映画:レッド・サンズ 呪われた兵士たち

「レッド・サンズ 呪われた兵士たち」のネタバレあらすじと結末

ホラー映画

レッド・サンズ 呪われた兵士たちの紹介:イラク戦争中、砂漠に駐留した小隊が怪奇現象にみまわれる2009年制作のアメリカのホラー映画。監督は「えじき」(2004年)のアレックス・ターナー、脚本は「ザ・ゲスト」(2014年)のサイモン・バレット。主演は「下宿人」(2009年)のシェーン・ウェスト。「セッション」(2014年)のJ・K・シモンズが上官役で出演している。

あらすじ動画

レッド・サンズ 呪われた兵士たちの主な出演者

ジェフ・ケラー特技兵(シェーン・ウェスト)、オルソン中佐(J・K・シモンズ)、マーカス・ハウストン二等軍曹(レナード・ロバーツ)、ティノ・ハル上等兵(テオ・ロッシ)、トレバー・アンダーソン擲弾兵(オルディス・ホッジ)、ホルヘ・ワーデル上等兵(ノエル・グーリーエミー)、グレゴリー・ウィルコックス通訳兵(カラム・ブルー)、リチャード・デイビス上等兵(ブレンダン・ミラー)、アラブ人女性(メルセデス・メイソン)など

レッド・サンズ 呪われた兵士たちのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- レッド・サンズ 呪われた兵士たちのあらすじ1

レッド・サンズ 呪われた兵士たちのシーン1 ―ジン(Djinn):イスラム教以前の神話によると、神が初めに創った煙の無い炎から創られ、変幻自在だという。多くは人間を憎み、この世を去ったとされる。だが、残ったものもいる―

たった一人生還したジェフ・ケラー特技兵は、審問を受けていますがほとんど口をきかないまま解放され、アフガニスタンの人混みを眺めています。
その2週間前。
アフガニスタン、パルワン州バグラム空軍基地では、オルソン中佐がマーカス・ハウストン軍曹率いる小隊”オータス3パパ”に、アルカイダの輸送路の監視を命じます。
2002年9月、彼らはカブールから3台の軍用トラックで目的地を目指しますが、途中で攻撃され、マーカス軍曹と6人の小隊が乗ったトラックだけが道を外れ、荒野へと迷い込みます。
軍曹は全員を偵察に出しますが、発見したのは岩山に彫られた一体の巨大な仏像だけでした。
どうしたものかと皆が思案する中、ウィルコックスが「イスラム教では偶像崇拝が禁じられているから隠されてた。ジンか悪魔の像ではないか」と言い、「ジンは、神が煙の無い炎から創り、形が無く、人間を嫌ってる。封じ込めないと人を殺して回るんだ」と語ります。
その時突然デイビスが像を撃ち、像は頭部から順にもろもろと崩れ去ってしまいます。
彼らはイヤな気分でその場を離れますが、ケラーは1人崩れ去った像を振り返り、妙な感覚を覚えます。

3台のトラックは再び合流し目的地に到着しますが、そこは見張るべき道も見当たらない、見渡す限りの砂漠と荒野のど真ん中に建つ、アラブ人の廃屋でした。
軍曹はそれでもきびきびと号令をかけますが、隊員たちは「たった7人でタリバンと戦えと?」「奴らの標的にされる」と不満を漏らし、2台のトラックの連中は「狙われればタリバンがいると分かるさ」と笑って去って行きます。
また廃墟の中には、食事中に白リン弾の爆撃を受けたと思しき一家の、骨まで焼きつくされた遺体が放置されていました。一家は4人、一体は戸棚の中から、母親と思しき遺体は子供の遺体を守るように抱きしめ、黒焦げの姿で亡くなっていました。
彼らはその遺体を廃墟脇の砂地に埋めますが、祈る言葉も見つかりませんでした。

その夜、彼らは交互に見張りに立ち、残りは居間で眠りますが、ケラーは恋人の写真を眺めて眠りに付いた後、爆撃前のその居間の夢を見ます。
一家は家長と思しき恰幅の良い父親、祖母と思しき老女、そして母親と娘の4人で、質素ながら穏やかな暮らしぶりがうかがえます。しかし彼が不意の物音に振り返った直後、白目の無い母親から「ボロ・ベロン」と言われて飛び起きます。
翌朝、敵に全く動きが無いと判断した軍曹は、近辺の町に存在を誇示する作戦を思いつき、トラックで向かうことに。
しかし、そこにはもぬけの殻となった数張のテントと、砂に体半分が埋まった男の遺体が残されていただけで、食べかけの食事と金が残されていたのも妙でした。

一同が戻ったのは夜で、間もなく巨大な砂嵐が襲い、全員屋内に逃げ込むことに。
しかしケラーが砂漠からアラブ人の女がやってくる悪夢で目覚め、外に出ると夢と同じく、激しい砂嵐の中からアラブの衣装の女が現れ、逃げ込んできます。
女は顔を衣装で覆い、彼らにひどく怯えて何事かを叫んでいましたが、通訳のウィルコックスにも全く意味が解りません。
軍曹は、彼女やその仲間の襲撃を警戒してハルとアンダーソンを彼女の見張りにつけます。
女は部屋の隅に座り何事かを話し続けていましたが、その意味は全く分からず、また彼女がこの広大な砂漠をどうやって、どこから現れたのかも謎でした。

翌朝、砂嵐は収まり、外で休憩中だったデイビスは、ケラーとアンダーソンに女を犯そうと持ちかけますが、不快そうに聞き流されます。
女は屋内を歩く事は許された軟禁状態で、静かに彼方を見つめていました。
また軍曹が無線を復旧しますが、「車が立ち往生し、軍曹が無許可離脱した」といった内容で、その場にいたケラーにも聞かせますが、ノイズも多く、誰の声かも分らず、救難信号なのか本部の連絡なのかも不明でした。
その後、全部隊に無線チェックを発信しますが、一切応答はありませんでした。

【承】- レッド・サンズ 呪われた兵士たちのあらすじ2

レッド・サンズ 呪われた兵士たちのシーン2 その夜、女は見張りのデイビスを誘惑するかのように外で体を拭き屋内に戻りますが、「どこへ行ってた?」と聞かれても何も言わず、話したところで言葉はやはり通じません。
見張り中、ウィルコックスはデイビスに「死んだカーソンを覚えてるか?夢ではなく昼間、あいつを見たんだ」と打ち明けますが、「問題あるなら軍曹に相談しろよ」と言われます。
また、ケラーは再び砂漠で女を見て突き飛ばされ、倒れ込んだ我が家のベッドで自分の彼女とセックスをしている最中「ボロ・ベロン」という囁きを聞き、彼女の顔が怪物に変わる悪夢を見て飛び起きます。
ウィルコックスに起こされ、正気に返ったケラーは、思わず「ボロ・ベロン…」と繰り返しますが、それを聞いたウィルコックスは、「ダリー語で”出ていけ”という意味だ。むやみに使うと失礼にあたる」と笑っていました。
またケラーは女の顔をライトで照らして出ていきますが、女は起きていて水筒の水を飲み、その水筒を異常に長く伸びる腕でテーブルの上に置きます。
見張りに立ったケラーはハルに「軍隊経験は将来に役立つ。父親が州の議員でいろいろ教えられた」と打ち明け「投票するよ」と言われます。

一方ウィルコックスは、声を聞いた気がして部屋を出ますが、暗い部屋には頭部を大きくえぐられ、血塗れのカーソンが立っていました。彼は、戦闘中、ウィルコックスが敵の兵士と間違えて頭部を撃ち、射殺しまったのです。
ウィルコックスは慄然として声を失い、かといって何か言葉をかける事も出来ませんでした。
また、次の見張りワーデルとデイビスを起こしに行ったハルは、ライトの中に立つ血まみれの女を見て一瞬我を失います。
一方、無線に張り付いていた軍曹は、混戦したような叫び声を聞き懸命に話しかけますが、その声が、彼がかつて侵入したアラブ人の民家にいた母親の叫び声だと気づきます。彼はその際、逃げた幼い娘を誤って射殺してしまった光景を見て、呆然としていました。

翌朝には、トラックの部品が何者かに壊され走行不可能になっていました。
一同は女か彼女の仲間の仕業かと色めき立ちますが、軍曹は「今朝、本部から無線が入り、敵の小隊がすぐそばを通り少尉たちが止めたと言われた。見張りは何をしてたんだ!」と怒鳴り、「日中も見張りを立て、残りは3方に分かれて偵察に行け!」と命令します。

灼熱の砂漠にいたウィルコックスは、砂漠から近づいてくる頭部の欠けたカーソンの姿を見て愕然とし、そばで昼寝をしていたハルを起こします。
しかしハルが起きた時には、砂地にウィルコックスが倒れており、その腹から奇妙な白い靄が立ち上るのを血だらけのカーソンが眺めていて、カーソンはすぐにワーデルの顔になり、振り返ります。
また廃墟に残っていた軍曹は、かつて彼が殺害した、見まみれで白目の無い少女に指を差され慄然とします。
一方、砂漠を歩いていたケラーとアンダーソンは「軍曹はおかしくなってる」「車を壊したのはあの女に違いない」と話していました。
日が傾いた頃、ワーデルとデイビスが戻りますが、ウィルコックスとハルは戻らず、夜になって全員で捜索に向かう事に。
ウィルコックスは、倒れていたあの場所で上半身裸で両目を抉られ死亡していましたが、ハルは見つかりませんでした。

一同は急ぎ廃墟に戻って女を拘束し、銃を向け見張る事に。
また軍曹は戻るなり再び無線に張りつき、様子を見に行ったケラーに怯え、いきなり銃を向け怒鳴ります。ケラーは彼をなだめ「本部に戻っては?」と提案しますが「ここで待って任務を完遂する。連絡が入ったら知らせる」と拒否されます。
居間では、3人が女に銃を向け緊張していましたが、席を外したアンダーソンが、屋内に潜んでいたハルを見つけて声を掛けた途端、捕まって銃口を当てられます。
ハルは狂った眼をして「ワーデルがウィルコックスを殺した!」と叫んでいました。
デイビスは「ワーデルは俺と一緒にいた!なにを見たのか話せ!」と言いますが、ハルは一同の中にいたワーデルを見ていきなり射殺、デイビスに撃たれて死亡します。
デイビスは駆けつけた軍曹に「俺は神に誓ってワーデルと一緒にいた」と言い、軍曹は2人の遺体を外に運ぶよう命じます。遺体は家族に渡すため埋める事もできず、放置する事に。
女はその間も叫び声一つ上げず居間に移され、ケラーと怯えたアンダーソンが見張る事に。

【転】- レッド・サンズ 呪われた兵士たちのあらすじ3

レッド・サンズ 呪われた兵士たちのシーン3 翌朝、女は眠っていましたが、2人は外から呼ばれ飛び起きます。外に置いてあったはずのハルとワーデルの遺体が消えていたのです。
軍曹は、自分が呼び付けたにもかかわらず、2人が女から離れたと怒って砂漠に座らせ、自分も座り「お前たちは俺が見張る。ここにいれば敵が来てもすぐわかる。任務の話をしよう。アンダーソン、これからはなにを言っても『はい軍曹』と言え」と言い出します。
軍曹はそれから延々と2人に説教をし、ケラーが音をあげても開放する気配すらありません。2人は軍曹が背を向けた隙に「彼はイカれてる、どうする?」と話しますが、すぐに気付かれ問い詰められます。
その時、廃墟から女の悲鳴がして、3人はようやく立ち上がり屋内に戻ります。
屋内ではデイビスが暴れる彼女にのしかかっていましたが、軍曹に怒鳴られても「女が誘ったんだ!」と言い張ります。2人は言い合いになりますが、デイビスが「バカ軍曹!」と罵って殴られ、一同に緊張が走ります。
デイビスは逆ギレしてわめき散らし、皆に押え込まれていましたが、軍曹は振り向きざま彼の腹にナイフを突き立てて殺害、ケラーとアンダーソンに遺体を外に出すよう命じます。

残る隊員は、軍曹とケラーとアンダーソン、そして正体不明の女だけです。
2人はデイビスの遺体を外に出した後、どうやって狂った軍曹から逃げるかを考えていました。しかし軍曹はその後、1人で呆然と砂漠を歩き出していました。

日が落ちた頃、ケラーとアンダーソンは無線で外部に連絡を取ろうとしますが、ケラーは以前聞いたノイズだらけの「…車が立ち往生、…軍曹が無許可離脱…」との通信を聞きますが思い出せず、アンダーソンは聞きそびれます。
アンダーソンは、送話口で「誰かこれを聞いたら応答してくれ。オータス3パパ、我々は立ち往生、軍曹は無許可離隊、車は動かなくなってる、指示願います」と話し続けます(謎の無線の声は彼のものだった)。
その間、ケラーは妙な感覚に襲われていましたが、アンダーソンが監禁している女の事を思い出し、ケラーが屋内を探す事に。

直後に外に出たアンダーソンはどこからか銃撃され、屋内ではケラーが下げていたランタンが吹き飛びます。
アンダーソンは咄嗟に塀に隠れ、ケラーに「軍曹が撃ってる!俺が誘導する!」と叫び、ケラーは2丁の暗視スコープ付のカービン銃を準備し、暗闇の中にいるアンダーソンを探します。
しかし「ここだ。塀の近くだ」「撃たれたか?」と小声が聞こえるだけで姿は見えず、暗視スコープで探したところ、突然得体のしれない怪物のようなモノが覗き込み驚きます。

2人はなんとか合流して屋内に逃げ込み、ケラーは「他に何か(怪物)がいるらしい」と言いますが、照明弾を取ってくるよう言われます。
ケラーは室内で女を見かけ、アンダーソンは照明弾を撃ちますが、その赤い光の中から現れたのは、死んだはずのウィルコックスでした。
彼は愕然として「お前は死んだはずだ」と言いますが、ウィルコックスは牙だらけの口でニヤリと笑い、気味の悪い声で咆哮した瞬間アンダーソンが発砲、ウィルコックスは怪物に変わり逃げ去りますが、同時にアンダーソンは狙撃され死亡します。
彼を撃ったのは、暗視スコープを装着した軍曹で「残るは2人か」と呟き、ケラーと女を探しに屋内へと入って行きますが、中はもぬけの殻でライトが仕掛けられていただけでした。
軍曹は再び外に出たところを、背後からケラーに襲われ、首を掻き切られて死亡します。

ケラーはカービン銃の暗視スコープで屋内を探し、女を見つけて追い詰めますが、女は彼を睨みつけ、牙だらけの口で襲いかかります。
ケラーは女を射殺しますが、女はついに怪物の正体を現し襲い掛かってきます。
彼は屋外へと逃げ、手榴弾で廃墟を爆破します。

【結】- レッド・サンズ 呪われた兵士たちのあらすじ4

レッド・サンズ 呪われた兵士たちのシーン2 翌朝、ケラーは果てしない砂漠を歩き始めますが、やがて砂の中から現れた無数の手に、引きずり込まれます。
彼のそれまでの記憶がフラッシュバックしますが、そのどこまでが悪夢で、そこまでが真実なのかはわかりません。

やがて彼は本部へと辿り着き、オルソン中佐の審問を受けますが、ほとんど答えを言わぬまま「4、50人のアルカイダに襲撃され、軍曹他全員が殺害されたが、彼だけが気絶したため放置され、生き残った英雄」とされ、本国に送還される事に。
オルソン中佐は彼に同情的でしたが、ケラーは不敵な笑みを浮かべ、その瞳が一瞬怪物と同じく白目が無い眼に変わった事には気づきませんでした。
彼らが去った砂漠には、恐怖で歪んだまま渇いたケラーの遺体が、埋もれていました。

みんなの感想

ライターの感想

戦時中に怪異が起こって塹壕や廃墟に小隊が閉じ込められ、狂っていくという戦争オカルトホラー。イギリスでは「デス・フロント」(2002年)、韓国では「R-POINT」(2004年)が制作され、本作はそのアメリカ版とも言える作品かと。
それぞれの国が抱えるトラウマや負の部分が違うし、対処法も異なるので、見比べてみるのも一興かと思います。
本作はいかにもアメリカ的と言うべきか、中でも先の2作ほど重くなく、エグいシーンも少なく、色々がユルめなので、ホラーが苦手な方でも気軽に楽しめる作品かと。
次第におかしくなっていく軍曹にもゾッとさせられますが、砂漠のど真ん中の一軒家=いわゆる閉鎖空間に、一緒に取り残されるのは勘弁していただきたい。
「セッション」で凄まじい鬼教師を演じたJ・K・シモンズが、初めと最後に出演していますが、こちらは至極優しいある意味甘い上官なのでちょっと残念な気もします。

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