映画:地獄愛

「地獄愛」のネタバレあらすじと結末

地獄愛の紹介:2015年7月公開のベルギー&フランス合作映画。通称ロンリー・ハーツ・キラー事件を題材にした、「変態村」のファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督によるスリラー。グロリアは出会い系サイトで知り合った結婚詐欺師ミシェルと恋に落ち、詐欺に加担するが、狂おしいほどの嫉妬心に駆り立てられ殺人を犯していく。

あらすじ動画

地獄愛の主な出演者

グロリア(ロラ・ドゥエニャス)、ミシェル・ベルメール(ローラン・リュカ)、ソランジュ(エレーナ・ノゲラ)、エヴ(ピリ・グロワーヌ)、マルグリット(エディス・レ・メルディ)、ガブリエラ(アンヌ=マリー・ループ)、マデリーン(ステファン・ビソット)、モニク(ソレンチャ・モリーカ)、ペレ・ルイス(デイヴィッド・ムルハ)

地獄愛のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①女好きの男性・ミシェルは結婚詐欺師。被害者のひとりでありながらミシェルに猛烈に恋をしたグロリアは、娘のモニクを友人に預けミシェルと行動を共にすることに。 ②ミシェルが金目当てで女性に近づいていることを理解しながらも、嫉妬を抑えきれないグロリアは、ミシェルが接近した女性を殺していった。

【起】- 地獄愛のあらすじ1

フランス・ノール県。

グロリアは、病院の霊安室で遺体を洗う仕事をしています。
働いて帰宅すると、眠るまだ幼い娘・モニクの頭を撫でました。グロリアはシングルマザーで、ひとりで娘を育てています。

〔第1幕 グロリア〕
女手ひとつで娘・モニクを育てるグロリアを心配した女友だちは、グロリアにデートを勧めます。
友人はグロリアを、出会い系サイトに登録させました。写真つきのもので、プロフィールも記入できます。
グロリアのところへ、デートの誘いのメッセージが届きました。
相手はミシェル・ベルメールという、なかなかイケメンの男性です。
友人の強い勧めもあり、グロリアはデートすることにしました。

その頃、ミシェルの方は自宅で「グロリアを手に入れる儀式」を行なっていました。その儀式は怪しい宗教などではなく、ミシェルの中でひとつの通過儀礼、儀式なのです。

グロリアと会ったミシェルは、グロリアをほめちぎりました。
グロリアは問われるまま、霊安室で遺体を綺麗にする仕事をしていると言い、ミシェルは「靴を売る仕事をしている」と答えます。
靴を見れば人が分かるという話をして、ミシェルはグロリアを楽しませました。
その日のうちに、2人は関係を持ちます。

グロリアの方はすっかりミシェルに夢中になりました。ミシェルと結婚できると思います。
娘のモニクをミシェルに預けて出勤しますが、ミシェルの狙いは「グロリアの金」でした。
グロリアが出勤した後、娘のモニクの面倒などみずに、部屋の物色をします。
グロリアは夫と1988年に死別していました。まだグロリアが若かった頃です。
グロリアには離婚歴もあります。

グロリアがあまり裕福ではないと物色して気付いたミシェルは、早々に手を切ろうと考えました。
取引先に金を払わないとならないとこぼし、グロリアから金を用立ててもらいます。
その金を受け取ったミシェルは、にせの電話番号を教えて立ち去りました。
グロリアは電話をかけて、捨てられたことに気付きます。

それでもグロリアはミシェルをあきらめきれませんでした。
グロリアは必死で街を歩き、ミシェルを探して回ります。
執念が通じ、ある夜、バーで他の女性を口説いているミシェルを見つけました。グロリアはミシェルに詰め寄ります。
その女性と別れたあとで、ミシェルは「訳を話そう」と言いながら、頭痛に苦しみました。

【承】- 地獄愛のあらすじ2

グロリアはミシェルを自宅に送り、自分以外にもミシェルにはターゲットがいる…つまり、ミシェルは結婚詐欺師だと気付きます。
プリントアウトした女性の写真を、ミシェルは置いていました。「マルグリット」「ストイア」という名の女性たちとともに、グロリアの写真もプリントアウトされています。

しかし…グロリアは、ミシェルをあきらめたくありませんでした。
すべてをひっくるめて、ミシェルを受け入れようと考えたのです。
ミシェルは頭部に傷がありました。グロリアはその傷の理由をミシェルに聞きます。
ミシェルは16歳の時に健材が頭に当たり、傷が残っていました。頭痛の原因もそれと関係あるようです。

ミシェルは幼少期から母と2人暮らしでした。
ミシェルの母は男出入りが激しく、ミシェルは母のところに男が訪ねてくる夜は、クローゼットで眠ったそうです。
母と男のやりとりを見ていたせいか、ミシェルは自分が「女性を喜ばせるテクニック」を持っていることに気付きました。そのために、結婚詐欺師になったと言います。

グロリアは「あなたといたいの。私が変えてあげる。頭痛の看病もしてあげる」と言い、どこまでもミシェルにくっついていく宣言をしました。
娘のモニクは女友だちに預け、ミシェルと行動を共にします。

〔第2幕 マルグリット〕
ミシェルは自分で言う通り「女性を喜ばせるテクニック」を持っていました。
ターゲットはほぼ手に入ります。
ミシェルはマルグリットと、簡易的な結婚式をあげました。
グロリアは「ミシェルの妹」という名目で、ミシェルとマルグリットの新居に身を寄せます。離婚したばかりで情緒不安定だから、そばに置いておきたいというミシェルの言い分を、マルグリットは受け入れました。
マルグリットは家と土地を持つ、太っちょの中年女性です。

「隣の工場を改装して店を作ろう」と言って、ミシェルはマルグリットから金をせしめようと考えていました。
ところがグロリアは、いくら金が目的とはいえ、ミシェルが他の女性と関係を持つのを嫌がりました。
新婚夫婦であるミシェルがマルグリットに手を伸ばそうとすると、夜中に悲鳴をあげて呼びつけます。

【転】- 地獄愛のあらすじ3

兄妹にしては親密すぎると怪しんだマルグリットは、グロリアにさりげなく話を振りました。グロリアは兄妹だと言った後、「信頼できるのはミシェルのみ」と答えます。
グロリアが邪魔をすることに辟易したミシェルは、地下室でこっそりマルグリットと関係を結ぼうとします。
するとそれに気づいたグロリアは、自分以外の女性にミシェルが手を伸ばすのが嫌なので、マルグリットに突進して首を絞めました。マルグリットを殺します。
驚いたミシェルは「もう少し待てば金が手に入ったのに」と言いますが、グロリアの真摯な愛に感動もしていました。その場で身体を重ねます。

「私たちの無限の愛を、周りは分かっていないの 愛するあなた、気をつけて」
歌ったグロリアは(ここだけミュージカル風になる)、歌い終わった後、机の上に置いたマルグリットの遺体を、のこぎりで切断し始めました。
風呂場で解体した後、2人で森の奥の湖に捨てます。

昔の映画『アフリカの女王』が映画館にかかっているのを見たミシェルは、映画を見たがりました。2人で映画館に入ります。
その映画の撮影当時、俳優のハンフリー・ボガートは食道がんに侵されていました。それをおして、ボガートは演じていると言い、ミシェルはスクリーンのボガートの真似をします。
(以後この「ボガートの真似」は、言うことをきかないグロリアをなだめる時に用いられる)

「精霊たちよ、おりて我を救いたまえ」というミシェルの儀式を、グロリアも見ました。
次のターゲットを得る時に、ミシェルがこの儀式を行なうことを知ります。
ミシェルはグロリアに促されるまま、「君以外とは(セックスを)しない」と誓いました。
ミシェルは軽い気持ちで誓いますが、グロリアはこの約束を重視します。

〔第3幕 ガブリエラ〕
ガブリエラは年増の尼僧です。そこへ、ミシェルとグロリアはコンゴのサミュエル神父の支援をしていると言い、入りこみました。
騙すためにガブリエラに接近するミシェルを、グロリアは快く思いません。
子どものように駄々をこねるグロリアを、ミシェルは「ボガートの真似」をしてあやします。
「この家を出たい」と言っていたグロリアも、ミシェルになだめられて満足しました。
(本当に、子どものようにグロリアは駄々をこねる)

【結】- 地獄愛のあらすじ4

ミシェルは、グロリア以外の女性と寝ないという誓いを立てながら、ガブリエラのところへ夜這いに行きました。
それに気づいたグロリアは追いかけ、乱入してガブリエラを撲殺します。

逃亡したミシェルとグロリアは、粗末な小屋で2人だけの結婚式を挙げました。

〔第4幕 ソランジュ〕
立ち寄った牧場に、スポーツカーが置かれていました。
ミシェルはそのスポーツカーを足がかりにして、牧場の女あるじ・ソランジュに接近します。「スポーツカーを修理する」という名目です。
ソランジュは夫・ポールを亡くし、娘のエヴと2人暮らしでした。

ミシェルはグロリアに「車を修理した後、事故を起こして保険金を手に入れる」と話します。
ところがやっぱり、グロリアはミシェルが他の女性に近寄るのを嫌がりました。「ボガートの真似」が通用しません。
困ったミシェルは睡眠薬を紅茶に入れ、グロリアを眠らせます。グロリアが寝た後に、ソランジュと接触し、関係を持ちました。

ミシェルがソランジュだけでなく、ソランジュの娘・エヴと親しげなのが、グロリアはむかついてなりません。
自分の娘・モニクは可愛がらなかったではないかと、ミシェルに言い募ります。
ミシェルはそれをかわしながら睡眠薬を盛り、グロリアの目を盗んでソランジュと関係を持ちました。

ある日、ソランジュがグロリアに「妊娠した」と告白します。
ソランジュは、子どもはエヴひとりでいいから、堕胎するつもりだと言います。
しかしグロリアにとっては、ソランジュの妊娠よりも「ミシェルがソランジュと関係を持っていた」ことの方がショックでした。
娘・エヴを部屋に閉じ込め、ソランジュを追いかけ回します。ミシェルもそのあとを負います。
納屋に追いつめたグロリアは、ミシェルにソランジュを殺すよう命じました。ミシェルは言われるまま、斧でソランジュを殺します。
部屋から抜け出したエヴが、それを目撃しました。
グロリアはエヴも手にかけようとしますが、ミシェルが逃がします。

荷造りをしている時、睡眠薬をひきだしに見つけたグロリアは、自分が薬を盛られていたと気付きました。
友人に電話をかけ、モニクにかわってもらい「もうすぐ戻るからね」と言います。

着飾ったミシェルとグロリアは、映画館に行きました。ハッピーエンドの恋愛映画を見ます。
そこへ、通報を受けた警官がやってきました。
ミシェルは警官たちを見てきょろきょろしますが、グロリアはスクリーンから目を離しませんでした。
(覚悟のないミシェル、覚悟の据わったグロリア)

〝マーサとレイモンドの実話に基づく〟

(変な誇張ではなく、本当にこんな映画)

みんなの感想

ライターの感想

…うん、やっぱり『変態村』の監督さんの作品だけあって、どこかがぶっとんでいる感じ。
グロリアもおかしいし、ミシェルも相当な変人。
彼らの思考回路が理解できない…(笑)。
ミシェルを見ていると「そこまで片っ端から手を出さないとならないものか」とも思うし、グロリアを見ていると「いくら嫉妬とはいえ、殺さなくても」と思う。
理解不能なので、彼らの行動が「そらおそろしい」。まあとにかく、ぶっとんだ映画。
監督さん、もう1作品作って3部作にするらしいです~。もういいよ…とか思いつつ、見てしまうんだろうな。

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