映画:マローボーン家の掟

「マローボーン家の掟」のネタバレあらすじと結末

マローボーン家の掟の紹介:2019年4月12日公開のスペイン&アメリカ合作映画。『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のJ・A・バヨナが製作総指揮を務めたサスペンス・スリラー。海沿いの森の中にたたずむ大きな屋敷に引っ越してきた4兄妹が、そこに潜む邪悪な何かによって恐怖にさらされる姿が描かれる。『はじまりへの旅』のジョージ・マッケイをはじめ、米英の新世代スターが多数共演している。

あらすじ動画

マローボーン家の掟の主な出演者

ジャック・マローボーン(ジョージ・マッケイ)、アリー(アニャ・テイラー=ジョイ)、ビリー・マローボーン(チャーリー・ヒートン)、ジェーン・マローボーン(ミア・ゴス)、サム・マローボーン(マシュー・スタッグ)、トム(カイル・ソーラー)、ローズ・マローボーン(ニコラ・ハリソン)、サイモン・フェアバーン(トム・フィッシャー)、モリー(マイラ・キャスリン・ピアース)、医者(ポール・ジェッソン)、モンスター(ロバート・ナイアン)

マローボーン家の掟のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①イギリスからアメリカへ移住した一家、母・ローズは病気で他界、長男のジャックは21歳の誕生日まで死を伏せろという約束を守りつつ、ビリー、ジェーン、サムら弟妹を育てていた。屋敷の屋根裏には幽霊がおり、怪奇現象が起きる。 ②ジャックらの父は連続殺人鬼で、脱獄して半年前屋敷を襲い弟妹らを殺害。ジャックは父を屋根裏に閉じ込め、多重人格を発症。アリーはジャックを空想ごと受け入れる。

【起】- マローボーン家の掟のあらすじ1

マローボーン家の掟のシーン1 1968年、アメリカ。

イギリスに住んでいた母・ローズが、4人の子どもを連れて故郷の田舎町に戻ってきました。
ローズが去った後、30年もの間、時を止めていたお屋敷に、ローズ母子は暮らし始めます。
苗字ももうフェアバーンではなく、マローボーンだと、母は子どもたちに言いました。
お屋敷の門のところには、マローボーンという名前が鉄製の柵に掲げられています。


・ローズ…子どもたちの母親。序盤で病気にて他界する。
・ジャック…4人兄弟のいちばんうえ。長男でスタート時に20歳、映画のクライマックスではもうすぐ21歳になる。映画の主人公的な存在。
・ビリー…次男。10代半ばから後半。すぐかっとなる癖がある。
・ジェーン…長女。10代半ばから後半。弟のサムを可愛がる。
・サム…三男。まだ幼い。


屋敷に入ったローズは、子どもたちに「ここから内側に入ったら、イギリス時代の悩みを忘れて新たな生活を始める」と言い聞かせます。
幼いサムが一番乗りで部屋に入りますが、あとの兄姉は心配そうに「あいつ来ない?」と母に聞きます。
(父については一切触れられず、タブーのような雰囲気がすでに漂っている)

ジャックたちはその田舎で人目を避けて、ひっそりと暮らし始めました。
近く…とはいっても、向かい側の山のてっぺんにお屋敷がある少女・アリーと仲良くなります。
アリーはジャックたち4人兄弟と、すぐに打ち解けました。
アリーはジャックと惹かれあいます。


イギリスからアメリカへの長い旅路に疲れ、やがて母・ローズは病気で寝込みました。
長男・ジャックを病床に呼び、母は話しました。
イギリス紙幣のポンドが大量に入った箱を示した母に、ジャックは「持ってきたのか」と責めます。
(注:金については後述)

母はジャックをなだめて、言い聞かせます。
「21歳になるまで隠れていろ」
21歳というのはジャックが成年となって、法律的にも責任を取れる立場になる年齢です。
ジャックが21歳になるまでは、あと1年弱でした。ジャックは12月23日に、21歳になります。

母はジャックに、21歳になるまで自分の死は外部には伏せておくことや、兄弟が力を合わせて暮らすことを言い、亡くなりました。
4人の兄弟は悲しみに暮れます。

その時、末っ子のサムが窓に銃弾でできた割れ目を見つけます。
植込みの向こう側から、銃を持った何者かが近づいてきていました。
兄弟はパニックになります。

(注:ここで実はとんでもない事態が起きるのだが、それは最後のどんでん返しになるので今は明かさない。後述)


〔6カ月後〕

1969年の7月20日になりました。
ジャックはカレンダーを見ながら、21歳の誕生日を指折りかぞえています。

家は古いので、壁のあちこちが傷んでおり、穴からアライグマが顔を出すこともありました。
きょうだいは「ならず者」と呼び、たまにアライグマに餌をやることもあります。

母の死後、ジャックは家でケーキを作り、町におろして小銭を稼いでいました。
街では、ニール・アームストロングが月面着陸に成功したことが、ラジオニュースで流れています。

その後ジャックは図書館へ行き、司書をするアリーと逢引きをします。
ジャックとアリーは両思いでした。
そこへ弁護士のトム・ポーターがやってきたので、ジャックは隠れます。

ポーターは10歳くらい年下のアリーのことが好きで、アプローチをしていました。
ポーターはアリーに本のプレゼントをすると、大手の弁護士事務所で働くことになったと報告します。

むっとしたジャックは、わざと物音を立てて、いることをアピールしました。
近づいてきたポーターは、ジャックに屋敷の移転の手続き手数料として、200ドルの小切手を要求します。

【承】- マローボーン家の掟のあらすじ2

マローボーン家の掟のシーン2 母の言いつけを守り、ジャックたちは母親の死を伏せていました。
書類に母のサインが必要といわれたので、ジェーンが母のサインを真似る練習をします。
ジャックはポーターに、母が病気で臥せっているから、家までサインを取りにきてくれと頼みました。

次男のビリーが自宅近くの洞窟へ行き、大金の入った箱を拾いに行きます。
(なぜ洞窟に箱が捨てられているのかは後述)
天井にある黒い染みをペンキで白く塗ってごまかすと、兄弟たちはポーターを迎える準備をします。
(黒い染みもあとで説明)

ポーターと揉めた時用に、レモネードに母の鎮痛剤を入れて、兄弟たちはポーターを待ち受けました。


お金はあるものの、イギリスのポンド紙幣であることに、ポーターは文句を言います。
小切手をよこせとポーターは言いますが、ジャックは「200ポンド渡す。ポンドはドルの2倍だ(つまり倍の金額を払うぞ、という意味)」と言って押し付けました。
ポーターも受け取ります。

ジャックはポーターに、別室にいる母は、弱った姿を見られたくないからと言い、サインする書類を持っていきました。
別室でジェーンが慌てながら複写でサインをします。
ポーターは怪しみながらも、サインを受け取って帰りました。


夜、ジャックたちは家が母のものになったとして、喜びます。
4人はサイコロでゲームをしていましたが、ジャックの振ったサイコロが床に落ち、サムが取りにいきます。
母の死後、4人のあいだでは「鏡をのぞいてはならない」「屋根裏部屋に近づいてはならない」といった暗黙の掟が、いくつかありました。
特に末っ子のサムは、幽霊がいると怯えています。

ビリーが放ったサイコロが階段の下に落ち、サムが取りに行く途中で、鏡の覆いが取れていると指摘します。
ジャックが階段途中の鏡に覆いをかけようとして、階段の下に落下しました。
気絶したジャックをビリーが回収し、みんなで砦に避難します。

怖い思いをするのは、箱の中の金を使ったからだとジェーンが言い、金を返そうと言いました。
ビリーが翌朝、煙突から屋根裏部屋に箱を落としました。
(なぜ屋根裏に落としたかも、後述)

夕方、ジャックはサムに、お向かいの山にあるアリーの家を示し、ライトの光でモールス信号を送れると教えます。
アリーも気付き、モールス信号を返してきました。


掟の一つに「屋敷から離れてはならない」とあるのですが、ジャックはアリーに会いにいきます。
そのことを知って、ビリーがジャックを責めました。ビリーはイライラしています。
ジェーンが「私にはサムがいる。ジャックにはアリーがいる。でも、ビリーには誰もいない」と、ビリーが淋しがる事情を話しました。


…母親が恋しいサムは、鍵を使って母親の部屋に忍び込みました。
クローゼットにある母の服や荷物を探りますが、そこに『バンプトンの野獣捕まる』という新聞記事があります。
(新聞記事がヒントで伏線)
窓にできた銃弾の穴を触っていたサムは、背後にある鏡のカバーが取れてショックを受けます。
そのサムが襲われる…という夢を見て、ジャックは目覚めました。

【転】- マローボーン家の掟のあらすじ3

マローボーン家の掟のシーン3 タンスの鏡の中に幽霊を見たと、サムが言い出しました。
屋根裏に閉じ込めて父を殺したと、ジェーンが言います。
死体と暮らしたくないと、妹のジェーンは言い出しました。

(注:この時点で遠回しに示されるのは
「6カ月前に父が襲ってきた」
「その父をみんなで屋根裏に閉じ込めた」
「父は餓死しているであろう」
…ここから少しずつ、一家の事情が明かされていく)


弁護士のポーターがアリーに、一緒にニューヨークへきてくれとプロポーズします。
アリーは断りますが、ポーターは食い下がりました。
アリーがジャックに好意を持っていると知るポーターは、「ジャックの正体だ」と言って、新聞記事の束の資料を渡して去ります。

アリーはその記事の見出しを見て、ジャックの家に何があったか知ります。
「バンプトンの野獣捕まる」「強盗殺人犯フェアバーン 被害者は13人」「長男が父親を告発」「娘に性的虐待」「フェアバーン脱獄」…。

…ジャックの父は連続強盗殺人犯で、逮捕されました。
母や4人の子どもがアメリカへ渡り、フェアバーンという苗字を捨ててマローボーンという苗字になりたがったのは、名前によって父との関わりを知られたくないからでした。
(だから母は序盤で、屋敷に入ったら不要な過去と決別すると言っていた)
娘のジェーンは性的虐待を受けており、ジャックは父親の罪を知って、父を警察に告発したことも分かります。
さらにその父は脱獄をしていることも、アリーは知りました…。


ポーターは移転予定である、大手の弁護士事務所から電話を受けました。
経営者のゴールドマンが求めているのは、「従業員ではなく共同経営者なのだ」とポーターに言います。
「事務所の株の1割を買ってくれ。次の候補者に回すぞ」
弁護士事務所に引き抜かれるというよりは、株を買わないと(金を出さないと)転職できない…という、非常に不愉快な内容でした。
大手弁護士事務所で働く話は、白紙に戻りそうです。

ポーターは電話の後、ジャックの家のさらなる調査結果を見ました。
新たな新聞には「妻子が共謀の疑い」「消えた1万ポンド」という見出しがあります。
ポーターは、ジャックたちが大金を持っていると気づき、脅しに行こうと考えました。


ジャックがジェーンを探していると、ポーターがやってきます。
サインの捏造を指摘したポーターは、1万ポンドを所持しているはずだとジャックに言い、口止め料として寄こせと言いました。
この日はポーターは帰ります。

夜、ビリーが金を回収しに、煙突から屋根裏部屋におりていきます。
マッチをつけて探していると、屋根裏部屋には、ハトや動物の骨が散乱していました。
箱を見つけたビリーはハシゴをのぼりますが、下から縄を引っ張られます。
パニックになりながらも、ビリーは戻ります。

ビリーは兄のジャックに、屋根裏部屋の父がまだ生きていると報告しました。
動物の骨が散らばっていたことを言い、雨水をためて飲んでいるのだと言います。
ビリーから話を聞いている最中に、ジャックは発作を起こして倒れました。

【結】- マローボーン家の掟のあらすじ4

マローボーン家の掟のシーン2 ジャックが心配なジェーンは、ビリーとサムに「ジャックを助けるために、アリーに話そう」と切り出します。
その夜、アリーの家へ光のモールス信号で合図をし、アリーと最初に会った樹木の場所を待ち合わせ場所にしました。
アリーは翌日に森へ行き、そこにジャックたちの手作りの絵本(風、日記)を見つけます。
それを読むことで、アリーは真相を知りました…。


(ここで序盤のシーンが明かされる)
…6カ月前。

マローボーン家の屋敷にやってきたのは、連続殺人鬼である父親でした。
脱獄した父は、自分を告発したジャックや、自分を捨ててアメリカに渡った家族たちを恨み、追ってきたのです。
ジャックは弟妹たちに屋根裏部屋へ隠れるように指示すると、父親に金を渡そうとしました。
父はジャックに暴力を振るいます。
崖まで追い詰められたジャックは、父親の首にナイフを刺しました。
しかし致命傷を負わせることはできず、ジャックは箱とともに洞窟に落ちました(この時、箱も洞窟に落ちた)。

父は屋根裏部屋に移動して、ビリー、ジェーン、サムを殺害します。
その後、ジャックは屋根裏部屋に父を閉じ込めました。

(最大のネタバレは「ビリー、ジェーン、サムが亡くなっていた」こと)

(天井の染みをジャックが掃除するシーン。
染みは3人の弟妹の体液だった。途中、父親の体液とミスリードさせる)

3人が殺されたと知ったジャックは、弟妹を守れなかったことを苦にして、拳銃自殺を図ろうとします。
その時、ジャックは弟妹の声を聞きました。
自分の記憶の中に残る弟妹を相手に、ジャックは暮らし始めます。

(弟妹はジャックの空想の産物。実際は多重人格になったジャックが、すべておこなっていた)

空想の弟妹と暮らすジャックですが、鏡を見ると、否が応でも「ひとり」だと知ってしまいます。
それが嫌で、ジャックは屋敷すべての鏡を割り、カバーをかけて「封印」したのでした…。


ジャックの本を読んだアリーは、屋敷へ向かいます。

同じ頃、ポーターは金を取りにマローボーン家に行きました。
無人の家をあさったポーターは、屋根裏へ行って、生きていた父に襲われます。
(ジャックの父は生きている。ジャックの多重人格のひとつ、ビリーが言っていたとおり、動物を食べて生きていた模様)

アリーは屋根裏の3人の弟妹の遺体を見つけ、さらにジャックがひとりで何役も話す様子を見ます。
「君がいたら、みんなが消える」
ジャックはそう言って、アリーを追い返そうとしました。
その後、瀕死のポーターを見つけたアリーは、ジャックの父に襲われそうになります。

ジャックの父に殺されそうになったアリーは、現金の入った箱で応戦しながら、「ビリーを」呼びます。
(注:ビリーが兄弟のなかで最も短気で暴力的。ジャックのなかのビリーの人格を呼んだ)
ジャックは銃を持って屋根裏へ行き、父を殺します…。



…3カ月後。
事件は解決しました。
ジャックは多重人格として精神科の診察を受け、アリーはジャックの屋敷で暮らしています。

事件解決以来、ジャックの多重人格は悪化していません。
しかし精神科医は、これ以上ジャックがよくなる見込みもないと告げ、暗にジャックと別れるよう、アリーにアドバイスをします。

しかしアリーはジャックと暮らす道を選びます。
処方された抗精神薬を棚にしまったアリーは、ジャックに誕生日プレゼントとして、ジャックと3人の弟妹が写る写真立てをプレゼントしました。
ジャックはそれを見て、嬉しそうな表情を浮かべます…。

みんなの感想

ライターの感想

ラストのどんでん返しをどうとらえるかによって、評価が分かれそう。
確かにね、序盤でいきなり半年経過、何があったか語られない。絶対にどんでんあるよね。
いつの間にか幽霊がいるっていう設定になっているし、不気味なことが起きるし、これも「伏線張って最後に回収かな」と判らなくもない。
二段構えで知らせてくれる。まず「ジャックたちの父が連続殺人鬼でした」という事実。
さらに終盤で「半年前にこんなことが起きてたんです」という事実。
弟妹たちの死を受け止めきれず、多重人格を発症したジャックの気持ちを思うと、せつない~。

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