映画:双生児~GEMINI~

「双生児~GEMINI~」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ホラー映画

双生児~GEMINI~の紹介:江戸川乱歩の短編「双生児〜ある死刑囚が教誨師にうちあけた話〜」の映画化作品で、明治末期、良家の若い医師が自分と瓜二つの下賎で野卑な男になり代わられるという1999年公開の作品。監督/脚本は「鉄男」「野火」の塚本晋也。「鉄男」以来塚本作品の音楽を数多く手がけた石川忠、衣装の北村道子など錚々たるアーティストが参加し圧倒的な世界観を醸している。主演は両極の双子を見事に演じ分けた本木雅弘。その妻役を演じたりょうは本作が映画デビューで第14回高崎映画祭最優秀主演女優賞を受賞している。

あらすじ動画

双生児~GEMINI~の主な出演者

大徳寺家:雪雄/捨吉(2役/本木雅弘)、その妻りん(りょう)、雪雄の母美津枝(藤村志保)、父茂文(筒井康隆)、女中シゲ(もたいまさこ)、乞食僧侶(石橋蓮司)、角兵衛(麿赤兒)、富豪(竹中直人)、復讐の若者(浅野忠信)、患者(田口トモロヲ、村上淳、内田春菊など)、貧民窟の老人(今福将雄)、大徳寺医院の看護師:滝江(大方斐紗子)、俊子(広岡由里子)、すず(猪俣由貴)、子供(溝口遊人)、刑事(金守珍)など。

双生児~GEMINI~のネタバレあらすじ

【起】– 双生児~GEMINI~のあらすじ1

双生児~GEMINI~のシーン1

画像引用元:YouTube / 双生児~GEMINI~トレーラー映像

大徳寺雪雄は、医者の家に生まれ軍医として金鵄勲章を授与された名医で、町の診療所に隣接する豪邸に、同じく医者の父茂文、母美津枝、娶ったばかりの美しい若妻りん、住み込みの女中シゲとともに暮らし、日夜町の人々の治療に精を出しています。ただ彼は父茂文に似て、病的な潔癖の傾向から貧民窟の人々を嫌い、診療を拒否していました。

また妻のりんは美しくしとやかで従順ですが、町の大火の直後、河原に全裸でいたところを雪雄が見初めて娶った女性で、太股には大きな火傷痕があり、いわゆる記憶喪失を患っていたため身元は定かではありません。その出会いを両親は知らず、夫妻の甘やかな秘密ともなっています。

ところが最近、雪雄が「邸内で妙に物悲しい何者かの気配がする」と言い出し、心臓の病を抱える母美津枝は動揺し、潔癖症の父茂文も「異臭がする」と言い張り、りんや診療所の看護師らに念入りな掃除もさせますが一向に収まる気配がありません。

そしてある夕暮、茂文が、書斎で口に土を詰め込まれた異様な状態で亡くなります。第一発見者はりんで、床にも土が散らばっていました。

葬儀を終えた夜。気弱な美津枝は、りんが身元不明で記憶喪失だった事を蒸し返し「りんが来てから異変が始まった」と怯えて雪雄にすがり、夫妻はやむなく彼女と床を並べて休む事に。

けれど美津枝は一人抜け出して酒を飲み、雪雄を褒めたかと思えば、りんを拒んで1人で手洗いに行くと言い、長い廊下を歩き始めます。そこに突然異臭を放つ薄汚い異様な出で立ちの男が現れ、美津枝に太股の蛇のような痣を見せつけ、不気味に嗤ったのです。その顔は雪雄と瓜二つでしたが、雪雄の清潔で整った顔立ちとは真逆の野獣や悪鬼のようでした。

ところが美津枝は、悲鳴を上げるどころか一筋の涙を流して手を差し伸べますが、心臓発作を起こして亡くなります。

雪雄は侵入者を疑い警察を呼びますが、邸内に異常は無く、親戚一同も何の疑念も抱かず「夫茂文の後を追った」と決めつけ、密葬の段取りを進めます。

またりんは、茂文が変死した頃から何かの気配に気づいているようですが、口にはしませんでした。

雪雄は怯えてイラつき家中をくまなく探しますが、証拠は見つからず、医院の門に居座っている乞食坊主にも罵られます。その乞食は彼が貧民を差別して診ない事を会うたび嘲笑い、逆恨みしているのです。

そして大嵐の晩。泣きわめく赤ん坊を抱いた貧民の女が医院の扉を叩きます。一目でそれをペストだと見抜いた雪雄は、看護師たちに警察と防疫所に連絡するよう命じ、防疫布(防疫服と防疫マスク)を装着して診ようとしますが、同時に別の扉からは、泥酔して転倒しケガを負った市長が運ばれてきます。

彼は貧民の親子を見捨てて市長の手当てを優先し、りんは必死で「親子を助けて下さい!」と訴えますが、親子は最低限の注意を受けただけで追い払われます。

騒ぎが収まった深夜。りんは雪雄に詫びますが、貧民にはひどく同情し、なぜ見捨てるのかと問い詰めます。

雪雄は父親の言葉を借りて「貧民窟は病や悪人の巣窟だ。いっそ大火で根こそぎ無くなれば間違いも起こらなくなる」と言い訳しますが、彼女はさらに「貧民窟の人間は人ではなく害毒だと、何者でもないと仰るんですか?!」と責めたのです。

雪雄は「ならば君はどうなんだ!僕が認めなければ君は何者でも無かった!君自身が何者かを知らないんだからね!」と恫喝し、茂文と同じく汚物にでも触れたかのように指先を消毒しようとしてハッとします。

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