映画:怪談新耳袋近づく編

「怪談新耳袋近づく編」のネタバレあらすじと結末

怪談新耳袋 -近づく編-の紹介:怪談蒐集家木原浩勝/中山市朗による実話怪談集「現代百物語『新耳袋』」(「新・耳・袋-あなたの隣の怖い話」)を原作としたホラードラマシリーズ。2003年8月に放送された第2シリーズの第3弾。「発狂する唇」の佐々木浩久、「渋谷怪談」の堀江慶などの監督陣が参加、筧利夫の「現場調書」、田中要次の「狐風呂」、津田寛治の「頼んだで」、螢雪次朗の「手形」など7本を収録。

あらすじ動画

怪談新耳袋近づく編の主な出演者

三輪ひとみ、吉行由美、筧利夫、酒井敏也、岡元夕紀子、三船美佳、大家由祐子、津田寛治、星野晶子、田中要次、滝本ゆに、鈴木繭菓、螢雪次朗など。

怪談新耳袋近づく編のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 怪談新耳袋近づく編のあらすじ1

1、第3話「家紋」
監督/佐々木浩久、出演/三輪ひとみ、吉行由美、佐藤誓
田舎の立派な旧家に嫁いだ悦子は、外資系の会社に勤める夫の隆が出張がちで、義母から家のしきたりを教わり、跡継ぎを期待される日々を過ごしています。また彼女は、隆から貰った数珠の腕輪を大切に身に着けていました。
けれど嫁いでからというもの、生理のたびに霧の悪夢を見るようになり、ある晩ついに侍の亡霊が現れて刀を向けられ「お主は孕んでおろう!それは王家の跡継ぎだ!差し出せ!」と凄まれます。
しかし彼女は妊娠しておらず、気丈にも「妊娠した覚えはない!切れるもんなら切ってごらんなさい!」と食って掛かり、数珠の腕輪を投げつけ、追い払ったのです。
物音を聞いて駆け付けた義母は、事情を聞いてその侍の家紋を聞き、落ちていた腕輪に気づいて彼女に握らせ、「この数珠をけして手離しちゃダメよ!」と言われます。
その侍はざんばら髪で片目が刀傷でつぶれており、白地に紋付の装束でしたが、なぜか背中の家紋だけが無かったのです。

3か月後、彼女は妊娠し、無事に出産を終え、祝い事も済ませます。
そんなある日、義母から「この家では初産の子は流れる(流産する)事が多かった」と打ち明けられます。実は義母は第1子を流産し、夫の隆は第2子だったというのです。
けれど隆の出産の際に、その数珠が義母の胎内から出て来たそうで、それを隆に守りとして持たせ、隆はそれを悦子に持たせ、彼女と赤ん坊(隆の息子)を、侍の亡霊から守る結果になったのです。
その侍が先祖かどうかは定かではありませんが、家紋はその家の家紋でした。

2、第14話「現場調書」
監督/堀江慶、出演/筧利夫、酒井敏也、岡元夕紀子、法福法彦
深夜の病院で、頭に包帯を巻いたサラリーマン内藤が、2人の警官から事情聴取を受けています。
彼は、出張帰りの深夜1時過ぎ、国道202号線の高架下のトンネルで、真正面から全力で駆け寄って来た若い女に驚き、壁に激突して車は大破、額を強打したため、病院まで歩いて来たのだとか。
けれど事故直後、その女が助手席に逆海老に縛られた姿で現れ、自分を虚ろに見つめ、消えたというのです。

彼は真面目そうなサラリーマンで落ち着いてもいましたが、年配の警官は呆れたように頷くと、いきなり首を押さえて苦しみ始めます。
彼はひとしきり苦しんだ後、別人のような低い声で「あんたの言う事を嘘だとは思わないが、調書には『小動物を人と見間違えて急ブレーキを踏んだ』と書いておくが、いいかね?」と聞きます。
内藤は一瞬迷いますが、その警官の背後から女が現れて、警官の顔を鷲掴みにするのを見て怯え、震える声で「そう…書いといてください」と答えます。
警官たちには、その女の姿は見えていないようでした。

【承】- 怪談新耳袋近づく編のあらすじ2

3、第25話「旅館」
監督/太田隆文、出演/三船美佳、大家由祐子、加世幸市
あるホラー映画の撮影の際、若手女優の詩織は先輩女優の洋子と2人で、スタッフとは別な旅館に泊まる事に。
そこは老舗風の和風旅館でしたが、迎えに出たのは中年の無口な番頭だけで、廊下もひどく軋み、どうやら客も彼女たちだけのようでした。
到着早々気味の悪い気配に気づいた詩織は警戒しますが、洋子は何も感じていないようでした。

深夜2時過ぎ、詩織は、熟睡している洋子の隣でシナリオを読んでいましたが、階段を軋ませながらナニモノかが部屋に近づき「開けてぇ…苦しいぃ…」という呻き声がし始めます。
彼女は怯えながらも襖に手を伸ばしますが、その背後で突然洋子が立ち上がり、別人のような声で「詩織!開けちゃダメ!」と言ったのです。
彼女は驚いて開けるのを止め、外にいたナニモノかも、再び床を軋ませながらゆっくりと去って行きます。ホッとして振り返ると、洋子は何も無かったかのように熟睡していました。
外に気配は無く、洋子は熟睡中。詩織は今一度襖に手を掛け、開けてしまいます。

4、第2話「頼んだで」
監督/堀江慶、出演/津田寛治、日向丈、瑠川あつこ、星野晶子
会社員の鈴木は、同僚の山田の母親が入院している病院に、見舞いと様子見を兼ねてやってきます。
山田の老母は白血病で危篤状態ですが、息子の山田は長年母子家庭で育ったマザコンの軟弱者で、母親が倒れて以来欠勤して付きっきりとなり、社内でもバカにされていたのです。
鈴木は、病院内でも携帯を切らず、山田ネタでゲラゲラ笑い続けて看護師に注意され、神妙な顔で病室に入って行きますが、子供のように泣き叫ぶ山田が、臨終のキワにある老母にお遊戯をして見せる珍妙な愁嘆場になっており、思わず吹いてしまいます。
しかし立ち会っている医師と先ほどの看護師は、無表情のまま鈴木を睨みつけ、しかも鈴木が山田とぎこちなく話している最中に、母親がこと切れてしまいます。

医師と看護師は山田の母親を覗き込みますが、なぜか看護師は円らな瞳で鈴木をじっと見つめ、山田はベッドに突っ伏して「ママ!ママ!」と号泣しています。
鈴木は身の置き場も無く動揺しますが、突然死んだはずの母親がカッと目を見開いて鈴木を凝視し、「この子、頼んだで」と言ったのです。
母親はそれだけ言うと、何事も無かったように元の姿に戻ります。
鈴木は愕然として、医師や看護師に今あった事を言おうとしますが、どちらも神妙にしていて、山田と言えば、母親の異変にも気づかず、ただ泣きわめいているだけでした。
医師と看護師は3人を残して出て行きますが、振り返った看護師は、山田の老母の顔をしていました。

【転】- 怪談新耳袋近づく編のあらすじ3

5、第24話「狐風呂」
監督/佐々木浩久、出演/田中要次、滝本ゆに
やり手不動産屋の成本は、栃木の田舎の老資産家を丸め込んで地上げに成功し、上機嫌で運転していた帰り道、ふいに眠気を感じます。
それはほんの一瞬ではありましたが、彼が気づいたのは見知らぬ民家の空になった風呂桶の中で、間もなくその家の主婦が風呂掃除をしに入ってきます。
成本は必死で取り繕おうとしますが、主婦は驚くどころかむしろ優しく微笑みながら「ああ、いいんですよ。自転車ですか?お車ですか?」と聞き、彼が車と答えると「車でしたら、その先の畑のとこにありますよ」と言われます。
彼は不思議に思いながらも、慌てて靴を脱いで謝りますが、主婦はそれでも「いいんですよ。たまにある事ですから」と微笑んでいました。

車は、彼女が言った通りの場所にありましたが、そこは見知らぬ小道で、その家までも距離があり、ましてや見ず知らずの家の風呂桶に座り込むなど全くあり得ない事で、彼は思わず「そんなバカな…」と笑いを漏らします。
すると木陰から主婦が現れ「ありましたでしょ?車」と声を掛けられます。
彼女は不思議がる彼に「よその人間がこの村を通るとたまにあるんですよ」「なぜか風呂の水を抜いた時に起こり、どういうわけか皆さん、私が扉を開ける寸前にお気づきになるんです」「自転車の方などはハンドルを持った形のまま、正座されてるんですよ」と笑いながら打ち明けます。
成本は怯えますが、主婦はそれでも微笑みながら「狐だと思いますよ。昔から、土地の者に悪さをするよそ者には、狐が祟ると言う伝説があるんです」と言い、「月にロケットが飛ぶ時代に、そんな!」と笑い飛ばそうとする彼に向かって、ふいに真顔になり「何か心当たりはありません?」と不気味な笑いを漏らします。
成本はあわあわと言い訳しようとしますが言葉にならず、ひっくり返ってしまいます。

【結】- 怪談新耳袋近づく編のあらすじ4

6、第21話「近づく」
監督/佐々木浩久、出演/鈴木繭菓、佐倉萌
伯母夫婦から留守を頼まれた律子は、愛犬のチュピのお世話ができると思い、快く引き受ける事に。その家は古く大きな2階建ての家で、早速その夜、居間でTVを見ながらくつろいでいました。
するとTVがなぜか不調を起こし、その家の階段を2階から見下ろしているような画面に変わります。そこには今まさに、階段の麓で吠え始めたチュピの姿も映っています。
不思議に思った彼女は階段に行き、2階に向かって声を掛けますが返事は無く、廊下に落ちていた粘液を踏んで悲鳴を上げます。
彼女はそれをチュピの粗相だと思い、靴下を洗いに戻りますが、TVにはなぜか彼女の背中が映り、じりじりと近づいています。
彼女は怖くて振り返れず悲鳴を上げたところで、目が覚めます。

そこは2階の和室で、彼女は畳に敷いた布団にパジャマ姿で寝ていたのですが、枕元にある小型TVには、彼女を足元から見つめる画面が映っていて、隣室にはなぜか着物姿の日本人形のような女が座っていました。
彼女は怯えて「誰?!」と聞きますが、そのたび目が覚め、そのたび女が近づき、ついには布団の足元に立ち、彼女を見下ろしていたのです。
彼女はパニックになって再度飛び起きますが、目の前にはその女がいて、顔を舐め回されます。
「いや!やめてー!!」…再び布団から飛び起きると、障子の外は明るく、夜が明けているようです。
律子はホッとして「夢で良かった!」と笑い明るい障子の前で伸びをしますが、頬にへばりついていた粘液に気づいてゾッとします。
けれどそこにチュピがやって来たため「お前が舐めたのか!」と笑って抱き上げ、1階に降りて行きます。
枕元のTVには、チュピを抱いた彼女の背中が映っていました。

7、第29話「手形」
監督/太田隆文、出演/螢雪次朗、竹山奈歩
町工場の社長の中迫は、倒産の危機に迫られ金策にも行き詰まり、疲れ果てて安ホテルに辿り着きます。
そこは高速道路を見下ろす9階の部屋で、彼は思わず自殺衝動に駆られて、窓を開けようとしますが、幼い娘詩織の写真を見つめて気を取り直し、カーテンを閉めます。
その時、ドアからノックの音がして見に行きますが、廊下には誰もおらず、次には部屋の電話が鳴り、出ると不気味な声と、娘が必死で彼を呼ぶ声が聞こえ、会話にならないうち、切られてしまいます。
すると今度は、カーテンの向こうの窓ガラスが叩かれる音がします。
恐る恐るカーテンを開けると、外側からナニモノかが叩いているような白い手形がべたべたと着けられていたのです。
彼は愕然として後ずさりますが、手形は増え続け、ガラスの割れる音が響きます。

みんなの感想

ライターの感想

粒よりの名優揃いの小品集です。筧利夫、田中要次、津田寛治、螢雪次朗らの熱の入った演技も見ものですが、助演的役割のベテラン女優陣吉行由美、滝本ゆに、大家由祐子らの懐の広さにも感服させられます。中でも「頼んだで」の老母役星野晶子は、かの三宅隆太監督の「呪怨 白い老女」の祖母役=本シリーズ「劇場版(2004年公開)」の「姿見」のバスケット老女役、内藤瑛亮監督の「高速ばぁば」の老婆役など、ホラーでも大活躍している名女優さんです。
また20代になりたての三船美佳は若く美しく、ホラー作品が少ないのが何より心残りに思えてしまいます。

※本作は「怪談新耳袋 百物語 DVD BOX」にも収録されています。(シリーズ第1話~第99話までを収めたDVD-BOX)

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