映画:死霊の罠2ヒデキ

「死霊の罠2ヒデキ」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ホラー映画

映画「死霊の罠2ヒデキ」の感想

ライターの感想

「日本初の本格スプラッター!」と銘打たれた「死霊の罠」の続編として作られましたが、同じ「ヒデキ」という名の死霊を用いた、別の物語だと言っていいでしょう。マニアの間では有名なスプラッタビデオ作品「ギニー・ピッグ」シリーズの第7作目「ラッキー・スカイ・ダイアモンド」(神戸で起きた児童殺害事件の影響で、発売が遅れ、発売時にも「ギニー・ピッグシリーズ」の冠は外されました)の監督・主演コンビ、橋本以蔵監督と佐野史郎が再びタッグを組んだというだけで、何か「トンデモないことになっていそう」な雰囲気が漂います。 ちょうど佐野史郎さんもドラマ「ずっとあなたが好きだった」の「冬彦さん」役で全国的にブレイクした頃で、その「イっちゃってる演技」にはゾクゾクさせられます。また、ヒロインがたびたび見かける子供「ヒデキ」の異様さは、その後ジャパニーズホラーの代名詞となった「呪怨」の「俊雄クン」の原点とも言えるでしょう。 ストーリーラインの説明は極力省き、おどろおどろしい空気感だけで進んでいくようなところがあるので、ある意味「難解な映画」かもしれません。しかし、全編に漂う「ただならぬ何か」が醸し出す緊迫感は、ハンパないものがあります。ヒロインを演じた中島唄子さんの「暗い過去を持つ地味で内気な女」と「女のフェロモンを撒き散らす殺人鬼」との対比も素晴らしいですし、対象的な役どころの近藤理枝さんは「狂気に対する『正気』」の役どころかと思いきや、終盤一気に狂気が加速していくところがたまりません。 この2人の「直接対決」がクライマックスになるわけですが、何回見ても腕を折られた近藤さんの「痛い、痛い!」はリアルに痛々しいです、日本のホラー映画史上に残る「痛いシーン」と言っていいでしょう。しかもその折れた腕をカッターで切断しちゃうんですから、「127時間」より何年早いことか!あちらは実話ですけどね! そしてあげくの果て、佐野史郎さんが血まみれ肉片まみれで「生まれて来ちゃう」んですから、もう当時としては衝撃度200%くらいの壮絶なインパクトでした。その後、「大人が生まれてくる映画」は日本にも海外にも何本かありましたが、やはり本作が「元祖」ではないかと。 とにかく、「静かなる狂気」を漂わせる中盤までから、終盤一気に血みどろ激痛スプラッタに確変していく様は、こちらも「日本初のサイコスプラッタ映画!」と銘打ってもいいのではないかと思うほどの凄まじさです。今年2019年にはクラウドファウンディングによる前作と本作のブルーレイ化も決定したそうで、やはりそれだけ熱狂的なファンを持つ「名作」なのだと言えるでしょう!
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