映画:ミスミソウ

「ミスミソウ」のネタバレあらすじと結末

ミスミソウの紹介:2018年4月7日公開の日本映画。壮絶なストーリーから、“トラウマ漫画”と言われる押切蓮介の代表作が原作のサスペンス。東京から田舎に転校し、壮絶なイジメに遭った少女が、両親を殺されたことから、己の命をかけた凄惨な復讐を始めるさまが描かれる…。

あらすじ動画

ミスミソウの主な出演者

野咲春花(山田杏奈)、相場晄(清水尋也)、小黒妙子(大谷凜香)、佐山流美(大塚れな)、橘吉絵(中田青渚)、加藤理佐子(紺野彩夏)、三島ゆり(櫻愛里紗)、久賀秀利(遠藤健慎)、真宮裕明(大友一生)、池川努(遠藤真人)、野咲祥子(玉寄世奈)、南京子(森田亜紀)、野咲和生(戸田昌宏)、野咲花菜(片岡礼子)、野咲満雄(寺田農)

ミスミソウのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①東京から北国に転校した美少女・春花は、同級生から壮絶ないじめを受ける。それでも春花は卒業まで耐えるつもりだったが、自宅が放火された。両親は焼死し、妹・祥子は全身大やけどの意識不明に。 ②春花は復讐の鬼と化し、放火に関与した者をひとりずつ殺していく。春花に思いを寄せる晄も異常な愛の表現者で、春花が殺害。生き残りはかつて春花と仲がよく、放火に関与しなかった妙子のみ。

【起】- ミスミソウのあらすじ1

ミスミソウのシーン1 【三角草(ミスミソウ)
 厳しい冬を耐え抜いた後、雪を割るようにして小さな花が咲く】
(注:実在する花で、花弁の色は紺、紫、白地にピンクがある。今作品では紺色が登場。
「雪割草」という名でよく知られている)


北国の、過疎の小さな町。大津馬村。
その町は人口が少ないこともあり、「よそ者」を阻害する風潮が中学校でありました。
また、冬になると積雪が多く、人の背丈よりも雪が積もります。雪かきが間に合わず、何もかもを覆い隠してしまいます。
(積雪が多いために、死体ができても雪に埋もれ、隠れてしまう)


野咲春花(のざき はるか)は中学3年生の少女です。
父親の転勤に伴い、東京から北国の中学校に転校してきました。
東京から引っ越してきたこともあり、春花はクラスメイトにいじめられています。


下校の時、春花の靴箱に靴がありませんでした。
同級生の相場晄(あいば みつる)が靴について気遣いますが、してあげられることがなく、そのまま立ち去ります。
帰り道、春花をいじめている子たちが、目の前に立ちはだかりました。
春花は学校の裏手にある、巨大なゴミ溜めのところへ呼び出されます。

裏手の山には、山を少しだけ切り開き、ゴミを捨てるために掘られた穴がありました。
広くて浅い(深さ2mほど)穴です。
女子生徒4人が、春花の目の前でゴミ溜めに靴を捨てます。
春花は取りに行きますが、泥に足を取られて転倒し、泥まみれになります。
いじめっこたちはそれを見て笑いました。春花に対して「東京帰れ」と言います。

春花を敵視していじめるのは、女子生徒4人と男子生徒3人です。
そのリーダー格の子は、小黒妙子(おぐろ たえこ)です。
妙子はクラスでも女王的な存在でした。人を従わせるオーラを持っており、みんな妙子に媚びています。
男子生徒は妙子と仲のよい、久賀秀利(くが ひでとし)が中心となっていました。
久賀は妙子に好意を持っており、気を惹きたいために春花をいじめます。


泥まみれになって帰宅した春花を見て、両親と小学生の妹・祥子が心配しました。
父・和生は学校でいじめがあると感じ、学校へ文句を言いにいきます。
ところが担任女性の南京子は「それがなぜ、うちの生徒がいじめてることになるんですか」と答えました。
廃校まで間がないことを挙げ、事を荒立てないでほしいと、南先生は父親に文句をつけます。

過疎化が進み、今年の中学3年生の卒業を持って、その学校は廃校になる予定でした。
現在は1月で、春花以外はみんな幼馴染みです。
卒業まで、あと2カ月でした。

南先生が苦情を受け入れないと知った父は、学校から帰る時に階段で背後から蹴られます。
蹴られた靴の裏にはガビョウが仕込まれており、父の背中には無数の穴ができました。
いじめのタチが悪すぎると、春花の父は知ります。


春花へのいじめは、エスカレートする一方でした。
教室の机には鳥の死骸が入れられ、机には「カエレ 死ネ」と落書きが刻まれています。
南先生は見ているはずなのに、見ない振りをします。

それでも南先生は、気付いていないわけではありませんでした。
むしろ険悪な雰囲気に気づいており、ストレスが原因で授業中に廊下に出て吐きます。
しょっちゅう嘔吐するため、南先生はゲロ教師呼ばわりされていました。

帰宅した春花は、父親から「あの学校にはもう行くな。卒業まで、家でゆっくりしていなさい」と言われます。


たまたまですが、直後に春花は熱を出して学校を休みました。
春花が欠席して3日が経過した折、いじめの標的は春花から佐山流美(さやま るみ)に移ろうとします。
春花がいじめられる前は、流美がいじめられていました。
いじめられたくなければ、春花の家へ寄って学校へ来るよう説得しろと、流美は命令されます。

流美は言われたとおり、春花の家を訪問しました。春花が本当に具合が悪くて、学校を休んでいたと知ります。
命令を受けてあせっている流美は、春花の家を訪問した証拠として、CDを借ります。
さらに春花の写真を携帯で撮ろうとしますが、拒否されました。

学校に来てほしいと流美は言いますが、春花はもう学校へ行かないと告げます。
春花が来ないといじめの標的になるため、流美は必死でした。春花にすがりつきますが、説得は失敗します。

流美が再びいじめられ始めました。教室にあるロッカーに閉じ込められます。
流美はいじめられることを、春花のせいだと逆恨みしました。憎しみの感情が湧きます。


春花と妹・祥子が遊んでいる時、カメラでミスミソウを撮影する晄と出会います。
ミスミソウの説明をした晄は、春になるとこの界隈にはミスミソウでいっぱいになると言いました。
妹の祥子がねだり、春花と祥子は晄に写真を撮ってもらいます。
人物写真を撮影するのは初めてだと照れながら、晄はシャッターを切りました。
これがきっかけで、春花と晄は親しくなります。


流美は学校で、髪をぼさぼさに切られました。
髪を切られてもへらへら笑っていた流美ですが、「ぶっ殺したい、死んでほしい」と春花のことを口にします…。
(この後、ある出来事が起こる。その詳細は後述)

【承】- ミスミソウのあらすじ2

ミスミソウのシーン2 春花は晄と一緒に、撮影がてら町内観光に出かけます。
出かける前に、祥子が姉の春花に、手作りのペンダントネックレスをくれました。
ペンダントトップには、レジンでかためた三つ葉のクローバーが入っています。
本当は四つ葉を入れたかったと言う祥子に、春花は「春になったら、一緒に見に行こう」と約束し、晄と出かけました。楽しいひとときを過ごします。

帰り道、春花と晄は、おどおどする加藤理佐子と三島ゆりに出会いました。
理佐子とゆりは、春花を見かけると必要以上に怯え、そそくさと去ります。
その姿を見て違和感を抱いた春花は、次の瞬間、遠目にも火の手があがっていることに気付きました。火元に走ります。

春花の家が燃えていました。
燃え盛る家に飛び込もうとする春花を制止して、晄が家の中に飛び込みます。
しばらくして出てきた晄は、全身に大やけどを負った妹・祥子を抱えていました。
消防隊員が駆け付け、まだ息があると言います。


春花の両親は焼死し、妹の祥子は全身大やけどの意識不明の重態でした。
春花は祖父の満雄から、父が妹をかばうようにして倒れていたそうだと聞きます。
住む家と両親を失った春花は、訃報を聞いて駆け付けた祖父の家に身を寄せました。

学校では、立場が微妙に変わっていました。流美が堂々としています。
放火の首謀者である流美が妙子に手柄を話そうとして、机の上に手を置きました。
気を悪くした妙子は、流美の手の甲にシャーペンを刺し、「触るな」と言います。

流美を放課後に呼び出した南先生は、妙子に卒業まで近づくなと注意しました。
自分よりも妙子を重視する発言を聞いた流美は、「先生にとって妙子とは何か」と聞きます。
南先生は笑顔を浮かべつつ、「友だちよ」と答えました。


男子生徒のいじめっこ、真宮裕明(まみや ひろあき)はボウガンが趣味で、池川努(いけがわ つとむ)はエアガンの改造が趣味です。
池川は、春花の母親が燃えるのを見て心が躍ったと、真宮に告げます。

彼らいじめっこたちにも、それぞれ家の事情がありました。
妙子は中学卒業後に上京し、美容師になりたいという夢がありましたが、頑固な父に一蹴されます。
橘吉絵の父親はアルコール中毒で、夜中でも吉絵に酒を買って来いと命令します。
流美の家は、母親が過保護でした。流美は母の愛を受けながらも、憧れの存在、妙子の絵を自室で描いています。


雪が積もった頃。
春花は、放火の原因がいじめにあるのではないかと考え、敢えて登校しました。
春花を見た晄が慰めの言葉をかけますが、春花が失声症(声が出せない病気、ストレスによるもの)だと気付きます。

放火が春花に露見しているのではないかとあせったのは、吉絵でした。
吉絵は放課後、弱気になっている理佐子やゆりの尻を叩きながら、春花を裏山のゴミ溜めそばに呼び出します。
吉絵は春花に「自殺してくんない?」と言いました。
吉絵は日ごろから自殺を考えていたことを話し、しかし春花の母親が死ぬ現場を見て、死にたくないと思ったことを告げます。


両親と妹が殺されたことを、春花は確信しました。
自分のせいで両親が犠牲になったと知り、春花は復讐の鬼と化します。


ガビョウで刺された春花は、ゴミ溜めの泥に尻餅をつきました。
手元にあった金属棒を咄嗟に持った春花は、それを吉絵の左目に刺します。

鉄パイプを手にした春花は、さらに吉絵を連打し、殺しました。
ナイフを手にした春花は、理佐子とゆりにも近づきます。
理佐子は「違うの、久賀くんなの」と言ってとりなそうとしますが、春花は理佐子の手に切りかかりました。
ゆりはその間に逃げようとしますが、春花は背後から鉄パイプで殴ります。
ゆりと理佐子を何度も殴り、春花は殺害し、立ち去りました。

吉絵、理佐子、ゆりの遺体は、そのままゴミ溜めに捨て置かれます。
普段から人が来ない場所であることや、積雪も手伝って、遺体は発見されません。


翌日、3人の女子生徒が行方不明ということで、学校にパトカーがやってきました。
パトカーを見て、後ろ暗いことがある久賀たちはおびえます。
それを見た晄は、春花の家の火事に、久賀たちが関係していると気付きました。
久賀は強がりますが、そのまま学校を早退します。


学校をさぼって帰る久賀の前に、春花が現れます。
久賀は春花を侮っていました。そのため、気付いた時には腹をナイフで刺されていました。
痛みよりも驚きが勝った久賀の顔にも、春花はナイフを振るいます。
崖から落ちた久賀は、そのまま転落死しました。


降雪がひどくなり、学校が休校になります。
心配した晄は、春花の祖父の家にやってきました。
祖父は春花と祥子を連れて東京へ戻るつもりだと、晄に話します。

いじめっこたちが次々に失踪していることで、放火に関係ある者たちはおびえました。
流美は母親に、一緒に寝てもいいかと言います。
布団を取りに自室へ戻った流美に、真宮と池川から電話がありました。
春花が復讐しているのだと言い、真宮たちは「やられる前に、先に仕掛ける」と告げます。

【転】- ミスミソウのあらすじ3

ミスミソウのシーン3 春花は祖父には、妹の見舞いだと言って、家を出ました。
ミスミソウを見つけた春花は、傘をさしたまましゃがみ、花を見ます。
その傘越しに、真宮がボウガンで狙いました。矢は外れ、狙われていることを知った春花は、すぐに隠れます。

真宮と池川は雪原を、狩りのハンターのような気分でいました。二手に分かれて探します。
春花を見つけた池川は、馬乗りになってモデルガンで脅しました。
春花は持っていたペンチで、池川の鼻孔底(ふたつの鼻の間)を挟み、切断します。

真宮も見つけてボウガンで狙いを定めますが、当たったのは池川の頭部でした。
脳を貫かれた池川は脳を損傷し、真宮めがけて走ります。
真宮はそれを突き飛ばしますが、直後に春花にナイフで刺されました。
池川と真宮の遺体もそのまま放置されますが、雪が積もって隠します。


クラスの生徒が次々にいなくなるので、南先生と教頭先生が警察に呼ばれました。
警察署の外に待ちかまえていた保護者たちに、南先生は「異常なのはそっちでしょ」と罵声を浴びせます。

帰宅した春花の様子がおかしいことに祖父は気付きますが、かける言葉がありません。
春花のコートに血しぶきが少量ついていますが、祖父は沈黙を守ります。


春花のところへ晄がやってきて、「会いたかった」と言います。
しゃべれないのがもどかしい春花は、唇をぎゅっと噛みしめていました。
それを見た晄は、春花を抱きしめて「俺が野咲を守るから」と言います。
春花は晄の名を呼び(失声症が快癒した)、晄は春花にキスしました。

晄はその夜、祖母に打ち明けます。
中学を卒業したら上京し、東京で夜間学校に通いながら昼間は働くと告げ、「一緒に暮らしたい人がいる」と言いました…。


クラスメイトの失踪に心当たりがある流美は、ゴミ溜めへ行き、吉絵たちの遺体を見つけました。
流美は妙子に電話をしますが、妙子は電話に出ません。


…放火は、流美主導で行なわれたものでした。
いじめられて流美が春花のことを「ぶっ殺したい」と言った日、煽ったのは久賀です。
「そんな度胸ねえくせに」と言った久賀は、やるなら協力すると告げました。
流美は春花の家に灯油を持って行き、それをみんなが見守ります。

ところが妙子は途中でくだらないと考え、帰宅していました。
(妙子は放火に関与していない。ただし、止めてもいない)
流美は妙子の気持ちを惹きたくて、結果を待っていてくれと声をかけます…。


そのことを思い出した妙子は、しつこく電話する流美の電話に出ました。
流美が死体を見つけたことを報告しますが、「殺されるいわれはない」と言って、妙子は電話を切ります。

春花の家にバスで移動した妙子は、流美が持ってきた春花のCDを郵便受けに入れかけ、やめます。
そこへ入れ代わりに、春花が戻ってきました。
バス停で雪を避けながら、春花と妙子は静かに話をします。


…実は、春花と妙子はもともと、仲のよい女子生徒でした。
転校してきた春花に最初に声をかけたのは、妙子でした。
春花と妙子は仲良くなり、妙子は「中学卒業後は美容師になりたい」という夢を話します。
妙子は、春花が好きでした。自分だけを見ていてほしかったのです。

ところが…春花に思いを寄せる生徒が、ほかにもいました。晄です。
晄は妙子の目の前で、春花に告白していました。
春花を独占したい妙子は、愛情が一転し、いじめる側に回ったのです…。


春花も、妙子が放火に関与していないことに気づいていました。
静かに話した春花は、妙子に別れ際「胸を張って生きて」と声をかけます。
つらくなった妙子は、ひざまずいて春花に「私を、許して」と懇願しました。

春花に許しを乞うた妙子は、すがすがしい気持ちで歩きます。
そこへ流美が背後から、ナイフで襲ってきました。妙子もナイフで応戦します。
流美は妙子の右手を何度も刺し、胸を刺しました。
「かっこいい妙ちゃん、好きだった。今は、ボロ雑巾にしか見えない」
そう言いながら、流美はその場を去ります。
(妙子は致命傷ではないので、生きている)


春花に晄が電話をし、東京へ一緒に行こうと言います。
春花は「私はたぶん行けない。春になったら分かる」と答えました。
逮捕されることが念頭にあるわけですが、それを晄は誤解します。
春花が自分の愛情に応えないと知った晄は、受話器を叩きつけました。


…晄は祖母を説得できていませんでした。祖母に暴力を振るっています。
晄には過去がありました。
晄の父親は、母親に暴力を振るう男でした。
母親が暴力を振るわれるのを見るに耐えかねた晄は、ある日、父をカッターナイフで刺します。
それがきっかけで、父は母の元を去りました。
母は晄を責め、晄は「母は誰かに殴ってもらいたかったのだ」と思うようになります。
以来、父に代わって晄が、母親に暴力を振るうようになりました。
扱いかねた母は、晄を祖母の元へ送っていました…。

【結】- ミスミソウのあらすじ4

ミスミソウのシーン2 暴力を振るった晄に対し、瀕死の祖母は初めて、普段は穏やかな晄が乱暴な一面を持つと知ります。
晄は祖母に対して、「好きな人のことになると俺、駄目だな。カッとなって、わけ分かんなくなっちゃう」と言います。
(晄の愛情と暴力は紙一重、表裏一体。愛しい者が自分の意に沿わないと、暴力を振るうようになる)

春花の祖父から「東京へ春花と祥子を連れていく」と聞かされていた晄は、春花が自分ではなく祖父を選んだと受け取り、邪魔な祖父さえ排斥すればいいと考えます。

妙子に刃を向けた流美は、帰宅後も自室にこもります。
母親が優しい言葉をかけますが、流美は扉にナイフを刺して、「入ってくるな」と言いました。
母は驚きますが「それでも流美ちゃんの味方だよ」と声をかけ、母親の愛情をひしひしと感じた流美は、「優しくするなよ」と呟きます。


失踪した生徒の保護者が、南先生に詰め寄りました。
吉絵の父が南先生に、大津馬村中学校出身だろうと告げ、中学時代にいじめられていたことを指摘します。
それを聞いた南先生は、逆上しました。自分の思いをぶちまけます。

…いじめられていた南京子は、惨憺たる中学生活を送りました。
もう一度あの頃の人生をやり直したいと悔やむ京子は、教師になりながらも「自分も同じクラスメイトになったつもりで」いました。
彼らと無事に卒業式を迎えられれば、自分の中学時代が報われると思っていました…。

それを告げた南先生は、直後にストレスで吐きます。
保護者たちは南先生の過剰反応に、思わずあとずさりしました。
南先生も保護者を避けようとあとずさりし、車道に出て雪かき車に轢かれます…。
(路面にある雪を吸い込み横へ吐き出すため、ミンチ状になる)


春花の存在に怯えた流美は、春花の妹・祥子の病室へ行くと灯油をまき、火をつけようとします。
背後に音もなく春花が立ち、何をしようとしているか詰問しました。
流美はライターを出して脅しますが、全身包帯姿の妹の祥子が起き上がる幻影を見て、ひるみます。
春花と流美は揉み合いになりますが、祥子の容態が急変し、アラーム音が鳴りました。
流美は急いでその場を去ります。
(おそらくこの時点で、妹の祥子は亡くなった)

病室を出た春花は、晄と会いました。
晄は「病院にいると聞いて」と声をかけます。
晄は春花と話をしようとしますが、病院内がにわかに騒がしくなりました。
春花を見つけた看護師が、祖父が担ぎ込まれたことを知らせます。
春花は祖父の方へ行き、晄は病院を去りました。

祖父は襲われて、顔が血まみれになっていました。
それを見た春花は、先ほど晄が「病院にいると聞いて」と発言したことで、祖父を殴った相手が晄だと気付きます。
(祖父は死ぬほどの重傷には見受けられないが、生死は不明のまま)

病院を抜けて晄を追った春花は、晄に手を見せてと詰め寄ります。
晄の手には血がついて、殴った時にできた傷がありました。
晄は「昨日、ばあちゃんを説得するためにできた傷で」と言い訳しますが、そこへ流美が現れます。

「お前さえいなきゃ(私は妙子と仲良くやれた)」と言った流美は、春花に火事の詳細を暴露します。


…火事の日。
妙子は途中で帰りましたが、その後、流美やその他のメンバーは、春花の家まで行きます。
庭先に灯油をまいて終わるつもりでしたが、現場を見た母親が誰何したことで、流美はマッチで春花の母に火をつけます。
在宅の父はボウガンで撃たれ、妹の祥子をかばって倒れました。
証拠隠匿のため、流美は部屋にも灯油をまき、火をつけました…。


流美が春花をナイフで刺します。
それを見た晄が荷物を放って駆け付け、流美を無茶苦茶に殴りました。
流美を殴った後、木の枝を折って首に刺して殺します。

晄は春花に「もう大丈夫だよ」と言いながら近寄りますが、春花は別のものを見ていました。
晄のバッグから落ちたものの中に、「燃える父と祥子の写真」があったのです。
(祥子を救出しに行った時に、晄が撮影したもの)

晄は「祥子ちゃんとかばうお父さんの勇姿に感動して」と言い訳しますが、春花は晄をナイフで襲おうとします。
春花の抵抗に逆上した晄は「俺を殺そうとするなんて」と怒り、殴り始めました。
ひとしきり殴った後、カメラを持って撮影をしようとします。

春花の写真を撮る前にミスミソウを見つけた晄は、花を撮影しながら「このままじゃ、おまえはここで散ってしまう。俺と生きると約束してくれ」と言います。
春花はその場所が、真宮と池川を殺害した場所だと気付きました。

晄がカメラを構えて春花を撮影しようとした時に、春花は手元にあったボウガンを引き寄せ、発射します。
矢はカメラと晄の眼球を射ぬきました。晄は即死します。


致命傷を受けた春花は、そのままよろよろと歩きます。
首にさげた妹・祥子からのペンダントを見ながら、春花は倒れました。
そのまま、雪の上で丸くなります。
丸くなった春花の上に、雪が降り積もります…。
(春花も絶命)


…卒業式。
春花に関与した者で、生き残ったのは妙子だけでした。
卒業式に出席した妙子は、かつて春花と仲が良かった頃のことを思い出します。
思い出しながら、妙子はいつまでも教室の窓辺にたたずんでいました。

みんなの感想

ライターの感想

ここまでしなくちゃならないかなあというような、壮絶な映画。
オープニングは地味に始まる。いじめの光景。けれども、中盤以降は、ほぼスプラッタ。
サスペンスよりもスプラッタ色が強いので、ホラーにカテゴライズさせていただいた。
追いつめられるヒロイン、山田杏奈が熱演。
蓋をあけると晄までもが異常だったことや、序盤から判るが南先生も異色。
内容は壮絶だが、それを潔いまでに描き切っている。

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