「楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女」のネタバレあらすじ動画と結末

楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女の紹介:楳図かずおのデビュー50周年を記念し制作された2005年公開のホラー作品全6作の1本。楳図の代名詞とも言える”へび女”を題材とした原作「まだらの少女」の実写化作品。監督は「片腕マシンガール」「猫目小僧」の井口昇。脚本は「ガラスの脳」「稀人」(共に脚本)の小中千昭。主演は「神童」「瑠璃の島」の成海璃子。オープニングテーマはルルティアの「蝶ノ森」。

あらすじ動画

楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女の主な出演者

山川京子(成海璃子)、中村弓子(中村有沙)、山川家/妹マリ子(鈴木理子)、母(田中美奈子)、父(嶋田久作)、蛇女(中原翔子)、医師(安井昌二)など。

楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女のネタバレあらすじ

【起】- 楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女のあらすじ1

東京の杉並に住む小学5年生、中村弓子の学校では、同学年の少女が面談中、担任の女性教諭ハンマーで撲殺する事件があり、現場となった教室は今も立ち入り禁止で「入ったら呪われる」と噂されていました。
弓子はその教室が気になっていましたが、いじわるな同級生からハブると脅され、開けられずにいましたが、「憎しみ…」という呟きを聞き、教室の中で蠢く人影や、蛇が這い出てくるのを目撃します。
また彼女は、そのいじわるな同級生も、のん気な母親も、適当にやり過ごしてはいましたが、そのストレスを、見知らぬ小学生の掲示板に不気味な絵や呪いの言葉を投稿する事で発散していました。

一方、母親は事件の影響を心配し、連休の間、弓子を和歌山県の山奥の美土路村に住む親せき、山川家に預ける事にします。
弓子は素直に応じますが、山あいの小さな駅に着いた時、携帯は圏外で迎えも無く、山道を一人で歩く事に。しかも途中で出会った村人らしき老婆は、彼女の名を聞くなり怯えて逃げ出し、追おうとした弓子は、水たまりで転んで泥だらけになってしまいます。
彼女は最悪の気分で歩き続けますが、途中でようやく迎えに来た山川家の同い年の長女京子と会い、泣き出します。

山川の家は古い田舎家で、両親はなぜか暗い顔で彼女を迎え、京子の母親は「来なければよかったのに…」と呟きます。しかし京子は細々と彼女の世話を焼き、幼い盲目の妹マリ子も嬉しそうでした。
その夜、弓子はせまい和室に布団で寝ますが、天井裏を何かが歩き回り、節穴から不気味な眼が覗くのを目撃します。また隣の部屋では、京子の両親が声を潜めて「だって蛇が…」「何か起これば村にいられなくなる、弓子をすぐに帰した方がいい」と話し合っていました。

しかし翌日はいい天気で、荷物が遅れていたため、京子の水玉のワンピースと白いリボンを貸してもらった弓子は、上機嫌で京子と一緒に散歩に出る事に。京子はきれいな少女ですが、なぜかいつも地味な色のジャンパースカートを着ています。
2人が出掛ける時、お蔵の前ではマリ子が古いわらべ歌を歌っていました。それは村に伝わる”へび除けの呪い歌”で、京子は「そういう迷信は好きじゃない」と笑っていました。
2人は野原で写真を撮ってお喋りしますが、友だちの事を聞かれた弓子は暗い顔で「お昼を一緒に食べたり、メールしたりするだけ」と言い、京子は「”インターネット”って言うんでしょ?私は同じ学年の子がいないから、友だちがいるのが羨ましい」と微笑みます。
弓子が思わず「友だちなんかじゃない」と呟くと、京子は「いとこ同士だって、仲が良くなればお友だちになれると思わない?」といって弓子と握手をして、笑い合います。

2人は手を繋いで村に戻りますが、弓子は道に落ちていたヘビの抜け殻に驚き、京子は「跨いじゃダメ!跨いだら足が腐る」と話し「ヘビ神くんな…おやごじゃないぞ…」と口ずさみます。
またその脇にあった古い家を、村のまじない婆さん”占いお清”の家だと言い、弓子が村に来た日に「へびが来る」と予言したため、それを母親が気にしてヒドイ事を言ったのだと話し、泣きながら何度も謝ります。
その頃家では、縁側でお手玉をしていたマリ子が突然ひきつけを起こし「ヘビ…ヘビが!」と苦しんでいました。
また、村人たちは2人を見るなり作業の手を止め、怯えて囁き合い、次第に2人を取り囲むように集まってきて、京子は弓子を庇うようにして逃げ出します。

【承】- 楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女のあらすじ2

河原では、弓子が事件の事を京子に打ち明け「どうして人は”憎しみ”っていう気持ちを持つんだろう?」とこぼします。
京子は「”憎しみ”は”怖い事”の裏返しなの。”憎しみ”と”怖い事”は人間の脳の中の同じ所で感じるんだって」と話します。弓子は彼女の知識に感心し、京子は「田舎だから本ばっかり読んでるの」と笑います。
また、占いの事を気にする弓子に「占いお清に『ヘビは弓子ちゃんじゃない』って言ってもらったら村の人も安心するから」と言い、お清の家に連れて行きます。

お清の家はまるで廃屋のようで、弓子は怯えて帰りたがりますが、京子は彼女を置き去りにして勝手に上がり込み、いなくなります。
弓子はやむなく部屋に上がっていきますが、ヘビが描かれた屏風や、シューシューという異音を聞いて怯えます。
やがて奥の間から「憎しみ…」という呟きが聞こえ、ざんばらな長い髪を垂らした不気味な女が這い出て来ます。女は、怯えて凍りついた弓子の前で身を起こしますが、ヘビのように裂けた口に鋭い牙を持ち、黒い鱗に覆われた肌を掻き毟り、「こんなの…現実じゃない…」と呟く弓子を、ヘビのような音を出して威嚇します。
女は、悲鳴を上げて逃げ出した弓子を、ヘビのように這って追いかけてきますが、なぜか戸が開きません。
追い詰められた彼女が、咄嗟に”へび除けの呪い歌”を口ずさむと、女は苦しみ始めいなくなります。けれど屏風のヘビが実体化して取り囲まれ、再び現れたヘビ女に足首を噛まれます。

ヘビやヘビ女が消えた後、京子が奥から出てきて弓子を外に連れ出し、傷から毒を吸い出して、診療所に連れて行きます。彼女は、その間どこにいたかを言わず「お清はお山にお祈りに行ってるみたいで会えなかった」と話します。
医師は「マリ子に続いて山川の家も因果じゃな」といって解毒剤を注射し「これが災いの始まりになるか…」と呟きます。京子に意味を聞いても「気にしないで」と言われただけでした。

その夜、弓子は食事に出てこないマリ子を気にして「マリ子は幼い頃マムシに噛まれ、以来ヘビを異常に怖がり、うなされるようになった」と聞きます。また父親は「(弓子の)荷物が届いたが、事故があったようだ」と言葉を濁します。弓子のスーツケースには、齧ったような大穴が開いていて、着替えなどが全て無くなっていました。
深夜、弓子は、学校の事件があった教室の前で、いじわるな友だちにからかわれ、牙でその首に咬みつく悪夢で目覚めます。
目覚める直前、弓子は誰かに肩をつかまれますが、それはうなされていた弓子を心配した京子で、彼女の顔を覗き込み「歯が少し尖ってる…」と言い、そそくさと出て行きます。

【転】- 楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女のあらすじ3

翌朝、弓子の浴衣がなぜか乱れていて、布団の中にはヘビの抜け殻のようなモノがありました。それはあたかも彼女が脱皮したかのようなサイズで、洗面所では、胸や首筋に貼りついていた抜け殻の破片に気づき愕然とします。
弓子は、京子に「歯を見せて」としつこく言われて逃げ出しますが、居間で遊んでいたマリ子も、彼女が部屋に入るなり「ヘビ!ヘビ!」と怯えてパニックになります。
また庭には村人の老夫婦がいて、老人はくすぶった松明のような物を老婆にかざして苦しめ、「ヘビは煙草のヤニの臭いがキライなんだ」「婆さんは昨日の晩ヘビ女に噛まれた!(ヘビ女は)お前だろう?!ヤニを食らえ!」と叫んで、弓子に襲いかかります。
老人は、老婆が鍬で殴って倒されますが、老婆の顔面は蒼白で瞳が異常に小さく、弓子に向かって歯を剥き追ってきます。
弓子は森に逃げますが、白い顔で首に噛み痕のある医者や村人たちに囲まれ、墓場に追いつめられます。その中にはいつも通りの京子がいて、弓子は一瞬ホッとしますが、京子は彼女の手を強くつかむと、むりやり口をこじ開けて歯を見ます。そして「あら弓子ちゃん、歯が尖ってるわ! ヘビ女だったんだ」といいニヤついたのです。

弓子は叫んで逃げ出し、フラフラと吊り橋を渡り始めます。
「どうしてこんなことになっちゃったの?呪われたから?…違う…私が憎しみの心を持っていたから…」彼女は、担任に問い詰められ撲殺した少女の気持ちが痛いほどわかっていたのです。
そこにマリ子が現れ「やっぱり弓子おねえちゃんだ!」と微笑みます。マリ子はもう怯えていませんでした。

2人は一緒に森を歩いていきますが、マリ子は「はぁはぁっていうすごい息が聞こえて、弓子おねえちゃんのだと思ってたけど違った」と話し、「ヘビに噛まれてヘビ女になったのかも」と心配する弓子に「自分も噛まれたけど、ヘビ女にはなってない」と言い、彼女の歯を触り「尖ってないよ」と励まします。また京子の「占いお清が弓子をヘビ女だと言った」という予言の話も、「お清はずいぶん前に死んだし、おねえちゃんがなぜそんなウソを言うのか解らない」というのです。
弓子はマリ子を森の地蔵の前で待たせて、京子の部屋に忍び込みますが、机の上にはノートパソコンがあり、弓子が嫌がらせをしていたホームページが開いていました。また”弓子”というフォルダに入っていたのは、酷い落書きをされた弓子の写真でした。
その時、「それ、私のホームページ」と声がします。

京子は盗まれたはずの弓子の服を着て「どう?似合う?」といい、「同い年なのに、あなたは東京で好きな事して、私はここで息の詰まる思いをしてるのよ」と笑います。
そして「私が何か悪い事した?」ととぼける弓子に「私が作った掲示板に、憎しみの言葉やむごたらしい写真を貼りつけたのはあなたよね?あなたの憎しみが私に感染(うつ)ったの」と言います。
弓子は謝り「2度と来ない、東京に帰る」と言いますが、京子は眼を剥いて「帰る?帰るのは私よ。私が弓子になって、東京に帰るのよ」と嗤います。その唇からは鋭い牙がのぞいていました。

弓子は悲鳴を上げて逃げ出しますが、白い顔をした山川夫妻に捕まり、裏庭に掘られた穴に連れて行かれます。そこに”弓子のはか”と書いた板を持った京子が来て「あなたを丸呑みにして、あなたの全てを取り込むの。このお墓にはあなたの骨を入れてあげる」と言います。
弓子は必死で抵抗し「親にこんなことをして悲しくないの?!マリ子ちゃんは?!」と叫びますが、京子は「あんなヘビ嫌いの妹なんていらない。今頃お清の家でヘビ神に捧げられてるわ!」と嗤っていました。
弓子は襲いかかった父親を倒してバールを奪い、お清の家へと走ります。

【結】- 楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女のあらすじ4

マリ子は、お清の家の奥の部屋で白い布を巻かれてヘビのようにされ、「ヘビ…ヘビ…」と苦しんでいました。
しかしそこに京子が現れ「あなたが学校の友だちを憎んでいた気持ち、自分の中にとても汚れたモノがある感覚だったんじゃない?…その時から、あなたもヘビになっていた」と言い、「知ってる?ヘビはヘビを食べるの。そうして脱皮して、強い蛇が生き残ってく…」と話してヘビの顔に変わり、弓子を丸呑みにしようと大口を開けます。

しかし弓子は逃げず、これまでの事を思い返します。京子の掲示板に投稿した罵倒や不快な絵、いじわる友だちの首を絞める夢…
「いいよ、呑み込んでも。でもマリ子ちゃんは助けて。私、死のうと思った…自分の中に憎しみの心があるなんて認めたくなかった…けど、あったの…」「私を呑み込んだら、京子ちゃんの憎しみが消えるんだよね?…だったらそれでいい…」
弓子はバールを捨て、ヘビ女と化した京子の手を握ります。

その時、マリ子が”ヘビ除けの呪い歌”を歌い始めますが、京子の足はヘビと化して弓子の体に巻きつき、頭もほとんど呑み込まれます。しかし弓子は京子を抱きしめ「私、あなたの憎しみ受け止めたわ…」と目を閉じます。
すると京子のヘビの眼からは涙のような白い粘液が流れ、元の姿に戻って倒れます。弓子は「元の姿に戻ったんだ…よかった…」と言って京子に寄り添います。マリ子は、巻かれたまま起き上がり、京子を呼んでいました。

弓子が東京に帰る日、京子はマリ子と手を繋いで駅まで見送ってくれました。
「ありがとう!元気でね!またね!」…3人は明るく再会の約束をして分かれます。
弓子は京子からもらった水玉のワンピースに、共布のリボンのついた麦わら帽子で、ホームのベンチに座ります。ベンチの下にはヘビがいましたが、弓子は微笑んで見つめていました。

みんなの感想

ライターの感想

楳図作品実写化シリーズのつかみはオッケーといった感じの作品です。弓子の同級生もかなり陰湿なんですが、マジでヤバいのは美しすぎるいじめっ子の成海璃子でした。また楳図のヘビ女は”口裂け女”に近い印象だったんですが、このヘビ女メイクや造形はかなりモンスター寄りでちょっと残念。痒がるシーンは原作ではかなりゾッとさせられる場面なんですが、そちらも今一つかも。
前説では、こよなく愛する「まだら(縞々)」との出会いや意味、”ヘビ(憎しみ)が感染(うつ)る””憎しみが毒を生む”等々語られています。

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