映画:屍囚獄起ノ篇

「屍囚獄起ノ篇」のネタバレあらすじと結末

屍囚獄 起ノ篇の紹介:2017年6月3日公開の日本映画。室井まさね原作の人気ホラーコミックを、城定秀夫が映画化した二部作の前編。山奥の小さな村を訪れた女子大生の美琴たち。村人たちから手厚い歓迎を受けるが、やがて、彼らの恐るべき目的が明らかになる…。

あらすじ動画

屍囚獄起ノ篇の主な出演者

美琴(片山萌美)、さより(立花あんな)、天野貴彦(和合真一)、比奈(なごみ)、沙霧(藤白レイミ)、香坂助手(福咲れん)、天野村長(森羅万象)、宮司(淺野潤一郎)、葦原教授(稲葉凌一)、伊助(ウンノヨウジ)、天野の妻(忠海蓉子)、ミツハ〔ウズメ〕(杉崎りお)、600年前の女性(和田みさ)

屍囚獄起ノ篇のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①閉鎖的な村・八坂村にゼミ合宿に出かけた葦原教授と香坂助手、美琴ら4人の女子学生は、天野村長宅に身を寄せる。村人は男性ばかりで、異様な雰囲気だった。 ②村では女児が生まれず、外から来た女性を拉致して足を切断して子を産ませる風習が、現在も残っていた。それを知った葦原教授は女性らを逃がそうとする。

【起】- 屍囚獄起ノ篇のあらすじ1

…背後を気にしながら逃げる着物姿の女性が、3人の男性に捕らえられます。
女性は2人の男に羽交い絞めにされ、1人の男が女性の左ひざ下を切断します…。
(このシーンの説明は後述)

…ある田舎の山奥。
のぼり坂を1台の白いワゴン車が走っていました。中に乗っているのは、葦原教授とその助手の女性・香坂助手、4人の女子学生です。
6人はこれから八坂村というところへ、ゼミ合宿に行く予定でした。

・葦原教授…東京にある、比良坂大学の民俗学教授。閉鎖的な八坂村の村長と「ある交渉」をして、村へ入れてもらうことにしたが、真意までは知らず、後に女性たちを逃がそうとする。
・香坂助手…眼鏡をかけた黒いコートの女性。生徒たちよりは年長。妻帯者の葦原教授と関係があり、葦原教授も香坂助手のために離婚を考えている。
・美琴…本作品の主人公的存在。ミディアムストレートの女子学生。メンバーの中で唯一、村の異常さを早期に看破し、村に入った時から「気持ち悪さ」を覚えていた。
・沙霧…ショートヘアの女子学生。やたら比奈につっかかるのは、比奈がすぐ幼稚な言い訳をするから。
・比奈…ピンクの帽子をかぶった童顔の女子学生。さよりとは幼馴染み。レポートもさよりに全面的に頼るつもり。沙霧相手には苦戦するが、さよりには絶対的優位を保つことには理由があって…。
・さより…眼鏡をかけたロングヘアの女子学生。少し内気。比奈のいいなりになっているのは、決して脅されているわけではない。

車が通っているのは、八坂村と下界とをつなぐ、唯一の村道でした。ここを通らないとふもとに降りられません。ほかに道はなく、八坂村は完全に孤立していました。
カーナビにも載っていない道を、車は走っていきます。
道がほかにないのは、山賊や野武士から村を守るためだと葦原教授は説明しますが、女子学生たちは携帯が圏外であることに文句をつけていました。
美琴だけが、村へ近づくにつれ「なんだか気持ちが悪い」と訴えますが、ただの車酔いだと片付けられます。

女子学生たちは比良坂大学の、葦原教授のゼミ生です。
フィールドワークのための、ゼミ合宿に向かっています。
合宿だけでなく、東京に戻ってからレポートを提出せねばならないと知り、比奈は文句を言いました。しかしレポートを提出しないと単位がもらえないと分かると、さよりに頼ろうとします。
ふもとでもガソリンスタンドが見つからなかったために、ガス欠を起こした葦原教授の車に、白い軽自動車が接近しました。
天野村長に迎えに行けと言われた村人たちが、ガソリンを積んで現れます。
ガソリンを入れて動くようになった車で、葦原教授は天野村長のところへ向かいました。

葦原教授は天野村長に、ゼミ合宿を許可してもらった礼を述べます。天野村長は葦原教授に「約束を守ってくれてうれしい」と、意味深長な笑みを浮かべていました。
八坂村は天野村長が仕切る、男ばかりの村です。
マスコミなどの取材は一切受けておらず、村人が入ることはありませんでした。香坂助手は、どうやって葦原教授が村と話をつけたのか、疑問に思います。

八坂村には昔から「猿田彦」という神様を祀っていました。
サルタヒコノカミは天照大神に遣わされた瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を道案内した国津神で、日本神話にも出てくる存在です。
天野村長の家が猿田彦神の面とされる、天狗のような面を代々引き継いでおり、村の頭首として絶対的な支配権を得ていました。
現在の村長は、41代目にあたります。

【承】- 屍囚獄起ノ篇のあらすじ2

猿田彦神の妻・アメノウズメの面も家にはありました。こちらは、能面のようなものです。
天野村長は、自分の息子である若者・貴彦を女子学生に紹介しました。
「嫁がいないので誰かぜひ」という言葉は、冗談ではなさそうです。
村長が笑いながら言うのに対し、息子の貴彦は気乗りしない様子でした。貴彦は賢そうで、端正な顔立ちをしています。
村長の妻はいるのですが、病に伏せっており挨拶できないとのことです。

美琴たち女子学生と香坂助手らは、「婚礼の儀」と称する「歓迎の儀式」を受けました。それを、葦原教授はビデオカメラで撮影します。
この儀式をもってはじめて「よそ者が村に受け入れられて、村を歩いてもよい」という許可を得ることになるそうです。
女性たちはろうそくを持って立ち、村人たちが「べよのらむさかやー」と繰り返し唱えるものでした。
村人が「アシキリ(足斬り)の儀」と表現しますが、すぐに「歓迎の儀式」と言い直したので、美琴たちはその言葉を気に留めませんでした。
(本当に「歓迎の儀式」であれば、葦原教授も参加すべきなのに、女性だけが行なわれているところが怪しい…)

その後、村人たちと共に美琴たちは宴会をします。
鍋を囲み和気藹藹と過ごす沙霧や比奈に対し、美琴は村へ入ってからずっと気持ち悪さを覚えていました。
気分が悪くなったので、みんなよりも先に寝かせてもらおうと思います。
宴会の途中で席を立った美琴は、廊下で赤い着物の女児を見ました。女児は廊下の奥を曲がり、姿を消します。
声をかけようとした美琴は、斧を持ち手や前かけを血で染めた男・伊助を見かけて悲鳴をあげました。
天野村長が、伊助を紹介します。
伊助は村長の息子で、長男でした。貴彦の兄にあたります。
昔から頭が弱いところがあるので、天野村長は跡取りを貴彦に決め、兄の伊助は母の面倒をみさせていると言いました。
宴会で振る舞った鍋の材料、クマの肉を捌いていたのが伊助でした。だから前かけが血で染まっていたのです。

あとで美琴は香坂助手に「もっと村に溶け込みなさい」と注意されますが、美琴は「本当に気分が悪いんです」と訴えました。まがまがしい空気が村を覆っていると主張します。
美琴は風呂に入り、早々に眠りにつきました。
沙霧と比奈は競うように、村人たちに愛想を振りまきます。
村には女性がおらず、男ばかりの村人に囲まれてもてはやされ、2人はまんざらでもない様子でした。

部屋は3つ用意されています。教授、助手、女子学生に分けられています。
宴会の後、葦原教授の部屋へ香坂助手が忍び込んできました。
香坂助手は教授に、今回のフィールドワークの主眼について質問します。
八坂村ではこの50年間、女児の出生がゼロでした。葦原教授はなぜ村に女児が生まれないのかを調べるために、村へ入ったのです。
香坂助手は、どうやって村長を説得したのか聞きました。
葦原教授は「若い娘を連れてきてほしい」という村長の要望を叶えたのだと答えます。
葦原教授は「村長はきっと、息子の嫁探しをしているのだ」と楽観的でした。香坂助手も納得します。
葦原教授と香坂助手は不倫関係でした。教授は離婚をほのめかし、2人はベッドインします。

【転】- 屍囚獄起ノ篇のあらすじ3

その様子を屋根裏部屋の隙間から、女児が覗いていました。
女児と一緒にいる貴彦が「見ちゃダメだよ」と蓋をします。
貴彦は女児に食事を与えていました。
村長のところでは、村人たちが「早く嫁候補を決めろ」と詰め寄っています。
どうやら村長と村人の間で「嫁候補は貴彦のものにして、あとの女性は村人たちの好きにしてよい」という話が成立しているようです。
村長はもう少し待てといなしました。

朝起きると他の4人がおらず、伊助が生首を持っており、逃げて奥座敷に行くと村人たちが人肉を食べている…という悪夢を見た美琴は、飛び起きました。
すっかり目が覚めたので、顔を洗いにいきます。
目覚めたさよりは、横で寝ている比奈にキスをしようとしますが、「ダメだよ」と言われました。
天野村長は貴彦に、嫁候補を選んだかと聞きます。貴彦は答えませんでした。
村長は貴彦が嫁をもらい次第、屋根裏部屋で暮らしている女児を猿田彦の生贄に捧げると言い、昨日来た女子学生の中から嫁を選べと命令します。

葦原教授は香坂助手と美琴らを連れ、村を見て回ると言いました。
村長は、クマに気をつけろと言います。この地域はクマがよく出没します。
美琴たちが怯えるのを見て、村長は笑いました。今は冬なので、クマは冬眠しているから出ないと付け足します。
教授たちは長い階段をのぼり、村にある神社へ向かっていました。
しかし途中で沙霧と比奈がのぼるのに疲れて、トイレ休憩すると言います。
座って休憩する沙霧と比奈に、村人2人が声をかけました。沙霧たちはコンビニがないかと聞き、村人2人は案内すると言います。
沙霧と比奈は、村人たちについていきました。

宇受売(うずめ)神社へ向かう途中、美琴はさよりにかねてから気になっていたことを質問します。
さよりはいつも比奈の命令に従順でした。脅されているか、あるいは弱みを握られているのかと質問しますが、さよりはきっぱりと否定します。
到着した神社に声をかけましたが、誰もいませんでした。葦原教授たちは中へ入ります。
教授は奥にある古文書を見つけ、木の箱に納められている重要そうな書籍を見つけました。
物音がしたので、教授は咄嗟にカバンにその古文書を入れます。
神社の境内に宮司がいました。宮司は女性たちが村に入ったのを知りませんでした。
葦原教授が天野村長に許可を得て、現在もそこへ身を寄せていると話すと、納得します。
宇受売神社と天野村長とは、古来から難しい関係にあるのだそうです。
歓迎の儀式について耳にした宮司は、「早くこの村を出ていきなさい」と警告しました。

沙霧と比奈は村人2人の車に乗せてもらったものの、「すぐ近くにある」と言われたコンビニに到着しないことで、徐々に警戒心を募らせます。
帰ると言いますが、村人2人は聞き入れませんでした。沙霧と比奈を山小屋に連れ込むと、レイプしようとします。
そこへウズメの面をつけた男が現れ、村人の頭部を斧で割って殺しました。もう1人の村人は深手を負いながらも、車で逃げます。
比奈も山の中へ逃げていきました。
残った沙霧がウズメの面に「(私を)殺すの?」と聞くと、面を外したのは伊助でした。
伊助は「逃げて。この村、いけない。逃げて、早く」と訴えます。
危険だということに気付いた沙霧は、他のメンバーに伝えなければならないと思い、伊助に道案内を頼みました。

【結】- 屍囚獄起ノ篇のあらすじ4

沙霧と伊助は村へ戻ります。
道中、伊助にお礼を言った沙霧は、「もう人を殺さないで」と頼みました。伊助は承諾します。
伊助は優しい男性でした。

比奈は山へ逃げたものの、すっかり迷ってしまいます。
村人に追われて崖から落ちた比奈は、川のほとりで気を失いました。
比奈が目覚めると、天狗面をつけた男性が現れます。
助けを求める比奈に、天狗面の男は日本刀で刺しました。比奈は死にます。

沙霧と伊助は村長の家付近まで到着したものの、死ななかった男が村長へ知らせを寄越していました。
女性2人が逃げたことが伝わり、村長は女たちを逃すなと村人にローラー作戦を命じます。
そのせいで2人は知らせにいくことができず、隠れています。

村長宅に戻った葦原教授は、古文書を読んで大変な事実を知りました。
香坂助手が入ってきたので、すぐに襖を閉めるように言います。

…八坂村では600年前から、閉鎖的な村でした。
村の中の近親婚が続いたため、女児の出生率がきわめて低くなっていました。
それに加え、たび重なる飢餓と疫病により、ついには村から女性がひとりもいなくなったそうです。
そんな時、あるひと組の夫婦が村に紛れこみました。
村人たちはこれを、この土地で信仰されていた猿田彦神の導きだと受け止めます。
夫婦の夫を殺害して食い、妻の方は逃れられないように足を切断し、村人たちのなぐさみものとして生かされました。
(ここがオープニングの映像)
妻は村の男たちの子どもを、何人も産まされます。
足の傷口からは蛆が湧き、それで「蛆女(うじめ)」と呼ばれていました。
その後も村人たちは、村に訪れた女性を捕らえては、同様に足を切り、皆で共有していました。
それは「風習」として村で正当化されるようになったそうです。
それでも生まれてくるのは男児ばかりだったので、村人たちは「蛆女のたたり」だと考えました。
急いで祠を作り、猿田彦とゆかりのあるウズメノミコトとして祀ったのですが、現在もまだ女児は生まれていません。
そのため、村ではまだ女狩りの儀式が続いているそうです…。

天野村長が「それは昔の話に決まっとろうが」と言いながら、猟銃を持って部屋に入ってきました。教授に、古文書をどこから持ってきたのかと言います。
教授は香坂助手に車のキーを渡し、女子学生たちを助けるよう頼むと、村長と揉み合いになりました。香坂助手を逃がします。
香坂助手は美琴とさよりを連れ、車で逃げました。途中、沙霧と伊助が現れたので車に乗せます。
葦原教授は村長に撃たれ、死にました。

車中でさよりが沙霧に、比奈の行方について聞きます。
襲われた時に逃げたと沙霧は答え、さよりは「比奈がいないと生きていけない」とつぶやきました。沙霧は、さよりが比奈に愛情を抱いていると気付きます。

山のふもとでは村人たちは規制線を張り、降りてくる車を待っていました。
追跡する車と無線で連絡を取り合い、出口で挟みうちにするつもりです。
伊助がそれに気付き、車を捨てて徒歩で山を降りる提案をしました。伊助が松明を持って先頭に立ち、香坂助手、美琴、さより、沙霧を案内します。
車が乗り捨てられているのを、村人たちが見つけました。報告を受けた村長は、村の風習が世間に知れるとまずいので、早く探せと言います。

屋根裏の部屋では、絵を描く幼女の隣で、天狗面をつけた男が立っていました。
天狗面を見て、幼女は笑います。
(『劇場版 屍囚獄 結ノ篇』へつづく)

みんなの感想

ライターの感想

失礼なのだが「パッケージ見て、エロティック中心なのかと思ってたら、意外にしっかりとした内容だった」ことに驚いた。
日本神話に出てくるサルタヒコノカミなどの伝承を使い、女児が生まれない祟りのことなども扱っている。
夢オチだけど生首が出てきたり、伊助が沙霧たちを助けるために躊躇なく斧を振りおろすなど、けっこうグロテスク。
比奈殺害のシーンなど、血しぶきが舞うシーンが多いので、血が苦手なかたは視聴しないほうがいいと思う。
惨殺シーンは『結ノ篇』のほうが圧倒的に多い。

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