「富江vs富江」のネタバレあらすじと結末の感想

富江 vs 富江の紹介:2007年公開の日本映画。伊藤潤二による原作コミックを下敷きにした『富江』劇場版シリーズ第7弾。男たちを惑い狂わす美少女、富江の恐怖を描く人気シリーズ。あびる優演じる富江が、自身の細胞から生まれたコピーの富江と壮絶な死闘を繰り広げる。

予告動画

富江vs富江の主な出演者

富江(あびる優)、尚子(あびる優 一人二役)、梅原一樹(八戸亮)、富江(松岡恵望子)、岸田(三浦誠己)、藤田(菅原大吉)、大城(長江英和)

富江vs富江のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①富江に焦がれる小児科医は、何度殺しても美しく再生する富江が、少しでも醜く崩れて行くさまを見たいと思った。小児科医は複数の新生児に富江の血を注射する。 ②注射された新生児は富江そっくりの美貌を持つが、永遠ではなかった。本物の富江の血を求め、偽の富江2人が争う。 ③偽の富江2人は死に、本物の富江は梅原の腹から出てきた。

【起】- 富江vs富江のあらすじ1

…新生児の腕に、血液を注射する医者が映ります…。
…森の中を歩く少女は、弱っている鳥を見つけました。止めをさそうと思っていると、別の少女が現れて石で鳥を潰します。
「あんた誰?」「あんた誰?」お互いに相手に聞く少女は、瓜二つでした…。
…梅原一樹は若い男性です。梅原は半年前に恋人の尚子を目の前で殺され、それがもとで現在は精神科でカウンセリングの治療を受けています。
梅原は主に不眠と悪夢を見るせいで通っていましたが、半年が経過してだいぶ症状も緩和したことと、知人の紹介で新たな職が見つかったこともあり、精神科への通院をやめたいと女医に言いました。
女医はフラッシュバックや時を置いて発生するパニック障害を心配しますが、梅原は大丈夫だと言って医院を去ります。
新たに梅原が就職したのは、マネキン工場でした。藤田工場長の案内で先輩の職員・岸田の下についた梅原は、その日から仕事を教わります。
岸田はパーツごとに分かれたマネキンを組み立てる作業を、冗談で「じゃ、死体たちを復活させますか」と言いました。
マネキンを組み立てるだけでなく、パーツごとに彩色したり、磨いたりする作業も教わります。初めておこなう作業ですが、梅原は熱心に取り組みました。
それを工場の向かいの2階にある事務所から、双眼鏡で観察していた女・富江(区別しやすいよう、暫定的に以下「あびる・富江」と表記します)が見ていました。
あびる・富江は藤田工場長に「新入り? 様子をみてそのうち連れてきて。退屈なの」と言うと、「例の件はどうなったの?」と聞きます。藤田工場長がまだ分かっていないと言うと、あびる・富江は怒りました。
別の女性の脇から生えているあびる・富江は、「早くそいつで切り離して、燃やして」と言います。
分かりやすく、先に説明させてもらいます。
富江は、何度殺しても生き返って来る、人間とは思えない存在です。男たちはみな、富江の美貌に狂い奴隷のようにかしずきますが、ある時点から猛烈に富江を殺したくなります。
ところが富江を殺しても、何度でも生き返ってくるのです。そればかりではなく、切断するとその数だけ富江が増える事態になります。
あるところに富江に魅入られた医者が1人いました。この医者は何度殺しても生き返る富江に業を煮やし、「なんとか富江を殺したい」と考えていました。

【承】- 富江vs富江のあらすじ2

そしてある時、考えたのです。富江の血を新生児に注射して、富江と似たような女性をたくさん作ろうと…。そうして作られたのが、あびる富江でした。
ほかにも別の富江(区別しやすいよう、「松岡・富江」と表記します)が存在します。
…富江の血を注射されたあびる・富江は、本物の富江と似た容貌に育ちました。そして男たちを魅惑する能力も持っています。
ところが本物と大きく異なる点がありました。血を注射されただけなので、次第に美しさが醜く崩れていくのです。
別の女性に寄生することで一時的に免れることはできますが、完全体になるには「本物の富江の血」が必要でした。あびる・富江は藤田工場長に命じて、本物の富江を探させていました。
そして手がかりは…あびる・富江にそっくりな女性・尚子と交際していた梅原です。しかし肝心の梅原の記憶がないため、いまだ本物の富江にゆきついていませんでした。
…さて話を元に戻します。
熱心な働きぶりで、梅原はどんどん上達しました。その頃には壊れたマネキンの修理も、ひとりでできるようになっています。
ある時、藤田工場長が梅原を呼ぶと、向かいの事務所の2階に案内しました。そこには尚子にそっくりの、あびる・富江がいて梅原は驚きます。
あびる・富江は藤田工場長と、屈強な体格の中年工場員・大城を退けると、梅原に時々会いに来てほしいと告げました。狙われているから工場に潜んでいる、守ってほしいと言います。
しかし梅原はあびる・富江の頼みを拒否し、立ち去りました。自分の魅力が通用しない梅原にいらついたあびる・富江は、藤田工場長に八つ当たりすると「あの女(本物の富江)を、死ぬ気で探して!」と命令します。
それを梅原の先輩・岸田がこっそり盗み聞きしていました。
あびる・富江に会ったことで、梅原はまた悪夢に悩まされるようになります。尚子とのよき思い出の直後に、暴漢に襲われてガラス片で刺されて死ぬ尚子の姿を夢で見た梅原は、うなされて目が覚めます。
梅原の仕事ぶりを露骨にあびる・富江が向かいの窓から見つめますが、梅原は無視して仕事をしました。先輩の岸田に「休憩時間だから少しは休めよ」と心配されるくらいです。
仕事の手を休めた梅原は、先輩の岸田に「あの女(あびる・富江)に会ったか?」と聞かれました。

【転】- 富江vs富江のあらすじ3

岸田の話によると、あびる・富江は藤田工場長と大城に監禁されて、2人の遊び道具になっているとのことでした。
「救い出してやろう」と岸田は言いますが、それよりも本能的にあびる・富江に近づきたくない梅原は「ひとりでやってください」と答えます。
仕事を再開した梅原は、背後から何者かに頭を殴られて、気絶しました。
目が覚めると、梅原はあびる・富江と2人きりでした。あびる・富江は梅原が自分の魅力のとりこにならないのが気に食わないようで、しきりに梅原を誘惑します。
「私はここから出られないの。助けて」と訴えるあびる・富江に、梅原はかつてあびる・富江に瓜二つの恋人・尚子がいたことを告げました。
あびる・富江は「私のことを、その人だと思って」と言いますが、それでも梅原は落ちません。しがみついてくるあびる・富江を振り払った梅原は、あびる富江の左のこめかみに醜いあざを見つけます。
悪夢と不眠が再開した梅原は、会社を休んでカウンセリングに行き、女医に相談しました。女医は半年前に何があったのか、尚子はどうなったのか梅原に聞きますが、事件のショックで梅原は記憶がありません。思い出したいと思っているのですが、思い出せないのです。
梅原が工場を休んだので、あびる・富江はあせり始めます。このまま梅原が来なくなると、唯一の手がかりがなくなるからです。
カウンセリングの帰り道、ガード下で梅原は見知らぬ男に話しかけられました。その男は顔の左側に大きな痣があります。
男は「あの女と仲良くなっているのか。できそこないの魔法はいつか解ける」と言い、言葉の意味が分からないながら、不気味に思った梅原は逃げました。
マネキンが燃やされて、工場が火事になります。火災報知機が作動し、藤田工場長が事務所を出た隙に、岸田が事務所に乱入しました。
「富江は1人でたくさんだ」と言った岸田は、火事を鎮火させて戻ってきた藤田工場長とナイフで争います。
その現場に梅原が現れ、松岡・富江もやってきました。
…岸田は、富江の血を注射された松岡・富江に、奴隷のようにかしずいていました。松岡・富江もあびる・富江と同じように、美しさが醜く崩れていくことに悩まされていました。
岸田は松岡・富江のために、あびる・富江を得ようとしていました。

【結】- 富江vs富江のあらすじ4

「あんたの血をもらう」と松岡・富江が言いながらあびる・富江に切りつけますが、とっさに梅原がかばいます。そこへ藤田工場長が立ちはだかり、「お前に富江は渡さない」と言いました。
藤田工場長はライフル銃を梅原に向けますが、岸田が襲ってきたので岸田を撃ちます。あびる・富江が逃げ、松岡・富江が追いました。
見失った松岡・富江は工場裏の穴を覗きこみますが、そこへあびる・富江が突き飛ばし「私もあんたも同じ。けがれている。人間の血が混じっている」というと灯油をかけて火をつけました。松岡・富江は燃えて死にます。本物ではないので、生き返りません。
梅原はあびる・富江を連れて家に帰ると、怪我の手当てをしました。あびる・富江は首筋にもあざができています。
「なんで私を助けたの?」「同情してるだけなの?」とあびる・富江は聞きますが、梅原自身も分かりませんでした。
ガード下で会った頬に傷のある男から電話があり、梅原は「尚子に会わせてやる」と言われます。「思い出の場所で待っている」と言われて「お前が尚子を殺したのか」と聞きますが、答えずに男は電話を切りました。
気になった梅原は、あびる・富江と共に男に会いに行きます。
うす暗い廃屋に行った梅原は、そこで男が小児科医であることと、富江を何度も殺したこと、それに飽き足らず新生児に富江の血を注射したことを聞きました。
「永遠に生きる富江と同じ顔が、醜く崩れていくのを見るのが愉快だった」と男は言います。
小児科医は梅原に、「戻ってきてくれ、富江」と呼びかけました。あびる・富江は小児科医をナイフで刺します。
あびる・富江は身体が醜く崩れていき、それを嘆いて自ら灯油をかぶって焼身自殺しました。こちらも本物ではないので、再生しません。
…梅原は、現実を受け止めたくなくて、自分自身で記憶を塗り替えていました。尚子は富江で、誰かに殺されたのではなく、梅原自身が殺したことを思い出します。
富江(尚子)を刺し殺した梅原は、思い出のこの場所で富江を燃やし、燃え残りの骨を食べたのでした。「尚子、ずっと一緒にいよう」という約束とともに。
思い出した瞬間、梅原は血を吐きました。梅原の腹の中から手が出てきて、富江が登場します。「私は富江。私はあなたとずっと一緒にいた」と言うと、息絶えた梅原に富江はキスして「一緒よ、永遠に」と言いました。
富江の左目の下に、ほくろが浮かび上がります…。

みんなの感想

ライターの感想

『富江vs富江』だけど、えー、厳密には「富江の血を注射された、富江もどき」同士の戦い。
本物は別にいる。え、そんなのあり!?
…と思ってしまったんだが、確かに決着つけるとなると、こうしかないのかな。
別に戦わなくてもいいんだが…「vs」って、なんかそそられるもんね。つい見ちゃう。
ラスト、腹のなかから出てくるっていうのは、なかなかいいオチだと思った。

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