「ヨンガシ変種増殖」のネタバレあらすじ動画と結末

ホラー映画

ヨンガシ 変種増殖の紹介:人間を宿主として、その脳を操り死に至らせるという寄生虫ヨンガシ(ハリガネムシ)の変種が蔓延し、韓国中が大パニックになるという2012年製作の韓国のホラーパニック・ムービー。監督/脚本は「BIG BANG!~撃ちまくれ~」のパク・チョンウ。主演は「私の愛、私のそばに」のキム・ミョンミン。その妻役「かくれんぼ」のムン・ジュンヒは、本作で2012年青龍映画賞助演女優賞を受賞した。

あらすじ動画

ヨンガシ変種増殖の主な出演者

リム・ジェヒョク(キム・ミョンミン)、その妻キョンスン(ムン・ジュンヒ)、その弟ジェピル(キム・ドンワン)、大学病院スタッフヨンジュ(イ・ハニ)、大学病院ファン博士(カン・シニル)、政府緊急対策本部長(チョ・ドクヒョン)、総理(チョン・ググァン)、保健部長官(チェ・ジョンウ)、ジョア製薬本部長(キム・セドン)、ジョア製薬CEO(イ・ヒョンチョル)、ジョア製薬営業所長(チョン・インギ)、パク刑事(キム・ミンジェ)、ジョア製薬元研究員(チョ・ハンチョル)、救護所の主婦(カン・ジウォン)など。

ヨンガシ変種増殖のネタバレあらすじ

【起】- ヨンガシ変種増殖のあらすじ1

ある秋の晴れた日。ジョア製薬の営業リム・ジェヒョクは、お得意様のキム院長の代わりに、その妻と2人の子供を遊園地で遊ばせ、夜遅く疲れ果てて解放されます。けれど営業所長からは労いも無く、アパートの廊下で待っていた弟で刑事のジェピルを怒鳴って追い返します。
ジェピルは刑事でありながら株売買にハマり株屋と同居、薬の博士号を持っているジェヒョクは、その株屋の情報でジョア製薬が上向きだと勧められ入社、けれど直後に外資系のブロンスターに買収され研究開発部は解散、研究員は皆営業に回されたのです。しかし今になってなぜか株が買い占められているのだとか。当てが外れたジェヒョクは、そのため一介の営業止まりで給料も安いままです。
自宅では、妻キョンスンと幼い息子チョヌと娘イェジが、ジェピルの土産のピザを頬張りながら「遊園地に連れてって!」とねだり、彼は呆れて怒鳴りつけます。
家計は厳しく、キョンスンはふて寝するジェヒョクに「パートに出ようか?」と言いますが、彼は「恥をかかせる気か!先頭集団にいたのがつまずいて負けが確定、けれど完走しようと頑張ってるからイラついてんだ」とため息をつきます。

一方ジェピルは、兄への罪悪感からますます株に深入りし、ジェヒョクの後輩で大学病院勤務の彼女ヨンジュに投資金を借りに行きますが「株は身を滅ぼすだけだから止めて!」と叱られます。
彼女はジェヒョクと居酒屋で会い「兄なら止めてやって」と言いますが「ならあいつと別れて別な男を探せ」と言われます。ジェヒョクはツマミで分子構造を作り「あいつはエタノールだと思ったが、飲んだら死ぬメタノールだ。もう縁を切るつもりだ」と打ち明けます。
その日の深夜、ジェヒョクは隠れてどんぶり飯を食っていた妻子に気づき呆れます。

翌早朝、川沿いをウォーキングしていたカップルが、ミイラのような水死体を発見し騒ぎになります。捜査に当たったジェピルとパク刑事は、監察医に結果を聞きに行きます。
遺体は2日前には健康体だった子持ちの主婦オ・ユンソンで、昨夜はいつも通り就寝、今朝夫が彼女がいない事に気づいたそうですが、なぜかミイラのように痩せさらばえた姿で発見されたのです。それは極めて異常な状況でしたが、監察医は「国内各地で、同じような遺体が次々と上がっていて、中には一家全滅のケースもある」と話していました。

翌日、山中の河川に同様の58体もの遺体が流れ着きニュースになりますが、ジェヒョクは怯えるキョンスンたちを置いて、キム院長の接待ゴルフに出掛けて行きます。
一方、ユンソンの家族も全員遺体で発見され、一家がカンウォンドのチュンボン渓谷で川遊びをした事、全ての遺体が同じ川の支流で発見された事などから毒物混入が疑われ、ジェピルが毒物検査と聞き込みのため向かうことに。
チュンボン渓谷では、村長は「川は村の観光資源で、化学工場や廃棄物処理施設の禁止区域だ!妙な言いがかりをつけないでくれ!」と動揺し、地元の警察官は「オ一家は生活苦からの一家心中で、死因は栄養失調だ」と話します。
一方、ゴルフ中、体調が悪そうだったキム院長は、がぶがぶと水を飲み続け、いきなりゴルフ場の池に飛び込み死亡します。数分前までは恰幅が良かった院長の遺体もまた、ミイラのようになっていました。

その夜、ジェヒョクの家では、仲が良かった近所の一家が突然亡くなり、キョンスンは泣きながら水を飲み続けていました。
一方、渓谷の川沿いに止めた車中で寝ることになったジェピルは、ヨンジュに電話をしますが、大学病院では大量死のため緊急事態となっていて相手にされません。彼が寝入った後、幾人もの村人が車の前を通りますが全く気付かず、翌朝、川に浮いた大勢の死体を見て、慌てて警察に連絡します。それは韓国各地の河川でも発生していました。
政府は極秘裏に緊急会議を立ち上げ伝染病と断定、マスコミを遮断し、保健部危機管理班に直ちに原因を突きとめるよう指示します。
被害者は、一貫して異常な食欲を示した後、喉の渇きを訴え死に至る症状で、これまで症例は無く、新種の疫病とされます。保健部の対策本部は対応に追われ、保健部長官は部下に檄を飛ばします。
一方チュンボン渓谷では、遺体の家族が押しかけ地元警察と騒動になっていました。
ジェピルはパク刑事から「川の水は異常が無く、プランクトンや微生物、幼虫だけしかいないきれいな水だ。チーフは北の生物化学兵器だと喚いてる」との分析結果を聞き、川に浮いていた何かに気づきます。
同じ頃、ある一家の惨事に駆けつけた救急隊は、バスタブの中で死んでいた被害者の下腹部から、黒く細長い生物が湧き出しているのを目撃し採取します。

その生物は、4~50㎝の高さの大きな標本瓶の中で蠢く、黒く太く異常に長いミミズのような姿で、大学病院のファン博士により”ハリガネムシ(韓国語でヨンガシ)”の突然変異体だと判明します。
ハリガネムシとは正式名”類線形動物門ハリガネムシ類”、肉食昆虫などの体内に寄生し、成虫になると宿主の中枢神経を操り水中に誘導、体外に出て交尾産卵を行う、現在もなお謎の多い寄生虫ですが、これまで人間への寄生例はありませんでした。
宿主となった被害者は、河川などの水中で卵が侵入、虫は宿主の中枢神経を刺激して過食させ養分を吸収、成虫となり繁殖期になると、宿主に”異常な渇き”を感じさせ水中に誘導、体内から脱出して繁殖、臓器の一部と化したハリガネムシが離脱する事で、宿主は悪液質(栄養失調・衰弱)となりショック死したのです。
さらにハリガネムシの一度の産卵数は数十万個とも言われ、大量死の発生状況などから、韓国中の河川が卵に汚染されていると思われました。
危機管理センターはついに事実を公表、異常な食欲や喉の渇きを感じた者、川や海に入った者は至急病院で検査を受けるよう報道します。
それをニュースで知ったジェヒョクは慌てて帰宅し、異常な食欲を示していた妻子が、最近亡くなった一家とカンウォンドに川遊びに行ったことを聞き感染を確信します。妻子は異常に水を飲む第2段階に入っていました。

感染者が病院に殺到しパニックになる中、学会は小腸内に寄生したハリガネムシを手術で剥離するのは不可能と判断、対策本部長は”虫下し”での人体実験に踏み切ろうとします。しかしそんな中、虫下しを服用した直後に苦しみ始めた女子高生が運び込まれ、手を尽くす間もなく死亡します。危機管理センターは、虫下しの服用を止めるよう報道しますが、時すでに遅く、被害はさらに拡大します。ヨンジュは人体実験の中止や隔離を訴えますが、そのたび恫喝されて終わります。
一方ジェヒョクは、今まで接待した医者や関係者に電話をしますが断られ、妻は彼の食事を作るなどして一向に救護所に行く準備が進みません。彼は喉の痛みを訴える子供たちに水を飲ませ、妻は流れ出る水道水を見つめ、ごくりと唾を飲みます。

一方、チュンボン渓谷の診療所では、ジョピルが村人の様子をうかがっていた村長を不審に思い、わけを聞きます。村長は「わしが見てみぬふりをしたから…奴らのせいだ」と泣き出します。
またジェヒョクの家ではキョンスンがシンクの水に顔を突っ込み、子供たちは狂ったように水を飲み、やがて3人は外に出ようと暴れ始め、ジェヒョクは何とか3人を捕まえ事無きを得ます。
同様の騒ぎは、大学病院始め韓国中で一斉に起こっていて、人々は河川や池、果ては噴水やペットショップの水槽など手近な水場に殺到し辿り着いた者は死亡、また朦朧として徘徊していた者は事故死します。やがて国中の水場や路傍は死体だらけとなり、死んだ家族に取りすがろうとする非感染者も警官隊に止められ、泣き叫んでいます。
大統領は非常事態宣言を発令、感染者は報告だけで10万、実際は100万人を越えると思われ、3000人を越える死亡が確認されます。
何とか3人を押し留めたジェヒョクは、家族と共に体育館に設置された救護所に向かいます。

チュンボン渓谷では、懸命の救護と遺体の処理が行われていましたが、ジェピルは河原に呆然と座り込む村長から話を聞いていました。
夏休みシーズン直前、彼は深夜、見知らぬ男たちが川に数頭の犬を放すのを目撃、翌朝ひどい有様で浮いていた死骸を見てただ事ではないと思ったものの、悪評を恐れて死骸を山に埋め、通報しなかったのだとか。しかし、シーズン終了後間もなくオ一家が死亡し「恐ろしい事が起こってると思ったが言わなかった」と泣き出します。
そこに株屋から「ジョア製薬の株を買い占めた奴がわかった」との知らせが入ります。
危機管理センターでは、保健部長官が一向に進捗しない状況にキレて怒鳴っています。
救護所では、「私が川に連れて行ったばかりに」と詫びる妻にジェヒョクは「俺が仕事にばかりかまけていたからだ」と言い、衰弱した子供らには「気持ちを強く持て!治ったら遊園地に連れてってやる!」と励ましていました。

【承】- ヨンガシ変種増殖のあらすじ2

その頃大学病院では、奇跡的に回復した患者が現れ、対策本部長らが駆けつけます。
それは30代夫婦の夫で「症状が出たから家にあった薬を飲んだらケロッと治った」と笑い、ジョア製薬の”ヴィンダゾール”を差し出します。担当医は、少々栄養不良はあるがハリガネムシは駆除されてると言い、本部長は早速長官に特効薬だと報告、大々的に報道されます。
ジェヒョクは慌てて薬局に走りますがどこも品切れで、営業所長に聞いても「ヴィンダゾールは10月に売り上げ不振で生産中止になっているが、なぜか本社にも薬局にも在庫が全く無い」と困り果てていました。営業所の電話は鳴りっ放しで、街中の薬局には客が殺到しパニックになっていました。
ジョア製薬の若くハンサムなCEOは、直々に訪ねて来た保健部長官らに「政府が全面協力するから至急生産を再開してくれ」と言われ、工場の設備が古いからと動揺する社員を無視して、「大丈夫、ご心配なく」と自信ありげに微笑んでいました。

救護所では、顔色の悪いキョンスンが衰弱した子供らに「パパの会社の薬だもの、もうすぐパパが届けてくれる」と話していましたが、間もなく感染者に付き添っていた家族が追い出されます。それは対策本部長による感染者の隔離の指示でした。
事態を知ったジェヒョクは、体育館の2階ののぞき窓からキョンスンを呼び、互いに口の動きを読んで「薬は無い」「明日から製造再開だから大丈夫よ」と意志を交わし、分れ分れになります。
その夜、隔離を逃れた感染者は街を徘徊し、事故に遭う者、漢江に飛び込む者が続出、救護所では、水を求めて暴れる者、壁をよじ登り転落する者が後を絶たず、外ではジェヒョクを始め感染した家族を案じる民衆と警官隊が揉み合っていました。
「感染者のかく乱は夜間に突然起き、連鎖反応を起こすため、集団で隔離するのは危険」と報道されたのは、街や漢江が死体だらけとなった翌朝でした。

しかし、翌日になってもなぜかヴィンダゾールの生産は始まらず、緊急会議に呼ばれたジョア製薬CEOは「旧式の機械なのでオーバーロードした」と平然と言い放ちます。
政府は強制実施権を盾に「食薬庁(韓国食品医薬品安全庁)に提出した薬の成分を公表し、他社に製造させろ」と迫りますが、「それには化学成分のデータは含まれず特許期間の終了まで公表できない。また準備に時間がかかるので、他社ではすぐに製造できない」と言われます。つまり、ヴィンダゾールは薬の主成分である生薬を握っているジョア製薬でしか生産できないと言うのです。
またその時点で、ジョア製薬の決定権は株の50%以上を保有するブロンスターにあり、政府は彼にその説得を委ね「政府が支援するという書面を交わしてもいい、しかし断われば強制監査を入れ倒産に追い込む」と脅します。CEOはブロンスターに連絡を入れますが、拒否されます。

一方、ジェヒョクは営業所長から「薬があった」との知らせを受け、本社の製造工場に駆けつけます。
工場の門には感染者が押し寄せていましたが、営業所長はジェヒョクと共に敷地に入り、数箱残っていたうちの1箱、3000ウォン(約290円)のヴィンダゾールを100万ウォン(約10万円)で入手します。
彼は一旦車に戻りますが、道で大泣きの赤ん坊に水をやっていた母親を見過ごせず、引き返して何粒か分けてやります。けれどそれに気づいた感染者の一人が「薬を持ってるぞ!」と叫んだため、暴徒と化した感染者たちに襲われ、薬を奪われます。
そこに息子のチョヌから泣き声で電話が入り、営業所長と共に救護所に引き返しますが、門は警官隊により封鎖され入れませんでした。
彼はヨンジュに電話して「政府はなぜ家族を隔離する!隔離して死ぬのを待つだけか!死に目にも会わせない気か!」と怒鳴りますが「すぐに薬を生産できないから、暴動を防ぐための政府の最善策だ」と言われます。
そこに妻からビデオ通話が入り「私たちは見捨てられたの?…でもあなたは見捨てないで。子供たちは限界よ」と言われます。彼は泣きながら詫び、それでも彼の食事の心配をする彼女に「少しは自分の心配をしろ!」と怒鳴ります。
ジェヒョクは救護所の門に座り込んで「善人面して家族も守れなかった!」と嘆きますが、所長は「どう考えてもおかしい」と言い出します。
彼は「ウイルスでもないのに蔓延した原因がわからない、ヴィンダゾールにしても製造中止の時点で10万箱(約40万人分)は出回っていたはずなのに、発生と同時に在庫が消えた。最初から誰かが隠していたのでは?」と言うのです。ジェヒョクは「闇ルートか!」と叫び駆け出します。

【転】- ヨンガシ変種増殖のあらすじ3

一方、戻ったジェピルは、株屋から「ジョア製薬の株を買ったのは、無職で住所不定の株とは無縁の複数の人間で、いわゆる名義貸しだと思うが、そのうちの一人にキノコ農園で働く老人がいて、その農園のオーナーの息子がジョア製薬の研究者だった」と聞き、オーナーの息子宅に向かいます。
その頃、ジョア製薬CEOは総理に「政府がジョア製薬をブロンスターの言い値で買収すれば、ヴィンダゾールの成分や特許が所有できる」と持ちかけていました。
また緊急対策会議では、ファン博士が「ハリガネムシの変異体は、成長後3日で宿主を水に向かわせ体外に出ようとする。しかし感染者を隔離し水場から遠ざけても、虫は同じく体内で暴れ体外に逃げようとする。薬を供給しないと、数日後にはかつてないほどの悲劇に直面する」と言い出します。
救護所では、感染者たちがのたうちまわって苦しみ、間もなく女子トイレから悲鳴が上がります。便器の水を飲もうとして死亡した女性感染者の下腹部からハリガネムシが這い出て、ドアの外に溢れだしていたのです。
総理は、ジョア製薬の買収を決断します。

一方、ネットを駆使して闇ルートの売人と話をつけたジェヒョクは、指示されたマンションに行きドアの隙間から金を渡しますが、折悪しく手入れが入り、証拠隠滅のため薬を便器に流されてしまいます。ジェヒョクは泣きながら便器の中を探しますが無駄でした。
その頃救護所では、狂った眼をしたキョンスンがウォーターサーバー用のタンクの水をラッパ飲みしていました。けれど間も無く1人の主婦が彼女を突き飛ばし「しっかりして!子供たちを見なさい!子供の事を考えろって言ったでしょ?!」と止められ正気に返ります。
少し前、キョンスンは、苦しむ子供を抱えて泣いていた彼女をそう励ましたのです。

売人は連行され、愕然としたまま取り残されたジェヒョクのもとに、ジェピルから「薬の隠し場所がわかった!」と電話が入ります。
彼は株屋から聞いたキノコ農園のオーナーの息子=ジョア製薬の元研究員の家に行き、殴りつけて事実を聞き出したのです。
ジョア製薬が買収される以前から、研究チームは、新薬開発に前向きな前CEOの支援を受け、ハリガネムシを研究し、脳疾患やアルツハイマーに有効な新薬の開発プロジェクトに取り組んでいたのです。
けれどついに哺乳類を宿主とする変種の開発に成功した時、買収により開発チームは解散、新薬の開発に無関心な重役らに会社を奪われた前CEOは自殺、研究は灰燼に帰したと言うのです。
営業職へと追いやられた元研究員たちは、怒りに任せてあの研究で一儲けしようじゃないかとなり、まず市場に”虫下し”としてヴィンダゾールを出し、ハリガネムシの変種を放流すると同時に株を買い占め、感染者が出たところで株を売るつもりだった、またこれほどまで被害が拡大したのは単なる誤算で「株を売り払った後、隠していた約10万錠の薬を市場に戻すつもりだった」と白状したのです。

ジェピルは、元研究員を手錠で繋いで案内させ、街外れの廃倉庫に辿り着きます。
けれど間もなく駆けつけたジェヒョクは、ジェピルが「ヨンジュがトラックで来るから待とう!」と止めるのも聞かず中に入り、奥にあったヴィンダゾールの箱を確認した瞬間、何者かが現れ、彼らを倉庫に閉じ込めて火を放ち、車に繋がれていた元研究員をも襲います。倉庫内はたちまち火に包まれ、ヴィンダゾールの箱も燃え上がります。
ジェピルは無我夢中で薬を守ろうとするジェヒョクを止め、脱出しようともがきますが、やがて2人とも煙と炎にまかれ気を失います。
そこにヨンジュのトラックが突っ込み、2人を救出します。

翌朝、ジェヒョクは倉庫の前でジェピルとヨンジュに見守られ気がつきます。
彼は慌てて現場検証中の倉庫内に駆け込み、薬があった場所を探して泣き出します。薬は全て灰になり、外の車にいたはずの元研究員は倉庫内で焼死していました。
そこにキョンスンから電話があります。彼女は正気でしたが、2人の子供を抱えて体育館の床に座りぐったりしています。
「間もなく携帯が没収されるから最後に言っておきたかった」「もう会えないかもしれない」…ジェヒョクは力無く話す彼女をしっかりしろ!と怒鳴りつけますが、彼女は弱々しく微笑んで彼の健闘を讃え「あなたは良い父親で良い夫だった」と言い、子供たちの声を聞かせます。2人が何度もパパと呼ぶ中、無情にも携帯が没収され、ジェヒョクは声を上げて泣き出します。それは救護所の惨状を映してネットに拡散していた輩への対策でした。
間もなく錯乱したキョンスンを止めた母親が絶望的な悲鳴を上げます。彼女の幼い娘の口からハリガネムシが這い出し死亡したのです。救護所の中はたちまちパニックとなります。

ヨンジュは、愕然として座り込むジェヒョクに「でももう大丈夫。政府がジョア製薬を買収し、薬の成分を公表する。他社が製造を開始すれば1週間後には薬が手に入る」と話します。
ジェヒョクは呆然としながらも子供たちと手作り石鹸を作った事を思い出し、薬は主成分が重要だと気づき、ヨンジュに「1週間も待てない…生薬はどこだ?!」と聞き駆け出します。
兄弟はトラックで生薬が保管してある本社の製造工場に向かい、ヨンジュは、製薬協会長の協力を得るため、対策本部に向かいます。
一方、ジョア製薬の提示額は5兆ウォン(5000億円)でしたが、政府はそれが破産企業へと様変わりしていた事に気づき7千億ウォン(約700億円)で買収する事に。幹部は契約締結を渋りますが、総理は「他に選択肢があるのか!」と恫喝します。

その時、ジェピルにパク刑事から電話が入り「事件の黒幕だった元研究員たちはすでに国外に逃亡し、焼死した元研究員は在庫処分のために残っていたリーダーで、現CEOは彼の元クラスメートで長年の友だ」と言われます。つまり事件の首謀者は焼死した元研究員と現CEOだったのです。
同じ頃、CEOは満面の笑顔で「間もなく契約締結だ」とブロンスターに報告し、それを見送った部下は、大学病院で「ヴィンダゾールによって回復した」と証言した男でした。
また、直後に救護所にいた営業所長から「収容所が大変な事になってる」と知らせが入ります。
ジェヒョクはジェピルのピストルを奪い「収容所に行って家族を見てこい!」と怒鳴って降ろし、1人で本社工場に向かうことに。

工場の入口では警官隊と暴徒が揉み合っていて、とてもトラックが入れる状態ではありません。
ジェヒョクは暴徒の中に割って入り、「この中には生薬がある!それで家族が救える!俺を中に入れてくれ!一緒に家族を助けよう!」と必死で訴えます。群衆は彼に賛同して警官隊をどかし、ジェヒョクはトラックで門を突破し敷地内に侵入します。
同じ頃、総理はジョア製薬の買収締結の書面を交わしているところでしたが、伝令が来て総理に耳打ちし、契約は不成立に終わります。
一方、ジェヒョクは工場長らに止められますが、彼を追う警官隊には「彼を止めるな!」と指令が入り、工場長は彼に生薬の在処を教えます。それは広大な工場の陰にある古い倉庫で、幹部しか立ち入れない場所でした。ジェヒョクはトラックごと倉庫に突っ込みます。

救護所では、苦しむ感染者の身体からハリガネムシが這い出し阿鼻叫喚の惨状となっていました。
キョンスンは必死で子供たちの目を塞いでいましたが、子供たちは喉の痛みを訴え、天井のスプリンクラーから水が噴き出る幻覚を見て、消火栓の非常ボタンに目が行きます。そこにいたのは娘を失ったあの主婦で、同じことを思っているようでした。
キョンスンは正気に返り、彼女を止めようとしますが、皆もそれに気づき消火栓に殺到します。体育館が水浸しになれば、虫は体外に排出され、全員が確実に死に至ります。キョンスンは必死で子供たちに舞台に上がるよう叫びます。
その時、救護所に戻り事態を知ったジェピルは、全力で階段を駆け上がり、2階にあった水道ポンプの元栓を閉め、事無きを得ます。

工場の倉庫では長い廊下の奥の部屋に、ドラム缶入りの生薬が隠されており、必死で運び出そうとするジェヒョクに賛同した工場長や作業員たちも加わり、トラックに積み込みます。
漢江沿いの駐車場には、製薬協会長と数社の代表が集まり、生薬の到着を待っていました。
会長は「薬には生薬と濃度を調節する賦形剤が含まれてる。どの会社も虫下しは製造しているだろうが、生薬だけでヴィンダゾールを真似るんだ。合法性を考えず人命救助を優先しろ!」と檄を飛ばします。そこに生薬を積んだジェヒョクのトラックが到着します。

【結】- ヨンガシ変種増殖のあらすじ4

間もなく、緊急対策センターにいたヨンジュが満面の笑顔で「生薬が製薬協会に渡りました!今夜各社が生産に入ります!」と叫び、歓声が上がります。
救護所では、かなり人数は減ったものの何組かの家族が手当を受け、歩ける者は自ら薬の配給を受け飲み下していました。ジェヒョクは、家族と再会を果たし「よく頑張ったな!偉いぞ!」と抱き合い泣いていました。
各社で製造された薬はトラックで韓国中の救護所に配給され、ようやく事態は収束します。

ジョア製薬CEOは陰謀罪で逮捕され、マスコミや被害者に卵をぶつけられ、罵倒される様子がニュースで流れています。
ジェピルはヨンジュとうどんをすすりながらそのニュースを見て「全く、人間のする事じゃない」とこぼし、「お金しか頭になかったことを恥じなさい!」と叱られます。
彼は「しかし、ハリガネムシの突然変異体って絶滅したわけじゃないよな」と言いますが、お芝居に遅れると急かされます。

ジェヒョクは約束通り家族を遊園地に連れて行き、キョンスンと並んでメリーゴーランドに乗る我が子に手を振っていました。
彼は「俺はひどい父親だった」と詫びて彼女の健闘を讃え、キョンスンは「あなたは命の恩人よ」と微笑みます。
彼は「子供たちはまだ行ったことがないから海外旅行にも行こう!」「薬局のあるところならどこでもいい」と笑っていましたが、「海外にもハリガネムシがいるの?」と聞かれ、はっとして振り返ります。
その頃海上には、韓国語のジャンパーを着た遺体が浮いていました。

みんなの感想

ライターの感想

2017年高速鉄道内にゾンビが蔓延する韓国のパニックホラー「新感染」が話題になりましたが、その5年前、日本でも公開された正統派パニックホラーです。
物語は、株で失敗した製薬会社の営業マンという人情話でスタートするんですが、寄生された人々の死に様が恐ろしく、やがて寄生虫が肛門や口から這い出して死に至ると言う目も当てられない展開に(※凄惨なシーンは犬も含め全て適度に配慮されています)。
医者がゴルフ場で発症していきなり水死、漢江や山里の渓流には次々と村人が飛び込み大量死となる中、政府の対策は後手後手に回り、主人公家族も夫以外の全員が宿主となり逼迫した症状が出始めます。製薬会社勤務の夫は必死で自社製品である薬を追うものの入手できず終始ハラハラさせられます。また、群集劇ではありますが、主人公一家とそれを取り巻く人々がメインなので解りやすいです。
夫役キム・ミョンミンは家族思いの良き旦那、妻役ムン・ジュンヒもイマドキの良妻賢母でよく食ってよく笑う気のいいお母ちゃん。彼女は次作となった「かくれんぼ」(2013年)でも豹変する凄まじい役どころを演じた演技派の女優さんです。

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