映画:悪魔の棲む家REBORN

「悪魔の棲む家REBORN」のネタバレあらすじと結末

悪魔の棲む家 REBORNの紹介:世界的に有名な幽霊屋敷”アミティヴィル112番地”。その家が”幽霊屋敷”と呼ばれる所以となった一家惨殺事件を描いた2018年制作のアメリカのホラー映画。監督/製作/脚本は「HIS NAME WAS JASON~『13日の金曜日』30年の軌跡~」のダニエル・ファランズ。主演は「エレファント」(2003年)のジョン・ロビンソン。「ロッキー」のバート・ヤング、「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」のレイニー・カザンなども出演している。

あらすじ動画

悪魔の棲む家REBORNの主な出演者

デフェオ家/長男ブッチ(ジョン・ロビンソン)、長女ドーン(チェルシー・リケッツ)、父ロニー(ポール・ベン=ヴィクター)、母ルイーズ(ダイアン・フランクリン)、次女アリソン(ノア・ブレンナー)、次男マーク(ゼイン・オースティン)、三男ジョディ(クエ・ローレンス)、祖父ブリガンテ(バート・ヤング)、祖母(レイニー・カザン)、友人/ドナ(レベッカ・グラフ)、ペルスキー(Sky Liam Patterson)、ランディ(Steve Trzaska)など。

悪魔の棲む家REBORNのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①事件発生の3週間前1974年10月26日。アミティヴィル112番地で暮らすデフェオ一家には様々な問題があった。父親は偏見に満ちた暴力的な男で、特に薬物や享楽に走りやすい23歳の長男ブッチへの暴行は激しく、家族全員が怯えている。②イタリア出身の母親は夫の顔色を伺いつつも家を出るべきかと悩むが、その家は祖父母から継いだ物件のため逡巡があり、祖父母にも秘密がある。③ブッチが大学受験に失敗して体調を崩すが、異常な絵や魔術道具を見つけた母親は薬物中毒を疑う。また長女ドーンはブッチと行った降霊術が”何か”を呼び覚ましたのでは?と疑念を持つ。④父親のワケありの大金が盗まれてブッチが疑われ、室内には黒い人影がうろつき異変も起こるが、家族は気づかずブッチの幻覚とも思われた。⑤父親の暴行は止まず、母親は終末的な悪夢を見るようになり、ブッチがますます異常をきたす中、異変を感じたドーンだけが必死で食い止めようと奔走するが…。

【起】- 悪魔の棲む家REBORNのあらすじ1

悪魔の棲む家REBORNのシーン1 サフォーク郡警察に1本の通報が入ります。
「男が…ああ…『家族が死んでる』って駆け込んできたから、みんなで見に行ってみたら…」「おい!ここの住所は?!…アミティヴィルだ…オーシャン・アベニュー112番地」「…みんな死んでる…一人残らずだ…!」
―実際の事件に基づく物語…

その3週間前。1974年10月26日。
ロングアイランド、アミティヴィル112番地にある大きな木造の一戸建て、通称”ハイ・ホープス”では、デフェオ一家の23歳の長男ブッチと18歳の長女ドーンの誕生パーティーが行われ、近隣住民や友人、母方の祖父母ブリガンテとノナが祝いにやって来ます。
デフェオ一家は、父ロニーとイタリア系の母ルイーズ、長男ブッチ、長女ドーン、次女アリソン、次男マークと幼い三男ジョディの6人家族と愛犬のシャギーがいて、ルイーズは都会で暮らす両親と仲が良く子供たちも懐いています。
祖父で実業家のブリガンテは、ブッチとドーンに車をプレゼントしますが、ロニーはブッチのキーを引ったくり「自分で買わせるから結構」と断りますが、ブリガンテに睨まれしぶしぶ戻します。
ロニーは偏見に凝り固まった暴力的な父親で、特にブッチへの暴力はひどく、家族はいつも彼の顔色をうかがい、怯えています。
またルイーズは密かに子供たちと家を出ようと考えていますが、その家はそもそも祖父母(彼女の両親)の家だったため踏み切れず、祖母のノナもまたルイーズや子供たちの身を案じながらも、快くは思ってはいません。

一方その家の地下室は、普段からブッチとドーンと近所の悪友ペルスキーとランディ、ドナたちとの遊び場になっていて、その日も悪友らがたむろしていました。
しかしドナの言葉遊びで「ブッチ・デフェオは赤い部屋でイカレた挙句にあなたを殺す」と出てシラケたため、ドーンが皆を隠し部屋へと案内します。
そこは地下室の物置の奥にある、小さな出入口を抜けた小部屋で、幼い頃から父親の暴力に怯えていたブッチとドーンの避難場所であり、怪しいまじないをしたりするための部屋でした。
ドーンは皆を車座に座らせ、真ん中に銀のトレーを置いて、瓶からコインを1枚取り出して置き、ノナからもらった魔術の本に則り”降霊術”を始めます。
しかしブッチとドーンがコインの上に手を重ね、呪文を唱え始めると、コインが動いて電灯が割れ、一同は悲鳴を上げて逃げ出します。

そこにロニーが現れ「このクソどもを家に入れるな!」と脅して悪友たちを追い返します。ドーンは必死でブッチを庇いますが、ブッチは「負け犬のあんたとどこが違うんだ?」と言い返し、皮ベルトを撒きつけた拳で叩きのめされ、ロニーは「もうすぐ母さんがケーキを切るから、さっさと戻れ!」と言い捨てて出て行きます。
ドーンはブッチの手当てをしながら「家を出て遠くに逃げよう」と話しますが、彼は「どこに逃げてもあいつは追ってくる。あいつが死ぬか、僕らが死ぬまで終わらない」と言うのです。
2人は間もなく何事もなかったようにパーティーに戻り、皆に祝福され、ルイーズの手作りケーキのロウソクを吹き消し微笑みます。ロニーも「自慢の息子だ」と笑っていました。
しかしブッチは、ロニーが密かにマフィアらしき黒服の男らから小振りのバッグを受け取り、夫妻の寝室にある隠し金庫に入れるのを目撃します。

その夜は嵐になり、ブッチは家の前に停めた車の中で、ドナに持って来させたLSDをやりながらセックスしますが、誰かがライフルで家族を射殺し、彼女の顔がドーンに変わる幻覚を見て狂乱し、ドナを雨の中に置き去りにして逃げ出します。
ほどなくして、ルイーズが家の中で誰かの気配を感じるようになり、地下室のドアが勝手に開き、窓に鳩が激突して死んだりもします。
また彼女は、ブッチの部屋で大学の不合格通知を見つけてため息をつき、また机からは不気味なイラストや言葉を書き殴ったノートや魔術道具を見つけて愕然とします。
一方ドーンは、家の玄関ドアに木の十字架が挟んであるのに気づき、誰かがじっと車の中から見つめていました。

1974年10月31日。街はハロウィンで盛り上がり、一家も仮装してパーティに出掛ける準備をしています。ノナはアリソンに本当のハロウィンの意味や魔女の話をしてビビらせますが、ロニーはドーンの衣装に恥じらいが無いと難癖をつけ、ブッチはやつれた顔で「声が聞こえて眠れない」と言いながら起き出してきます。
ルイーズはそんな家族を取りまとめ、ブッチに留守番を頼んで出掛けますが、ブッチはそれを他人事のようにぼんやりと聞いていただけでした。
しかし一家が帰宅した時には、家中が荒らされ、夫妻の寝室の鏡には口紅で『PIG(ブタ野郎)』と落書きがしてあり、隠し金庫の金だけが無くなっていました。
ロニーはライフルを構えて家中を探しますが、犯人は見つからず、自室で寝ていたブッチを殴りつけ「お前が盗んだのか!」と激怒します。
家族が怯えて泣き叫ぶうち、ドーンの通報により警官がやって来ます。
警官は家中を調べますが、ロニーはなぜか「何も盗られてない。近所のガキの悪戯だ」と言い張り、追い返そうとします。
またルイーズはブッチを庇いますが、彼は普段の顔で起き出して来て「部屋で寝てたから分らない。音も聞いてない」と言い、結局捜査はそれきりになります。

その後ドーンはブッチの部屋に行き、真相を聞き出そうとしますが、ブッチは知らないと言い、あの降霊術の話になります。
ドーンは「昔から”彼ら”とは話が出来たし、父が暴れた時には守ってくれた。けどあの日の”彼ら”は様子が違って『ずっとここにいろ』と言ってた。もしかしたらあの時”彼ら”を怒らせたのか、別なモノを目覚めさせたのかも」と打ち明けます。2人は、両親がその家を売却するかもしれないと気づいていたのです。
そこで2人は、ブッチの部屋で”彼ら”の怒りを鎮める儀式を始めます。
するとキッチンの引き出しが乱暴に開き、怪しい気配が各部屋の様子をうかがいながら、3階へと上がって行きます。
アリソンや子供たちはいつものようにうつ伏せで寝入っていましたが、ロニーは寝室で「金はどこだ!」と暴れた挙句に「あれが無いと殺される…」泣き出し、ルイーズが必死でなだめていました。
気配はやがてブッチの部屋の前で黒い人影となり、怯えたシャギーが逃げ込んできます。

【承】- 悪魔の棲む家REBORNのあらすじ2

悪魔の棲む家REBORNのシーン2 1974年11月5日。ブッチは自室の壁から聞こえるひそひそ声に気づいてコップを壁に当て、聞き取ろうとしますが、ドーンが「外に黒い車が停まって家を見てる!」と逃げ込んできて中断されます。
彼女は「以前侵入した連中かも。警察を呼んだ方がいいのでは?」と怯えますが、ブッチが見た時には誰もいませんでした。
しかし彼は動揺する様子もなく、ベッドに寝そべって彼女の腕を掴み、宙を見つめて「怒るな…妹は悪くない…ああ…わかってる…でもできない…今はダメだ…」と見えない誰かと話し始めてしまい、結局ドーンは腑に落ちぬまま、怯えて部屋に戻って行きます。

その家は2階に夫妻の寝室、アリソンの部屋、マークとジョディの子供部屋があり、3階にはドーンの部屋と、あの特徴的な丸窓のあるブッチの部屋があります。
深夜3時15分。ブッチ以外の家族は全員、各々の部屋でうつ伏せで熟睡していましたが、ドーンの部屋のドアがゆっくりと開いて、上掛けがいきなり剥がされ、ドーンが飛び起きます。
部屋の隅にはなぜかブッチがいましたが、話しかけても返事をせず、彼女を見ていないようでした。
その時玄関のドアが激しく叩かれ、ドーンは起き出してきた両親と様子を見に行きますが、ロニーが1階を見て回るうち、家が大きく揺れて居間の絵が落ちます。
ロニーはブチ切れて、玄関を勢いよく開け、外にいるはずの誰かを怒鳴りつけますが、玄関には誰もおらず、家の前をゆっくりと黒い車が走り去っていきます。
ブッチは自室に戻って横になり、再び見えない誰かと会話していましたが、同時に1階では、ルイーズとドーンがロニーを問い詰めていました。2人は彼が怪しい連中(マフィア)に睨まれるようなことをしたのではと言うのです。
やがて2つの会話はかぶり、ロニーはなんでもないと言い張っていましたが、ブッチはその見えない誰かに責められ、ついには「殺す」と呟きます。

1974年11月8日。ルイーズはノナと電話しながら夕飯を作り、ドーンはダイニングのテーブルで勉強、TVには大音量で子供番組がかかり、そこに子供たちが次々と現れて叱りつける中、勝手口からペルスキーとランディが入って来て、ドーンの隣に居座りからかい始めます。
そこにロニーが帰宅し、子供たちは逃げ出しますが、ロニーは逃げ遅れたベルスキーとランディにイヤミったらしく説教し、必死でなだめに入ったドーンを捕まえ、尻を叩こうと組み伏せます。
動揺したルイーズは、煮立った鍋で火傷を負いながらも止めに入りますが、腹に肘鉄を喰らって倒れます。
ペルスキーとランディは隙を見て逃げ出し、ロニーはドーンを口汚く罵り、拳を振り上げますが、地下室からブッチが現れ、ロニーの首にライフルの銃口を押し当て、黙らせます。
ブッチには明らかな殺意があり引き金も引きますが、なぜか不発で、結局黙って逃げ出すことに。

その後、ドーンはルイーズの手当てをしながら、「いつまで続けるの?手遅れになる前に終わらせるべきよ」と言いますが、ルイーズは潤んだ目をして夢の話を始めます。
「あなたに話したかしら?…子供の頃に夢を見たの。家族が出来て子供たちに囲まれる夢。おばあちゃんには予知夢だと言われて本当になったわ。でも最近は変な夢を見るの。終わりが訪れる夢。恐ろしくて…美しい終わりよ。雨が降ってて…それから血が…。全てが終わるととても穏やかな気持ちになるの。だって、みんな一緒だから。安らげる場所…私たちの家”ハイ・ホープス”でね」…
ドーンは、そう言って微笑むルイーズを、憐れむ事しかできませんでした。
またロニーは自室で横になっていたブッチに「引き金を引くならためらうな。勇気だけは認めてやろう。だが覚えとけ。次に銃口を向けられるのはお前だ」と言い捨てて出て行きますが、ブッチは微動だにせず、何も聞こえていないようでした。

【転】- 悪魔の棲む家REBORNのあらすじ3

悪魔の棲む家REBORNのシーン3 ある日、帰宅したドーンは、家の前に置かれた古いマリア像と、家中の窓に取り付けられた鉄格子を見て呆れ、寝室で言い争っていた両親の話に耳をそばだてます。
それはロニーの仕業で、彼はブッチの奇行は家に棲みつく魔物のせいで、銃が不発だったのは『自分が選ばれた人間だから』と解釈し、マリア像を置いたのです。
ルイーズは呆れて「おかしいのは家じゃない!あなたよ!目を覚まして!ブッチが問題を抱えてるのよ!」と言いますが、ロニーは彼を疫病神だと罵り「軍隊にぶち込めば半年で鍛え直してくれる!」と言い張ります。
ルイーズはそれでも「疫病神なんかじゃない!私たちの息子よ!問題なのはクスリで、必要なのは鬼軍曹ではなく治療なのよ!」と訴えますが、「そんな奴は施設より精神病院にぶち込めばいい!」と喚くロニーに愛想をつかし、ついに荷物をまとめて出て行こうとします。
するとロニーは一転して彼女にすがり「大事な時なんだ!あの金が無いとまずい事になる!今は一緒にいてくれ」と懇願するのです。

ドーンはその一部始終をドアの外で聞いていましたが、ブッチが来て地下室の隠し部屋に誘われ、例のバックに入った金を見せられます。
それは5万ドル以上の大金で、ブッチは「今朝偶然見つけた、盗んでない」と言い張るものの、虚ろな眼をして「眠れず、食欲もない。来る日も来る日もお前だけを見てる」と呟き、とうとうと語り始めます。
「先住民は、野蛮な罪人を木に縛り付けて放置する方法で処刑した。罪人たちは風雨に晒され、飢えに苦しんで病気になり、正気を失った。そして息絶えるとうつ伏せにして埋葬する…この家の人間はみなうつ伏せで寝る。毎晩、同じように。誰も目覚めず、音も立てない。まるで全員が、同じ場所で、同じ夢を見るように…暖かい毛布にくるまって、穏やかに…安らかに…」と言うのです。
その眼は彼女をじっと見据えていましたが、実際には見ておらず、家を出ようと言っても聞こえてないようでした。
そして次には、瓶に詰まったまじない用のコインをトレーに全てぶちまけて手をかざし、呪文を唱え始めたため、ドーンもおずおずと手を重ね、いつものように唱和し始めます。
すると全てのコインが宙に浮き、彼らの周りを舞い始めたのです。
ドーンは怯えてブッチを連れ出し「私たち、何をしたの?!」と叫びますが、ブッチは静かに「彼らを起こした」と呟いただけでした。
彼女は「両親はあなたを病院に入れる気なのよ!逃げて!」と言い、ブッチはようやく正気に戻り、「僕が逃げたら弟たちが殴られる。逃げ場なんか無いんだ。今夜、お前だけでも逃げろ」と話します。

その夜は激しい雷雨となり、ドーンは荷物と金のバックを持って、ノナの元へと向かいます。ブッチは自室で横になり、うなされているようでした。
深夜3時15分。彼は突然目を開け、各部屋を見て回りますが、全てのベッドはもぬけの殻で、廊下を黒い人影が過ぎります。
彼はその人影を追い、1階に降りていきますが、暗い部屋の隅々から人影が浮き出して追われ、自室に逃げ込み、絶叫します。人影は彼にライフルを差し出し、彼の手は血まみれでした。
しかし次の瞬間、手に着いた血は消え、彼は「OK…わかった」と呟き、ベッドに伏せて慟哭します。そのどこまでが本当で、どれが幻覚かは分りません。

1974年11月13日。
彼は普段通り目覚めて普段着に着替え、部屋を出ますが、階下からは、両親が彼を病院に強制入院させる打ち合わせをしている声が聞こえます。
しかし現れたロニーは優しい声で「一緒に夕飯を食わないか?」と言い、ドーン以外の家族は食堂で、和やかにパスタを食べていました。
ルイーズは甲斐甲斐しく料理を皿に取り分け、アリソンとマークは口げんかをし、ジョディが無邪気に微笑む和やかな食卓。
ロニーは彼を下座に座らせて対面の上座に座り、彼に「妹はどこに行った?」と聞きますが、ルイーズが「すぐに戻るわ。最後の晩餐を楽しみましょう」と言い、家族に手を繋がせジョディに食事のお祈りをさせ、食べ始めます。
ブッチはそのあり得ない光景に戸惑い、鏡に映った家族の姿を見て怯えます。鏡の中の家族は皆、頭や額を打ち抜かれ、血塗れだったのです。
彼はテーブルナイフを握って「止めろ!近づくな!」と叫んで立ち上がり、止めに入ったロニーの手の平を切り裂きます。
ブッチは自室に逃げ込みますが、家族はそんな彼を不思議そうに見あげ、優しく声を掛けただけでした。
彼はマットでバリケードを作り、丸窓をバットで割って逃げようとしますが、なぜか割れませんでした。

同じ頃、ドーンは都会のノナのマンションで彼女と穏やかに話していました。
ノナは「あの家にいたくない」と言うドーンに「あの家は特別だから」と言い、「夫が2つの仕事を掛け持ちして必死に働き、あの土地に旅行に行った時、私たちは一目で気に入った」「モイナハンという金持ちから土地を買い、家族のためにと1年かけてあの家を建てた。だから”ハイ・ホープス(希望)”と名付けたの。やがてそれなりの富を得たが、家は家族を守り、家族は家を大事にした」と話します。
ドーンはそこで「あの家にいる”何か”が悪い事を起そうとしてる」と言い「呪文を唱えた」と打ち明けます。
ノナは「教えたろ?魔法は遊びじゃないんだ!」と叱り、事情を聞きます。
ドーンは全てを打ち明け「私たち、何かに取り憑かれてるの?」と聞きますが、ノナは静かに「誰でも何かに取り憑かれてる。過去や失敗、罪にもね」と言い、落雷に怯えるドーンを「ここにいれば安全だよ」と励まします。

【結】- 悪魔の棲む家REBORNのあらすじ4

悪魔の棲む家REBORNのシーン2 その頃、アミティヴィルでは、自室でうずくまっていたブッチがおもむろに起き出してバリケードを外し、階下を覗き込みますが、黒い人影に突き落とされて地下の隠し部屋に引きずり込まれます。
家の中には無数の人影がいて、何かの力に引きずられていく彼を、面白そうに覗き込んでいました。
隠し部屋に放り込まれた彼は、その家で起こったこれまでの光景を見せられ狂乱しますが、彼以外の家族は、1人も気づく事無く、うつ伏せで熟睡しています。

ブッチはライフルを握って2階の両親の寝室に行き、十字架を握りしめて寝ていたルイーズを射殺、掴み掛って来たロニーを銃床でベッドに殴り倒し、射殺します。
次に彼はアリソンを射殺して子供部屋に行き、寝ぼけて彼を振り返り「ブギーマン?」と呟いたジョディと、マークを射殺します。
同じ頃、ドーンはノナの部屋のベッドで飛び起きます。時計は3時15分を差し、起き上がった彼女は車のキーを落とし、ベッドの下にある古い小箱に気づきます。
それには「モイナハン 一家殺害容疑で起訴」「”神に命じられた”と供述」という新聞の切り抜きと、家の玄関ドアに挟まっていたのと同じ、木の十字架が入っていました。
彼女は身支度を整え、出て行こうとしますが、起きていたノナに止められます。
ドーンは震える声で「何をしたの?」と聞きますが、ノナはただ「”彼ら”は怒ってる。あの家に帰ってはダメ」と言うだけでした。

大嵐の中、ドーンは車を飛ばして家に戻り、ブッチ以外の家族が全員、ベッドでうつ伏せのまま射殺された事を知り、悲鳴を上げます。
しかし彼女がアリソンの部屋で立ちすくんでいるところに、ライフルを持ったブッチがやって来ますが、彼女が泣き叫び、必死で命乞いをしても反応は無く、稲光で彼の顔に被っている恐ろしい別の顔が浮かび上がります。
彼女はパニックになり這いずって自室に逃げ込み、ドアノブに椅子を挟んで窓から逃げようとしますが、窓には鉄格子がはまっていて出られません。

ドーンはそこでしばらく嗚咽していましたが、「逃げ道など無いんだ」というブッチの言葉、「雨が降ってて…全てが終わるととても穏やかな気持ちになるの…」というルイーズの言葉、そして彼女自身が聞いた「ここにいろ」という”彼ら”の言葉を思い出し、おもむろにネグリジェに着替え始めます。
「みんな一緒だから…私たちの家…”ハイ・ホープス”でね…」…ドーンは泣きながらベッドに入り、いつものようにうつ伏せで目を閉じます。

その間、ブッチはドアを叩いて椅子を外し、中に入ってきます。
「このまま眠らせて…神様、お願いです…目覚める前に私が死んだら…私の魂を神様の元へ…」…ブッチは、泣きながらそう祈るドーンの首に、無表情で銃口を当て引き金を引きます。
ドーンの血飛沫がブッチの顔にかかった瞬間、彼は正気に返り、不思議そうな顔で声を掛けます。夜が明け、嵐が去っても、ブッチはドーンの遺体にすがって嗚咽していました。

(※当時のニュース映像)
「住宅地で一家6人が射殺体で発見されました…就寝中に襲われたようです」「被害者はデフェオ家の親子と判明、第一発見者はデフェオ家の23歳の長男で、事件の唯一の生存者と見られます…」
―ロナルド・デフェオ=通称ブッチは、両親と4人の弟妹の殺害を自供。精神障害を主張したが、有罪が確定した。6回の終身刑で現在も服役中―
―なぜ全員、銃声で目覚めず、うつ伏せで死んでいたのか…その理由は今も謎のままである―
「霊が殺させたのか?」(※当時の雑誌記事/家族たちが微笑む肖像や写真が流れます)

捜査中の家から、警官がシャギーを連れて出て来ます。
また別の警官は、金のバックを持ち出して黒服の男に渡し、彼はそれを黒い車の中で待っていたブリガンテに渡し、車は静かに去って行きます。
―消えた金は見つかっていない―

13ヶ月後。清潔にリフォームされたアミティヴィル112番地のあの家に、ラッツ夫妻がやって来ます。
不動産屋の女性は誇らしげに「ご家族向けのお買い得な物件ですよ。アミティヴィルのリッチな暮らしを!」と話していました。
―1975年12月。ジョージ・ラッツが家族で入居。心霊現象に悩まされ、28日後に逃げ出していった。
この家は今も幽霊屋敷として世界的に有名である― …

みんなの感想

ライターの感想

壁から流血したり、神父がお祓いに来たり、科学分析したり、殺人鬼と化した夫が大暴れする従来の『悪魔の棲む家』系の映画とは一線を画した異色作だと思います。ただ「現実に基づく」とされたのは”一家惨殺事件”の部分で、2019年現在も犯人は存命で服役中であるにもかかわらず、心霊現象や事件の経緯については多くの謎や疑問が残されている事件だそうで。
残虐シーンは程よく回避されていますが、エンディングでは実際の事件映像や遺体写真が流れますので、苦手な方はご注意を。
確かにロニーは暴力的ですが、70年代にはよくいたスパルタ信者だし、ブッチのクスリも当時のヒッピー風で単なる流行のレベル、一番わけが分らず怖かったのは祖父の”仕事”で、ロニーは祖父から援助を得る代わりに、ワケありの金の保管など裏仕事を請け負っていたような含みがあります。またノナの”魔術”もブードゥーに近い気が。
”魔”の本当の怖さは、人間の弱みにつけ込んで、悪事をそそのかす事だと個人的には思っています。男尊女卑社会での夫の暴力、離婚問題、両親への義理立て、年長の子の非行やオカルト嗜好、やんちゃ盛りの幼子の世話に追われ、崩壊しかけたその家で、家族全員が静謐に最期の時を迎える悪夢を、あたかも天啓であるかのように語るルイーズの瞳が焼き付いて離れません。またドーンの最後の行動もわけが分らない分、とてつもなく怖ろしい。家族のだれが何を思って何をそそのかし、何を仕掛けたのか、何が彼らをそうさせたのか、そして何が犠牲(Sacrifice)となったのか、深く考えさせられる作品だと思います。

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