「哭悲/THE SADNESS」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ホラー映画

哭悲/THE SADNESSの紹介:2021年製作の台湾映画。第25回ファンタジア国際映画祭にて初監督作品が対象のNew Flesh Award for Best First Feature部門最優秀映画賞を受賞しジャンル系映画祭を賑わせたホラー。感染者の凶暴性を助長する謎のウイルスが広まり暴力が溢れる台湾の街で、ある男女が再会を目指す。監督は、本作が初長編のロブ・ジャバズ。出演は、ドラマ『76号恐怖書店』(未)のレジーナ・レイ、ドラマ『追撃者 ~逆局~』のベラント・チュウほか。

あらすじ動画

哭悲/THE SADNESSの主な出演者

カイティン – レジーナ・レイ(中国語版) ジュンジョー – ベラント・チュウ(中国語版) 中年サラリーマン – ジョニー・ワン(中国語版) ウォン・ジャンリアン博士 – ラン・ウエイホア(中国語版) リン – ラルフ・チウ(中国語版) シェン・リーシン – アップル・チェン

哭悲/THE SADNESSのネタバレあらすじ

【起】– 哭悲/THE SADNESSのあらすじ1

哭悲/THE SADNESSのシーン1

画像引用元:YouTube / 哭悲/THE SADNESSトレーラー映像

(タイトル『哭悲』=『哭泣する、号泣する』)

拡大したウイルスの映像が映ります。そのウイルスは変異していました。

(映画タイトル)

中国・台湾。

若い女性・カイティンと若い男性・ジュンジョーは恋人同士です。彼らは台北市のマンションの部屋のベッドで目を覚まします。いつも目覚まし時計より少し先にジュンジョーが目覚めているので、カイティンは不思議そうに質問します。するとジュンジョーは「俺が君のアラームなんだよ」と答えました。

カイティンはその日、午前中に大事なビデオ会議があると言いながら身支度を始めます。カイティンが「来週は墾丁(ケンティン)旅行ね」と話すと、ジュンジョーの顔がこわばりました。ジュンジョーはカイティンとの旅行を忘れて、ドイツの広告代理店との仕事を入れてしまっていました。カイティンは、1週間の休暇を取るのが大変だったと不満顔をします。

カイティンが別の部屋へ行ったので、ジュンジョーは肉まんを食べながらスマホの動画をチェックします。そこにはYouTuberが台湾大学病院のウォン・ジャンリアン博士に直撃インタビューをしており、その内容がアップされていました。

ウォン博士はこのところずっと台湾で流行している「アルヴィンウイルス」について警鐘を鳴らしています。

アルヴィンウイルスはさほど重くなく、かかっても風邪やインフルエンザに似たような症状が現れる程度でした。ところがウォン博士は「ウイルスは突然変異を起こす」と怖さを訴えます。

「ウイルス内部で休眠中のたんぱく質が、狂犬病ウイルスと酷似している」と話すウォン博士は、ウイルスが選挙直前に出現したことで、政治利用されることを恐れて話題にされず放置されたことも話します。

しかしインタビュアーは、ウォン博士が騒いでいるだけではないのかとコメントしていました。

動画から興味をなくしたジュンジョーがベランダから窓の外を見ると、少し離れた場所にあるアパートの屋上に病衣姿の白髪の老女がいました。老女の直立する姿が異様だったのでジュンジョーが声をかけると、老女は振り返りました。服の胸部分が血で赤く染まっており、ジュンジョーは驚いて声をなくします。

その直後、ジュンジョーにカイティンが声をかけました。カイティンのほうを向いたジュンジョーが屋上を再び見ると、そのあいだに老女は消えていました。

キツネにつままれた気持ちのジュンジョーに、ベランダ越しに隣人のリンさんという中年男性が声をかけます。リンさんはベランダで育てている草木に水をやりながら、時折鼻をすすっていました。アルヴィンウイルスにかかっているようです。ジュンジョーがウイルスのニュースが気にならないか聞くと、リンさんは「マスコミのでっちあげだ」と答えました。あとでジュンジョーにバジルを届けると言います。

カイティンの身支度ができたので、ジュンジョーは彼女を駅までミニバイクで送ることにします。スマホを見ると電池が3%しかなかったので、充電して自宅に置いたままジュンジョーは出かけます。

駅へ向かう道中、ジュンジョーらは停車したパトカーを見ました。その先には警官たちが暴れる血まみれの男を取り押さえており、その横には血まみれの白い布がかぶせられたストレッチャーがありました。ジュンジョーは思わずスピードを落としてしまい、カイティンに詫びます。

駅でカイティンを下ろすとジュンジョーは、今夜はごちそうとしてバジルを使った料理を作ると言いました。2人は仲直りのキスをし、カイティンは地下鉄に向かって歩きました。ジュンジョーもバイクで帰ります。帰り際、先ほどのところを再度通ると、パトカーのドアが全開で周囲には人がいませんでした。ジュンジョーは違和感を覚えます。

ジュンジョーは馴染みの屋台へ行くと、テイクアウトのコーヒーを注文します。待つあいだ不動産のチラシを見ていると、先ほど屋上に見かけた病衣の老女が店内に入ってきました。はだしで目は黒目がちで、歯茎をむき出して異様な形相をしています。

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