映画:悪魔の墓場

「悪魔の墓場」のネタバレあらすじと結末

悪魔の墓場の紹介:害虫駆除の新兵器として導入された超音波発生装置により甦った死体が人間を襲うという1974年公開のイタリア/スペイン合作のスプラッター映画。監督は「悪魔の入浴・死霊の行水」のホルヘ・グロウ。特殊メイクは「サンゲリア」「地獄の謝肉祭」などで知られるジャンネット・デ・ロッシ。出演は「ガラスの部屋」のレイ・ラブロック、「ミクロの決死圏」のアーサー・ケネディ、「象牙色のアイドル」のクリスチーヌ・ガルボなど。

あらすじ動画

悪魔の墓場の主な出演者

ジョージ(レイ・ラブロック)、エドナ(クリスチーヌ・ガルボ)、マコーミック警部(アーサー・ケネディ)、エドナの姉ケイティ(ジャニーヌ・メストレ)、ケイティの夫マーティン(ホセ・ルイス・リファンテ)、ガスリー(フェルナンド・ヒルベック)、クレイグ(ジョルジョ・トレスチーニ)、ダフィール医師(ヴィセンテ・ヴェガ)など。

悪魔の墓場のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 悪魔の墓場のあらすじ1

悪魔の墓場のシーン1 70年代。ロンドンで骨董屋を営むジョージは、バイクで休暇旅行に出掛けますが、郊外のガソリンスタンドで行き合った女性エドナ・シモンに車をぶつけられ、バイクを壊されます。
彼女はサウスゲイトに向かうところでしたが、バイクは修理のためスタンドに預ける事となったため、彼の行先であるウィンドメアまで、彼の運転で向かう事に。
環境汚染、人口増加、性の解放等々で騒々しい社会に憤懣を持つ彼は、環境問題を語るラジオ番組を「みんなが死んでも、科学者だけが生き残る」と皮肉り、彼女が点けたタバコを横取りします。
しかし途中の分かれ道で、エドナが「どうしても姉に会っておかなきゃならないの!車は貸すから、姉の家があるサウスゲイトに送って!」と言い出し、結局そちらに向かう事に。

それは山あいの田舎町で彼女の記憶も曖昧だったため、道はルイス農場の手前で行き止まりとなってしまいます。そこは川のほとりで、道の途中には古い墓地がありました。
ジョージは、彼女に逃げられないよう車のキーを取り上げ、道を聞きに農場に向かいます。エドナは仕方なく車から降り、一服しながら川べりを歩き始めます。
農場の主は小高い丘の上で農務省から来た新しい害虫駆除の機械の実験中でした。その機械は耳障りな超音波を発していて、ジョージは環境汚染だと文句をつけますが、職員らに「超音波を使用する無害なものだ!」と言い返され、農場主にはエドナの姉の家=マディソン家への道を聞きます。その音波は辺り一帯に響いていました。

一方、川べりを歩いていたエドナは、墓地をぎこちなく歩いていた男と目が合い、追いかけられます。
男は黒いスーツを着ていましたがびしょ濡れで、瞳が赤く虹彩が妙で生気が無く、車に逃げ込んだ彼女に掴みかかろうとしたため、彼女は慌てて逃げて川に落ち、戻ってきたジョージと農場主に助けを求めます。
ジョージは、びしょ濡れの彼女に驚きますが、彼女を襲った男は見当たらず、聞いていた農場主は「きっとガスリーだ。いや冗談だ。それは1週間ほど前に川で溺れ死んだ乞食だよ。別の物乞いに脅かされたんだ。ガスリーもよくやってた」と話します。
彼女はまだ怯えていましたが、諦めてジョージと一緒にマディソン家に向かいます。

その夜、エドナの姉ケイティは、写真家の夫マーティンと揉めていましたが、マーティンはひとまず彼女を落ち着かせ、滝の写真を撮りに出掛けて行きます。
ケイティは重度のヘロイン中毒で、彼が出掛けた隙に離れでクスリを打とうとしますが、不気味な唸り声を聞いて見に行き、生気の無い黒いスーツの男に見つかり襲われます。
彼女は必死で滝に逃げ、撮影していたマーティンに助けを求めますが、彼も倒され、悲鳴を上げて道路へと逃げて行きます。
男は自動シャッターのフラッシュを嫌い、ケイティを追いかけますが、ようやく到着したジョージとエドナの車のヘッドライトが当たった途端、藪へと逃げ去ります。
エドナは泣き叫ぶケイティを抱きしめ、川ではカメラがまだ作動していました。

翌朝、マーティンの遺体は川べりで発見され、ジョージとエドナは駆けつけたマコーミック警部に事情を聞かれ、足止めを食う事に。
鑑識官は「遺体は胴が曲り、骨が潰れてる。快楽殺人かバカ力のキチガイの仕業だ」と言い、近所の農夫からは「夫婦仲が悪く、よくケンカをしていた」との証言が出ます。
ケイティの証言を聞いたエドナは「自分も同じ男に襲われた」と言いますが、警部は「マーティンは、ヤク中の妻にクスリを止めさせるため、1年家に閉じ込めたが隠れて続けている事を知り、入院させるため妹のエドナを呼んだ。入院すればクスリが打てなくなるため、ケイティが夫を殺害した」と言い、エドナの証言も姉を庇うためだと聞き流されます。
ジョージも「俺は無関係で偶然巻き込まれただけだ!今すぐここを出たい!」と食って掛かりますが、逆に恫喝され、ケイティは警官の見張り付きで自宅に残され、ジョージとエドナはサウスゲイトのホテルにいるよう命じられます。

【承】- 悪魔の墓場のあらすじ2

悪魔の墓場のシーン2 解放されたエドナは、事件当時カメラが作動していた事を思い出し、男が写っているかもと言い出します。
ジョージは証拠を警察に取り上げられないよう、エドナに警官の気を引かせ、パトカーからマーティンのカメラを盗み出し、ホテル近くの雑貨屋に現像を頼みます。
”OLD OWL HOTEL”はロビーにフクロウがいる古いホテルで、気難しそうな女主人は、ジョージがウィンドメアの友人に電話をかけに行った隙に、エドナに「殺人事件の関係者?」と聞き伝言を渡します。
それは、ケイティが倒れて入院したという警部からのメモでした。

エドナは、それでも及び腰のジョージを説得し、一緒に病院に駆けつけますが、マーティンの遺体は金属の棺桶に入れられ、彼らと入れ違いで搬送車に運び込まれていました。
彼女がケイティの病室にいる間、ジョージは病院内を見て回り、ダフィール医師と知り合います。
その時新生児室では、サウスゲイトの川の近くで生まれた新生児が、突如狂暴化するという変事が起こっていて、その驚異的な力で看護師は目を抉られ、ジョージも指を掴まれケガをします。
ジョージは、「原因はウィルスでもなく不明だ」と語るダフィール医師に、ルイス農場での超音波実験の件を話し、一緒に見に行く事に。

ルイス農場の超音波発生装置は、超音波によって虫や細菌などの原始的な細胞を刺激し、狂暴化させるという画期的なもので、虫同士は勝手に殺し合い、人体に有害なDDTに替わる驚異的な殺虫効果が期待できるものでした。
ダフィール医師から事情を聞いた職員たちは「現在1マイルの有効範囲を5マイルに拡大する」と自信満々で、新生児にも無論影響するはずがないと言われます。
ダフィール医師は「新生児の細胞は原始的だから、影響が全く無いとは言えないだろうが、政府に何を言ってもバカにされるのがオチだ」と言い、さじを投げます。

一方、雑貨屋に頼んだマーティンの最期の写真にはケイティしか映っておらず、エドナは「追われているように見える」と言いますが、ジョージは「(ケイティが夫を)殺そうとしてるように見える、警察に渡さなくてよかった」とこぼします。
エドナはカッとして「姉を疑ってるのね!男は存在するし私も見たのよ!」と言い、店主にガスリーの事を聞きますが「ガスリーは知ってるが写真は無い、写真に写らないなら幽霊かも」と言われます。
そこにマコーミック警部と部下が来て写真を取り上げ「君らはケイティを庇って証拠を隠匿したかどで、査問会に出席してもらう」「君らのような長髪でイカれた格好の若者は、ドラッグやセックス、あらゆる不道徳に溺れ警察ギライだからな」となじり、去って行きます。
しかし写真代を受け取り気を良くした店主は、「ガスリーなら新聞に載ってる」と言い、その記事を見せてくれます。
それは川で溺死した当時のガスリーの遺体写真でしたが、エドナは「犯人はこの男に間違いない、びしょ濡れで溺れた人のようだったのよ!」と言うのです。
店主は「ガスリーは一文無しだったから火葬にもされなかったって、記事にも書いてある」と言っていました。

【転】- 悪魔の墓場のあらすじ3

悪魔の墓場のシーン3 ジョージは彼女を車に乗せ走り出しますが、外で張っていたマコーミック警部は、警官のクレイグに後を尾けるよう命じます。
ジョージが向かったのは道の途中にあった墓地でしたが、彼は死体が歩くなどあり得ないと考え、ガスリーの遺体を見れば、エドナの気が済むと考えたからでした。

そこは寂れた古い墓地で、管理人部屋には食べかけの食事がありましたが人気は無く、方々から木がぶつかるような音がしていたため、2人は上げ扉が開いていた地下室へと降りていきます。
そこには埋葬前の遺体が数体ありましたが、蓋がわずかにずれていて、ガスリーの棺はもぬけの空でした。また部屋の上部には四角い切り出しがあり、ハシゴが掛かっていました。
ジョージはハシゴを昇り、無惨な管理人の遺体を発見しますが、同時に上げ扉が閉まり、閉じ込められます。
その時、部屋の奥からガスリーが現れ、2人は階段の上り口に追いつめられますが、ジョージが隙をついて下に降り、ガスリーを鉄の杭で何度も突き刺します。
しかしガスリーは何度突いても倒れず、ジョージはその怪力に押し負け、彼女と共に部屋の隅に逃げ込みます。
ガスリーは、壁に垂れた管理人の血を指に付け、棺桶に入っていた死体の瞼になすり始めます。

その切り出しは排水管の修理のための穴で、その向こうにはわずかに外が見えていました。ジョージは彼女と共に切り出しに逃げ、鉄杭で穴を広げようとしますが、ガスリーはその間も彼らの足元から迫り、血をなすられた死体たちは、次々と不気味な唸り声をあげて起き上がり、ガスリーと同様、彼らを捕まえようと手を伸ばします。
ジョージは足を掴まれながらもエドナを外に逃がしますが、その先は深い穴の底で、彼女は必死で助けを呼び、尾行してきたグレイグに見つかって助け出され、ジョージも自力で穴から脱出します。
その間、ガスリーは、怪力で上げ扉を持ち上げて地下室から脱出し、大きな十字架を引き抜き、続いて死体たちも外に出て来ます。
3人はなんとか管理人部屋へと逃げ込んで立てこもりますが、他に出口は無く、クレイグの無線は警部に「墓に着いた」と連絡したきり、騒ぎで穴のヘリに落としてしまい、外への連絡手段もありません。
ガスリーはその間も十字架で扉を破ろうとし、死体たちはライフルで撃っても起き上がり、空虚な眼で彼らを探し続けます。

ジョージとクレイグは重い戸棚で扉を塞ぎ、ようやく事情を話し始めます。
クレイグは死体が歩くというその事実がまだ信じられないようでしたが、ジョージはその原因が超音波にあると気づき、「摘んだ花がしばらく生きるように、死んで間も無いガスリーの神経系統が、原始的な状態でわずかに生きていて、超音波で甦った」「それ以前の死体は、ガスリーが生きている者(管理人)を殺し、その血を媒介にして生命を吹き込んだ」と説明します。
エドナは「これで犯人が分ったでしょう?」と言い、クレイグも「警部が知ったらどんな顔をするか…」とこぼしますが、再び扉への攻撃が始まり、ジョージは「生きて帰れたらな」と呟きます。

彼らは慌ててバリケードを補強しますが、外に落とした無線機の着信音に気づき、クレイグが取りに行く事に。
ジョージは止めますが、彼は「成功すれば少しは警察を見直すだろ?」と言って出て行き、死体たちに襲われながらも何とか無線を掴んで「墓場にいる!死体に殺される!」と叫びます。
彼は死体たちに襲われて生きたまま腹を裂かれて絶命、死体たちは彼の血の滴る臓物や眼球をつかみ出し、喰っていました。
クレイグを喰い終えた死体たちは、管理人部屋の扉を墓石で突き破って侵入しますが、ジョージが投げたランプの炎が体に燃え移り、ようやく動かなくなります。
2人はその隙に部屋を逃げ出し、墓地の入口に止めた車へと戻ります。
ジョージは車にエドナを乗せ「もう終わったんだ、大丈夫だよ。俺があの忌々しい機械を止めてくる」と言い、家に帰るように言います。
エドナは「家にはマーティンの遺体がある」と怯えていましたが、「超音波の有効範囲は1マイル、君の家は3マイルは離れてるから大丈夫。農場で待ってるよ」と言われ、分かれます。

ジョージはクレイグの車で出ようとしますがキーが無く、やむなく走って農場に行き、止めろ!と騒ぎますが、職員や農場主に止められます。彼らは「その殺虫効果は絶大で、有効範囲を5マイルにしたところだ」と言うのです。
5マイルと聞いたジョージはブチ切れて機械を破壊し、職員たちは別の車で逃げ出します。
彼は必死で車に取りすがり「死体は焼かなきゃ危険だ!時間が無い!」と叫びますが聞き流され、再び置き去りにされてしまいます。

その頃、エドナの家では甦ったマーティンが警官を襲い、墓場に着いて惨事を目にしたマコーミック警部は、病院でケイティの見張りをしていた警官に「ジョージはクレイグと管理人殺しの犯人だ!探し出して捕まえ、抵抗したら射殺しろ!」と連絡します。
警部は管理人の無惨な遺体を憐れみますが、クレイグの遺体はさらに損傷がひどく、複数の死体を焼いた理由も分らず、キチガイの所業だと眉を顰めます。検視官はさらに「これは悪魔崇拝者の儀式と思われる」と証言、警部は怒りを露わにします。
そこに農場にいた職員らがやってきて被害を訴え、ジョージはますます不利な立場に立たされます。

【結】- 悪魔の墓場のあらすじ4

悪魔の墓場のシーン2 日が暮れた頃、エドナはようやくマディソン家に到着しますが、家は暗く、警部を呼んでもクラクションを鳴らしても応答がありません。
彼女は、パトカーの窓にぶら下がっていた千切れた手首や、喰い荒らされた警官の遺体を見て、ようやく事態に気づきますが、甦ったマーティンに襲われて必死で抵抗し、彼が倒れたところを車で轢いて逃げ出し、霧が立ち込める路上でジョージとようやく再会します。
しかし車の窓は割れ、エドナはケガを負っている上、恐怖で疲れ切っていて、マーティンの幻覚に怯えていました。
ジョージは彼女を近所のガソリンスタンドに預けて、女主人に救急車を呼ぶよう頼み、パラフィンオイル(灯油)が入ったポリタンクを持って、車で家に戻ります。

しかしマディソン家にいたのは、死体ではなくマコーミック警部たちでした。
警部は「お楽しみを奪ったようだが、マーティンの遺体は病院だ!よくも私の部下を殺したな!」と激怒していて、ジョージが必死で「マーティンの遺体を病院に送れば、病院の遺体が甦る!機械を止めて警報を出せ!」と訴えても耳を貸しません。
また農場では、職員が機械を修理し、再び超音波が流れ出します。その音波は病院にも届き、担架に載せられたマーティンの死体が目覚めますが、職員は誰ひとり気づきません。
解剖室に運び込まれたマーティンは、解剖医を襲い、他の遺体を甦らせます。

一方ジョージは、警察で取り調べを受けますが、手荷物に入っていた骨董品の燭台や仏像が悪魔崇拝者の証拠と言われ「調書に署名して警官殺しと死体を焼いた事を認めろ!このキチガイの与太者が!」となじられます。
彼は激怒して「全て死体がやったんだ!この能無し!」と怒鳴って殴られ、拘置所に入れられそうになり、やむなく見張りの警官をまいてパトカーで逃走します。
彼はエドナを預けたガソリンスタンドに戻りますが、エドナは狂乱して病院に運ばれた後でした。

彼はスタンドの電話から病院に連絡、ダフィール医師に連絡を取ろうとしますが、彼は狂乱したエドナを拘束し治療中だったために出るのが遅れ、追っ手に気づいたジョージは一言も話せぬうちに逃げ出し病院へと向かいます。
追っ手の車はしばらく彼の車に張り付いていましたが、途中でマコーミック警部を乗せ、一緒に病院へと向うことに。
ジョージの電話を受けた受付の看護師は、甦ったマーティンたちに生きたまま乳房を千切られ殺害されます。
また、ダフィール医師は、「エドナに会ってやりたい」と言い出したケイティを連れてエレベーターに乗ろうとしたところを死体に襲われ、ケイティはマーティンに首を絞められ、ダフィールは包帯男に斧で立ち向かいますが反撃され喰われます。

その後、エドナの部屋に現われたのは甦ったケイティで、彼女に注射器で襲い掛かり、マーティンたちも部屋に入って来ます。彼女がどんなに悲鳴を上げても、看護師たちは精神病患者がわめいているとスルーします。
その時ようやくジョージが病院にたどり着き、エドナの悲鳴を聞きますが、受付には看護師の無惨な遺体があり、階段では甦った包帯男がダフィール医師の内臓を喰っていました。
彼は、脱脂綿に消毒用アルコールをかけて火を点け、包帯男を燃やし、エドナの病室へと向かいます。

病室では、恐怖のあまり気を失ったエドナに死人たちが群がっていましたが、ジョージは彼らを燃やしてエドナを救出、その火は瞬く間にカーテンに燃え移ります。
彼はエドナを抱きしめますが、彼女はすでに変化していてその虹彩は奴らと同じく破壊され、彼の首を絞め始めます。
やむなく彼は、エドナを燃え上がる炎へと突き飛ばし、彼女は寂しげな瞳で彼に手を伸ばし、くずおれます。
ジョージは愕然としていましたが、駆けつけたマコーミック警部に何発も撃たれ死亡します。
「甦るといい。そうしたら2度殺せるからな!」警部はそう言い捨てて、去って行きます。

その後、マコーミック警部は事件を解決した英雄ともてはやされ、報道陣や野次馬に取り囲まれますが、部下と逃げだし”OLD OWL HOTEL”に向かいます。
車中で彼は「もっと早く捕まえるべきだった。ああいった手合いを放っておいちゃいかん」と満足気に語り、部下はすれ違った超音波発生車を見て「あの機械はすごいらしい!今年はリンゴが豊作ですよ、私はリンゴに目が無くて」と笑っていました。
2人はホテルの入口で分れ、警部は疲れた足取りでホテルの階段を上がり、部屋に入って行きます。
しかし部屋には甦ったジョージがいて、警部が何発撃っても倒れず、警部の首を絞めて殺害します。

みんなの感想

ライターの感想

『甦った死体が生者を襲い、その肉を喰らう』いわゆる”ゾンビ”映画の始まりは、カルト作として知られるジョージ・A・ロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」(1968年)で、世界に一大ムーブメントを起こし、次々と制作された亜流作品の1本が本作でした。
当時の日本では、ジョージ役のレイ・ラブロック(当時はレイモンド・ラブロック)がブレイク中で、本作が彼主演のキワモノ(!)映画として大ヒット、人生初のゾンビ映画はロメロのゾンビではなくTV放送で(!)見た本作で、ゆっくりだけどしつこく追いかけてくるガスリーに死ぬほどビビった記憶があります。
本作では”ゾンビ”という名称は使われておらず、ヒーロー役のジョージですらどんなにエドナが訴えても「死体が歩くなんてあり得ない」と頑として受け入れず、冒頭ではいきなり美女ストリーキング(全裸で街を走る)が登場したり、長髪でやんちゃな若者というだけで悪魔崇拝者と決めつけられたりと、当時の世相も懐かしく、科学っぽい説明でSFに見せかけようとする努力も微笑ましかったです。
監督のホルヘ・グロウはスペインで活躍している監督だそうで、日本公開作は本作と「悪魔の入浴・死霊の行水」(1972年)のみですが、見事な特殊メイクを担当したジャンネット・デ・ロッシは、ルチオ・フルチ監督の「サンゲリア」(1979年)を始め「地獄の謝肉祭」(1980年)「殺人魚フライングキラー」(1981年)「砂の惑星」(1984年)の造形などで知られる大御所です。
ガスリーは相変わらず恐ろしく、未見の方にも、ウィルス感染でもなく全力疾走もアクションも2段変身もしないゾンビが地味に追いかけてくる恐怖は、かえって新鮮かもしれません。

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