映画:DAGON

「DAGON」のネタバレあらすじと結末

DAGONの紹介:「ZOMBIO/死霊のしたたり」の、製作ブライアン・ユズナ&監督スチュアート・ゴードンのコンビが贈る、H・P・ラブクラフトの「インスマウスの影」を原作としたホラー映画。友人たちとボートで休暇旅行のはずが嵐に巻き込まれ、救助を求めてたどり着いた怪しい村で主人公たちが遭遇する、おぞましい恐怖体験を描く。

あらすじ動画

DAGONの主な出演者

ポール・マーシュ(エズラ・ゴッデン)、エゼキル(フランシスコ・ラバル)、バーバラ(ラクエル・メロノ)、ウシア(マカレナ・ゴメス)

DAGONのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- DAGONのあらすじ1

DAGONのシーン1 株の売買による利益で生活しているポールは、最近ずっと同じ悪夢にうなされていました。海底に潜った自分が、見知らぬ紋章を見つけ、見知らぬ美しい人魚のような女性と巡り合い、その女性に襲われてしまうのです。それは仕事の疲れのせいかもしれないと、妻のバーバラと友人夫妻を連れて、ポールたちはボートで優雅な休暇旅行に出かけます。
妻の母国であるスペインの地で、仕事のわずらわしさから解放されて楽しもうという旅行でしたが、ついつい株の動向を気にしてしまうポールに、バーバラは不満顔でした。そんな時、突如嵐が訪れ、ボートは岩礁に乗り上げ難破してしまいます。
友人夫妻の妻は足を負傷し、動けない状態。徐々に浸水してくるボートを見て、ポールとバーバラは海岸沿いに見る村まで行って、助けを呼ぶことにします。
救命用のゴムボートでなんとか村へとたどり着き、ポールは港にいた神父に事情を説明します。そして同じ港で船に乗っていた人物に、ボートまで助けに行ってもらうよう頼みこみます。ポールはバーバラと一緒に船に乗り込もうとしましたが、神父は「誰か残って警察に連絡した方がいい」と言うので、スペイン語の出来るバーバラが残ることになります。
残ったバーバラは電話のあるホテルへと向かいますが、途中道端で怪しく動く人影を何人も見かけます。不安な気持ちでホテルへ行くと、フロントの男はバーバラがスペイン語で話しても全く相手にしてくれません。強引にフロントにあった電話お取ろうとすると、男は襲い掛かってきます。逃げようとしたバーバラでしたが、そこへやって来た神父と男が2人がかりで、バーバラを捕まえてしまうのでした。

【承】- DAGONのあらすじ2

DAGONのシーン2 一方船でボートへ向かったポールでしたが、ボートの中に夫妻の姿はありませんでした。どこへ行ったかわからぬまま、ポールは港へと引き返します。
港に着くと、神父はバーバラを捕らえた事はもちろんポールに言わず、「奥さんは遠くの町まで、警察を呼びに行った」と噓を付きます。そして、一緒にバーバラを捕まえたホテルに、ポールを案内します。ポールは仕方なくホテルに部屋を取り、フロントでバーバラが使っていたライターを見つけます。
ホテルの部屋はドアにカギがかからず、電気も付かず水道の水も汚く、ベッドのシーツも青く染みがついた、最悪の部屋でした。そんな部屋でまんじりともせず過ごしていると、ホテルの外で奇妙な声がします。窓から外を覗くと、怪しい動きをする人々が、窓辺に立つポールを見て指差し、部屋へと向かって来ようとしていました。
ポールは急いでドアのカギを修理しますが、応急処置のカギはすぐに打ち破られてしまいます。ポールは咄嗟にバスルームの窓から、ビルの裏側へダイブ。2階の部屋から飛び降りたせいで足を痛めてしまいましたが、なんとか逃げ出します。
迷い込んだ屠殺場のようなところに身を潜めていたポールでしたが、天井からぶら下がるブタなど家畜の死骸の中に、「人間の皮」があるのを見つけてしまいます。必死に悲鳴を抑えるポールでしたが、数々の人間の皮の中に、血まみれの友人の死体まで発見してしまうのでした。これは本当にとんでもないことになったと、ポールは妻のライターを使って屠殺場に火を放ち、怪しい追っ手から逃げ延びます。
するとポールは街角で、ホームレスのような老人と出会います。老人はポールを怖れるかのように「殺すな!」と叫びます。どうやらこの老人が、この町で唯一の「まともな人間」のようでした。老人はポールに、昔この町に起きた出来事を語り始めるのでした。

【転】- DAGONのあらすじ3

DAGONのシーン3 その昔、漁業で成り立っていたこの港町で、魚が取れなくなってしまったことがあった、人々は教会で祈りを捧げたが、大西洋を旅してきたカンベロという船長が、こんな祈りは役に立たないと言い始めた。自分の崇拝する海の神、「ダゴン」に祈れば、効果が現れると。
実際ダゴンの神は大漁を呼び、浜辺に黄金まで流れ着き始め、村は裕福になっていった。その影響で、教会のキリスト像は打ち倒され、「ダゴン教」の教会として乗っ取られてしまった。そしてダゴンの神は、村から「いけにえ」を求めるようになった。人々はダゴンを崇拝し、その姿を「海で生きられるように」変貌させていったのだった・・・

老人が村の真相を語った上で、「あんたの知り合いの女性は殺されたよ」とポールに告げます。ポールはこの村から脱走するべく、町で見かけた車を奪おうとします。しかしこれに失敗し、車が停まっていた屋敷に逃げ込みます。屋敷の中でポールは美しい少女と出会います。その少女の顔は、あの悪夢で見ていた人魚の顔そのものでした。少女も「あなたのことを、待っていたわ」と、追っ手を追っ払ってくれます。自分に抱きつく少女を受け入れてしまうポールでしたが、違和感を感じて少女を突き放します。少女の両足は、イカやタコのような「触手」になっていたのでした。「いかないで!」という少女を置いて、ポールは屋敷を逃げ出します。
なんとか車を奪って逃走したものの、縁石に乗り上げて車は故障、ポールは村の人々に捕まってしまいます。捕らえられたポールは、押し込まれた牢獄でバーバラと再会します。バーバラも、そしてボートでケガをした友人の妻も牢屋でまだ生きていたのでした。あの老人も捕まっていて、ポールに噓をついていたことを認めます。しかし友人の妻はケガをした片足を切断されており、しかも「あいつらに犯された・・・あいつらの子供を、身ごもった。もう生きていけない」と泣き崩れるのでした。それを見たバーバラは「もし私がそんな目に会ったら、私を殺して。約束よ」とポールに告げます。
ポールは友人の奥さんを励まし、一計を案じて牢獄から逃げ出します。しかしすぐに大勢の村人に囲まれ、捕まってしまいます。友人の奥さんは覚悟を決め、そこで自害するのでした。
ポールと老人は何処か調理室のような場所に連れて行かれ、立ったまま縛りつけられます。そこへあの神父が現れ「今まで見過ごしてやったのに」と大きなナイフを持ち、老人の前に立ちます。そして神父はナイフで老人の額を切り裂き、その場で顔の皮を剥いでしまうのでした。
続いてポールも顔を剥がされそうになりましたが、そこへ屋敷の少女=ウシアが現れ、ポールを助けるように神父に言います。村でダゴン教を布教したカンベロ船長の孫に当たるウシアに、神父たちは従います。

【結】- DAGONのあらすじ4

DAGONのシーン2 ウシアが去った後に、ポールは隙を見つけて反撃を開始します。神父をナイフで刺し殺すと、灯油を抱えて教会へと乗り込みます。教会の内部は何の一見変哲もなさそうでしたが、壁に隠し扉を見つけたポールは、扉から地下深くへと降りていきます。
教会の地下はまさに、ダゴン教に祈りを捧げる村人たちの祭場でした。ウシアはバーバラを全裸にし、鎖に縛りつけ、地下広場の中心にある穴へと落とそうとします。穴の奥底にいる「ダゴンの神」に、バーバラをいけにとして捧げるつもりだったのです。
ポールは、そうはさせじと灯油を広場に撒き火をつけ、バーバラを救出しようとします。しかし一歩間に合わず、バーバラは穴の奥へと落ちてしまいます。急いで引き上げたポールでしたが、バーバラの体はすでに、イカやタコの墨に覆われたように真っ黒に染まっていました。「約束よ・・・あたしを殺して」というバーバラをポールは尚も助けようとしますが、穴の奥から伸びた巨大な触手が、バーバラを連れ去ってしまうのでした。
絶望するポールは、「あなたは私と一緒になるのよ」という、ウシアの声も聞き入れません。しかしここでウシアは、衝撃の事実を告白します。村にダゴン教を広めたカンベロは、村で妻子を作った後に一度村を出て、村の外でも別の子供を作ったというのです。その子供が、ポールだったのです。ポールが見た海底の「悪夢」は夢ではなく、遺伝子と脳裏に深く刻まれていた記憶だったのです。それを聞いたポールは自ら灯油を被り、火を放ちます。ウシアは咄嗟に燃え上がるポールに抱きつき、ポールと共に穴の中へと落ちていくのでした。
火に焼かれたポールの顔はボロボロになっていましたが、穴の中から続く海の底で、なぜかポールの体は「治癒」していきます。しかも脇腹にエラのようなものが生え、水中で呼吸も出来るようになりました。海で生きられるよう「変貌」したポールを、ウシアは笑顔で迎え入れます。そしてポールも遂に、ダゴンと共に生きる自分の運命を受け入れるのでした。

みんなの感想

ライターの感想

見る者の胸に深く焼きつく、切なくも儚い「イカ王女」の姿で有名な本作ですが、クリーチャーホラーというわけではなく、ダゴン教会に体と魂を捧げた村と村人たちの怪しくおぞましい雰囲気を味わう作品であります。
雨の中、遠目に見える村人が最初は足が悪いのか「びっこを引いている」ように見えるのですが、実は足が触手化して「ずるっ、ずるっ」と引きずってしか歩けないからなんですね。触手化の激しい人はもう立ち上がることも出来ず、触手化もしくは指の間に「水かき」が出来た両手でズルズルと這いずるという、かなりディープなトワイライトゾーンに足を踏み入れてしまった感がたまりません!
イカ少女も両足が完全に、というか完成度のかなり高い立派な触手になってしまっているので、移動は車イスでというのもまたビジュアル的に哀愁を誘って素敵過ぎます。
しかし「宿命」を背負ってしまった主人公・ポールは致し方ないとして、ポールの奥さんやましてやポールのご友人夫婦なんて完全に「巻き込まれただけ」ですからね、これはほんとに可哀想かなと。奥様も気丈なタイプでヒロインとしてかなりいい味出していたのに、クライマックスは全裸で吊り下げられ、あげく両腕をもがれ・・・という結末はあまりにムゴ過ぎます。
ユズナ&ゴードンファンとしては、昔ながらの「エログロ風味、ここで炸裂かよ!と嬉しい限りなんですが、でもやっぱりポールの奥様は可哀想かなあ。あげくポールはイカ少女と「めでたく結ばれる」エンディングですからね、ダゴンに捧げられてしまった奥様も浮かばれません・・・とはいえ、ラブクラフト原作ものとしてファンにはお約束のキーワードなんかも散りばめてますし、そうでないホラー好きな方も、一風変わったテイストが一見の価値あり!の作品と言えると思います。

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