「操り人間」のネタバレあらすじと結末の感想

ホラー映画

操り人間の紹介:2011年製作のアメリカ映画。生きたままに吊るされる、悪夢の操り人間を作る〝ゼペット〟のいる町に引っ越した女性が、怨霊に取り憑かれたことで謎の真相に迫る姿を描く。

予告動画

操り人間の主な出演者

リリー・マロー(ケレン・コールマン)、マイク(ケヴィン・アレハンドロ)、クレア・アンダーソン(ルイーズ・フレッチャー)、クリスチャン・バートン(ルス・ブラックウェル)、マックスウェル(ハンク・ストーン)、スーザン(エイヴィス=マリー・バーンズ)、トーマス・アンダーソン(ルーカス・ベック)、ジェニファー(エイミー・ロシセロ)、ミシェル・マロー(サラ・スクルコ)、母(ジャニン・クレイン)

操り人間のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①唯一の肉親の妹・ミシェルを事故で亡くした姉・リリーは新天地で暮らそうと決意、カサダガの絵の大学の奨学生になる。母のつてをたどって高級な屋敷に住むことになったリリーは、交霊をきっかけに幻影を見るようになった。 ②怨霊は4年前にリリーの住む館で行方不明になったジェニファー。ジェニファーはゼペットという猟奇殺人鬼に捕らえられ、生きたまま操り人形にされていた。リリーは事件を解決した。

【起】- 操り人間のあらすじ1

アメリカ、フロリダ州カサダガ。
女装が好きな少年は、その日もワンピースを着てひとりでおままごとをしていました。それを母に見つかり、脱げと叱られます。
母はヒステリックに怒り、息子からワンピースを取り上げるとハサミで切り、おままごとの人形を踏み潰しました。
ショックを受けた息子は、母が背を向けた隙にハサミを持ち、股間にぶらさがっているものを切り落としました(「息子」の話はしばらく出てこないが、後に出てくる)…。
…アメリカ、フロリダ州。
リリー・マローは聴覚障害のある若い女性です。まだ母・コレットが生きている頃に髄膜炎を患って聴覚を失いましたが、母と妹・ミシェルが支えてくれました。
ガンで母を亡くした姉妹は里親に引き取られ、リリーは妹・ミシェルと別々に暮らしています。
リリーは幼い子どもに絵を教える仕事をしていました。飛び級をしている妹・ミシェルが高校を卒業すれば、里親と離れて暮らすことができます。
里親に不満を持っているわけではありませんが、リリーとミシェルは姉妹2人で暮らしたいと考えています。
ミシェルの卒業後は、オーケストラの楽団員だった母が行く予定だったフランス・パリへ渡り、仕事と勉強をお互いがんばろうと励まし合っていました。リリーはミシェルにエッフェル塔のネックレスをプレゼントし「パリに行くまであと962日」などと指折り数えて、その日を楽しみにしています。
ところがある日、ミシェルがリリーの仕事場の絵の教室に会いに来た後、事故に遭って死にました。リリーはショックを受けます。
悲しんだリリーは環境を変えるため、母・コレットの出身地であるカサダガ大学の奨学生になりました。絵の教室をやめ、カサダガに行きます。
カサダガでリリーは、母を知るクレアという初老の女性の家に身を寄せました。クレアは4代続く名門で、カサダガ大学の奨学生援助をしており、屋敷にリリーを住まわせます。
館は広大な敷地面積を誇り、白い高級そうな新館と旧館がありました。新館にはクレアと孫・トーマスが住んでいますが、トーマスは部屋にひきこもっていてなかなか出てこないと聞きます。
リリーの部屋は旧館があてがわれました。旧館とはいっても、外観も美しく部屋は綺麗です。
その夜、リリーは早速キャンバスに向かいました。これから大学で絵を学び始めるのです。
夜中に扉の音と人影がありましたが、リリーは知りませんでした。
週末、最後の絵の教室があります。リリーは辞めることを告げましたが、教え子の少女・ヘイリーが個人レッスンを希望しました。
ヘイリーの両親は現在離婚調停中で、ヘイリーの親権を巡って揉めています。救命士をする20代半ばの父・マイクが、娘・ヘイリーに会える土曜を希望し、レッスンは土曜日になりました。

【承】- 操り人間のあらすじ2

リリーはある日、館の女主人・クレアに新館の上階の本を取ってきてくれと電話で頼まれます。新館の上階にいる筈の孫・トーマスは、電話に出ないとのことでした。
代わりに取りに行ったリリーは、トーマスが自室でパソコンのポルノ動画を見ながら、全裸でオナニーしているのを目撃します。トーマスに気づかれぬよう、忍び足でリリーは去りました。
ヘイリーの個人レッスンをしたリリーは、ヘイリーの父・マイクともいいムードになり、食事を誘われました。翌日の夜に会う約束をします。
翌日、リリーはマイクの友人のカップルに会いました。カップルの女性・シャーリーズが霊媒師に興味を持っており、食事の後に歩いていて見かけた店に行こうと言います。
ところがその店〝カサダガ公認霊媒師〟(注:カサダガは霊媒師が多くいることで有名な小さな町、なので「公認」というのもありうる)では、今日はスーザンは交霊を終えていると、片目が潰れた男性に言われました。もしするなら500ドル(約53000円)をと吹っ掛けられます。
妹・ミシェルと話をしたいと思ったリリーは希望します。残りの3人も見学で入りました。
霊媒師・スーザンが言うには、霊の声を聞くのは聴覚障害があっても可能だそうです。スーザンが交霊を開始すると、リリーに妹・ミシェルの声が聞こえました。他の人にも聞こえているようです。
「ネックレスをつけないの? 私の形見よ」と、リリーとミシェルしか知らないことを言うので、スーザンの力は本物のようです。
ところが交霊の途中に別の霊が割り込みました。耳をつんざくような金属音がすると、家具が揺れます。「招かれざる怨霊だ」とスーザンが言った瞬間、リリーは背後から手を回されて気絶しました。
目を覚ましたリリーは、「椅子から落ちて気絶した」と言われます。怨霊が出たらアフターケアが必要だという受付の男を無視して、マイクはリリーを連れ帰りました。
その日から、リリーは妙なものを見始めます。悪夢のほか、床の隅にヘビのような紐を見たり、階段の奥に女性を見たり、大学ノートに大量のウジを見たりしました。
同じ頃、早朝にジョギングしている女性・ギャビーが襲われて行方不明になりました。車椅子に座っていた男に襲われ、車椅子で連れ去られます。
連れ去った男はギャビーを地下室に監禁すると、ワンピースを着て研磨機を操っていました。これが冒頭の「息子」です(注:後に〝ゼペット〟と呼ばれるので先にゼペットと表記させていただく)。
(ゼペットは女装の趣味を母に否定されたたために、陰茎を切断。その後はひそかに家で女装しながら、踏み潰されたおままごとの人形を再び得るために、女性を拉致しては操り人形を作っていたものと思われる)
ゼペットはギャビーのひざから先とひじから先を切断し、金属製の関節をつけるともう1度身体に装着しました。手首とひざに紐をつけており、ギャビーは生きたまま操り人形に仕立て上げられます。
できあがったギャビーの操り人形を操作して、ゼペットは喜びの咆哮の声をあげました。

【転】- 操り人間のあらすじ3

大学でノートにウジを見て気絶したリリーを、マイクが迎えに来ました。マイクは霊媒師のマニュアル本を渡し、かぼちゃを買いに行こうと誘います。ハロウィンが間近でした。
マイクは親権を有利に得るよう、離婚後は弁護士の勧めで母と暮らしています。幼い頃の話をしたマイクとリリーはベッドインしました。
翌日、館で絵を描いていたリリーは、散歩をしていて敷地内に温室を見つけます。温室の管理人をする中年男性クリスチャン・バートンが、温室の様子を見に来ていました。
自分が住む旧館に住んでいた奨学生が、4年前に行方不明になったことを知ったリリーは、幻影はその女子大生のせいではないかと考えます。浮かばれない女性が怨霊となって自分に取り憑き、何か伝えているのではないかと思ったリリーは、パソコンで調べ始めました。
すると事件は本当にあり、当時最重要容疑者として、孫のトーマスが疑われていました。リリーはネットの記事をプリントアウトします。
リリーが見る幻影をマイクは信じず、リリーの精神がおかしくなったのだと考えます。冷蔵庫の牛乳を飲んだリリーは、牛乳の中にウジを見つけて吐きました。
マイクはそれでも信用しませんが、直後にリリーが吐いた血の中にウジを見て、不気味がります。館から出ようとリリーを誘った途端、リリーは髪の毛を引っ張られました。
マイクは霊媒師・スーザンのところへリリーを連れ、アフターケアを頼みました。怨霊は望みを叶えるまで離れない、攻撃は引き止めるためで、逃げようとすると同じ目に遭うと告げたスーザンは、「怨霊はイメージを伝えている筈」とリリーに言います。
リリーは館に戻り、マイクは知人の男性・ホール巡査に4年前に行方不明になった女性の話を聞きに行きました。リリーは新館のトーマスの部屋に忍びこみます。
トーマスのパソコンのデータをコピーし、部屋の中を物色したリリーは、トーマスが帰宅したので隠れました。パソコンがシャットダウンしていなかったので、エッフェル塔のネックレスをコンセントに差し込んでブレーカーを落とし、その隙に部屋を去ります。
マイクはホール巡査から、被害女性はジェニファー・イーストマンと言い、午後にチャットしたあとジョギングに出かけて行方不明になったと聞きました。当時トーマスの犯行と目されましたが、物的証拠は出なかったそうです。
ゼペットはギャビーを動かしては、咆哮していました。ギャビーが「早く殺して」と言うと、ゼペットは胸を刺して泣きます。
マイクがリリーの元を訪れ、親権に不利になるので別れを切り出します。元妻・ジャネルがマイクの交際相手・リリーを調べ、精神の病気だと裁判所に申し立てをしたのです。
リリーは泣きながら描いた絵を投げ、あることに気づきます。自分が描いた絵を並べると、1つの絵になりました。温室です。リリーはスマホで撮影して「分かった。今夜終わらせる」とマイクにメールすると、温室に向かいました。
温室の中は、大麻が栽培されていました。館の女主人・クレアが緑内障と関節炎に効くといって、時々吸っていたものです。
温室の中に秘密があると思ったリリーは拍子抜けしますが、温室の奥に48の数字を見て自分の絵のイメージにもあったことを思い出し、必死で探ります。手前の土を掘ると、跳ね扉が出てきました。

【結】- 操り人間のあらすじ4

地下室に入ると、奥に操り人形(これは本物の人形)があります。その横に、ミイラ化したジェニファーの身体で作られた操り人形を見つけたリリーは、触れた瞬間にジェニファーのイメージが脳内に伝わりました。
飼い犬とジョギングしたジェニファーは、公園に犬を繋いでいて拉致されました。手押し車に乗せられたジェニファーは、生きたまま操り人形にされ、死を乞うて胸を刺されます。
警察に通報したリリーは、警官にホテルの部屋を確保してもらい、翌日事情聴取をすると言われました。
ホテルでシャワーを浴びたリリーは、まだ幻影が見えることに気づきます。事件は解決していないのかと、リリーは思いました。
翌日、刑事は孫・トーマスの部屋を捜索して大量のポルノを押収したと言います。しかし肝心の証拠は一切見つかりません。そして不思議なことに、トーマスは温室の地下室の存在を知らなかったそうです。
温室が作られたのは事件と同時期の4年前で、建設中は女主人・クレアと孫・トーマスは長期旅行に行って留守でした。
警官は温室の詳細を聞こうと、リリーをパトカーに入れて施錠し、温室管理人・クリスチャンに聞きこみします。
クリスチャンは、地下室はキノコの栽培室として作られたと言い、探すのに時間がかかるので、設計図の提出は2~3日待ってくれと言いました。
クリスチャンはまだ事情聴取を受けておらず、刑事は、温室ができた時期がジェニファー失踪時期と重なると気づきます。警察への同行を求めた刑事をクリスチャンは殴り、射殺しました。
リリーは施錠されたパトカーの中にいましたが、クリスチャンがパトカーの天井に発砲して穴を開けて液体を注ぎこみ、リリーは気絶します(クロロフォルムか)。
目を覚ますとリリーは地下室に拘束されていました。温室の地下室とは別の場所です。
ゼペットは温室管理人・クリスチャンでした。リリーはワンピース姿にされており、クリスチャンはお揃いのワンピース姿で現れると、金属の関節部分を作り始めます。
研磨機の音にまぎれてリリーは脱走を図りますが、見つかって首を押さえつけられました。リリーはゼペットの頭を殴って外に出ます。森の中に地下室が作られていました。
車を見つけたリリーは乗り込んで逃げますが、クリスチャンは別の車で追いかけます。
対向車をよけて横転したリリーは窮地に追い込まれますが、〝カサダガはここまで〟という境界線の外に出ると、追ったゼペットにもジェニファーの幻影が見えました。その隙に、リリーはゼペットの首を刺して殺します。
(はっきりと描かれないが、ジェニファーの怨霊の目的は、ゼペットへの復讐と思われる)
ゼペットは死に、リリーはジェニファーのはからいで妹・ミシェルの夢を見ました。エッフェル塔のネックレスをプレゼントした時の夢を見たリリーはミシェルに詫び、ミシェルは「リリーといられて幸せだった」と言います。
(エンド後)マイクとヘイリーを車中から見守るリリー。マイクのことは諦めた模様。立ち去ろうとした矢先、車の前に少年が立つ。どいてもらおうと少年の顔を見ると怨霊(リリーは頼みを聞いてもらえる存在として、怨霊の間で有名になった?)。

みんなの感想

ライターの感想

悪くはないのだが、よくもない。うーん。表現が足らない部分が多すぎるのに加えて、いらないシーンも多い。
ゼペットが冒頭の少年だということは判る。のだが、なぜ女性を捕らえて四肢を切断し、再び繋げるのかの説明は一切なし。
これって悪いけど『ムカデ人間』みたいな感じの作品、作っちゃおう~、というノリで作られただけのような気が…当然、内容はうすっぺらい。
主人公が聴覚障害ということも全く活かされていない。妹が冒頭で死ぬのだが、これも謎のひとつである。交通事故だと思うのだが、はっきり描かれていないので、もやもやする。
ジェニファーのくだりは理解できたが、じゃあ現在捕らえられて殺されたギャビーはどうなったのか。胸を刺されて死んだのは判ったが、それらしき死体は見つからないまま。
あらすじには記載しなかったが、ギャビーは一児の母なのだ。ギャビーこそ行方不明になったら大騒ぎされるだろうに。
4年前と現在の間に失踪事件があったのかも謎のまま。どのくらいの頻度で犯行をおこなっていたのかも謎。温室にはジェニファーの遺体しかなかったから…ジェニファーとギャビーしか操り人間を作っていない?
だとしたら…しょぼいよね。そもそも、操り人間にしたものの、することといえば、ちょびっと手足を動かして吼える…こんだけだもん。
リリーとマイクの恋の絡みなど一切カットして、そのぶんゼペットがなぜこのような凶行に至るようになったかを描けば、もっとずっとよくなると思う。

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