「ミミック」のネタバレあらすじと結末の感想

ミミックの紹介:1997年製作のアメリカ映画。ニューヨーク市を舞台に、遺伝子操作により現れた新種の昆虫と人間との戦いを描くSFホラー。好評を博し、シリーズ作が3まで作られた。「ミミック」とは「擬態」という意味。被捕食者が捕食者に擬態することで難を逃れようとするさま。

予告動画

ミミックの主な出演者

スーザン・タイラー博士(ミラ・ソルヴィノ)、ピーター・マン博士(ジェレミー・ノーサム)、チューイ(アレクサンダー・グッドウィン)、マニー(ジャンカルロ・ジャンニーニ)、レナード(チャールズ・S・ダットン)、ジョシュ(ジョシュ・ブローリン)、ゲイツ博士(F・マーリー・エイブラハム)、レミー(アリックス・コロムゼイ)、デービス(ジェイボン・バーンウェル)、リッキー(ジェームズ・コスタ)、ジェレミー(ノーマン・リーダス)

ミミックのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①近未来、ニューヨークで子どもを死に至らしめるストリックラー病が流行。2年経過しても感染の勢いは衰えずワクチンのめどが立たない。昆虫学者スーザンは遺伝子操作した昆虫『ユダの血統』を作りゴキブリを一掃することで伝染病の拡大を止めた。それから3年後、見たことのない巨大な昆虫がニューヨークの地下で見つかる。 ②繁殖能力がないはずの『ユダの血統』が生き残り、進化していた。スーザンたちは唯一存在するオスを殺し、爆破して一掃した。

【起】- ミミックのあらすじ1

アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク。…近未来の話。
ニューヨークで8歳の男児が救急車内で死亡したのが皮切りでした。以来、犠牲者がどんどん増え続けます。
犠牲者はいずれも子どもばかりでした。死者が1000人に達した頃、その病気が「ストリックラー病」と判明します。
その後のCDC(アメリカ疾病予防管理センター)の調査により、空気感染はなくゴキブリを媒介にして感染すると分かりました。

ストリックラー病発生から2年後。依然としてこの病気は猛威を振るっています。
発症すると殆どが死亡し、治療法が解明されないなか、昆虫学者の若い女性スーザン・タイラー博士は、恋人であり、CDCの職員でもあるピーター・マン博士から協力を要請されました。
それは「病気の媒体となるゴキブリを一掃させる、新種の昆虫を遺伝子操作で作ってくれ」というものです。
止められない感染、作るめどが立たないワクチンといった現状で、それが最も手っ取り早い道と思われました。
スーザンは遺伝子で新たな種類の昆虫を作ることに後ろめたさを覚えつつも、アフリカ地方にしか生息しないアリと、カマキリの遺伝子DNAを組み替えて、新たな昆虫『ユダの血統』を作りだしました。
ただし自然界に放すにあたり、繁殖されては困るので「メスのみ(繁殖能力なし)」「生存期間は短期間(120~180日)」としました。

それからさらに3年後。
スーザンの作った昆虫『ユダの血統』により、ストリックラー病は感染が沈静化します。
すでにストリックラー病自体が過去のものとされ、ニューヨークでは普通の生活が戻っていました。
スーザンとピーターは結婚し、一緒に生活しています。
ある日、スーザンのところへ昆虫を売りにきた少年たち・デービスとリッキーがいました。地下鉄の線路で見つけたそうです。その虫は少年いわく「瀕死の状態だ」でした。
コーンフレークの箱の中に入った虫を出すと、それは体長20cmほどの奇妙な生き物でした。
虫ピンに刺してもなかなか死なず、スーザンは手を噛まれます(噛まれても別に感染はしない)。
調べたスーザンは、自分が3年前に放して、とっくに死滅したはずの『ユダの血統』に酷似していると思いました。
しかしその時、研究室のガラスが割れ、スーザンが注意を向けている間にその虫はいなくなります(実はこの時、後に出てくる「へんな靴のおじさん」が来てわざとガラスを割り、仲間の虫救出に一役買っていた)。
スーザンは昆虫の体液を調べ、pH(ペーハー 水素イオン濃度)から、該当する昆虫はただ2つ「アマゾンのアリと、ユダの血統」だと気付きました。
つまり…ユダの血統は息絶えておらず、自分の手の届かないところでひそかに進化し、繁殖を続けて現在に至っているということです。
恐ろしいと思ったスーザンは、この結果をすぐに夫・ピーターと上司のゲイツ博士に知らせます。

スーザンはピーターと共に、自分に虫を売ってくれた少年・デービスとリッキーへ聞き込みをし、地下鉄で見つけたと聞きました。
しかしピーターが地下鉄を調査していると、NY市警官の黒人スキンヘッド男性・レナードが妨害します。

【承】- ミミックのあらすじ2

レナードが過敏になっているのは、このところ地下鉄構内に住んでいたホームレスの人たちが、一斉に姿を消すという現象が起きていたからでした。
ピーターはCDCから正式な調査書を発行してもらいます。
同じ頃、少年・チューイは祖父・マニーと2人で暮らしていました。老人・マニーは地下鉄で毎日靴磨きをしますが、チューイは靴を見ただけで、メーカーとサイズ、足音などをスプーン2つで再現できます(注:本編では一切触れられないが、このチューイの「能力」は一種の自閉症、サヴァン症候群に似ている感じ)。
住んでいる部屋から見える、お向かいの教会の扉へ夜ごと出入りする謎の人物を「へんな靴の人」と呼び、その靴音を真似していました。
チューイが見ている扉はある日、警察によって封鎖されました。そこに住んでいた36人のホームレスが一斉に消える事件があったからです。

スーザンは、自分が得た(その後逃げたが)虫が「幼虫」だったことを恐れていました。完成形がまだ先にあるのです。
ピーターが調査許可をもらう前に、スーザンから聞きこみされた少年2人・デービスとリッキーは「卵のうというのを見たか」とスケッチを見せられたために「それを見つけて持っていけば、もっと高く買い取ってもらえるのではないか」と思い、2人で地下鉄の奥へ行きました。
地下道のあるエリアから、壁や床にねばねばとした粘液が付着しています。
その奥に、巨大な卵のうが見つかりました。50cmくらいはある塊です。
卵のうを取ろうとしたデービスとリッキーは、えじきとなりました(まだこの時点では敵の正体は見えない)。
その夜、へんな靴のおじさんに興味を示したチューイは、思い切ってあとをつけることにしました。スプーン2つを持ち、一緒に地下へ入ります。
そしてそのままチューイは行方不明になりました。翌朝、祖父・マニーが騒ぎます。

調査許可をもらったピーターは、スーザンと2人で地下鉄に調査に行こうとしました。
その矢先、女性の友人・レミーから電話をもらったスーザンは、先にレミーのところへ立ち寄ってから地下鉄で合流すると言います。
レミーのボーイフレンド・ジェレミーは、地下下水溝に流れ込む異物を調べる係の男性です。
ジェレミーが「明らかに異物だ」と言ってスーザンとレミーに見せたそれは、超巨大な昆虫の死骸でした。体長1mは優にあります。
スーザンは先に写真を撮り、ピーターの調査へ合流していきました。レミーは恩師・ゲイツ博士と共に、死骸の解剖をします。
移動中、スーザンは超巨大な昆虫の2本の前肢を重ねると、ちょうど人の顔に似た模様になることに気付きました。擬態(ミミック)です。

チューイの祖父・マニーは警察に捜索願を出しますが、調べてもらえるのはさらに1日後と聞きました。
チューイが「へんな靴のおじさん」の話をよくしていたことを思い出し、向かいの教会へ入ります。
同じ頃、ピーターは黒人刑事のレナードとジョシュ刑事共に、地下へ潜りました。

【転】- ミミックのあらすじ3

地下鉄ではホームレスがいなくなるのと時を同じくして「ロング・コート姿の殺人鬼の話」が囁かれていましたが、レナード刑事は単なる都市伝説のたぐいだと思っています。
レナード刑事、ジョシュ刑事、ピーターがトンネルの奥に進むと、天井に排せつ物がくっついていました。
スーザンは地下鉄に移動しましたが、ホームでレミーから解剖結果の報告を受けました。
超巨大な昆虫は突然変異ではなく、高度に進化した「兵隊アリ」でした。しかも兵隊アリなので、当然1匹ではなく群れがあるそうです。
そしてなんと兵隊アリには臓器まで形成されていました。昆虫らしからぬ、高度な進化です。

電話を切ったスーザンの前に、巨大な二足歩行の生物が現れました。
それこそがミミック…擬態した昆虫『ユダの血統』です。
二足歩行をしていたので「黒いコートを着た紳士風の人物」に見えたのですが、コートではなく「折りたたまれた羽」でした。羽を広げると超巨大な兵隊アリになります。
人間の顔のように見えたのは、カマキリのように進化した前肢です。
昆虫は、天敵となる相手に「擬態(ミミック)」するという習性を持っています。『ユダの血統』は、自分たちが「人間からの」遺伝子操作で短期間しか生きられないことを知って、天敵である人間に擬態することを覚えたのでした。
スーザンは兵隊アリに捕まります。

ピーター、ジョシュ刑事、レナード刑事は地下鉄の、現在は使われていない閉鎖された駅跡地へ辿り着いていました。超巨大なゴキブリが出たので(注:スーザンのところに持ち込まれた幼虫タイプ)レナード刑事が力強く足で踏みつぶしたことで、木の土台の柱が崩れてピーターとレナード刑事は下に落ちます。
ピーターもレナード刑事も怪我はありませんが、ジョシュ刑事ひとりでは2人を引き揚げられないので、助けを呼びに行きました。
ジョシュ刑事は助けを呼びに行く途中、卵のうがたくさんあるエリアに紛れこみ、通風口から上へ脱出しようとして兵隊アリに襲われ、亡くなります。

スーザンは地下で目覚めます。周囲には犠牲になった人間たちがいました。
鉄の棒を手に持ってマンホールの真下まで移動しますが、地下深くなので通行人に気づいてもらえません。
スーザンの助けを呼ぶ声を聞きつけて、背後に兵隊アリがやってきました。スーザンは地下にあるマンホールに入ってかわします。
孫のチューイを探す祖父・マニーは、スーザンを目撃しました。マニーはピーターとレナード刑事を見つけて呼び出し、スーザンを助けます。

スーザン、ピーター、レナード刑事、マニーのところへ兵隊アリたちが襲ってきました。1匹の兵隊アリをレナード刑事が真っ二つにしますが、生命力が強く、レナード刑事は足を負傷します。
4人はそのまま地下鉄の旧車両に立てこもりました。

【結】- ミミックのあらすじ4

ところがレナード刑事の血の匂いを嗅ぎつけ、兵隊アリたちが集まってきます。スーザンが、唯一殺せた兵隊アリの臭腺を取り出し、車両の窓ガラスの割れた場所や、レナード刑事の傷跡に匂いをつけてごまかします。
これは効き目があり、兵隊アリたちは去っていきました。4人は脱出方法を模索します。
廃線になった旧地下鉄ですが、電気さえ通せば車両ごと移動できるのではないかと、レナード刑事が考えつきました。
車両に詳しいのはレナード刑事で、昆虫の生態に詳しいのはスーザンなので、その2人の安全を最優先に考え、電力の復帰をピーターが、車両の転轍機の切り替えをマニーがしに、車両の外へ出ていきます。
ピーターもマニーも臭腺の匂いをつけて出ていったので、ごまかせました。まずピーターが電力の復旧に成功します。

その頃、スーザンはあることに気づいていました。もし自分たちが脱出できた場合、同じルートを通って『ユダの血統』たちが外へ出てしまう可能性があるということです。
今回『ユダの血統』が進化したのはアリの形態で、スーザンが放した『ユダの血統』はメスだけにしていました。おそらく繁殖可能なオスが1匹いるだろうと考えたスーザンは「1匹だけいるオスを殺せば、繁殖は防げる」と考えます。
同じ頃、マニーは孫のチューイを見つけましたが、マニーはチューイの前で『ユダの血統』に殺されます。
転轍機の切り替えをした合図がないので、スーザンが見に行き、チューイを見つけました。
車両に残ったレナード刑事は、車両の電源を入れます。しかしその際にさらに負傷し、出血が多いレナード刑事は「自分を見捨てて行け」と戻ってきたピーターに言います。
ピーターは戻ってくる途中で、エレベーターを見つけていました。さらにスーザンとチューイが戻ってきます。

レナード刑事がおとりとなってひきつけ、ピーター、スーザン、チューイは地上へ逃げ出そうとしました。
スーザンとチューイをエレベーターに乗せ、ピーターは「残って戦う」と言います。
追われて逃げたピーターは、天井に大量の兵隊アリと卵のうがある場所へ着きました。ここが巣だと思ったピーターは、可燃性ガスの管を破壊し、ライターで火をつけようとしますが、取り落としてしまいます。
ピーターは持っていた斧で金属を殴り、火花で引火させました。地下で大爆発が起こり、地上でもマンホールから炎があがります。
スーザンは無事でしたが、ふと気付くとチューイが離れていました。その先に唯一のオスを発見したスーザンは、自分の手を傷つけて血のにおいで惹きつけ、やってきて地下鉄にオスを轢かせて倒します。スーザンもチューイも建物の陰に隠れ、地下鉄車両に轢かれずにすみます。

スーザンとチューイは助けられましたが、ゲイツ博士は「地下はすべて焼けただれていた」と、暗にピーターは死んだだろうと告げます。
落胆するスーザンは、よろよろと地下鉄の階段をのぼってくる、真っ黒なピーターを見つけました。爆発の瞬間、ピーターは地下排水溝に落ちて、爆発の炎を避け、無事だったのです。
抱き合うスーザンとピーター(とチューイ)を見たゲイツ博士は、驚いた後、微笑しました。

みんなの感想

ライターの感想

たぶんあちこちのサイトさんですでに触れられていると思いますが「虫が苦手だったら、見ちゃ駄目」。
私、苦手です。そして途中でギャーギャー悲鳴あげました。特にスーザンががぶっと巨大Gに似た形状のアレに噛まれた瞬間には、わがことのように気が狂いそうになりました。
後半、人間サイズのでか兵隊アリが出てくると嫌悪感は少し薄れるものの、やはり虫嫌いには視聴が難しい一品です。
全体的なイメージは「あー、場所をニューヨークにおきかえた映画『エイリアン』って感じかな」。ねばねばとか、女性が活躍するとか。
開始のときに出てくるストリックラー病は、はっきり言って病名など覚えなくてもいいという…(笑)。ひたすら虫だらけの話。
綺麗に話がまとまっているので、後日シリーズ化もされました。
  • カニさんの感想

    監督が「パシフィック・リム」や「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロだという点にも触れて欲しかったですね。

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