映画:聖なる鹿殺しキリングオブアセイクリッドディア

「聖なる鹿殺しキリングオブアセイクリッドディア」のネタバレあらすじと結末

ホラー映画

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアの紹介:2017年製作のイギリス&アイルランド&アメリカ合作映画。第70回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した、「ロブスター」のヨルゴス・ランティモス監督によるサイコホラー。ある少年を家に招き入れて以来、心臓外科医スティーブンの特権的生活は一変。子どもたちに異変が起こり、スティーブンは容赦ない選択を迫られる…。

あらすじ動画

聖なる鹿殺しキリングオブアセイクリッドディアの主な出演者

スティーブン・マーフィー(コリン・ファレル)、アナ・マーフィー(ニコール・キッドマン)、マーティン・ラング(バリー・コーガン)、キム・マーフィー(ラフィー・キャシディ)、ボブ・マーフィー(サニー・スリッチ)、マーティンの母(アリシア・シルヴァーストーン)、マシュー・ウィリアムズ(ビル・キャンプ)

聖なる鹿殺しキリングオブアセイクリッドディアのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①優秀な心臓外科医・スティーブンは、事故で運ばれた男の救命措置の際に酒気帯びをしていた。男は死亡。自分のミスが原因かもしれないという罪悪感を抱いたスティーブンは、その息子・マーティンに親切にし始めた。 ②マーティンは自分の家族をスティーブンが殺したから、スティーブンの家族からも犠牲を出せと要求。ボブとキムが弱っていく。誰を殺すか選択できないスティーブンはぐるぐる回って猟銃で撃ち、息子のボブが死んだ。

【起】- 聖なる鹿殺しキリングオブアセイクリッドディアのあらすじ1

アメリカ・オハイオ州シンシナティ。

スティーブンは心臓外科医の男性です。顔をおおうひげには、貫禄が漂います。
今日もまたスティーブンは、心臓の外科手術をしていました。
切開された胸部には、拍動する心臓がうごいています。

手術を終えたスティーブンは、同僚の麻酔医・マシューと時計の話をしていました。
スティーブンが使う時計は金属ベルトですが、マシューは革のベルトが好きなのだそうです。

マシューと別れたスティーブンは、飲食店で16歳の青年マーティン・ラングと会いました。
マーティンは食事をしていましたが、好物のマッシュポテトを最後に残しています。
スティーブンはマーティンにプレゼントと言って、時計を渡しました。
受け取ったマーティンは、さほど感謝することもなく、金属ベルトを革に変えたいと言います。

自宅に帰宅したスティーブンは、自分の家族と向かい合いました。


・スティーブン…心臓外科医。腕前は確か。
・アナ…スティーブンの妻。眼科医。結婚して16年になる。
・キム…長女。声楽が好き。初潮を迎えたばかり。
・ボブ…長髪の長男。キムの弟。

・マーティン…16歳の少年。罪悪感から、スティーブンが親切にしている。


スティーブンが他人の子であるマーティンを気にかけるのには、理由がありました。
マーティンの父はスティーブンの元患者で、電柱に激突した自動車事故で死にました。
しかしその救命措置の際、スティーブンは飲酒をしていました。
そのせいで患者を死に至らしめたのではないかと、時間が経つにつれ、スティーブンは考え始めたのです。

マーティンにスティーブンが優しくするのは、いわば「後ろめたさ」でした。
父親を殺してしまったのではないか、という気持ちが、必要以上にマーティンへ向かいます。
金を渡したり、プレゼントをしたりするのは、スティーブン自身が罪悪感を覚えているからでした。


実際、マーティンは最初は単にいい少年のように見えました。
そこでスティーブンは、マーティンを家に招くことにします。

マーティンを家に連れてきたスティーブンは、家族に紹介しました。
アナ、キム、ボブも、スティーブンから聞かされていたとおり、マーティンを信用します。
キム、ボブ、マーティンの子どもたち3人で過ごした時、ボブは16歳のマーティンに「脇毛は生えてる?」と質問し、見せてもらいました。
自分の父は毛深くて、その3倍は生えているとボブが言います。

キムと2人で散歩したマーティンは、自分の父を車の事故で亡くしたと言いました。
その父が、スティーブンの元患者だったことも話します。
陰のある少し年上の男性・マーティンに、キムはすぐに恋をしました。

【承】- 聖なる鹿殺しキリングオブアセイクリッドディアのあらすじ2

お礼を言ったマーティンは、スティーブンに「今度はうちにミートローフを食べに来てくれ」と言います。
頼みを断りきれないスティーブンは、マーティンの家に行きました。

そこで夕食を振る舞われたスティーブンは、食後に映画を見ようと言われます。
家族に遅くなることを言っていないからとスティーブンは辞退しますが、マーティンに「僕と父が好きだった映画だ」と言われると、断りにくくなりました。

スティーブンとマーティン、マーティンの母の3人で映画を見始めましたが、マーティンはすぐに「眠くなった」と言って部屋に去ります。
マーティンの母とリビングに残されたスティーブンは、露骨な誘惑を受けました。
スティーブンは帰ると言って席を立ち、すがるマーティンの母を振り切って家路に就きます。


翌日。
マーティンが「胸が痛い。心臓の病気かもしれない」と言って、スティーブンの前で服を脱ぎ始めました。
後ろめたいところがあるスティーブンは拒否もできず、マーティンの検査をします。
マーティンは、自分の母がスティーブンに気があると言い、関係を持ってくれと言いました。しかしスティーブンは既婚者だからと断ります。

マーティンはスティーブンの娘・キムを、自宅へ送りました。キムとの距離を、マーティンは詰めていきます。


週明け。
ボブが「立てない。足が動かない。感覚がない」と言い始めました。
スティーブンは妻のアナと共に、ボブを病院へ連れて行き、検査をしますが、異常はありません。
一時的なものかと思われたのですが、帰りにエスカレーターを降りたところで、ボブが再び倒れます。
ボブにはMRI、MRA、血液検査、心電図、X線検査、PET検査(ガン検査)すべてしましたが、数値はすべて正常でした。


翌日。
ボブの病室へ見舞いに現れたマシューは、あとでスティーブンを呼び出すと、突然言い始めます。

「先生は僕の家族を1人殺した。だから家族を1人、殺さなければならない」
「殺さなければ、やがてみんな病気で死ぬ。1、手足の麻痺。2、食事の拒否。3、目から出血。4、そして死」
目から出血の症状が出た場合には、死に至るまで数時間だと告げたマーティンは、「誰にするかは、数日で決めてほしい」と付け足します。
マーティンは、「先生は、死なない」と言いました。

不気味なことを言い出したマーティンを、当初、スティーブンは警備員を使って病院から追い出しました。
しかし、すぐにそれが現実だと思い知らされます。

【転】- 聖なる鹿殺しキリングオブアセイクリッドディアのあらすじ3

マーティンの言ったことが、現実味を帯びます。
足の麻痺で倒れたボブは、食欲がないと言い始めました。
あせったスティーブンは、無理やりに食べさせようとします。

両親がボブにつきっきりなので、そのあいだにキムは思いを寄せるマーティンと接近しました。
自分の部屋に招いたキムは、服を脱いでマーティンを誘いますが、マーティンは拒みます。

原因が分からないまま、病状が悪化していくボブを見て、スティーブンはあせります。
妻・アナが指摘した心理的疾患も視野に入れ、髄液検査もしますが、原因は分かりません。
ボブの仮病をも疑ったスティーブンは、廊下でわざとボブをひきずり回しますが、それでもボブは自力で立てませんでした。
スティーブンは「秘密の言いあいっこ。すごいことを言った方が勝ち」と言い、秘密を引き出そうとしますが、ボブは秘密などないと言います。
(スティーブンは息子から、病気は嘘だと言わせたかったのだが、ボブは仮病ではなかった)


ボブの不調の原因がつかめないであせる間に、次なる不幸が訪れます。
今度は長女・キムが、コーラスの最中に倒れました。ボブと同じ症状です。
ボブとキムは同じ病室に入院しました。

そこでやっとスティーブンは、妻のアナにマーティンとの関係を話します。
マーティンの父が脳卒中で死んだことや、その執刀に自分が携わっており、罪悪感で半年前から金を渡していたことを告げました。
金を渡したのは、マーティンの母が失業中だったからです。

(車の運転中に脳卒中を起こし、そのまま電柱にぶつかって即死したらしい。
スティーブンがオペの時に酒気帯びだったことは、あまり関係ない。
大事なのは、そのことにより「スティーブンが罪悪感を抱いてしまったこと」)


スティーブンはできるかぎりのことを試みます。
コロンビア大学から、麻痺の第一人者であるファーリントン氏を迎えて検査してもらいます。
それでもボブとキムには異常がありません。
異常がない患者は、入院し続けることができず、ボブとキムは退院しました。

妻のアナは、マーティンに会いに行きます。
マーティンはアナを動揺させようとして、自分の母とスティーブンが肉体関係だと話しました。
アナはなぜ自分たちまで責めを負わねばならないのかと聞きますが、マーティンは答えません。

アナは麻酔医のマシューに接近し、「手術の際にスティーブンが酒気帯びだった」と聞きました。
スティーブンが抱く後ろめたさの原因が分かったところで、根本的な解決には結びつきません。

【結】- 聖なる鹿殺しキリングオブアセイクリッドディアのあらすじ4

スティーブンとアナは仕事を休み、子ども2人の看病に回ります。
ボブもキムも寝たきりで、食欲がないために栄養剤を点滴しています。
スティーブンとアナの仲も、ぎくしゃくしはじめました。

思い詰めたスティーブンはマーティンを捕らえ、自宅に監禁します。
殴って言うことをきかせようとしますが、マーティンはそれでも「早く(殺す者を)誰にするか選べ」と言いました。
スティーブンは衝動的に猟銃をマーティンに突きつけますが、妻のアナが止めました。


ボブとキムの姉弟は不調ですが、より具合が悪いのはボブの方です。
キムはボブに対して「お前が死ぬ」と言い出しました。
死にたくないボブは、今まで反発で切っていなかった髪の毛を切って父・スティーブンに示すことで、スティーブンの機嫌を取ります。

子どもたちのどちらも選べないスティーブンは、学校へ行って教諭にどちらが優秀か聞きますが、先生も答えられません。
妻のアナはマーティンの手当てをし、いっぽうでやはりスティーブンの機嫌を取ろうとしました。
「1人死ぬなら子どもよ。私なら、まだ子を生める」
そう言いながら、スティーブンに決断を促します。

キムは夜中に這って地下室へ行き、マーティンに媚びていました。
しかし通用しないと知ると、ショックを受けて家出します。
娘のキムがいないと知ったスティーブンとアナが、探しました。
自宅から少し離れた場所で、キムが這ったまま倒れているのを見つけます。


監禁しても意味がないと判断したアナは、マーティンを逃がしました。

ボブが血の涙を流し始めました。
それを見たキムが、父・スティーブンを呼びます。

それでも誰を犠牲にするか選べないスティーブンは、一番平等な道を選択します。

スティーブンはアナ、キム、ボブ全員をガムテープで拘束し、白い布をかぶせました。
リビングの三方に座らせ、自分は部屋の中央に猟銃を持って立ちます。
黒い帽子を目深にかぶり、目隠しをした状態で、スティーブンはぐるぐる回って方向が分からなくなったところで、猟銃を発射しました。
1発目、2発目ともに当たりませんでしたが、3発目はボブの胸を貫きます。


…ボブの死、ボブの犠牲により、キムは回復しました。

3人家族になったスティーブン、アナ、キムは、飲食店へ食事に行きます。
そこへマーティンが店にやってきますが、言葉をかわすことはありませんでした。
スティーブン、アナ、キムは黙ったまま、店を出ていきます。
スティーブンが一度も目を合わさずに店を去るのを、マーティンはじっと見ていました。

(すごく不気味な映画。
どうやってマーティンが、キムやボブに麻痺などの症状を起こさせたのかは謎。
しかしそれはこの映画では、問題ではない。
究極の選択を突きつけられながら、最後まで選べない優柔不断なスティーブン。
仕事は優秀だが、その心は弱いところを描いたか)

みんなの感想

ライターの感想

ものすっごく気持ち悪い映画。というか、あと味の悪い映画。
マーティンくんって何者!?
どうやってボブやキムを麻痺に追いやったのか、なぜアナは麻痺が出なかったのか。
気にはなるけど、見終わった頃にはどうでもよい感じ。
マーティンくんの不気味な演技はすごい。
死という究極の選択があると、一見平和そうだった家族間がぎくしゃくし、誰もがスティーブンに媚を売り始める。
不気味な緊張感がずっとあり、120分以上の作品なのに、短く感じられた。

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