「リアル鬼ごっこ3」のネタバレあらすじと結末の感想

リアル鬼ごっこ3の紹介:2012年公開の日本映画。山田悠介・原作。佐藤姓が追われた旧シリーズ(1と2)に替わり、新シリーズ(新三部作)として3~5は血液型B型の人間が鬼ごっこの対象で、3~5はお互いにリンクする内容になっている。

予告動画

リアル鬼ごっこ3の主な出演者

スグル(山崎賢人)、オンジ(岸田タツヤ)、リノ(山谷花純)、コダマ(森田直幸)、高野(遠藤雄弥)、ベランダの女(中原翔子)、スグルの父(高川裕也)、先生(戸田昌宏)、王様(山本浩貴)、マサハル(荒井敦史)

リアル鬼ごっこ3のネタバレあらすじ

【起】- リアル鬼ごっこ3のあらすじ1

『僕たちの街は、戦場になった。
〝リアル鬼ごっこ〟が始まった、あの日から』
…近未来、西暦3000年の新日本国。
新日本国では王制制度が敷かれており、王様の統治の下で国民は暮らしていました。
スグルは新東京市にある新東京高校の生徒です。陸上部に所属していましたが、事情があって辞めました。同じ陸上部でタイムを競っていたよきライバルの男子生徒・オンジと、それがきっかけで仲たがいしています。
ある日の授業中に、高校で国営放送による王様の特別放送「王様のじかん」が始まりました。王様は若い男性で、いつも気まぐれで放送を始めます。
今回の放送では、王様が〝リアル鬼ごっこ〟の開催を宣言します。生放送中に王様自らが投げたダーツで決め、血液型B型の人間が対象になりました。
B型の生徒は学校内で3日間〝リアル鬼ごっこ〟をします。1回の〝鬼ごっこ〟は1時間で、何度行われるかは王様の気分です。
期間内に学校の外に出ると脱走とみなされ、即死刑です。またB型以外の者がB型を手助けすると、その人物も処刑対象になりました。
〝鬼〟はマントを羽織った黒ずくめのボディスーツ着用の俊足で、顔にかぶったマスクにはB型を識別するセンサーがついています。
〝鬼〟の武器は金属製のバール(L字型に曲がった釘抜き)で、捕まった者は頭部にボルトを打ち込まれ、死亡しました。
その放送とほぼ同時に、新東京高校の門は閉鎖され、脱出禁止の学校封鎖がおこなわれます。
放送終了と共にサイレンが鳴り、1回めの〝リアル鬼ごっこ〟が始まりました。とはいうものの、皆は最初、状況が飲み込めません。
学校内に俊足の〝鬼〟が5人投入され、捕まった女子生徒が学校の渡り廊下で頭にボルトを打ち込まれました。これで初めて生徒たちは本当のことだと知って、B型の生徒は本気で逃げ始めます。
〝鬼〟は足が速い者ばかりで、生徒は次々に捕まってボルトを打ち込まれました。
男女のカップルの男がB型の彼女をかばって、O型なのにボルトを打ち込まれます。放送で言われた「B型を手助けすると処刑対象」は本当のことでした。
放送の時、スグルと親友のコダマは授業をさぼって屋上にいたため、最初、状況がつかめません。クラスメイトからルールを聞いて逃げ始めたB型のスグルですが、めまいを起こして倒れそうになったところを、女子生徒・リノに助けられました。
リノはスグルを科学実験室の準備室に行き、2人はそこで隠れます。
サイレンが鳴り、1回めの〝リアル鬼ごっこ〟は終了しました。王様は放送で「私の好きなタイミングで次のゲームを決める」「サイレンが合図だから聞き逃さないように」と言います。

【承】- リアル鬼ごっこ3のあらすじ2

1回目の鬼ごっこの後、B型以外の生徒に帰宅命令と3日間の休校が言い渡されました。処刑されたB型の生徒は、毎回白い服を着た業者が入り、淡々と死体を片付けます。
外部と連絡を取ろうとしても、混線していて通話できませんでした。
スグルの親友のコダマはB型ではないので、帰宅させられます。金属バットを手にしたマサハルは、B型ですが脱出を試みました(注:『リアル鬼ごっこ4』に続いていく)。
マサハルにならって他のB型の生徒も脱出を試みましたが、外には学校の中以上に〝鬼〟がおり、学校の中だと1時間の時間制限がありますが、脱走者は即死刑なので他の生徒は犠牲になります。
残ったB型の生徒たちは自主的に体育館に集まりました。先生の指示により、男子生徒は東側と西側の入口にバリケードを作ります。また校内から武器になるようなものを探し、1人1つ武器を持って備えるよう準備しました。
サイレンが鳴り、2回目の〝リアル鬼ごっこ〟が始まります。
入口は塞ぎましたが、2階の窓から〝鬼〟が侵入しました。バリケードを築いたため外に出られず、生徒たちは苦戦します。
先生は体育用具室にたてこもりましたが、窓から〝鬼〟がボルトを打ち込みました。
スグルのそばにいたオンジの親友・タカノも〝鬼〟にやられます。リノが〝鬼〟に捕まりそうになった時サイレンが鳴り、間一髪でリノは処刑から逃れました。2回目の〝リアル鬼ごっこ〟は終了します。また業者が来て死体は処理しました。
夜になり、駐車場に食べ物と飲み物が差し入れられます。
リノは9歳の小学生の弟・レンに電話しますが繋がらず、「連絡して」というメールを送信しました。
オンジはスグルに、タカノを見殺しにしたと詰め寄りますが、どうしようもありませんでした。
2日目の朝が来ました。早朝、コダマが下水道から学校内に侵入し、体育館にいるスグルの所へやってきます。
コダマは外部の情報を持ちこみました。生き残った生徒は、コダマの言うことに耳を傾けます。この時点で既に生き残りは20名ほどに減っていました。
〝リアル鬼ごっこ〟に関する報道は一切なされていません。しかし〝リアル鬼ごっこ〟は新東京高校だけではなく、コダマが分かる範囲だけでも、新東京市の第1地区の高校、第3地区の会社(オフィス)全部が対象になっているそうです。
国をあげてB型殺しがなされているのではないかというのが、コダマの意見でした(注:実際には新東京市だけというのが『リアル鬼ごっこ5』で明らかにされる)。
事態を憂えて、飛び降り自殺する女子生徒が現れます。

【転】- リアル鬼ごっこ3のあらすじ3

コダマは前日、スグルの父のいる会社を訪問し、スグルの父(注:スグルの父は『リアル鬼ごっこ5』に出てくる)からメッセージを受け取っていました。「必ず生き残れ、お前自身の力で。そして俺のこと、もうこの世にはいないものと思え」という遺言を聞いたスグルは泣きました。
コダマは作戦を考えてきていました。亡くなった生徒たちの私物から携帯電話を集めてくるよう、B型の生徒に指示します。
コダマは学校のあちこちに携帯のカメラを設置し、パソコンと連動させました。そして亡くなった生徒の携帯の電池の多いものを全員持てと言います。
コダマはパソコンで監視カメラ映像を見張り、生徒に持たせた携帯をトランシーバー代わりにして〝鬼〟の現在地を中継すると言いました。
スグルはコダマに、危ないから避難しろと言います。B型を助けると死刑対象だからです。
入学当初から孤独だったコダマにとって、スグルは最初にできた貴重な親友でした。コダマはスグルの存在が自分を変えたと言い、力になりたいと言います。
リノは弟・レンからのメールを受け取りました。レンの小学校も〝リアル鬼ごっこ〟の対象になっており、リノは絶望します。
サイレンが鳴り、3回目の〝リアル鬼ごっこ〟が始まりました。コダマはノートパソコンを持って学校屋上の隅っこで、画面と目視で皆の携帯に〝鬼〟の居場所を中継します。
皆はコダマの情報を頼りに逃げました。リノが脱走を図ろうとし、スグルが止めます。弟が〝鬼〟に追われていると訴えるリノに、スグルは「俺の親父もだ」と言いました。
オンジは転げた女子生徒を助けようとしましたが、あと一歩のところで救えませんでした。サイレンが鳴り、3回目の〝リアル鬼ごっこ〟は終わります。
科学準備室にいるリノの所へスグルが行き「1回目の時、助けてくれて感謝している」とお礼を言いました。
あの時どうして走れなかったのかと訊くリノに、スグルは初めて自分の過去を話します。
スグルは陸上部の1年生の中でオンジと競うほどの俊足でした。オンジを破ってインターハイに出場が決まり喜んだのも束の間、その頃から走るのが怖くなります。
やがて走るとめまいの発作が起きるようになったスグルは、情けなくて誰にも言えず、インターハイにも出場せず陸上部を辞めました。インターハイに出たかったオンジは、そのことでスグルを恨んでいました。
「俺は弱い人間だ。でも自分自身の力でやるしかない」とスグルは言いました。

【結】- リアル鬼ごっこ3のあらすじ4

2日目の夜になり、サイレンが鳴ります。懐中電灯を持って生徒は逃げました。
オンジをスグルは助け、ほかにも協力して逃げる生徒が現れます。終了のサイレンが鳴り、初めて犠牲者ゼロだとコダマが喜びました。皆の士気もあがります。
それを嘲笑うかのように、続けざまにサイレンが鳴りました。2時間連続しての〝リアル鬼ごっこ〟です。コダマもこれは想定していませんでした。
皆の携帯の電池がもたず、捕まった生徒たちは次々に〝鬼〟にボルトを打ち込まれます。
コダマのパソコンも電池が切れ、コダマは屋上から階下に降りて、声をかぎりに情報を知らせますが、〝鬼〟に捕まって殺されました。
生存者はスグルとオンジとリノだけになりました。リノは脱出すると宣言します。
3人はコダマが潜入した下水道を使って夜のうちに外に出て、学校を脱出しました。
3日目の朝、外には脱出者を処刑する〝鬼〟がたくさんいます。弟・レンの学校に行ったリノは、学校が無人状態で唖然としました。
最終日の今日は脱走者も多いので〝鬼〟を増員したと王様が放送します。3人は街中を逃げ、緑の幌がかかったトラックに乗り込みました。
トラックの中で、オンジが弱音を吐きます。
オンジはスグルというライバルがあって初めて頑張れたのです。スグルが陸上部を去ってからオンジは実力を発揮できなくなり、今年もインターハイに出場できませんでした。「駄目だったのは俺自身だ」とオンジは言います。
スグルがトラックの幌越しに〝鬼〟にバールで背中を刺されました。オンジが〝鬼〟を攻撃し、スグルをかばって腹部を刺されます。怒ったスグルはバールを取り上げて〝鬼〟をぼこぼこにし、3人で廃工場に逃げました。
リノに手当てしてもらいながら、オンジは「めまいの発作が起きるようになってスグルは陸上部を辞めた」ことをリノから聞きます。
あと1時間で3日目が終わります。23時にサイレンが鳴りました。
背中を怪我しているものの軽傷のスグルが囮になって〝鬼〟を引きつけ、重傷のオンジとリノは逃げます。3人は鉄パイプや木刀で〝鬼〟と戦いながら地下通路を走りました。
終了のサイレンが鳴り、3日目が終わりました。〝リアル鬼ごっこ〟が終了したと、3人はほっとして路上に倒れ込みます。
空に王様の映像が映し出され、夜明けまでの延長戦が言い渡されました。出血多量のオンジは走れません。
オンジは2人に健闘を祈るという指サインを送り、リノとスグルは逃げ続けます。リノとスグルはもう何も考えず、ひたすら走りました。
夜明けは間近です。
『僕たちの街は、かつて戦場だった。
こうして時が過ぎていく。
僕たちは走り続ける。
笑いの絶えない、未来に向かって』

みんなの感想

ライターの感想

山田悠介の原作小説から生まれた映画『リアル鬼ごっこ』シリーズ、第3弾です。
第3弾ですが、佐藤姓を対象とした映画1と2とは異なり、今回は「血液型B型」の者が対象となりました。
またこの作品は後の4と5と話がリンクしています。5で初めて、話の全貌が明らかになるという構成です。
設定自体は残酷で、捕まった者は頭にボルトを打たれるという過酷な設定ですが、描かれているテーマ自体はまっというなものです。
男同士の友情と、あきらめないことの大切さ。多少、青春ドラマっぽい展開ですが、走る姿は美しく、綺麗な作品に仕上がっています。
…突っ込みどころは多少あります。「外に出れば脱走→常に危険にさらされる」…だったら多少逃げ場が狭くとも、学校内で最終日までいればいいのに…と。
鬼ごっこなので走らないと意味がない、だから本編では走るシーンが多いわけですが、「かくれんぼじゃ、駄目なんかな」「どっか隠れてたら1時間くらいあっという間に経ちそうなのに」と思います。
終盤にスグルが〝鬼〟のレンチを取り上げて攻撃。これ効果的。なのにレンチ置いて去るって、どういうことよ!
やっと終盤になって3人は鉄パイプや木刀などの武器を得ているわけですが、あんな手頃な木の棒、どこにあったんだろう。ナイスなサイズ。
あ、あと、王様の放送はほんとにムカつきます。そういう意味では非常にいい悪役を演じられているのかも。
  • maruさんの感想

    最後の1時間が終わって延長戦が始まった時のオンジの指のサインは、陸上のスタートのピストルの形です。ただの「検討を祈る」ポーズと言うよりも、「ほら、スタートしろよ」みたいに背中を押したように見えました。

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