映画:怪談新耳袋 -白いひも編-

「怪談新耳袋 -白いひも編-」のネタバレあらすじと結末

怪談新耳袋 -白いひも編-の紹介:怪談蒐集家木原浩勝/中山市朗による実話怪談集「現代百物語『新耳袋』」(「新・耳・袋-あなたの隣の怖い話」)を原作としたホラードラマシリーズ。2003年8月に放送された第2シリーズの第1弾。ともさかりえ主演の「かくれんぼ」「たけしくん」「白いひも」の他、「死神」「スクープ」「板人形」「壁を叩く音」の7本を収録。

あらすじ動画

怪談新耳袋 -白いひも編-の主な出演者

ともさかりえ、安達直人、竹山奈歩、三船美佳、弓削智久、大家由祐子、高島広芳、内田英毅、さじえりな、佐藤勇樹、岡本光太郎、すほうれいこ、諏訪太朗、藤村ちか、本多彩子、岡村洋一、山中聡、森康子など。

怪談新耳袋 -白いひも編-のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 怪談新耳袋 -白いひも編-のあらすじ1

1、第11話「かくれんぼ」
監督/土井裕泰、出演/ともさかりえ、安達直人、九太郎
ある日の夕暮れ。小学校の教室で、担任教師のさと子が子供に電話をし、いつものように遅くなると謝りながらも、ようやく担任になれた喜びや意気込みを語り「私ね、絶対いい先生になりたいんだ」と微笑んでいました。
ところが、その教室の前の廊下を生徒が駆け抜け「もういいかい!」と言う声が響き、彼女はハッとして電話を切り、探しに行きます。
彼女は白シャツに黒いスカートの教師らしい服装なのになぜか裸足で、ついに廊下の突き当りで顔を伏せ「もういいかい!」と言っていた少年を見つけ、「もういいよ」と声を掛け、優しく下校するようたしなめます。
けれど振り向いた少年は、彼女を見るなり何も言わず逃げ出したのです。
さと子は早足で少年を追いますが、歪んだ微笑みは間もなく苛立ちへと変わり「どうして逃げるの?先生の事、キライじゃないよね?」と責め始めます。

追い詰められた少年は、トイレに逃げ込み個室のドアを開けますが、そこには首を吊ったさと子の遺体がありました。
少年は悲鳴を上げて逃げようとしますが、トイレの入口では首に縄の痕があるさと子が「見つかっちゃった」と笑っていました。
彼は慌てて別の個室に逃げ込みますが、さと子はそのドアを激しく叩いて「開けて!先生の言う事が聞けないの?!なんでみんな私を無視するの?!私を教室から追い出して笑ってた!そんなに面白かった?先生たちも笑ってた!だからこうなっちゃったんだよ!」と叫び続けます。
そこに物音を聞いた警備員が駆け付けると同時にさと子はハッとして消え、個室から顔を出した少年は、何も言わず校舎から逃げ出します。
残った警備員は、トイレの個室を確認していきますが、さと子の遺体があった個室には、彼女の黒いローヒールの靴だけが残されていました。
少年は、裏門まで一気に逃げて振り返り、暗い教室の窓からじっと見下ろしていた、さと子の姿を目にします。
「その学校に、何年か前、生徒に虐められて自殺した先生がいた事を、僕は後で知った」…その学校は平成9年に閉校になったそうです。

【承】- 怪談新耳袋 -白いひも編-のあらすじ2

2、第15話「死神」
監督/太田隆文、出演/竹山奈歩、三船美佳、弓削智久、大家由祐子、高島広芳、俵弘樹、螢雪次朗など
ホラー映画に出演中の若手女優ミキこと中迫詩織は、雑誌の取材でホラー作品への出演が続いているわけを聞かれ、「トーク番組で『霊感が強い』と言ったらホラーしか来なくなった」と笑い、幼い頃の恐怖体験を話し始めます。
両親が共働きでカギっ子だった彼女は、友だちが帰宅した後も1人で遊んでいる事が多かったのだとか。
しかしある日、1人寺の境内で遊んでいた時、黒マントに錆びた大鎌を持った死神が現れたため、大切なクマのぬいぐるみを抱いて逃げ出したのです。
彼女は住宅街の路地を逃げ回りますが、途中の家のチャイムを押しても応答がなく、通行人にも会わず、ついには肩を掴まれてしまいます。
けれどそこに死神はおらず、彼女はしゃがんで泣き出しますが、突然腕を掴まれて引っ張られ、ぬいぐるみを落としてしまいます。
2度目に彼女を掴まえたのは父親で、町中の小さな踏切に座り込んでいた彼女に気づいて、慌てて助け出したのです。
その直後に列車が通過し、踏切には無惨に千切れたぬいぐるみが転がっていました。
その踏切では、それまでも何度も飛び込み自殺があったそうです。

3、第16話「スクープ」
監督/太田隆文、弓削智久、高島広芳、内田英毅、さじえ りな、三船美佳、大家由祐子など。
詩織の取材が終わる頃、辺りにパトカーのサイレンが鳴り響きます。
それはその地域で起きている、若い女性の首を絞め、ガソリンをかけて焼き殺す残虐な手口の連続通り魔殺人事件のサイレンで、詩織の取材をしていた安部記者は、元報道部のカメラマン浅井に「現場とヤジ馬を撮りに行け」と命じます。
現場は橋から見下ろせる河川沿いの公園で、浅井は早速現場検証の様子を撮影し、続けて橋の上でざわつくヤジ馬を撮り始めます。
そのほとんどはただのヤジ馬でしたが、彼はただ1人無表情に現場を見つめる男に気づいてカメラを向け、ある異変が起こっている事に気づきます。
その無表情な男はやはり殺人犯で、彼の写真はスクープとして大々的に取り上げられ、安部記者にも褒められますが、犯人の写真を何枚も撮っていた理由を聞かれた浅井は「女が…」と言いかけて止め、偶然だとごまかします。
彼が犯人にカメラを向けた時、被害者の貞山直子と思しき女性が、犯人の背後に現れ、犯人を見つめてニヤついていたのです。
浅井は夢中で何枚も撮影したのですが、犯人は女にもカメラにも全く気づかず、女の姿は写真に写っていなかったのです。

【転】- 怪談新耳袋 -白いひも編-のあらすじ3

4、第5話「たけしくん」
監督/森山享、ともさかりえ、佐藤勇樹、佐藤衿香、古谷千波、浅井千香子など
カオルがたけしくんの夢を見るようになったのは、6歳の頃でした。6歳の彼女は、とある公園で同じ年頃の見知らぬ少年に自己紹介し、彼の名前を聞いたのです。
少年はたけしと名乗って微笑み、カオルはその笑顔で彼を信頼し「この人になら何でも打ち明けられる」と思ったのです。
以来、たけしは度々夢に出て来ては彼女の悩みを聞き、何らかのアドバイスをするようになりますが、そのアドバイスに従うと悩みが消え、今では何を話したのかすら覚えていないのです。また、彼女は現実と同じく成長していくのに、たけしは6歳の姿のままでした。
けれど彼女が二十歳の時、明らかに悪い男と分っていながら付き合うべきかどうかと聞いてダメだと言われ、「6歳の子供に何が分かるのよ!」と言い返し、初めてそのアドバイスに背いたそうです。
彼女は、その夢の内容だけははっきりと覚えていて、たけしは哀しそうな顔で彼女を見つめていたそうです。

その4年後、彼女は結局その男と付き合って騙され、サラ金に借金を重ねていました。よくないとは分かっていても、別れる事が出来なかったのです。
そんなある日、彼女は男に金を届けに行くバスの中で、たけしと瓜二つの少年を見かけ、待ち合わせのバス停で降り損なってしまいます。
その少年は母親と二人連れで、夢と同じく絵本を読んでいました。
カオルは母親がその少年の名を呼ぶのを心待ちにするうち、夢と同じく悩み事を打ち明けたい衝動に駆られ、心の中で必死に「ねぇたけしくん!私はどうすればいいの?」と問い掛けていました。
すると少年が突然「ダメだよ」と言ったのです。
それは絵本の内容ではありましたが、彼は続けて「ぼくは きみのなやみを たべることを もう やめたんだから おしまい」とたどたどしく読み、絵本を閉じたのです。
母親はそれを微笑んで見守り、彼をたけしと呼んで、一緒にバスを降りて行きました。
カオルは2人を追ってバスを降りますが、2人の姿は無く、そこが長年夢で見ていた公園だと気づいた瞬間「これは現実で、たけしくんの夢はもう見ない」と理解したそうです。

5、第32話「板人形」
監督/森山享、出演/岡本光太郎、すほうれいこ、諏訪太朗
深夜、山道をドライブ中のカップル。女は男の運転の乱暴さにキレまくっていましたが、男はどこ吹く風で、お目当てのレストラン=エビとカニが美味しい”ドルフィンクラブ”の話をしています。
実は女には他に好きな男がいて、彼とは別れる気満々だったのですが、男はそのレストランの「そこで別れ話をすると、永遠に別れずに済む」という噂を信じ、彼女とヨリを戻そうと企んでいたのです。
女はそんな男に更にムカついて突っかかり、男がそれをへらへらと受け流すうち、車が工事現場に差し掛かります。
男はそこで、1人誘導棒(誘導用の赤い誘導灯)を振っていた警備員にレストランの場所を聞き、「この先を5分くらい行った所にありますよ」と言われます。
けれど警備員が示した道は、細い山道の行き止まりで、男は「あの警備員に文句を言ってやる!」とこぼしながらも、やむなくバックで工事現場まで戻る事に。
その時、ちょうどカーラジオから怪談話が流れ始めます。
それは同じような状況に追い込まれた体験者が、バックで工事現場に戻ったところ、警備員が板人形だったという話で、女は「あの警備員が板人形だったら、ヨリを戻してあげる」とからかい、男は「ならヨリを戻す気が無いって事じゃん」とガッカリします。
しかし、その警備員はまさしく板人形になっており、男が暫しその板人形を見つめて車内に戻ると、女もまた板人形に変わっており、深いため息をつきます。

【結】- 怪談新耳袋 -白いひも編-のあらすじ4

6、第18話「壁を叩く音」
監督/佐々木浩久、出演/藤村ちか、本多彩子、岡村洋一、エレーナ・アルツニャン
坂井玲子は仕事の関係で親元を離れ、大森のアパートで一人暮らしを始めます。
そこは下町の立て込んだ住宅街にある格安のアパートで、古くて壁も薄く、毎日夜9時と夜中の2時に壁が叩く音が聞こえます。
彼女は1週間ほど我慢した末に、友人の里美を呼んで相談し、2人で原因を突き止める事に。
深夜2時ちょうど。音がし始めた瞬間に里美は部屋を飛び出し、音がする壁側の小道から部屋の中を見ますが、その途端後ずさって部屋の中を指差して震え、玲子がいくら止めても、何も言わずに逃げ帰ってしまいます。
玲子は、やむなく一人で部屋に戻りますが、そこには白いドレスの外人女性がいて、部屋の窓を指差し、彼女を睨みつけていたのです。
玲子はそのまま廊下で気絶し、翌朝牛乳配達の男性に起こされます。
その男性によれば、その部屋ではかつて、外人女性が首を吊って亡くなったそうで、発見者となった彼も事情を聞かれ、大変だったのだとか。
女性が首を吊っていたのは、まさしく里美が指差した、音のするその窓の壁際で、壁を叩く音は、女性の足が壁に当たる音だったのです。
玲子はその日のうちに部屋を引き払ったそうですが、その女性が窓の外を指差していた理由は、謎のままだそうです。

7、第17話「白いひも」
監督/森山享、出演/ともさかりえ、山中聡、森康子など
一人暮らしの美緒は、数日前の深夜から、部屋の天井からぶら下がる白いひもを見るようになり、恋人の壮介に部屋に泊まって確認して欲しいと頼みます。
彼は多忙で寝不足が続いていましたが、快く車で駆けつけ、一つ布団で眠る事に。
そのひもは、明らかに蛍光灯のコードとは別物で、先に小さな何かが付いていましたが何かは分らず、いつもは部屋の電気を消すと浮かび上がるのですが、その日は2人が寝就くまで現れませんでした。
けれど深夜になって、美緒は再びぶら下がっている白いひもを目撃し、それが寝入っている壮介の顔に向かって延び、その先に老人の腕が付いているのを見て、飛び起きます。
その瞬間、部屋の電話が鳴りますが、それは彼女の祖母の訃報でした。
美緒は壮介の車で病院に駆けつけ、家族と共に亡くなったばかりの祖母の遺体と対面し泣き崩れますが、祖母の点滴を外す段になって、初めてそれが白いひもの正体だと気づきます。
白いひもは点滴の管、ぶら下がっていた何かはその先端の部品…つまりその現象は、祖母の死の予兆だったのです。
美緒はその後、壮介の車で家まで送ってもらい、「もう白いひもは見ないわ。結局眠れなかったけど、気を付けて帰ってね」と微笑んで見送ります。
その後、布団に入った彼女は、再び天井からぶら下がった白いひもを目撃、それが壮介の生首の鼻に繋がれたチューブだと気づいた瞬間、悲鳴を上げます。

みんなの感想

ライターの感想

安定の演技力で知られるともさかりえの主演作品がメインの作品集です。「かくれんぼ」は生徒の授業放棄による学級崩壊が話題となっていた時代の作品ですが、「先生たちも厳しいのよ」「どうしてみんな(教師含む)私を無視するの?!」という台詞からは、昨今表面化した教師間虐めや軋轢が垣間見える気がします。
「死神」「スクープ」は同じメンバーによる連作ですが、中迫詩織(三船美佳/竹山奈歩)は同シリーズ「近づく編」の同じく太田隆文監督の「手形」に登場する主人公の娘の名で、踏切で彼女を救ったのはホテルで”手形”に襲われた父親(螢雪次朗)、そして父親がホテルで聞いたのは霊感のある娘詩織の警告の声だったのかも。なんにせよ詩織がこれだけ美しく元気に成長したなら、父親も健在だと思いたいところです。
「板人形」「白いひも」は今では都市伝説のド定番ですが、異色なのは夢と現実が交錯する「たけしくん」で、”たけしくん”を失った事が返って主人公を前向きにさせるオチにも好感が持てました。

※本作は「怪談新耳袋 百物語 DVD BOX」にも収録されています。(シリーズ第1話~第99話までを収めたDVD-BOX)

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