラ・ガリガ)、ピーター(ブランドン・タイラー)、ダニ(ステファニー・クード)、その母シンディ(ジェイミー・リン・コンセプシオン)、タニア(ジャンナ・ゴメス)など。
深夜。リアルト劇場の前をベネディクト神父が通り過ぎようとした時、突然明かりが点き「『マシット』主演ベネディクト神父」という看板が浮かび上がります。
館内は無人でしたが、彼が中央通路にあった血だまりに気づいて屈みこんだ瞬間、あの映写技師が現れて神父を座らせ「悪夢へようこそ」と呟いて去っていきます。

スクリーンに映し出されたのは、彼が受け持つ神学校で、飛び降りがあったあの日の光景でした。
そこは小規模な全寮制の中学校で、生徒のピーターが突然校舎の三角屋根に現れ、動揺するベネディクト神父とシスターパトリシア、そして悲鳴を上げる生徒たちを嘲笑ったのです。
パトリシアは屋根に上ってピーターを説得しますが、彼はニヤついて唸り声をあげたかと思えば、正気に戻って「助けて…怖いよ」とすがったのです。
彼女は手を差し伸べますが、ピーターの手が見えない何かに捻じ曲げられて阻まれ、転落死します。
その血飛沫をまともに浴びたのは、彼を密かに想っていた女生徒ダニでした。その学校の職員である母親シンディは、怯える彼女をただ抱きしめるしかありませんでした。
その夜、シンディは不安がるダニに安定剤をやって個室に寝かせ、自分の部屋で仕事を始めます。けれど壁にあった十字架が落ち、異様な気配に導かれて廊下に出たところを、ナニモノかに襲われます。
一方、書斎ではベネディクト神父とパトリシアが聖衣のまま交わっていましたが、ノックの音と子供の笑い声に邪魔され、やむなく見回りに行くことに。
すると廊下にある天使像からは血が流れ、中央階段のロウソクが溶けだしてホールに集まり、巨大な苦悶する顔のレリーフとなっていたのです。

翌日。ベネディクト神父とパトリシアはいつも通りにしていましたが、ピーターの転落現場で落ち込んでいたダニは、しつこく絡んで来たいじめっ子の同級生のタニアを振り払います。
するとなぜかタニアは数m弾き飛ばされ、血とウジを吐き、怯えるダニと駆けつけたシンディを指差し絶叫し続けたのです。彼女には、2人の背後に立つ悪魔のようなモノが見えていました。
その夜、ダニは女子部屋に戻されますが血涙を流して起き上がり、続けて他の生徒も同じように血涙を流して起き上がります。
その頃、調べ物をしていたパトリシアは「マシット(MASHIT) 情欲や近親相姦の罪を罰する不死の者。子供を苦しめ自殺に導く」というページを見て蒼褪め、やって来たベネディクト神父に「マシットの仕業だ」と話します。
そこに埋葬されたはずのピーターが、体を異様に捻じ曲げながら現れ、崩れた顔で2人を嘲笑います。
彼は、ロザリオを突きつけ「サタンよ去れ!」と唱えるベネディクト神父を鼻で嗤い「彼女の中にいる…彼女を殺すしかない…手遅れになる前に…」と言い残して去っていきます。

2人は礼拝堂にダニを呼び、強引に悪魔祓いをしようとしますが、激怒したシンディに止められ、女子部屋へと追って行きます。パトリシアは、悪魔が取り憑いているのはシンディだと言うのです。
部屋に戻ったシンディは、間もなく悪魔の顔に変わって他の生徒を操り「子供たちを苦しめ、死に導け!闇の主の目と耳になる!我を通じ主の御心が果たされるだろう!」と命じます。
神父たちは、無表情にダニを指差す生徒たちと口を縫われて横たわるダニを見て動揺しますが、生徒に襲われ礼拝堂に逃げ帰ります。
そこへ夜着姿で満面の笑みを浮かべた生徒たちがやってきて唸り声をあげ、各々手にした包丁を構えたのです。
ベネディクト神父は、礼拝堂の彫像の剣を取ってパトリシアにも渡し、子供たちは悪鬼と化し2人に襲い掛かって来ます。
パトリシアは数人に襲われて一人の首を切り裂き、背後に現れたシンディを追いかけ、屋根へと昇ります。追い詰められたシンディは泣きながら助けを求めますが、その手が捻じ曲げられ落ちそうになったところをパトリシアに抱き止められます。その瞬間、シンディは悪魔に戻り、パトリシアの頬を舐め尻を掴んだのです。

一方ベネディクト神父は礼拝室に残り、生徒たちを次々と切り裂き、その首を刎ね飛ばしていました。殺戮する彼の顔には悪魔の姿がカブりますが、本人は全く気づかず、あたかもヒーローのようにその死骸を踏み分け「死の谷を歩く事があれど、悪を怖れない」とうそぶき、残った子供に狙いを定めたのです。
その瞬間マリア像が血涙を流し、気を取られた彼は、残った生徒たちに一斉にナイフで刺され、腹に長い槍を突き立てられ、立ったまま絶命します。
一方屋根にいたパトリシアとシンディは揉み合いながら落下し、下になったシンディは、駆け寄ったダニを見つめて息絶えます。
けれどパトリシアはよろよろと歩き出し、庭に出て来た生徒たちに「おやすみ子供たち。夜明けは新たな一日の始まりよ」と言い、歪んだ嗤いを浮かべます。
劇場でその嗤いを見たベネディクト神父は思わず目を背けますが、背後に映写技師が現れ「罪を犯した我を許したまえ。…だからここにいる」と呟き、襲いかかります。

【転】- マスターズオブホラー(2018年)のあらすじ3

マスターズオブホラー(2018年)のシーン3 ◆第4話「THIS WAY TO EGRESS」(出口はこちら)
原作「TRAUMATIC DESCENT」ローレンス・C・コノリー、監督/脚本/デイヴィッド・スレイド、共同脚本/ローレンス・C・コノリー、出演/ヘレン(エリザベス・リーサー)、エリック(ルーカス・バーカー)、クリス(Macintyre Sweeney)、Dr.サルバドール(アダム・ゴドリー)、受付の女(Bronwyn Morrill)など。
深夜。コート姿でカバンを手にした女性へレンが、リアルト劇場にやって来ます。
彼女は誰もいない劇場に入り声を掛けますが、非通知の電話が入り、上映が始まり、席に座って見始めます。
それはモノクロームの映画で、彼女が2人の息子11歳のエリックと9歳のクリスを連れて、精神科に掛かった時の場面から始まります。
その病院は広く清潔で、センスの良い待合室のデスクでは、ハンサムな受付の女性が仕事をしています。
もうかれこれ1時間以上も待たされていたヘレンは、何度も「すみません。3時に予約してるんですが」と訴えますが、女性は面倒そうに言い訳するばかりで埒が開かず、げんなりして下品な言葉を連発する子供たちにも頭を抱えていました。
彼女はやむなく帰ろうとしますが、受付はなぜか廃墟のようになっており、薄汚れた姿で顔も微妙に変わった女性に「客はあなただけで、緊急だと言うから予約を入れたのに、今さら取り消せない」と往なされます。

間もなく彼女は診察室に呼ばれ、Dr.サルバドールの問診を受ける事に。彼は知的で穏やかな医師でまずは彼女が「怖い」と訴えた理由を聞きます。
ヘレンは「昨日から、人や物が変化していくように見え、悪化していく」と言い、家族の事を聞かれ「自分やあなた、息子たちは変わらない」「夫は2日前に出て行ったが関係ない」と話します。
Dr.サルバドールはあたかも見えているかのように「醜く変わるんですね?」と言い、息子の話を掘り下げます。彼女はちょっと自慢げに「エリックがここを探して番号を教えてくれた。ここ数日大人びて見えたが、すぐ戻ると思う」と言いますが、再び変化の話になると子供っぽい困り顔で涙を浮かべるのです。
ついに彼は「自殺願望があるか?」と聞きますが、彼女が答える前に内線が鳴り「明日8時半に来てください」と言い、強引に診察を切り上げ、彼女を追い出したのです。

ヘレンは「私がヘンならそう言ってよ!言ってくれれば楽になれるのに!」と怒鳴って待合室に戻りますが、子供たちはおらず、なぜか病院全体が廃墟のようになっています。
彼女は足早に去っていく受付の女性を見つけて、エレベーターに乗り込んだところで声を掛け、子供の行方を聞きますが、女性は怪物のようになっており「悪いけど、子供なんて見てないわ」といい、去っていきます。
クリスは、子供たちがトイレに行きたいと言っていた事を思い出して捜しに行きますが、そこには怪物のような異様な掃除夫がいて、いくら聞いても相手にされません。
彼女はブチ切れて、持っていた処方薬の袋から蠢く生物のような銃を取り出し、その頭に向け「銃を持ってんのよ!無視しないで答えなさいよ!」と迫りますが無言で振り払われます。他にも掃除夫はいましたが結果は同じでした。
その途中、彼女は「THIS WAY TO EGRESS」(出口はこちら)という標識を見ますが、無視します。
彼女はやむなく公衆電話で家に電話をし「無理よ…できないわ」と言いますが、電話に出たのは明らかに成人のエリックで、傍らにいるであろう女性と何やら話し、いきなり切られてしまいます。
追い詰められた彼女は、怪物のような掃除夫の前で銃口をこめかみに当てますが、男は止めようともせずじっと見つめているだけでした。

その瞬間、彼女はエリックの「はいはい」と言うやる気のない返事を聞き、廊下の突き当たりのガラスドアの向こうでDr.サルバドールと話す、子供たちの影を見つけます。
その話しぶりは大人で、どうやらDr.サルバドールと結託して、彼女を自殺させる相談をしているようでした。
サルバドールは「考えてみれば彼女は悪くない。可哀相だ」とこぼすエリックに、「上位の現実から降りてくるのは仕方ない。誰も悪くないし我々はただ対処するのみ。夫に捨てられた事も原因かもしれない。『トラウマの降下』は知ってるか?調査員なら読むべきだ」と話していました。
また彼女が戻るべき『現実』は複数あるようで、彼らは今の状況をヘレンに気づかれている事を怖れ、自殺しか手が無かったのかと話し合い、医師としてやむなくと結論していました。

その時ふいにDr.サルバドールと思しき男が「今彼女は廊下で話を聞いている」と言い出し、泣きながら話を聞いていた彼女はこらえきれずドアを開けます。
3人は確かにDr.サルバドールと子供たちでしたが、どちらも怪物化していました。
彼女は自殺用に込められたたった1発の銃弾で、Dr.サルバドールの頭を吹き飛ばし、普段の顔に戻った子供たちの手を強引に掴んで外に連れ出します。
エリックは身をよじって嫌がり「ママ!どこに行くの?!」と聞きますが、彼女はこんこんと死の灰が降り注ぐ中、急ぎ足で歩きながら「家に帰るのよ!」と言うばかりでした。
映画が終わった瞬間、ヘレンはカバンの中からそっと銃を出し、劇場には、1発の銃声が響きます。

【結】- マスターズオブホラー(2018年)のあらすじ4

マスターズオブホラー(2018年)のシーン2 ◆第5話「DEAD」(死)
監督/脚本/ミック・ギャリス、出演/ライリー(ファリー・ラコトハバナ)、その母親チャリティ(アナベス・ギッシュ)、ケイシー(レクシー・パンテーラ)、ジェンキンス(オーソン・チャップリン)、Dr.マイケルソン(ダン・マーティン)、アニー(タンジー・アンブローズ)、クロエ(ジェイミー・グレー・ハイダー)、つぎはぎ男(ディレク・ロジャーズ)など。
深夜、イヤホンで音楽を聞きながら歩いていた少年ライリーは、リアルト劇場の「DEAD」という看板に気づいて中に入り、スクリーンの前にあったエレクトーンを弾き始めます。
するとスクリーンには、あの発表会で演奏していた彼の姿が映し出され、映画が初まります。
それは小規模なホールでの演奏会でしたが、黒人ビジネスマンの父親も白人で美人の母親も大満足の名演奏でした。両親は手放しで彼を誉め、ライリーは照れながら「僕が作曲した曲だ」と話しながら、車に乗り込みます。
けれど次の瞬間、シートの後ろに隠れていたヒゲ面の男が飛び出して後部座席のライリーに銃を向け「俺を見るな!外へ出ろ!」と叫んだのです。
やむなく一家は外に出ますが、男は母親を殴りつけ、掴み掛った父親を銃殺してしまいます。
母親は絶叫して男の銃を押え込み、ライリーに「逃げて!」と叫んで揉み合いになりますが、彼女もまた射殺され、男は必死で逃げるライリーを追いかけ、背後からその胸に銃弾を撃ち込んだのです。

ライリーが目覚めたのは病院のICUで、その直前いつも通りの母親に励まされたため「ママはまだいる?家に帰ったの?」と聞きますが、Dr,マイケルソンやナースのアニーは「後で話そう」と言っただけでした。
彼は父親が射殺されたのは目撃していましたが、母親がその後どうなったかを知らなかったのです。
その後、彼は隣のベッドにいた頭部がつぎはぎの縫い痕だらけの男が動き出すのを目撃、彼が搬入口の前で暴れるのを見るうち、アニーに見つかり部屋に戻されます。アニーにはその姿は見えていないようで、つぎはぎ男は忽然と消え、その様子を見ていた女性患者ケイシーも、アニーに注意されます。
ライリーがICUに戻った時、なぜかベッドに戻っていたつぎはぎ男のアラームが鳴っており、アニーはアラームを止め、手早くシーツを被せていました。
またその夜、母親は再びライリーのベッドに現れ「会いたかった、痛いよ」と泣きだした彼の胸の傷に手を当て「もう頑張らなくていいのよ。私と来なさい…永遠に」と微笑んだのです。
翌朝、彼は一般の個室に移されますが、アニーから「17分間心臓が止まったのに助かった。不思議なモノは見た?」と聞かれますが、両親の死はまだ知らされませんでした。
その一方で、ベッドごと移動する際、廊下に現れた血塗れのカップルがすり抜けた事で、死者が見えるようになったのでは?と気づきます。

その夜、両親を射殺した犯人ジェンキンスが、友人と偽って病室に来ますが、ライリーが気づかぬうちに夜勤ナースのクロエに見つかり追い出されます。
また遅くに目覚めた彼は、廊下をうろつく大勢の死者を見て愕然としますが、ケイシーに「あなたも死者が見えるんでしょ?」と言われ友だちになります。
彼女は自殺未遂で6分間死んで以来”死者が見える”ようになったそうで、死者は”生死の境で迷子になっている人たち”であり、いつも不意に現れ、「一緒に来て」という母親もその1人では?と言いますが「ママは生きてる」と言い張るライリーの言葉を否定はしませんでした。
翌朝、ライリーの病室には母親が現れ、彼の胸に手を当て「一緒に来て…もう苦しまなくていいのよ」と誘いますが、ケイシーが止めに入った瞬間掻き消えます。
彼女は「あなたのママはあなたを死なせる気なのよ!」と言いますが、アニーには「彼女は問題児だから関わるな」と言われます。
ケイシーは気にせず病室に戻りますが、ライリーの母親が現れて閉じ込められ、数十分後、自死した姿で発見されます。

その日の深夜、トイレに起きたライリーは、スタッフに変装したジェンキンスに襲われます。彼は必死に抵抗し、ナースセンターに逃げ込みますが、クロエは首を切られて殺害されており、病棟の中を逃げ回る事に。
彼は解剖室に逃げ込み、保管庫にあったケイシーの遺体の傍に隠れてやり過ごしますが、道具置場で見つかって格闘になりモップで抗いますが、首を絞められ死地を彷徨います。
すると明るい光の中に母親が現れ「抵抗しないで眠りなさい」と言われ、ケイシーには「生きるのよ!」と励まされます。
彼はハッとして、折れたモップの柄でジェンキンスの顎から頭部を突き刺して殺害し、九死に一生を得ます。
彼は間もなくスタッフに発見され、車椅子で運ばれていきますが、それを病室から顔を出したケイシーや両親が暖かく見守っていましたが、最後に今死んだばかりのジェンキンスが現れ「いい夢見な」言われ、青くなります。

映画は終わり、ライリーは愕然として、やって来た映写技師に「僕は死んだの?」と聞きます。技師は「お前は生き生きしてるが、連中は死んでる」と座席を指差します。そこにはサマンサやアナ、ベネディクト神父らが座っていました。
そして「ここから出たい!」と震える彼に「語られた未来から逃げられると思うか?」と聞き、「なら逃げろ。早く行け!バカ野郎!」と杖で追い立てたのです。
表看板に描かれた映画のタイトルは「ライリー・エヴァーソン 死亡」…、必死で劇場を逃げ出したライリーがその後どうなったかは定かではありません。
映写技師はライリーのフイルムを巻き取って缶に詰め、彼の名前を貼り付けて、フィルム倉庫に並べます。
その倉庫は果てしなく長く薄暗く、膨大な数のフィルム缶が納められていました。

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みんなの感想

ライターの感想

分厚いレザーコートに足を引きずりながら歩くまさしく魔界の住人=映写技師役ミッキー・ロークが強烈なインパクトを残すオムニバス・ホラーです。舞台となる劇場はあの大ヒット映画「ラ・ラ・ランド」にも登場した世界的名所リアルト劇場。SF、フリークス、悪魔祓い、異世界、霊視等々と個性的な作品揃いでどれも面白く飽きずに楽しめます。「ゾンビ革命-ファン・オブ・ザ・デッド」のアレハンドロ・ブルゲス監督の「THE THING IN THE WOODS」はテンポのいいSFオチの作品で、「ミッドナイト・ミート・トレイン」の北村監督の「MASHIT」はいかにも彼らしいざっくりした剣劇ものでなぜそうなった?!となることウケ合いです。また「30デイズ・ナイト」のデイヴィッド・スレイド監督によるモノクロ作品「THIS WAY TO EGRESS」の悪夢のような異世界観も最高でした。
ちなみに13人の名監督による2006年のTVドラマシリーズ:原題「Masters of Horror」の第1期「マスターズ・オブ・ホラー」、第2期「13 thirteen」(邦題)とは別物なのでご注意を。

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