「悪魔を憐れむ歌」のネタバレあらすじと結末の感想

悪魔を憐れむ歌の紹介:宿主を次々と乗り換える邪悪な悪霊アザゼルと完全無欠な正義漢である刑事の戦いを描いた1998年公開のオカルト・サスペンス映画。監督は「真実の行方」「オーロラの彼方へ」のグレゴリー・ホブリット。脚本は「運命の逆転」「アンドリューNDR114」のニコラス・カザン。主演は「トレーニング・デイ」「グローリー」などで数々の賞を獲得しているデンゼル・ワシントン。

予告動画

悪魔を憐れむ歌の主な出演者

ジョン・ホブズ刑事(デンゼル・ワシントン)、ジョーンジー刑事(ジョン・グッドマン)、スタントン警部補(ドナルド・サザーランド)、グレタ・ミラノ(エンベス・デイヴィッツ)、ルー刑事(ジェームズ・ガンドルフィーニ)、エドガー・リース(イライアス・コティーズ)、ホブスの弟アート(ガブリエル・カソーズ)、その息子サム(マイケル・J・ペイガン)、チャールズ(ロバート・ジョイ)など。

悪魔を憐れむ歌のネタバレあらすじ

【起】- 悪魔を憐れむ歌のあらすじ1

森の中をもがきながら走る男性。
-俺が死にかけた話をしよう。
俺は出し抜かれた。なぜ窮地に追い込まれたか?
発端は遠い昔の事なので、最近の事から話そう…
ある日、ある時、ある場所、リースだ…-

死刑囚エドガー・リースは、彼が雇ったドキュメンタリーのクルーが撮影する中、死刑執行の立ち会いに来た担当刑事のジョン・ホブスに、鉄格子越しに握手を求めて奇妙な呪文を唱え、なぞなぞを出します。「なぜライオンズとスパコフスキーの間に空白があるのか?」。そして「霊は次々と乗り移る」と謎の言葉を残します。ホブスはそれを受け流し「安らかに死ね」と笑って刑場に向かいます。リースは「悪霊は生き続ける」と笑っていました。
死刑は定刻通りに執行され、彼はホブスとスタントン警部補を含めた20人ほどの立会人が見守る中、最期に「悪魔を憐れむ歌」を大声で歌い、息絶えます。その直後、毒ガスが充満した処刑室の中から得体のしれないナニモノかが宙を彷徨い、執行官の1人の正面に漂って行きます。
ホブスはワイロを拒絶し、誇り高く、煙草も止めたクリーンな刑事で、その後立ち寄った居酒屋で酔ったルー刑事に絡まれても一片の迷いもありませんでした。彼の12年来の相棒ジョーンジー刑事はその側で笑っています。
その頃、街の繁華街にオープンカーで現れた執行官は、「悪魔を憐れむ歌」を口笛で吹きながら、たむろしていた1人にぶつかります。ぶつかられた男は次に女性にぶつかり、次々と数人に当たったり触れたりして、最後の男がサンドイッチを買っていた小男チャールズの胸に軽く触れます。彼の顔は一瞬で自信に溢れ、勤め先のピザ屋に行き、年配の店主に悪態を吐き、店を辞めます。
深夜、ホブスの家に無言電話がありますが、番号は非通知でした。

翌朝、ホブスは彼の家に居候をしている甥っ子サムが登校した後、その父親で弟のアートが詫びるのを止め、マーシーより弟の方が大事だと話します。同じ頃チャールズも、コーンフレークの朝食を食べていましたが、部屋の浴槽には男が死んでいました。彼はその後、警察署付近に行き、出勤してきたホブスを見ていました。
ホブスは、部署の席に着くなり電話を受けますが、相手はサウス・アテンダーのアパートの住所のメモを取らせ「ほんの糸口だ」と言い、切ってしまいます。彼は夕べも誰かが掛けて来たと言い、以前はリースからも電話があった、昨日は4局のテレビ番組に出演したからなと笑い、ジョーンジーと現場に向かいます。
そこはチャールズがいた部屋で、浴槽で死んでいたのはロシア人亡命者マスカビッチ、注射器の毒物で殺害され、胸には”18”と書かれていました。ホブスは、コーンフレークの箱を見て、犯人は1泊したと言い、クローゼットの中に書かれたメッセージを見て愕然とします。「LYONS???SPAKOWSKY」…それはリースのなぞなぞでした。

署に戻った彼らは、模倣犯やビデオ関係者の可能性を考えますが、関係者だけでも50人超、犯人は左利きでしたが指紋には前科が無く、検死報告ではリースが犯行に使った毒物が検出されます。
そこでなぞなぞの話をするうち、ルーがスパコフスキーは昔サウス署にいた悪徳警官だと言い出します。その名は、今は物置に捨て置かれている叙勲した警官の名が掘られた古い銅板にあり、その名の上に一行空いてライオンズの名もありました。空白なのは1965年に叙勲した警官の名で、記録部でも判らず、ホブスはスタントン警部補に調査を依頼します。
ホブスは1964年のライオンズを調べ、1965年に叙勲したのはロバート・ミラノと言う警官だと知りますが、彼はその8ヶ月後、山小屋の銃の暴発事故で死亡していました。
スタントンはその警官を知っていて、堅苦しいが優秀だったと言いますが詳細は語らず、知った事は絶対に言うなと言い、リースのビデオを渡します。ビデオを見たジョーンジーは、リースの呪文に興味を持ちます。また、ロシア人殺しの捜査では、犯人は前科が無いものの手口や姿はリースに似ていて、警官だったかもと言う線が浮上します。

【承】- 悪魔を憐れむ歌のあらすじ2

ホブスはミラノの娘グレタをつきとめ、会いに行きます。グレタは大学で神学を教える知的な女性でしたが、凶悪犯のリースから父親の名が出たと知ると、その男は歌を歌ってたか、あなたに触ったかと聞き、絶対に口外しない条件でならと話し始めます。彼女は、父親ミラノは優秀な警官だったが、凶悪犯の嫌疑が掛けられ追い詰められ、彼女の祖父が所有する山の山小屋で自殺した、けれど潔白だったと言うのです。
ホブスは、その根拠を聞きますが、彼女は自分に危害が及ぶので話せない、また今後は連絡しないでほしいと言われ、「神を信じるか」と聞かれます。ホブスは無神論者でした。
その夜、チャールズはホブスとすれ違いますが声は掛けず、地下鉄で太った男の身体に触れます。自宅に戻った彼は、ピザ屋に電話してクビと言われ、酒に酔って2、3日の記憶が無いと言い訳をします。そこに太った男が乱入し、彼を毒物注射で殺害します。
太った男は、チャールズが作っていたフレンチトーストとコーンフレークを食べながらホブスの自宅に電話をします。リースのビデオを見ていたホブスは、何度目かの無言電話にビデオの音声を聞かせます。

翌日警察署には、言語学者のラウダーズ教授が呼ばれ、呪文は聖書時代のシリアのアラム語という古代語と判明しますが内容は判らず、コピーを持ち帰り分析することに。また、再びホブスにアパートを知らせる電話があります。それはピザ屋近くのアパートで、殺害されていたのはチャールズ、胸には”2”と書かれていました。
現場はロシア人殺しと同じ状況で、遺体はバスタブ、コーンフレークなどの配置も同じ、同じ毒物が残った注射器も発見されます。そして室内の鏡の裏には再び、「???= LOOK IN MIRRER(鏡を見ろ)」のなぞなぞが書かれていました。ホブスは「ゾッとする」と言い、ジョーンジーに、実は昨夜チャールズとすれ違ったと打ち明けます。
署に戻ったジョーンジーは、スタントン警部補に、現場はリースの事件のコピーで、犯人はホブスに執着してると言い、ホブスに変化があったら報告しろと言われます。ホブスはその空気を感じ取り、同僚たちには内緒でミラノの事件の調査を進めます。
ほどなくしてホブスは、ジョーンジーから、ロシア人殺しの現場からチャールズの指紋が出た、彼はカナダ人の不法入国者で名前も偽名だったと聞き「2人は同じ人物に殺された」と言いますが、明確な根拠はありませんでした。
また、ホブスは、秘密裏にミラノが死亡した山小屋へと向かいます。そこはミラノの死亡以来手つかずで放置された廃屋で、木の根が蔓延る地下室では宗教画の画集とミラノが書いた本を見つけます。画集の悪魔の絵を開いた時には床が軋んで落ちそうになり、また、本の中に挟んであったその地下室の写真の裏には”LOOK(見ろ)”と書いてありました。写真に示された場所のペンキの下には”AZAZEL(アザゼル)”と言う文字が隠されていました。辞書には「荒野の悪霊」、ミラノの本には「接触で乗り移る」と書いてありました。
彼は大学から出てきたグレタを呼び止め、その意味を聞きますが大切な人がいるなら忘れてと言われます。

署ではスタントン警部補に、犠牲者は2人とも君に電話をしてる、上層部は黒幕は内部事情に詳しい警官=ホブスを疑っていると暗に言われます。ホブスはリースがいまだに電話を掛けてくると訴えますが、無駄でした。
また、呪文が「接触では入れない。俺が霊になれば乗り移れるが、それ以上におまえを苦しめてやる」と言う内容だと判明しますが、意味が解りません。また、夜道で視線を感じたホブスは逃げる誰かを追いますが逃げられます。それはチャールズを殺した太った男でした。
翌日、野良猫から始まった接触は何人かを経てホブスの同僚ルー刑事に行きつき、彼はホブスに古い地図を調べてどこに行ったんだ?と聞きます。ホブスはごまかしますが、ルーは突然”悪魔を憐れむ歌”を歌い始め、別の警官マイクに触れた途端我に返ります。
ホブスは歌いながら出て行ったマイクを問い詰めますが覚えはなく、ロシア帽の男の視線に気づき、道に追って出てアラム語で怒鳴ります。が、振り返ったのは男の妻で、「シリアのアラム語だ、利口だな」と言われます。
ホブスは「お前の正体はアザゼルだ」と言いますが、そのナニモノかは通行人に次々と乗り移りながら「山小屋で何かを見つけたな」「けして口外するな」「俺を怒らせるな」と彼に囁き、去って行きました。

ホブスは再びグレタと会い、その出来事が何だったのか、悪魔は存在するのかと聞きます。彼女は神や天使を認めれば理解できる、姿形を奪われた堕天使は人間に乗り移って生き延び、神への復讐を企んでいると話します。また、リースはアザゼルが乗り移った者で本物の彼では無い、あなたは握手で乗り移れなかったため別な報復を考えている、父ミラノと同じ結果になるのではと言い、悪霊は選ばれた人間に滅ぼされる、けれど誰であるのかはわからないと話します。ホブスは君は戦いのために独身なのかと聞き、大切な人を危険にさらしたくないと言う彼女に「僕がいる」と言います。
2人が分かれた後、グレタを中年男が歌いながら追い詰めて握手を求め、拒否されると、見破ったな、何者だ?見覚えがあると迫りますが逃げられます。それは次々と通行人に乗り移って彼女を追いますが、逃げ込んだタクシーが侵入しようとした男を振り落し、逃げ切ります。
グレタは教会にホブスを呼び、その一件を話し、戦いの時は近い、神は父の埋め合わせに天使を遣わすと思ってたのにと泣きます。ホブスは、僕といたからだ、すまないと詫びます。

【転】- 悪魔を憐れむ歌のあらすじ3

署に戻った彼は、スタントン警部補に「チャールズの殺害現場でお前の指紋の付いたコインが出て、嫌疑が掛かってる」と言われます。彼はハメられたと訴えますが、犯人が警官だと言ったのはお前だ、隠し事を言えと言われ、ミラノと同じ事が起きてると打ち明けますが、事件は忘れろ、家に帰って休めと聞き流されます。
自宅の表ではサムと友達のトービーが遊んでいましたが、家の中では彼の机が荒らされ住所録が盗まれ、アートが目を腫らし、単なる事故だがサムに殴られたと打ち明けます。けれど、サムに異変は無く、トービーが表に停めた車のボンネットで彼の住所録をめくっていました。ホブスが「家族には手を出すな」と迫ると、トービーは「あんたが俺を追ってる仕返しさ」と笑い逃げ出します。
トービーは途中で中年男にぶつかり正気に返りますが、男は車から銃を持ち出して発砲、ホブスが銃を構えて銃を降ろせと迫る中、引き金を引きます。彼は男を射殺しますが、何かが男の身体を離れ、現場に居合わせた女性に取り憑きます。
女性はあの歌を口ずさみ、ホブスを見つめ、「俺は簡単には死なねぇ」、宿主が死ぬと霊が移動する、抵抗しても無駄だ、逮捕するか?ボスになんて言うのか楽しみだと嗤います。そして今ここで俺を殺せと言う彼に、まだ遊びの最中だ、お前もだろ?と笑って去って行きます。
死んだ男は教師で、胸に”APO”と言う文字がありました。最初に撃ったのは教師だと言う証言もありましたが、銃は盗んだもので弾が入っていなかったため、スタントン警部補はホブスを責め、ホブスは現場に来ていたアート親子に家に帰って誰も入れるなと言い、署に向かいます。
警部補は教師は新婚で自殺の可能性はないと言い、ホブスから銃を取り上げ早急に審問を行う、大衆を納得させるにはおまえを逮捕するしかないと断じます。
ホブスは無言で了解し、オフィスで銃を片づけながら、ジョーンジーに「人生の目的は?」と聞きます。2人は悪党の逮捕と言う意見で一致しますが、人間の存在理由となるとホブスは「神にとって人間は蟻のようなもの、蟻に道徳や正義を求めるか?」とこぼし、ジョーンジーは人間の本当の目的を知ったらショック死だ、でも女房は人生の目的はラザニア作りだとこぼし、決断の時が来たら善か悪かを選ぶだけだと話します。その時、ホブスを案じたグレタから電話があり、2人は笑い、分れます。

帰宅したホブスはグレタに電話をし、現場で死んだ教師からアザゼルが移動するのを見たと言い、父上の本には他の身体に移動するまで一呼吸しか生きられないとあったと話し、彼女はアザゼルはバビロンのように世界を滅ぼそうとしていて、ヘブライ語の資料には一呼吸で500キュビト=265m移動するとあったと話します。ホブスはそれが弱点だ、明日会おうと言って電話を切ります。
翌朝、サムはゲームをしていましたがアートは起きてきません。ホブスは、洗面所の鏡の”CAL”と言う文字に気づいて、サムに聞くと、彼の胸には”y”と書いてありました。アートはすでに亡くなっていて、彼の胸には”PSE”と言う文字があり、ベッドには毒物が残された注射器が落ちていました。
ホブスは無言で泣き、鳴り続ける電話を取りますが、それはジョーンジーからで、ニュースを見ろ、ルーが君を連行しに向かったという密告でした。ニュースでは乗り移られた女性が、ホブスが撃ち続けたと証言していました。
彼は慌てて支度をし、サムを連れ窓から逃亡しますが、道ではあの女性が微笑みながらウインクをしていました。
列車で逃亡中、彼は、被害者の身体に書かれた文字が”APO-CAL-Y-PSE(アポカリプス)”だと気づき、同じ車両にいたシスターに意味を聞き聖書の”啓示”の事だと知ります。その後、売店で煙草を買っているところを警官に気づかれ、ホームレスのたまり場に身を隠します。

ホブスはサムに、「ある男に濡れ衣を着せられ犯罪者だと疑われてる」と話し、アートの事を打ち明けます。パパは天国に行ける?と聞かれもちろんだ、彼にはその資格があると答えます。2人はその後グレタの家に身を寄せます。
彼はグレタの資料を調べ、アザゼルが移動する時には最大限の力を使うと言う弱点の最終確認をし、独りになって煙草の封を切り、2人を守るため、グレタにサムを預け1人で決戦に向かう覚悟を決めます。
最後にサムを起こし、しばらくグレタといる事になるがいつまでかはわからない、けれどその間何があっても愛するお前を思ってする事だと話します。サムは冷静に話を聞き、目が覚めたらすべての事が元に戻ってると言い、眠ります。グレタはサムは任せてと言い、彼にボトルに入れた熱いコーヒーを持たせます。

【結】- 悪魔を憐れむ歌のあらすじ4

ホブスが向かったのはあの山小屋でした。途中、ジョーンジーに電話をしますが、彼は暗に場所を聞き出そうとし、警部補やルーが盗聴していました。彼は場所は言わず、決断の時が来たと話し電話を切ります。
彼は山小屋に着くと車のキーを雪の地面に投げ、日が暮れた頃、そこに一台の車がやってきます。車から山小屋を見つめる視線は明らかにアザゼルのものでした。
ホブスは車に向かって「もう満足だろ?罪のない男を殺し、弟も殺した、出てこい怪物め!」と叫びますが、車から降りて来たスタントン警部補を見て愕然とします。警部補は「いい加減にしろ!俺が何をした?俺はお前を連行するために来たんだ、銃を捨てろ」と親しげに話しながら近づいてきます。ホブスは今度は”そこ”か?と言い、断ったら?と聞きます。警部補はそんなに撃たせたいのかと銃を構えますが、森からジョーンジーが銃を構えて現れます。
ホブスは困惑し、何人いるんだ?全員出て来い!と叫びますが、警部補は2人だけだと言い、ジョーンジーは本気の目で銃を構えています。
彼は、ジョーンジーに「俺は無実だ。自殺なんかするか」と言い銃を降ろしかけますが、ジョーンジーは突然「俺には撃てない」と言い出し、彼に森へ逃げろと言い、警部補に車を湖に沈め追跡を打ち切ろうと言います。が、我々の仕事はホブスを連行する事で有罪か無罪かは裁判で決まることだと言われ、再び銃を構えます。
全てを諦め銃を捨てたホブスを見て、ジョーンジーはホッとした顔で頷き、ベテランだって先は読めない、驚きの連続だと言い、同じく安心して笑うスタントン警部補のこめかみを撃ち抜き、「ビックリだ」と言います。

ジョーンジーは、呆然として「アザゼル…」と呟くホブスに、「俺はお前の12年来の相棒だ!逃げろよ!!」と叫び、銃で彼の足元を撃ち追い立てます。彼は、ジョーンジーはボスを殺したと言いながら警部補の遺体に唾を吐き、ジョーンジーもおまえも滅びる、1人ずつ、こうして人類を征服するとがなり、ふざけながら、大声であの歌を歌い始めます。
彼は小屋に侵入し、お前が死んだら不名誉なヒーロー、人間のクズが1人消えるだけだが、俺が死んだらお前に乗り移り、お前が息絶えるまでに20人は殺す、お前の甥やグレタを殺す、お前はどっちを選ぶ?どっちが無上の悦びだ?と迫り、俺はお前に乗り移るのが無上の悦びだと言い、自らのこめかみに銃を向けます。その瞬間、隠れていたホブスが飛びかかり、揉み合いながら小屋から出た途端、ホブスはジョーンジーの腹を撃ちます。

なぜすぐに殺さない?と聞かれたホブスは、500キュビトは長い、時間稼ぎさと言い、小屋の入口に座って煙草を出します。そして、なぜミラノはここに来たんだ?と聞き、死ぬためさ臆病者が!と嘯くジョーンジーに、彼はここで俺と同じことをしようとして失敗した、よく目を開けて見ろよ、人っ子一人いないこの大自然を、と言いながら煙草を吸い始めます。そして、煙草はやめたはずだと言うジョーンジーに「やめたよ。身体に悪いからな。特に毒入りの煙草は」と言います。煙草にはアートの殺害に使われた注射器に残った毒が染ませてありました。
ホブスは「いい結末だ、2人で死のう」と言いあの歌を口ずさみ、それでも悪態を吐くジョーンジーに「すまない。相棒」と言い、額を撃ち抜きます。
アザゼルはジョーンジーの身体を離れ、ホブスに取り憑きますが、毒で意識を失いかけている状態の身体は思い通りにならず苦悶しながらも、彼が捨てた車のキーを拾い車に戻ろうともがきますが、途中で息絶えます。
アザゼルはホブスの肉体を離れ宙を漂いますが、小屋から出てきた野良猫に取り憑き、森に消えて行きました。

-俺はホブスに出し抜かれた。だが戦争は終わってない。
始めに俺は”死にかけた時”と言ったはずだ…また会おう…-

みんなの感想

ライターの感想

残虐なシーンも無く、ライトなオカルト・サスペンスとして家族で楽しめる佳作です。
しかしながら、回収されない伏線や無駄な謎かけも多く、また、ホブスが良い意味でも悪い意味でも完全無欠の正義漢なので、「アイ・アム・レジェンド」などがお好きな方にはおススメかも。
物語は脚本最優先で、サクサクと人死にが出るんですが、中でもホブスが”大切に思っている”人が犠牲になる時の痛みがあまり伝わってこない。アートが亡くなった時にはさすがにちょっとキレるんですが(その分、サムが全く動じないというのもなんだかなぁ…バスケの時も「パパはへたくそだから、叔父さんがやって」とか言ってたし)、最後の最後で12年来の相棒が彼の”悪霊退散プラン”に組み込まれたと気付いた瞬間もさほど迷いが無いのも、ビミョーに後味の悪さを残します。
その相棒ジョーンジー役の大ベテランジョン・グッドマンのタップや、憐れなピザ屋チャールズ役のロバート・ジョイなど、憑依前後の微妙な変わりようが地味ながら見事。また、聖女と言うにふさわしいグレタ役「シンドラーのリスト」のエンベス・デイヴィッツも素敵でした。

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