「血を吸う粘土」のネタバレあらすじ動画と結末

血を吸う粘土の紹介:「ABC・オブ・デス2」など数々の特殊メイクで知られる梅沢壮一監督の初長編監督作品で、美大予備校に通う生徒たちが”呪われた粘土”に襲われるという2017年公開のスプラッター・ホラー。同年トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門でプレミア上映された。蠢く粘土の特殊メイクや造形は言わずもがな、主演をミスiD2017グランプリの武田杏香など4名のアイドルが努め、黒沢あすか、津田寛治、奥瀬繁などベテラン陣の名演も見逃せない。

あらすじ動画

血を吸う粘土の主な出演者

日高香織(武田杏香)、望月愛子(杉本桃花)、谷レイ子(藤田恵名)、青木由香(牧原ゆゆ)、山下寛治(篠田諒)、藍那ゆり(黒沢あすか)、伏見恭三(津田寛治)、三田塚実(奥瀬繁)、カカメ(河井樹)など

血を吸う粘土のネタバレあらすじ

【起】- 血を吸う粘土のあらすじ1

小さな美大予備校”AINAアカデミー”の経営者で講師の藍那ゆりは、教室である出来事が起こり、地方の廃屋同然の田舎家に移転する事に。
彼女と生徒たちが家を片付けている最中、ゆりは庭に埋まった大きめの缶を見つけます。缶はビニールで何重にも包まれ、中には更にビニール袋に入れられた塑像用の粉末粘土が入っていました。
以前の持ち主が彫刻作家で、油絵の道具や塑像なども残っていたため、ゆりはためらうことなくその土を持ち帰り、生徒の名前入りの粘土のバケツのそばに置きます。

いよいよ授業が始まり、休業中だけ東京の美大予備校”東京総合美術アカデミー(東美)”に通っていた日高香織が、予定より1日早く帰ってきます。
ゆりは大仰に喜びますが、東美の事をあれこれ聞きたがる望月愛子をたしなめ、「東美はすごかった」「こことはかけてる金額もレベルも違う」と話し続ける香織を、不愉快そうに諌めます。
香織はその険悪な空気を無視して、苛立つゆりの顔に付いたゴミを取り、皆に東京土産の合格祈願絵馬を配ります。
愛子は普通に受け取りますが、浪人生の谷レイ子はやんわりと断り、唯一の男子で皆をライバル視している山下寛治は興味なさげに脇に除けます。
また香織は「今日から参加したい」と言い許可されますが、彼女の粘土はレイ子の指示で2年の青木由香が使っていました。
由香は謝り、レイ子は彼女を庇うため、香織は笑顔で了承し、他の粘土を探すうち、ビニール袋の粉末粘土を見つけ、水を含ませ使い始めます。

始めの課題は「サザエと任意の台を構成せよ」。
香織はその粘土に違和感を覚え、霧吹きをした場所が生きているかのように動くのを目撃しますが、制限時間が来てそのままになります。
ゆりは各々順位と点数を付け、「レイ子がトップ(75点)だが香織と同点、レイ子の作品は結果を焦るあまり個性が失われてる」と評価し「実力はあるんだから遊び心を持とう」と励まします。愛子は66点で4位、山下は70点で3位でした。
授業後も香織は、愛子に聞かれるまま東美での贅沢な授業を語り続け、「5人の中ではトップでも全国では100位ってこともある」となった時、輪から外れていたレイ子はイラついて鉛筆やカッターの刃を折ってしまい、これ見よがしに机に置きます。香織は取り繕うように皆の作品を誉め始めます。
その夜、誰もいない教室では。触手のような何かが蠢き、折れたカッターの刃を持ち去ります。

翌日、ゆりは生徒の緩慢さに苛立ち、香織は粘土の中に埋まっていた折れたカッターの刃で指を切ります。彼女はレイ子を疑いますが、目を離した隙に血は跡形もなく消えていました。
一方、庭に足が不自由な男が現れ、粉末粘土が無くなっているのを知って愕然としますが、人の気配を感じて逃げ出します。

その日の課題は自刻像の制作でした。
ゆりは高度な出来の香織の自刻像を見て、愛子の「東京には敵わない」という言葉や、東美の講師時代の暗い過去を思い出してイラつき、生徒たちをキツイ口調で責めたて、期限を翌日に伸ばして、戸締りをレイ子に任せて帰ってしまいます。
夜、香織は教室で飼っているハムスターにエサをやり、愛子は挨拶もせず出て行った山下を追いかけます。香織はレイ子に敬語で挨拶し帰って行きます。
レイ子は9時過ぎまで残って帰りますが、帰りがけ、妙な物音を耳にします。
皆が帰った後、教室に置かれた生徒の自刻像の一つが、もぞもぞと動いて一部が床に落ち、ハムスターのカゴに近づき襲い掛かります。

翌日、カゴや周囲は惨憺たる有様でハムスターも消えていて、レイ子は香織に「エサやりの後ちゃんとカゴを閉めた?」と確認します。
方や、香織の自刻像の口元が無惨にえぐれていたため、香織と愛子はレイ子の仕業だと決めつけます。愛子はここぞとばかりに煽りますが、返って奮起する香織を冷たい眼で見ていました。
香織は急ぎ修復して好評を得ますが、ゆりは「日高さん以外、全員落ちます」と断言。「初心者の由香の作品の方がむしろ新鮮と受け取られるかも」と評します。
また「どうしたら上達するか」と聞かれ「日高さんや卒業生のような、良い作品をたくさん見て練習する事だ」と言いますが、山下が「ここの卒業生はたった5人、ネットで他の予備校の作品を見た方がましだ」と口を挟みます。
また愛子は「香織が上達していて焦った」と認めた上で「東京から講師は呼べないのか?藍那先生以外の意見も聞きたい」と言い出します。
香織はその間何度も「この粘土は感触が違う、作品が変わったのは粘土のおかげだ」と言いかけますが、ゆりは講師時代の不快な出来事を思い出し耳を貸しません。

かつて東美の講師だった彼女は、先輩講師小谷と女性問題で揉めて退職、小さいながらも予備校を立ち上げ今に至るのです。
”東京から講師を呼ぶ”=”小谷や東美に敗北する”…その一言で彼女はブチ切れ「四の五の理屈を言ってる間に一つでも多くの作品を作れ!」と恫喝します。
その瞬間地震が来て冷静になったゆりは「講師の件は考えとく」と言い、愛子はほくそ笑みます。
けれどレイ子は「(講師を呼べば)大手かぶれになって個性が無くなる」「地方には地方の強みがある」「私には講師は不要、今日もカギを締めて帰ります」と頑健に言い張ります。

【承】- 血を吸う粘土のあらすじ2

夜、1人残っていたレイ子は昼間の言葉を後悔し、香織の自刻像を触ろうとして、台座に出ていたネジ釘でケガして出血します。
その時、像の左耳が落ち慌てて付けようとしますが、像についた彼女の血は吸収され、像の口が彼女の左手に咬みつきます。
粘土は不気味に変形し、頭部からは触手が生えて彼女を拘束し、一部はハムスターとなって服の中を這い回り、彼女の口に潜り込みます。レイ子は必死で暴れて給湯室に逃げ込み、食いついた頭部をフォークやナイフで突き刺し、コンロであぶって外し、生き物のように逃げ出したソレを戸棚で潰します。
しかし、スマホをタッチしようとした彼女の指は、すでに粘土化が始まっていて両手が粘土化して絡み合い、どうにかしようと戸棚にぶつけるうち、片腕は肩から千切れ、片腕は完全に粘土と化し、彼女を頭から丸呑みにします。

翌日、レイ子は教室内で目覚めますが、彼女の周囲だけが暗く妙な様子です。
教室は荒らされ、片付けをしていた香織は、全てをレイ子の仕業と決めつけ、愛子や由香に「粘土にカッターの刃を入れられた」と言っていました。レイ子は必死に無実を訴えますが、その声は誰にも聞こえません。
レイ子はなんと、自身の自刻像と化していたのです。
間もなく動揺したゆりと山下が来ますが、ゆりは「谷さんと連絡がつかないから自宅に行く」と出ていき、山下はただ呆れて苦笑するだけでした。
やがて1人になった香織は、レイ子の像の顔を引きちぎってバラバラにし、バケツに放り込んで去っていきます。
レイ子はその激痛に絶叫し、血塗れのまま暗いバケツの底で、眼をギョロつかせていましたが、やがてその血は粘土に吸収されて蠢き、人の姿になります。

一方、教室を片付けていた山下と愛子の空気は最悪で、山下は理不尽な作業にムカつき、愛子が用意した弁当を体よく断わります。
その頃由香は、庭でタバコを吸おうとしたところにレイ子が現れ焦ります。レイ子は無言で彼女の右手をカッターで切り、その血を舐めます。
由香は悲鳴を上げて押し退けようとしますが、右手はミイラのようになり、レイ子の顔の額と髪が取れて手の中で蠢きます。レイ子の中には虚ろな眼をした何かがいて、由香は必死で抵抗しますが、粘土と化して混ざり合います。
やがて授業が始まり、由香を探しに庭に出たゆりは、妙な様子で戻ってきた由香に声を掛けます。
由香は、出入口で屈みこんだゆりをカッターで切りつけようとして失敗、ゆりは気づかず教室に戻り、入れ違いで出てきた山下は「今日お弁当作ってくれるって約束してたよね」と言い戻って行きます。由香は虚ろな眼で弁当を口に入れ吐き出します。

昼食時、香織と愛子は外出し、山下はぼんやり座っていた由香に一緒に食べようと言い、落ちていた自分用の弁当を拾い、給湯室で食べ始めます。
そこに包丁を持った由香が来て、いきなり彼の口元を切り裂きます。
彼は倒れてもなお喋り続け、のしかかって裂けた口元の血を舐める由香をどかそうとしますが、その顔面はズルリと剥けてレイ子の顔が覗き、次に粘土人形の顔になり襲いかかります。

やがて香織と愛子が戻りますが、香織がカギを落とし、愛子だけが部屋に入ります。
そこに包丁を持った山下が現れ、愛子は給湯室に逃げ込んで追ってきた山下の手をドアで挟み抵抗するうち、彼の手が千切れ落ちます。
千切れた手からは触手が出て愛子の足首を掴み、戸棚の奥からも触手が伸びて襲いかかりますが、なんとか振り払って踏みつけます。

そこに香織が入ってきて、三角定規と一体化した粘土の手をした山下に襲われ揉み合ううち、定規は山下の顔にめり込み、彼はそのままそれを振り回して暴れます。そこに戻ったゆりが止めに入り、愛子が彼のための弁当を投げつけます。
彼の顔は弁当箱がめり込んでひしゃげ、ゆりに倒されますが、その首は戸棚に当たって千切れ飛び、首無しの胴体からは新たな触手が生えだしてきます。
教室内は阿鼻叫喚の地獄と化し、山下だったモノは、転倒して気を失った愛子の足を掴んで引き込もうとします。
ゆりと香織はその怪物に戸板を乗せてつぶそうとしますが、無数の触手が次々と生え出し、やがて虚ろな眼をした粘土人形が顔を出し咆哮します。
しかしその瞬間、以前も庭に来た男が現れ、泥人形の口に板を投げ込み、大型バーナーで焼き、乾燥しきったところを、狂ったように踏み壊します。
女性たちは部屋の隅で怯え、怪物はただの土くれになり床に散らばっていました。

【転】- 血を吸う粘土のあらすじ3

男の名は、伏見恭三。彼は以前その家に住んでいた三田塚稔との数奇な出来事を語り始めます。
三田塚稔は、昼は産業廃棄工場で働き、夜はこの家で塑像を制作し、時折東京で個展を開くなどしていた売れない彫刻作家でした。
しかし人付き合いが苦手で作品は売れず、ギャラリーと揉めて要注意人物とされた頃、偶然、浪人時代の同級生伏見と再会します。
伏見は「早々に自分の才能に見切りをつけ、今は都心で複数のレストランを経営してる」と話し、数十体並んだ彼の作品を見て「こういう作品を店に置きたいと言うオーナーは多いから売れる」と言い、仲介を買って出ます。
三田塚は喜びますが、血色も悪く、肌も産業廃棄物の毒素に侵され、所々爛れていました。
伏見は「医者に診てもらえ」と言い、また東京進出や世間に認められたいという三田塚の執念めいた落書きを見てゾッとします。

以来三田塚はますます制作に打ち込みますが、皮膚は爛れて吐血し、死期を悟り、やがて己の肌から滴る血膿を粘土に混ぜて「カカメ」と名付けた作品を完成させます。
それは長年、彼がモチーフとしていた子供ほどの背丈の人型で、虚ろな眼鼻と大きな口が特徴の塑像です。
「カカメ…お前は俺の代わりに東京に行くんだ…お前は俺の分身だ…俺の子供だ…俺が死んでも永遠に生き続ける…三田塚稔という作家を世が認めるんだ…」
三田塚はそうカカメに話しかけ、楽しげにそして狂ったように制作し続けます。

伏見は彼の作品の大半を持ち去っていましたが、寄こしたのはこずかい程度の金で、搾取されたと激怒する三田塚と揉み合いになります。
実は三田塚の作品は好評で莫大な収入があったのですが、その実事業に失敗し、多額の借金を抱えていた伏見は、売り上げをその返済に充てていたのです。
揉み合ううちカカメをないがしろにされてキレた三田塚は、木片で伏見の足を折りますが、顔面を何度も蹴られて昏倒し死亡します。
伏見は後悔し怯えますが、結局三田塚の遺体と彼の作品を焼却して粉末状にし、三田塚が好きだった曲をかけ、酒を呷るうちこぼしてしまいます。
酒を吸った粘土からは怪物化したカカメが復活、伏見は怯えてバーナーで焼きますが、顔面に酷い火傷を負います。
彼は、その呪われた粘土を厳重に包んで缶に入れ、その家の庭に埋め、たびたび様子を見に来ては酒を供えて手を合わせていたのです。

伏見は、じっと話を聞いていた3人の前で帽子を取り、自らの顔の火傷痕を見せて懺悔を終え「これから警察に自首します」と話します。
3人はにわかに信じがたい事実に慄然としますが、ゆりは「粘土を掘り出した自分のせいだ」と言い、伏見と共に自首する事に。しかしかけらとなった粘土は、まだ動いていて、4人はそれをさらにレンジで乾燥させ、全て粉末にして段ボールに詰めます。

作業がほぼ終わり、戸締りを頼まれた香織は給湯室の確認に行き、飲みかけのペットボトルを倒してしまい、その水分が戸棚の隙間に滴り落ちます。
間もなく愛子が様子を見に来ますが、香織に手の平を切りつけられ、その右顔面が蠢く粘土と化しているのを見て愕然とします。
そこにゆりと伏見が駆け込んで来ますが、ゆりはまだ香織の姿を留めている怪物を攻撃すべきか迷います。
しかし香織は彼女に向かって無表情でナイフを投げ、伏見がゆりを庇って香織を焼き殺し、粉末粘土に戻します。

愛子はずっと泣き続け、伏見を「あなたが三田塚さんを殺さなければ誰も死なずに済んだ!私の仲間はみんなあなたに殺された!」と罵ります。
その時大きな地震が来て、ゆりは落ちてきた石膏像に足を潰され、教室内に掛けられていた絵画が落ち、そのはずみで粉末粘土が舞いあがり、伏見が吸いこんでしまいます。
彼はよろけて土間に落ち、血を噴き、苦しみもがいて絶叫し、気を失います。
その胸を突き破って出て来たのは、子供ほどの背丈の血まみれのカカメでした。

カカメは陶器のかけらを拾って2人に迫り、始めにゆりを襲おうとします。
愛子は手の平の傷を見せてカカメの気を引き、大型のバーナーを向けますが、火が点かず丸呑みにされそうになります。
その時、倒れていた伏見が棚受け金具でカカメの足を刺し「その子たちは関係ない…もう…止めてくれ…三田塚…」と呻きます。
カカメは金具の刺さった足で、憎悪の限りを込め、伏見の頭部を何度も踏みしだき、殺害します。

その瞬間、ゆりが角材でカカメの腹を突き刺して壁に貼りつけ、その腹の粘土を鷲掴みにします。
愛子は、三田塚の油絵具のチューブでカカメの顔面を何度も刺し、油絵具はカカメの体内に吸収され、劇的な変化が始まります。
しかし、次にその虚ろな眼窩に映ったモノは、バーナーの燃え盛る炎でした。
油絵具を吸収したカカメの体は、美しい炎のオブジェのように内部から燃え始めます。

【結】- 血を吸う粘土のあらすじ4

ゆりと愛子は、車で東京の”東京総合美術アカデミー”に行き、ゆりはそのバックの中味を出しますが、迷ううち愛子が止めるように取り上げ歩き出します。それは彼女たちが粉末にした”呪われた粘土”を入れた段ボールでした。
その時、校舎の中から歓声と拍手が聞こえ、ゆりは、校舎の入口にデカデカと貼られた「武蔵野美術大学他 私大合格者多数」「東京美術大学合格者23名」の文字をゆっくりと目でなぞります。
彼女は怒ったように箱を取り上げて入口脇に置き、泣きながら歩き出します。愛子も少し離れて後を追い、環状線を見下ろす陸橋の上で、子供のように嗚咽するゆりの肩にそっと手を置きます。
深夜、彼女たちは、都心にほど近い林に残りの粘土を埋めに行きますが、カーラジオからはAINAアカデミーでの謎の事件が伝えられていました。発見されたのは伏見の遺体のみ、ゆりや愛子を含めた生徒たちは行方不明で捜索中とされていました。

残りの粘土を封じた箱はコンクリート製で、その上から厳重にブルーシートやテープが巻かれていましたが、月日が過ぎ、包みは劣化し木の根が絡みつき朽ちていきました。
しかしある日、重機を使った産業廃棄物の不法投棄が行われ、箱が壊されます。
粘土は、廃棄物から染みだした汚染物質や、地中の水分を大量に含んで動き出し、周囲を這い回るミミズなどの地虫を喰らって巨大化し、体表面に吸収した生徒たちの顔をレリーフのように浮き立たせた、巨大なミミズのような姿のカカメが復活します。
ソレは地響きを轟かせ、ゆっくりと蛇行しながら、東京タワーへと這い進んで行きました。

みんなの感想

ライターの感想

「ABC・オブ・デス2」「血まみれスケバン・チェーンソー」など、これまでジャンル問わず数々の特殊メイクを手掛けてきた梅沢壮一の初の長編監督作品ですが、監督自身の美大受験に3浪し挫折した経験がベースにあるそうで、本作の生徒たちのギスギスした空気感や東京への羨望などもかなりリアルに描かれています。
とりわけその結果とも言える三田塚稔(奥瀬)、藍那ゆり(黒沢)、伏見恭三(津田)の破綻した人生を描く後半は、哀切が胸に染みる名演で、音楽を担当した中川孝の曲を中本ルリ子が歌い上げる挿入歌も素晴らしいです。
往年の名作「血を吸うシリーズ」とは無関係のようですが、”吸血粘土”という発想は、Jホラー=(貞子的な)幽霊というイメージを世界共通の物に塗り替えたかったためなのだとか。
特殊メイク/造形操演を担当したのは「ゴジラ ファイナル ウォーズ」(造形助手)、「陰陽師」(2001年/特殊メイク)の山田陽(あきら)、梅沢監督はラストの粘土(クレイ)アニメを担当しています。ちなみに本作の主人公たち美少女アイドル”ミスiD”が粘土(の触手)に襲われるシーンはほのエロくかなりワクドキさせられます。
かつては都心にあったAIWAアカデミーで何が起こったのかなどは一切語られていないのですが、2018年夏現在、すでに2作目がクランクアップしているとの情報もあり、その謎も含めて今後が楽しみな作品だと思います。

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