映画:触手

「触手」のネタバレあらすじと結末

ホラー映画

触手の紹介:2016年製作のメキシコ&デンマーク&フランス&ドイツ&ノルウェー&スイス合作映画。第73回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞したSFホラーファンタジー。メキシコの地方都市で二人の幼な子を育てているアレハンドラ。夫は、妻の弟ファビアンと逢瀬を繰り返していたが、ある日、森の奥で変わり果てた姿のファビアンが発見される。

あらすじ動画

触手の主な出演者

コールマン(ケニー・ジョンストン)、ヴェロニカ(シモーネ・ブチオ)、アンヘル(ヘヘス・メサ)、アレハンドラ(ルース・ラモス)、ファビアン(エデン・ヴィラヴィセンシオ)、ヴェガ(オスカー・エスカラント)、マルタ(ベルナルダ・トルエーダ)

触手のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①メキシコの山奥に隕石と共に触手を持つ巨大ダコのような生き物が落下。生き物は快楽をもたらすが、相手に飽きたりヒートアップしたりすると、暴力を振るうことも。弟・ファビアンが意識不明の重態だと知った姉・アレハンドラは、夫・アンヘルと弟が関係していたと知る。 ②同性愛のもつれと取られ、アンヘルが逮捕された。しかし実際は触手の仕業。復縁を迫られたアレハンドラは、触手を持つ生き物に夫を捧げた。

【起】- 触手のあらすじ1

触手のシーン1 メキシコのジャノ・ラルゴ。

若い女性・ヴェロニカは、ヴェガとマルタという初老の夫婦に、家族のように大事にしてもらっていました。
ヴェガは科学者の老人です。
ヴェガとマルタは山奥の森の近くに住んでおり、離れの小屋には奇妙な生き物がいました。
ヴェロニカはその触手を持つ生き物に快楽を与えてもらっていましたが、触手を持つ生き物から暴力を振るわれて、右脇腹に傷を負います。

ふもとの病院で診察してもらったヴェロニカは、そこでゲイの若い男性看護師・ファビアンと出会いました。
ファビアンはヴェロニカの傷を、犬に噛まれたものと思っています。
もし噛んだ犬が狂犬病を持っていたらよくないからと、ファビアンはヴェロニカに、噛んだ犬を探そうと言いました。


ファビアンの姉・アレハンドラは、夫・アンヘルとの生活に倦んでいました。
アンヘルは工事現場の技師の仕事をしており、アレハンドラは夫・アンヘルとの幼い息子、ハコボとイヴァンを育てるのに忙しい日々です。
姑はうるさく、アンヘルは育児に非協力的でした。
アレハンドラは姑の工場で働きながら、子どもを育てています。
自分勝手なアンヘルとの生活にアレハンドラは疲れていますが、しぶしぶ夫に従っていました。

夫・アンヘルはバイセクシャルで、アレハンドラの弟・ファビアンを呼び出しては、無理やりに関係を持ちます。
ファビアンは気が弱いので、姉の夫に呼び出されると応じるしかありませんでした。

夫・アンヘルの家族は、アレハンドラとその弟・ファビアンのことをバカにしています。
特に、ゲイであるファビアンのことは差別しており、嫌っていました。
両親の前ではアンヘルも、ファビアンをバカにしていますが、ひそかに関係を持っているわけです。


看護師のファビアンは、ヴェロニカに遊びに誘われました。
ヴェロニカは、ファビアンがゲイだと知ったうえで、それでも友人関係を築いてくれました。
それが嬉しいファビアンは、ヴェロニカに姉のアレハンドラを紹介します。
さらにファビアンは、姉の夫・アンヘルとの関係をずるずる続けるのを嫌い、別れを切り出しました。

【承】- 触手のあらすじ2

触手のシーン2 アンヘルはファビアンと別れるつもりはなく、2人は病院の裏口で口論します。
アンヘルとファビアンが口論しているところを、ファビアンの同僚が目撃しました。
その日、アンヘルは酔って帰宅します。


全身に打撲痕があり、意識不明の状態で沼地に浮かんでいるファビアンが、発見されます。
見つけたのは、地元の牧場主でした。
救急隊が駆け付け、ファビアンは勤務先の病院へ担ぎ込まれます。
姉であるアレハンドラが呼ばれ、病院へ駆け付けました。

ファビアンは頭蓋骨を骨折し、性的暴行も受けていました。
自発呼吸ができず、ファビアンは人工呼吸器をつけて、かろうじて生命を繋いでいる状態です。
唯一の肉親である弟がひどい状態になっていることで、アレハンドラはショックを受けました。

アレハンドラが弟の病室にいると、ファビアンのガールフレンド、ヴェロニカがやってきます。
ヴェロニカと話をしながら、アレハンドラは弟の部屋へ行きました。
弟の部屋を物色したアレハンドラは、ファビアンのスマホを見て、弟と夫の関係を知ります。
別れ話がこじれて、夫が弟に暴力を振るったのだと、アレハンドラは思いました。
アレハンドラは警察にそれを知らせます。

警察が捜査すると、アンヘルとファビアンが口論していたところを目撃した者がいました。
アンヘルとの別れ話のもつれと見て、警察はアンヘルを逮捕します。


失意の底にあったアレハンドラをヴェロニカが訪問すると、慰めます。
アレハンドラは子どもたちを連れて、叔母のいるティファナへ行くつもりでした。
その前にと、ヴェロニカはアレハンドラを誘ってピクニックへ行きます。

ヴェロニカはヴェガとマルタにアレハンドラを紹介し、アレハンドラには2人の初老夫婦を「子どもの頃から知っている老夫婦の科学者」と紹介します。
森の奥には、小さな小屋がありました。

科学者のヴェガはアレハンドラに、「最初は幻覚と思うだろう。頭と身体がばらばらになった気がする。意思も理性も失うかもしれない」と説明をします。

【転】- 触手のあらすじ3

触手のシーン3 …「あれ」が落下したことが始まりでした。
「あれ」の落下跡のクレーターには、動物たちが集まるようになります。
動物は人間よりも、本能のままに生きているからです。
「あれ」とは、あらゆる生物の原始の姿で、最も純粋で、根源的な要素が具現化したものでした。
「あれ」は衰えることなく、ひたすら洗練されていくものです…。
(「あれ」=「触手を持った、巨大ダコのような生き物」)

そう説明したヴェガは、薬物入りのお茶で気分が悪くなったアレハンドラを、小屋の中へ連れていきました。
小屋の中には布団が敷かれており、そのマットレスの上にアレハンドラは置かれます。
小屋の奥には、触手をたくさん持つ巨大ダコのような生き物がいました。
アレハンドラはその触手を持つ生き物に、捧げられます。


アレハンドラは理解しました。
弟のファビアンは、その触手を持つ生き物に乱暴を受けたのです。
最初は否定していたヴェロニカですが、認めました。

触手を持つ生き物は、相手を気に入ると快楽を与えるのですが、飽きたりヒートアップしたりすると、暴力を振るうこともあるのです。
ファビアンは後者で暴力を振るわれて、意識不明になったのでした。

触手を持つ生き物が与える快楽はすばらしいもので、飽きられたものの、ヴェロニカは未練がありました。
ヴェガは触手を持つ生き物の研究をしており、触手を持つ生き物に誰かを与える必要もあります。
その相手を探すために、ヴェロニカは町でめぼしい人物を探していました。
アレハンドラも、触手を持つ生き物がもたらす快楽に、夢中になります。


姑とアレハンドラは決裂しました。
姑は、「アレハンドラに陥れられて、息子・アンヘラが逮捕された」「アレハンドラの弟・ファビアンが意識不明になったのは、ゲイであるバチが当たったのだ」と思っています。
姑は孫を手元に置きたがりますが、アレハンドラが連れて帰り、そのまま森の小屋へ行きました。

【結】- 触手のあらすじ4

触手のシーン2 アレハンドラは触手を持つ生き物との関係を心に決め、弟・ファビアンの人工呼吸器を外しました。
(ファビアンは死亡)
夫・アンヘルの犯行ではなさそうだと、アレハンドラは証言します。
姑はアンヘルとアレハンドラの家を売り、多額の保釈金に充てたので、アンヘルは釈放されました。

アンヘルは釈放されたものの、死んだファビアンとの関係を新聞にでかでかと暴かれており、つらい立場でした。
アンヘルの母は、しばらくこの地を離れ、都会のメキシコシティあたりに住めと言います。
アンヘルが妻の弟と関係を持っていたことで、地域の住民から白い目で見られることは明白でした。
アンヘラは妻・アレハンドラの住むところへ行き、復縁を迫りますが、アレハンドラは断ります。

口論の際にアンヘルは銃をポケットから出し損ね、自分の太ももを撃ってしまいました。
アレハンドラは、足にケガを負った夫を荷台に乗せ、森へ連れていきます。


ヴェロニカは触手を持つ生き物に飽きられたものの、ヴェロニカの方は触手を持つ生き物が与える快楽に未練を持っていました。
町でこっそり科学者のヴェガと会ったヴェロニカは、育ての親的存在のヴェガと関係を持ちますが、それでも満たされません。


森の奥の小屋のところには、先にヴェロニカが乗るバイクが止まっていました。
ヴェロニカは触手を持つ生き物のところへ行き、殺されていました。
マルタが肋骨を折られ、ヴェガはマルタを連れて病院へ行っていたため、留守にしていたのです。
アレハンドラは小屋に夫を入れ、触手を持つ生き物に始末を頼みます。


アレハンドラとヴェガは、ヴェロニカと夫・アンヘルの遺体をカートに乗せ、山奥へ行きました。
ヴェガは山奥の、へこみができた部分に、2人の死体を無造作に捨てます。
アレハンドラが覗くと、そこには死体が山積みでした。

(触手を持つ生き物が出てくるシーンは、極めて少ない。
R18指定ではあるが、そこまでする必要はないように思う。私見だが、せいぜいR15程度。

単に触手が出てくる映画ではない。恐らく触手は暗喩。
「幻覚かと思う」「頭と身体がばらばらになったような気分」「意思も理性も失う」
これらの言葉をヒントに読み解くと、「触手がもたらす快楽」=「麻薬」ではないか。
映画はSFをモチーフとしているが、奥に描かれている真のテーマは、麻薬に手を染めて抜けられない人たちの末路は、死しかないことを描いているように思う)

みんなの感想

ライターの感想

DVDのパッケージに惑わされないで! エロ系じゃないよ。
なぜこの作品がR18指定なのか、意味が判らない。
ヌードシーンや、触手が女性にまとわりつくシーンはあるが、実はエロくない。
エロ系を期待した人は裏切られると思う。SF系を期待した人も、たぶん裏切られると思う。
いちばんびっくりだったのは、夫・アンヘルが妻の弟とも関係を持っているという、衝撃的な事実。私にはこれがいちばん、ぶっとびだった。
暗喩だなあとは思ったが、上手に演出できていない。結果、中途半端な作品。面白いかと言われたら、首をひねる。
正直、見なくてもいい作品だと思う。

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