「ローズマリーの赤ちゃん」のネタバレあらすじと結末の感想

ホラー映画

ローズマリーの赤ちゃんの紹介:1968年制作のアメリカ映画。いわく付きのアパートに引っ越してきた夫婦が、追いつめられる恐怖を描く。ロマン・ポランスキー監督のハリウッドデビュー作で、この作品をきっかけにオカルトブームが到来した。

予告動画

ローズマリーの赤ちゃんの主な出演者

ローズマリー・ウッドハウス〔リズ〕(ミア・ファロー)、ガイ・ウッドハウス(ジョン・カサヴェテス)、ミニー・カスタベット(ルース・ゴードン)、ローマン・カスタベット(シドニー・ブラックマー)、ハッチ(モーリス・エヴァンス)、サパスティン(ラルフ・ベラミー)、ヒル(チャールズ・グローディン)

ローズマリーの赤ちゃんのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①若夫婦のガイとローズマリーは古いが広くて格安のアパートに引っ越す。隣家のカスタベット夫妻をガイが気に入り、家族ぐるみで付き合うことに。ローズマリーは妊娠し、カスタベット夫妻の勧めるとおりに行動した。 ②カスタベット夫妻はじめアパートの住人、医師もすべて悪魔教の信者だった。ローズマリーは悪魔にレイプされ悪魔の子を産んでいた。真実を知ってもなお、ローズマリーは母として子を育てる決意をした。

【起】- ローズマリーの赤ちゃんのあらすじ1

1965年、アメリカ・ニューヨーク。
若い女性ローズマリー・ウッドハウスは、夫・ガイと共に新居を探していました。ガイは『ルーテル』というテレビドラマと、CM出演くらいしかまだ果たせていない、売れない俳優です。
不動産会社の管理人に案内されたそのアパートの部屋は、築年数はあるものの交通の便もよく広い上に、家賃が格安でした。
前の住人はニューヨーク初の女性弁護士だったガーデニア夫人という89歳の老女で、病院でずっと意識不明で数日前に亡くなりました。この部屋で亡くなったわけではないと知り、ローズマリーはほっとします。死人が出た部屋だと気味が悪いからです。
部屋を見せるのに立ち会った管理人が、クローゼットの前にタンスが置かれているのに気づきました。タンスはどうやら移動させられたようです(床の痕から分かります)。
管理人とガイの2人がかりでタンスをどけると、クローゼットが現れました。中には掃除機が入っており、なぜそこへタンスを移動させたのは謎のままです。が、「老人のしたことだから」とローズマリーもガイもあまり深く考えず、部屋を気に入ったのですぐに契約を決めました。
ローズマリーの育ての親であり、よき友人として付き合っている初老の男性童話作家エドワード・ハッチは「あのエリアはいわくつきなのだ」と言います。子どもを食べたというトレンチ姉妹や、悪魔を読んだマカートという霊媒師がいて、1920年代にはアパートはほぼ空き家だったほどでした。
以降も1959年に新聞紙で包んだ赤ん坊の遺体が発見されたり、不審死が続いていたりします。
でも若い2人には昔の事件なので、あまり気に留めませんでした。早速引っ越しをし、内部のリフォームをして住み始めます。
隣人は初老の夫婦・ローマンとミニーのカスタベット夫妻でした。夫婦はテレサ・ジオノフリオという若い黒人女性と養女にしています。
テレサと地下コインランドリーコーナーで会ったローズマリーは、親しく話をしました。テレサは麻薬に溺れていた自分をカスタベット夫妻が拾って、親切にしてくれたと感謝しています。
テレサは胸に、タニス草という薬草入りのペンダントネックレスをしていました。
その夜、テレサが飛び降り自殺をしました。ちょうどカスタベット夫妻が外出していた時です。遺書もありました。
ローズマリーも警官に「テレサは幸せそうで、カスタベット夫妻に感謝していた」と証言します。
引っ越し当日に挨拶はしていましたが、テレサの自殺の時のローズマリーの証言で、夫妻との仲が縮まります。
翌日、隣家の妻・ミニーが部屋を訪ねてきました。ずかずかと室内に入ってきて部屋の家具を物色され、ソファの値段を聞かれたりしますが、親切な人物には違いありません。
「2人きりじゃ寂しいの」と夕食に誘われたローズマリーは、カスタベット夫妻がテレサを亡くした直後なので断りきれず、訪問を約束します。
帰宅したガイは、今度の芝居の主役をドナルド・ボームガートに取られて落胆していました。
気乗りしないガイとローズマリーですが、1回きりと割り切って、その日隣家の夕食の誘いに応じます。

【承】- ローズマリーの赤ちゃんのあらすじ2

ところが行ってみると、カスタベットの主人・ローマンが芝居好きでいろんなことを知っているので、ガイと話が弾みました。若いガイと違い79歳のローマンは、父がプロデューサーだったと言って、いろんな撮影現場の話を知っており、ガイは興奮します。
行くときはしぶしぶだったのに、ガイはそれ以降、頻繁にローマンのところへ足を運ぶようになりました。
ローズマリーの方はというと、ミニーが同じアパートの12階の住人ローラ・ルイズという初老女性を連れて、昼間からあがりこみ、勝手にくつろぎ始めるのに閉口します。2人は勝手にソファに座り、ミニーは編み物、ローラは刺繍を始めますが、帰ってくれとも言えません。
引っ越し祝いと言って、ミニーがテレサとお揃いのペンダントをプレゼントします。タニス草が入った直径3cmほどの球体のペンダントで、銀が透かし彫りになっていました。
もらったものは使えよとガイは言いますが、独特な香りを嫌ったローズマリーは宝石箱にしまいます。
その頃からガイの仕事が順調になりました。芝居の主役をとったボームガートが失明して、その役がガイに回ってきたのです。
最初は複雑な心境のガイでしたが、回って来た役を頑張ると決意しました。そして「子どもを作ろう」とローズマリーに言います。
その日が排卵日に当たっており、ガイとローズマリーはムーディーなディナーで雰囲気作りをしました。
そこへミニーの訪問がありますが、ローズマリーは内心「今日は入れないで」と思います。ムード作りの邪魔になるからです。
ガイはうまく断ったらしく、デザートのみ受け取って玄関ドアから戻ってきました。
デザートは壁土みたいなヘンな味がしました。残さず食べろとガイに言われますが、ローズマリーは半分ほど食べたところで、残りは夫の目を盗んで捨てます。
食後、ローズマリーは急速に気持ちが悪くなりました。ガイは酔ったんだと言い、ローズマリーを抱えてベッドへ運び、脱いだ方が楽になれるだろうと言って服を脱がせると、寝かせつけます。
眠くてたまらずローズマリーはウトウトしますが、夢の中で奇妙なものを見ました。アパートの住人が裸体で集まって自分を取り囲み、自分の胸には血でマークが描かれ、両足を拘束される夢です。
そして赤い顔の毛むくじゃらな悪魔に犯されるという夢でした。アパートの住人は見守っています。「悪魔が私を…」と夢の中でローズマリーは言いますが、法王のような人物が「許す」と言いました。その人物の指には、ペンダントと同じ形の指輪が嵌まっていました。
翌朝起きたローズマリーの身体には、たくさんの引っかき傷がありますが、ガイが「ローズマリーが寝ている間に自分が抱いた。爪は伸びてた」と言います。
ローズマリーは妊娠しました。最初は女友達の紹介でヒル先生という産婦人科医に行きます。
帰宅した夫・ガイに報告すると喜び、早速隣家に報告しに行きました。カスタベット夫妻もシャンパンを持ってお祝いしに来ます。予定日は8月23日でした。
ローズマリーはペンダントをつけました。

【転】- ローズマリーの赤ちゃんのあらすじ3

ミニーが有名な産婦人科医を紹介すると言い出します。ヒル医師にかかっているとローズマリーが言っても、勝手に電話で予約を取りつけました。
その産婦人科医・サパスティン医師は「出産書を読むな。友人の言葉を信じるな。ビタミン剤はいらない、ミニーが煎じた薬の方が効果的」と言います。
言われたとおり、ローズマリーはミニーが毎日持ってくる白い液体を飲みました。夫・ガイが手放しで隣家の夫婦の言うことに従うので、ローズマリーは逆らえません。
ショートボブだった髪の毛をベリーショートにしたローズマリーは、腹痛を覚えてサパスティン医師に訴えますが、医師は「骨盤が広がっているだけ」「じきにおさまる」と言いました。
ローズマリーは痛みのために眠れず、痩せていきますが、それもサパスティン医師から言わせると「太る前に一度は痩せる」とのことでした。
育ての親代わりのハッチが会いに来て、ローズマリーの変わりように驚きます。妊娠したから会いに行けなかったと詫び、ローズマリーはハッチにだけ少し愚痴を洩らしました。
その場にカスタベットの主人・ローマンが訪問し、ハッチと会いました。ハッチは夫・ガイが戻って来たのと入れ違いに「タニス草を調べる」と言って去りますが、立ち去り際に手袋が片方ないと言います。
ローズマリーはハッチに急用で会いたいと呼び出されましたが、時間になってもハッチは来ませんでした。ハッチの家に電話をかけるとグレースという女性が出て、ハッチは前の夜に倒れて意識不明になり、現在は病院で昏睡状態だと言います。
ローズマリーの腹痛はますますひどくなり、針金で締めつけられているようでした。
年が明け、1966年になってもローズマリーは苦痛の日々です。
つらいと感じたローズマリーはある日、自分の友人ばかりを招いたパーティーを開きます。60歳以上はお断りとして、カスタベット夫妻は暗に閉め出しました。
その席で親しい女友達3人に涙ながらに痛みを訴えます。彼女は腹痛を「腹の中の子がすでに死んでいる」と思っていました。友人たちは他の医師に診てもらえとアドバイスします。
パーティーの後、不意に痛みが止まると、胎児が動きました。子どもは死んだ、流産したと思っていたので、ローズマリーは喜びました。それからはもう抵抗せず、ミニーが持ってくる飲み物を飲みます。
順調に進み、ベビー用品も買いそろえました。
出産予定日の3週間前、ハッチの訃報が舞いこみ、ローズマリーは葬儀に出かけます。
そこでグレースに会い、本を手渡されました。「名前はアナグラム(並べ替え)」と言っていたそうです。
本は『悪魔のしもべたち』という本で「タニス草 別名 悪魔の胡椒」というところに線が引かれていました。
アナグラムを思い出したローズマリーは、本のタイトルを並べ替えてみますが、どれもしっくりしません。ふと写真のエドリアン・マカートの息子・スティーブンのところに線が引かれているのに気づき、名前を並べ替えてみると「ローマン・カスタベット」となりました。
帰宅したガイにローマンは悪魔のしもべだとローズマリーは訴えましたが、ガイは笑い飛ばすと本を取り上げて処分します。

【結】- ローズマリーの赤ちゃんのあらすじ4

サパスティン医師にも話したところ「ローマンは病気で、あと2か月の命だ」と言われました。カスタベット夫妻は残りの人生を楽しく過ごすため、旅行に出かけるといってアパートを出ます。
ネックレスも捨て、これで気がかりはなくなったとローズマリーは安心しますが、ふと気になって書店に走り『悪魔の術』という本を買いました。
調べてみると「悪魔のしもべが霊能を使えば、失明させ、全身の力を奪い、相手を死に至らしめることも可能」「宗派によっては、呪いをかける前に相手の衣類の1つを奪うこともある」とあります。ハッチが部屋から帰る時に手袋がなくなった一件を思い出したローズマリーは、ローマンは悪魔教の信者で、彼の仕業ではないかと疑います。
失明して役をおりたボームガートに電話したローズマリーは、彼がガイとネクタイを交換したと知りました。
夫・ガイも怪しいと思ったローズマリーはサパスティン医師に相談しに行きますが、受付女性と香水の話になり、サパスティン医師もタニス草のローションを使っていると知って逃げ出します(ローズマリーもタニス草のペンダントを身につけていたので気づかなかった)。
最初に診察してもらったヒル医師に電話して駆け込みますが、ヒル医師はローズマリーが出産前のヒステリー状態だと思い、医師とガイに連絡を取っていました。ローズマリーは連れ戻されます。
アパートの部屋に連行されたローズマリーは女友達のエリーズに助けを求めようとしますが、数人に身柄を拘束され、その場で出産させられました(明示されないが陣痛促進剤を使った?)。
…目覚めたローズマリーは、男児が逆子だったので死産だったと聞かされました。
ガイはパラマウント(映画会社)からも出演依頼が来るほど出世しています。
死産と言いながら、お手伝いの女性はローズマリーが絞った母乳を大事そうに持ち帰ります。
隣室から赤ちゃんの泣き声を聞いたローズマリーは、クローゼットの棚を外して隣室へ続く隠し扉を見つけました。
包丁を構えて入ると、アパートの住人15名ほどがいました。カスタベット夫妻も戻ってきています。彼らは悪魔教の信者でした。
赤ん坊を覗きこんだローズマリーは「この子の目に何を!」と叫びます(映されないが、猫の目みたいに瞳孔が縦に長いのではないかと思われる。悪魔のレイプシーンで一瞬悪魔の目が映し出されたことより)。
サパスティン医師が来てローズマリーが母だと言い、信者は讃えます。悪魔の子と理解しながらも、ローズマリーはわが子・エドリアンを母として育てることを受け入れ始めていました。
(前の住人・ガーデニア夫人がタンスをクローゼットの前まで移動してたのは、隣室からの侵入を防ぐため。
テレサは、悪魔の子を生む候補としてカスタベット夫妻に養女にされたが、恐らく真相を知ってしまった。
そうなると自殺かどうかも怪しくなる。殺された可能性もあり。
ガイはローマンに勧められ、自らの出世を願って悪魔教に入り、妻・ローズマリーの腹を貸した。悪魔にレイプされていた時にガイも見学している。)

みんなの感想

ライターの感想

ニューヨークの有名なダコタ・ハウスに引っ越ししてきた若い夫婦が部屋に入ると、隣からは怪しげな声が聞こえるこのファーストシーンで流れるクシシュトフ・コメダの幻想的で物悲しいメロディーのテーマ曲は、作品の結末を暗示していて印象深いです。
またカルト集団によって悪魔の子供を身ごもり、悪夢にさいなまれるヒロインのローズ・マリーがラストで悪魔の子供産んで、恐怖以上に母性がそれを上回りカルト集団のもとで悪魔の子供を育てる決意をするラストシーンはバッドエンドでもハッピーエンドでもない不思議な感覚を呼び起こします。

ライターの感想

「見せない」ことで恐ろしさが増す作品。婉曲的に描かれるんだけど、それがとってもこわーい想像に繋がる。
序盤では新しいアパートに引っ越したものの、口うるさい隣家の夫婦に辟易するローズマリーの様子が描かれる。
確かに昼間から当たり前のように部屋に入ってきて、居座られたらたまらんわー。
ずけずけとした物言いなんだけど親切なもんだから、はっきりと拒絶できないローズマリーの気持ちがよく判る。
そのうち夫が隣家の旦那さんと意気投合しちゃったもんだから、よけいに文句が言えなくなる…うう、つらいよね。
妊娠発覚から映画の中盤以降までは、とにかくつらそう。ベリーショートにしたせいか、ほんとにやつれて見えるし。
その分、痛みが取れてからのローズマリーのうきうき具合は想像できる。
が、…知ってしまうのだ、ここで。自分の周囲は悪魔教だらけなのだと。ガビンなローズマリー。夫ですら信じられない。
慌ててヒル医師の許へ駆け込むんだけど…うう、悲しいかな。ヒル医師の取った行動は残念ながら正しい措置なんだろうな。
ところで小説ではこの続編として『ローズマリーの息子』という作品がある。これも映像化してくれんかな。

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