映画:怪談新耳袋開けちゃだめ編

「怪談新耳袋開けちゃだめ編」のネタバレあらすじと結末

怪談新耳袋 -開けちゃだめ編-の紹介:怪談蒐集家木原浩勝/中山市朗による実話怪談集「現代百物語『新耳袋』」(「新・耳・袋-あなたの隣の怖い話」)を原作としたホラードラマシリーズ。2003年8月に放送された第2シリーズの第2弾。「霊的ボリシェヴィキ」の高橋洋監督による「庭」、「赤んぼ少女」の山口雄大監督による「やめて」の3連作、森山享監督の「あそぼ」、「渋谷怪談」の堀江慶監督による「開けちゃだめ」など6本を収録。

あらすじ動画

怪談新耳袋開けちゃだめ編の主な出演者

伊藤洋三郎、水木薫、上条誠、石井里弥、中原翔子、長曽我部蓉子、小西舞、塩月瑞葉、堀ノ内美月、高橋明、木原浩勝など。

怪談新耳袋開けちゃだめ編のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 怪談新耳袋開けちゃだめ編のあらすじ1

1、第36話「やめて」
監督/山口雄大、出演/伊藤洋三郎、水木薫、上条誠、石井里弥
戸部家は44歳の会社員隆夫と明るい妻美津子、年頃の息子四郎と娘の聡美の、平凡ですが健全で仲の良い4人家族です。
四郎はその夜、買ったばかりのビデオカメラではしゃぎ、1階の室内や母親、風呂上がりの姉を映しては叱られ、揚句にくだらないモノマネ自撮りをし始めたところで、玄関ドアのレバーがガチャガチャと鳴り始めます。
彼は、残業で遅くなった父親だと思って母親を呼び、ドアを開ける様子を撮影しますが、結局父親の悪戯で、母親は呆れて居間に戻って行きます。
けれどその直後、再びレバーが鳴り始め、父親が「こんな時間に誰だ」とこぼしてドアを開けますが外には誰もおらず、母親は「あなたの悪戯ね」と笑いますが、父親は真顔で「そんな事するか!」と言うのです。
そのレバーは閉めるたび鳴り、やがて聡美も降りてきて4人で様子を見るうち、次第に激しくなっていきます。

2、第37話「もうやめて」
監督/山口雄大、出演/伊藤洋三郎、水木薫、上条誠、石井里弥、木原浩勝
2週間後。家族はすっかりその現象に慣れ「レバーが鳴るのは、毎夜きっかり10時15分に始まり、10分後に終わる」と知り、父親は無視を決め込み、怯え始めた母親や子供たちにもそうするよう言い含めていました、
けれどある夜、現象が始まって間もなく、母親がキッチンで洗っていたナイフやフォークがへし曲り、大型テレビが倒れ、電子レンジが火を噴いて壊れてしまいます。
母親は悲鳴を上げ、子供たちは青くなって父親にすがり、父親は「ただ事じゃないな…」と呟きます。
翌日、父親は白装束で小太りの男性祈祷師を連れて来て、家を見てもらう事に。
祈祷師は「この先の十字路は交通事故が多く大勢死んでる。この家はその人らの往来(通路)になってる可能性がある」と言い、家に入るのを拒み、彼らが1年ちょっと住んでると言うと「よく堪えられますな」と呆れたのです。
父親は職場の同僚にも相談し、その周辺で同じような報告は無いと言われますが、「『ヘルハウス』って映画、見た事あるか?」と聞かれます。

3、第38話「来るなら来い!」
監督/山口雄大、出演/伊藤洋三郎、水木薫、上条誠、石井里弥、四大海など
「ヘルハウス」とは1974年に大ヒットした、幽霊屋敷に大学教授や霊媒師たちが泊まり込み、科学や霊能力で悪霊を退治するというイギリスのホラー映画ですが、同僚は「その映画と同じく、怪現象を科学的に解決する知り合いを紹介する」と言うのです。
その連中は映画の教授と同じく、霊現象を電磁波の影響と解釈し「電磁波を除去すれば現象が収まる」と考えていたのです。
それは黒いスーツ姿の男女3人組で、やって来るなり1階に様々な機材を設置し「測定によれば玄関に強い反応がある。現象が発生する時間は、近隣の発電所が電力を上げる時間と一致している」と言うのです。
一家は全員でその調査に立ち会い「じゃあ心霊現象じゃないんですね!」と喜びます。リーダーは「そうです!我々が解決します!」と自信ありげに微笑み、家中の電磁波を除去して去っていきます。
一家は笑顔で彼らを見送り、怪現象は起きなくなります。

しかしその1ヶ月後の深夜、突然家を揺るがすほどの爆音と騒音、阿鼻叫喚の悲鳴や呻き声が響き渡り、一家全員が慌てて1階に駆け降ります。
父親は思い切って居間のドアを開けますが、そこには死亡時の姿で血まみれの大勢の亡者がいて、恨めしそうに彼らを見つめていたのです。
彼らはパジャマ姿でホテルに逃げ出し、翌日引っ越してしまったそうです。
「今もあの家の近くには行きません」「あの光景は忘れられない、もうイヤです」「あの家、(今は)どうなってるのかしら…」「え?…今もだれか…住んでるんですか?」…

【承】- 怪談新耳袋開けちゃだめ編のあらすじ2

4、第12話「庭」
監督/高橋洋、出演/中原翔子、長曽我部蓉子、園部貴一
住宅街の一角にある、洒落た庭付きの戸建で暮らす主婦かおりは、友人の悦子に「今度家に来てくれない?」と電話をします。
悦子は通話口の羽音に気づいて「ねぇ、虫が飛んでない?」と聞きますが、かおりには音も聞こえず、虫なども見えませんでした。

悦子は早速かおりの家を訪ねますが、どうやら霊感があるようで、ひとしきり家の中を見渡し、霊の存在を否定します。
かおりは夫と2人暮らしで「夫はそういった現象を信じないし、一人の時には気になって」とこぼしますが、悦子は明るく「あんまり気にしない方がいいよ」と笑ってお茶をご馳走になり、見送りに行こうとするかおりを断わり、玄関に背を向けます。
けれど玄関が締まるその刹那、悦子は何かを感じて振り向き、玄関前に置かれた大量の花束を目にします。それは現実には存在しないモノでした。
またかおりがダイニングに戻ると、悦子に出したカップが突然割れてしまいます。

その後、かおりは茶碗を洗い始めますが、モーター音に気づいて2階の和室に上がって行きます。そこには出した憶えのない掃除機が、今の今まで誰かが使っていたかのように稼働していたのです。
けれど、彼女が片付けようと身を屈めた瞬間、目の前の視界の端に裸足の足が見えます。彼女は怖ろしさで動けなくなりますが、思い切って顔を上げるとそこには誰もいないのです。
彼女はパニックなり、ちょうど鳴り始めた電話に、その部屋の子機ですがるように出る事に。
それは先ほど見送ったばかりの悦子からで、いきなり「庭でなにを飼ってたの?」と聞き、意味が分からず狼狽えるかおりに「その家、早く出た方がいい」と言うのです。
かおりは思わずその和室の窓から庭を見ますが、庭の隅には小振りの動物用の檻があり、鉄格子にしがみついていた白いヒトのようなモノが、奥の暗がりにいるナニかに引きずり込まれていきます。
そこはある殺人事件に関係した家で、殺害された人間は、その檻で猛獣の餌になっていたそうです。
かおりは子機を握ったまま、茫洋と檻の前にしゃがみ込み、存在しないハエを手で追い払っていました。

【転】- 怪談新耳袋開けちゃだめ編のあらすじ3

5、第28話「あそぼ」
監督/森山享、出演/小西舞、塩月瑞葉、佐藤旭、下村恵理、大塚洋など。
団地住まいの小学生栄子は、友だちがたくさんいる明るい女の子です。
団地の中庭で、友だちと長縄跳びをしていたある日、5階の窓からじっと見つめていた白いヘアバンドの女の子に気づいて「あそぼ」と声を掛けます。
それでもその子は無表情で、何度か誘ううちようやく降りてはきますが、改めて誘うと5階の部屋の前まで逃げ帰ってしまいます。
栄子は、部屋のドアの前でうなだれていたその子に「さっき見てたでしょ?一緒に遊びたいんだよね?あそぼ!」と言いますが、その子は彼女を手招きすると中に入ってしまい、栄子もその後を追う事に。

1年後。両親は朝食もそこそこで出掛けようとする栄子に「いつも誰と遊んでるの?」と聞きます。
栄子は「同じ棟の502号室の高山明美ちゃん」と言い、何かに返事をしては焦りますが、両親には何も聞こえません。
栄子は慌ててドアを開けますが、外には誰もおらず、「帰っちゃったじゃない!」と憤慨しますが、両親はその子と会った事も無いし、同じ棟に高山という家族はいないのです。
両親は改めて栄子を1階の集合ポストに連れて行き、502号室は空き家だと説明しますが、栄子は「明美ちゃんちの玄関ポストに『あそぼ』って書いて入れておくと、明美ちゃんが『あそぼ』って迎えに来る」と言い張ります。
それは栄子一家と同じ階段の5階の部屋で、両親は管理人を呼んで部屋を見せてもらう事に。
管理人は「その部屋は2年前から空き家だけど」とこぼしながら部屋を開けてくれますが、栄子はいち早く玄関先に落ちていた自分の「あそぼ」のメモを見つけて上がり込み、その瞬間、ドアが閉まって閉じ込められます。
部屋の中はリフォームもされておらず、畳一面に栄子が書いた「あそぼ」の切れ端が落ちていて、一陣の風に吹き上げられます。

その1ヶ月後。団地の中庭で、友だちと長縄跳びをしていた少女が、502号室からじっと見つめる白いヘアバンドをした栄子に気づいて「あそぼ!」と声を掛けます。

【結】- 怪談新耳袋開けちゃだめ編のあらすじ4

6、第8話「開けちゃだめ」
監督/堀江慶、出演/堀ノ内美月、山口純、高橋明、志水季里子
お盆の時期、幼いつぐみは、母親と一緒に田舎の実家に帰省します。そこは古く立派な田舎家で、広い仏間と大きな仏壇がありました。
つぐみはまだ盆の意味も分からず、供え物のナスの精霊牛をつぶして遊んでいますが、祖父は叱りもしないかわり、時おり「お母さんはずっと来ないかもね」などと怖い事を言う人でした。
そんなある日、その祖父が母と一緒に出掛ける事になり、つぐみは留守番を頼まれますが、祖父から「今日は、お仏壇を絶対に開けちゃダメだからね」と言われます。
つぐみはそれをいつもの冗談だと思い、早速閉まっていた仏壇の扉を開けてしまいます。
すると背後に見知らぬ少女が現れ、一緒にお絵かきや折り紙をして遊ぶことに。
少女は白いブラウスに紺のスカートで口をききませんが、どうやらつぐみには彼女の声が聞こえているようでした。

ひとしきり遊んだ後、少女がふいにいなくなり、つぐみは不安になって家中を探しますが、少女はふいに仏間から現れてつぐみの腕を引っ張り、仏壇に引きずり込もうとします。
仏壇の中には祖母の遺影がありましたが、助けてくれるはずもありません。
けれど、つぐみが必死で叫んで抵抗するうち、祖母の遺影が倒れ、少女はつぐみの手を離したかと思うと、勢いをつけて仏壇の中に飛び込み、横ざまにつぐみを一睨みして引っ込むと同時に、仏壇の扉が勢いよく閉まります。
つぐみは呆然とその光景を見ていましたが、ふと気が付くと、廊下に祖父がいて優しく微笑んでいました。
つぐみが不安そうに「お母さんは?」と聞くと、祖父は急に怖い顔になり、「開けただろ?」と言うなり、彼女を掴もうとするかのように手を広げ、近づいてきます。

みんなの感想

ライターの感想

「赤んぼ少女」「ミートボールマシン」(2006年)の山口雄大監督の「やめて」「もうやめて」「来るなら来い!」はコメディタッチの連作で「もうやめて」には原作者の木原浩勝が祈祷師役で登場しています。また確かに「ヘルハウス」(1974年)は電磁波が原因っちゃ原因なんですが、本作同様1度目には失敗し、登場人物のほとんどが死亡するあまり幸先の良くない作品だった事も笑いどこでした。
また特筆すべきはJホラーの大御所高橋洋監督の「庭」で、緻密に計算された”恐怖”の畳み掛けが凄まじく、何度見てもトラウマ級の怖さがあります。「あそぼ」の白いヘアバンド、「開けちゃだめ」のにこやかな祖父も、いつか見た悪夢のような薄気味悪さがありました。

※本作は「怪談新耳袋 百物語 DVD BOX」にも収録されています。(シリーズ第1話~第99話までを収めたDVD-BOX)

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

映画「怪談新耳袋開けちゃだめ編」の商品はこちら