「ITイットそれが見えたら終わり。」のネタバレあらすじと結末の感想

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。の紹介:2017年に公開されたアメリカ映画。ホラー小説の大家スティーヴン・キング原作の『IT-イット-』より、主人公たちの少年時代を描いた前半のみを原作に製作された。本原作からは2度目の映像化だが、前作はテレビムービーとして製作されたので、本作は初めての劇場用作品である。
監督はアルゼンチン出身で、2013年の『MAMA』に続き2作目となるアンディ・ムスキエティ。アメリカでの興行収入は3億2,748万ドルで、ホラー映画として最大の大ヒットとなり、原作後半の大人時代を描く続編の製作も決定している。

予告動画

ITイットそれが見えたら終わり。の主な出演者

ビル・デンブロウ(ジェイデン・リーバハー)、ジョージー・デンブロウ(ジャクソン・ロバート・スコット)、ペニーワイズ(ビル・スカルスガルド)、ベン・ハンスコム(ジェレミー・レイ・テイラー)、リッチー・トージア(フィン・ウルフハード)、ベバリー・マーシュ(ソフィア・リリス)、スタンリー・ユリス(ワイアット・オレフ)、マイク・ハンロン(チョーズン・ジェイコブス)、エディ・カスプブラク(ジャック・ディラン・グレイザー)、ヘンリー・バウワーズ(ニコラス・ハミルトン)

ITイットそれが見えたら終わり。のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①デリーの町で1989年、少年少女の失踪が相次ぐ。弟を失った兄・ビルはあきらめきれず、調査していた。ビルは仲間のエディ、スタンリー、リッチーと共に行動、のちに黒人少年・マイクと少女・ベバリーもルーザーズクラブ(負け犬クラブ)に加わる。 ②27年おきに町に不可解な事件が起きていると知った一同は、道化師のような怪物「それ(イット)」が元凶と知る。イットことペニーワイズと戦って勝利したビルたちは、27年後の再会を誓い別れた。

【起】- ITイットそれが見えたら終わり。のあらすじ1

アメリカ最東部にあるメイン州・デリー。

〔1988年10月〕
デリーの町に住んでいる兄・ビリーことビルは、弟のジョージーと仲のよい兄弟でした。
ビルは当時、病気で伏せっていましたが、弟のジョージーが雨でも遊びたがっています。
ジョージーが作った折り紙の小舟に、兄のビルはワックスを塗り、撥水コート加工を施しました。
それを持って、黄色いレインコートを着用したジョージーは雨の中、出かけていきます。

ジョージーは車道脇の、少し低くなって水がたまっているところに、小舟を浮かべました。
大雨なので、小舟はどんどん流れていき、やがてジャクソン通りの雨水口に入ってしまいます。
困ったジョージーが雨水口を覗きこんでいると、おでこ部分が広い赤髪に赤い鼻をつけた道化師のような格好の悪魔・ペニーワイズが、その雨水口から顔を出しました。「踊るピエロ」という別称も持っているそうです。
ペニーワイズはジョージーに小舟を見せながら、友人の名を教えろと迫りました。ペニーワイズは会話をしていると前歯2本が長いげっ歯類のような顔をしていますが、口を開けると無数の鋭利な牙が何重にも生えています。
怖くなったジョージーが「もう帰らないと」と言って小舟に手を差し伸べると、ペニーワイズは自分の手をひっこめ、ジョージーの右腕をがぶっと噛みました。
さらに、驚いて逃げようとするジョージーを、雨水口に引き込みます…。

〔1989年6月〕
ジョージーが行方不明になって、8か月が経過しました。12歳の兄のビルは、大雨の日以来姿を消した弟のジョージーを、あきらめきれずにいます。
デリーの町では、子どもたちが行方不明になるという事件が多発していました。
ビルの同級生の少女・ベティもそのひとりで、あきらめきれないベティの両親は、何度も学校に来て問い合わせています。
少年少女失踪事件が多いので、警戒したデリー警察は、付近の学校に警戒を呼び掛けていました。
学校では、夏休みが近づいています。

〔ルーザーズ・クラブ(負け犬クラブ)〕
・ビル…焦げ茶の髪を持つ少年。吃音(きつおん どもり)を持っている。弟・ジョージーを見つけたい。
・スタンリー…金髪天然パーマ、色白の少年。ユダヤ教の指導者・ラビの息子で、トーラー(聖典)を覚えないとならない。メンバーの中ではいちばんノッポ。
・エディ…黒髪、背の低い少年。ぜんそく持ちで、薬を持っている。母親が過保護。
・リッチー…めがねをかけた黒髪の少年。おしゃべりが達者でお調子者の一面を持つ。

・ベバリー…焦げ茶の髪を持つ少女。男好きの噂を立てられ、いじめられている。父親からの性的虐待を受けている。
・ベン…太っちょの少年。転校生。ベバリーに話しかけられたことから、好意を持つように。詩的才能がある。
・マイク…黒人の少年。牧場の仕事を手伝いながら学校に通う。優しい心の持ち主で、牧場主に命ぜられても屠殺ができない。タチの悪い不良らに絡まれている。

・ヘンリー…金髪、えり足の長い少年。いじめっこのリーダー格。
・パトリック…黒髪、ロン毛やせぎすの少年。

ビルはエディ、スタンリー、リッチーたちと4人で行動していました。
ベバリーは同級生の少女たちにいじめられ、ひと足遅れで帰宅の途に就きます。
転校生のベンはヘンリーが門で待ち伏せしていることを恐れて、ぐずぐずしていました。
ベンを見かけたベバリーは、「ヘンリーたちは西門よ」と告げると、ベンのサイン帳に記入して立ち去ります。これがきっかけで、ベンはベバリーに好意を寄せるようになりました。

学校の後に仕事を手伝っていたマイクは、路地裏で扉から出てくる大量の黒い手と煙の幻影を見ます。マイクは過去に、家族を火災で亡くしているのです。
扉が開き、奥に光る目を見たマイクですが、実際に出てきたのは店主でした。

ビルは弟・ジョージーのことをあきらめきれず、自宅のガレージで実験をしていました。
ハムスターのトンネルを使い、雨水が流れ込む規則性を父に示しますが、父は「ジョージーは死んだんだ」とあきらめモードです。
帰宅したスタンリーは、自宅にある歪んだ顔の女性の絵が怖く、そばを通る時も見ないようにしていました。それでも額縁が斜めに向いていると、訂正する几帳面さがあります。
額のずれを訂正したスタンリーは、絵の中の女性がいないと知り、背後に女性が迫ってくる幻影を見て、恐れました。

別の日。
ビル、スタンリー、エディ、リッチーの4人組は、ビルの弟・ジョージーを探すために、自転車で繰り出していました。
ビルの検証結果によると、ジョージーは近くの森の下水道に辿りついている可能性が高いのです。
現場まで行ったものの、大きな下水道は暗く、奥まで見えませんでした。入るのがためらわれます。
スタンリーとエディが嫌がっていると、下水道の入り口付近で、行方不明の少女・ベティの靴が見つかったので、4人は驚きました…。

…転校生のベンはベバリーに愛の詩をカードに書いて、持っています。
図書館に通うベンは、デリーの歴史を夏休みの自由研究として提出するつもりです。転校してきたばかりなので、これから住む町の歴史の勉強をするというのが、目的でした。
調べてみると、デリーでは過去に鉄工所の事故や、祭りで爆発事故などがありました。
写真を見ていたベンは、モノクロ写真の中に、首のない少年を見て怯えます。
図書館でオルゴールの音と赤い風船を見たベンがつられて行くと、卵(イースターエッグ)が立ってあり、書庫へ行くと頭のない人間が歩いています。
それがペニーワイズの姿に変わった時、ベンは逃げるように図書館を立ち去りました。

【承】- ITイットそれが見えたら終わり。のあらすじ2

図書館を出たベンは、ヘンリー率いるいじめっこ4人組に捕まります。
『キスの橋』というところで、ナイフで腹に名前を刻まれかけたベンは、ヘンリーを蹴って、自分は橋の崖から転げ落ち、逃げました。
いじめっこたちは分かれてベンを追跡します。
ベンは川を逃げて、ベティの靴を見つけて驚くビルたちと会いました。
腹から血を流すベンを見たビルたちは、下水道の捜索を中断し、ベンのケガの手当てに回ります。
ベンとビルらが立ち去った後、パトリックが下水道を探しました。そこで行方不明の少年少女の死霊の団体を見て驚き、転倒します。
バットを構えたところに赤い風船が浮いて近づいてきて、パトリックの目の前で割れました。
風船が割れた先にはペニーワイズがおり、パトリックは口を開けたペニーワイズの牙に襲われます。

ベンを路地裏まで連れて行ったビルたちは、ベンの傷が思った以上にひどいのを見て、薬局で薬を買おうと考えます。
薬局へ行ったものの、金が足りないときづいたビルは、そこで偶然ベバリーと会いました。
ベバリーは店主と話をし、注意をひきつけてビルたちの万引きに一役買います。
ベンの傷を手当するビルたちのところへ、ベバリーが追ってきました。
ビルは「明日採石場に行く」と言い、ベバリーも誘いますが断られます。ビルとベバリーは小学3年の時、芝居でキスした仲でした。

帰宅したベバリーは、父に「まだ俺のものだな」と詰め寄られます。年齢よりも大人びて見えるベバリーは、父に異様なまでに固執されていました。
父に髪を撫でまわされるベバリーは嫌悪感を抱き、その日、洗面台に向かって長い髪を切ってショートカットにします。

翌日。
ベンも遊び仲間に加わって5人になった少年たちは、川を望む崖の上でパンツ一丁になり、誰が最初に飛び込むか相談していました。みんな怖く、なかなか名乗り出ません。
そこへショートカットになったベバリーがやってくると、下着姿で真っ先に飛び込みました。
女に先を越されたビルたちも、なんとか川にダイブします。
ベバリーも加わった6人は、川遊びに興じました。その後、ベバリーが日光浴をしているのを、5人の少年たちはぼうっと見とれています。

日光浴の時、ベンの持つバッグに興味を惹かれた一同は、ベンから「デリーの歴史」について聞きました。
ベンがいうには、この町は昔から殺人や事件が多く、他の州の平均の6倍になるそうです。
ところが…それはあくまで「大人の事件の話」で、「少年少女」に的を絞った場合、デリーはその比ではないほど多くの事件が起きていました。
特に行方不明者が数多く出ていると聞き、ビルたちは実際に同級生たちが失踪しているのを思い返し、頷きます。

帰り道、ニーボルト通りにある黒い館を見たエディは、建物を怖がりました。
喘息の薬を落としてしまい、拾いますが、手伝ってくれたのは顔が歪んだホームレス風の男でした。追われたエディは、屋敷に入ります。
奥の納屋に赤い風船を見たエディは、それを持って立つペニーワイズを見ました。
風船が割れるとペニーワイズの姿が消えたので、エディはその場を逃げます。

家に戻ったベバリーは、バッグの中に詩が書かれたカードを見つけました。ベバリーの髪の美しさを讃える愛の詩で、ベバリーは嬉しい気持ちになります。
バスタブに入って読んでいると、洗面台から少女の声が聞こえました。
誰何すると、ベロニカ、ベティ、パトリックという声が返ってきます。
不思議だと思ったベバリーがメジャーを差し込んで深さをはかると、かなり深いところまででした。
メジャーを引き上げると、先端に髪の毛と血と思しきものがついており、その髪がベバリーの両手と首に巻きつきます。
排水管にひきずりこまれそうになった時、洗面台から血が噴出し、浴槽は血まみれになりました。ベバリーは驚いて、洗面所の隅で座りこみます。
父がやってきたのでベバリーは血のことを訴えますが、父には血が見えていませんでした。
父はベバリーが髪をショートにしたことを咎め、立ち去ります。

夜、弟・ジョージーの部屋で弟を思い出していたビルは、物音に気づいて階下へ移動しました。そこで弟の影を見つけ、ビルは地下室に行きます。
黄色いレインコートを着たジョージーは「舟をなくしたの。怒らないで。僕と来れば、お兄ちゃんも浮かぶよ」と誘うと、ペニーワイズに姿を変えました。
そんな幻影を見たビルは、驚きます。

翌日。
父が留守のあいだに、ベバリーはビルたちを家に呼び出しました。
リッチーが外でベバリーの父が帰ってこないか、見張りをします。
ベバリーが洗面所を見てもらうと、ビルたちにも血が見えました。大人には見えず、少年少女だけにしか見えないと判明します。
ビルたちは洗面所の掃除を手伝いました。
ベンはベバリーの部屋にカードが置かれているのを見て満足しますが、ベバリーがビルと仲良く会話しているのを見て、少し落胆します。
ベバリーは、カードをくれたのがビルだと思っていたので、詩の一節を言いますが、ビルは理解できませんでした。
帰り際、ビルは「仲間のみんなも信じている」とベバリーに言い、ベバリーは心強く思います。

帰宅の途上で、ビルは他の少年に「ゆうべ、弟を見た」と告白しました。異様な現象が自分の身に起きていることを、他の少年に打ち明けます。
エディも自分の身に起きた不可解なことを告白しますが、リッチーは否定しました。

【転】- ITイットそれが見えたら終わり。のあらすじ3

話が核心に移る前に、マイクがヘンリーたち3人組にいじめられる現場を見たために、話は立ち消えになりました。
6人の少年はマイクを助けていじめっこたちに石を投げ、ヘンリーたちも応戦します。
ヘンリーたち3人に対し、こちらはマイクも含め7人なので優勢でした。いじめっこはヘンリーを残して逃げ、ビルたちが勝利します。
ビルたちはマイクを、「ルーザーズ・クラブ(負け犬クラブ)」に誘いました。

エドワード・コーコランという少年が新たに行方不明になったと張り紙で知ったビルたちは、この件に関して話し合います。
デリーの歴史を勉強しているベンが、ある仮設を立てました。みんなを家に呼びます。
ベンの部屋には、調査した内容が壁一面に、びっしりと貼られていました。
ベンは、この町で起きた事件について説明します。
1908年に、鉄工所で復活祭の卵ハントのお祭りが行なわれたのですが、その際に爆発事故が起き、子ども88人が死亡しました。
1935年にも井戸のそばに住む町民91人が、一斉にいなくなるという事件が起きています。
1962年には居酒屋『ニュー・キッズ・オン・ザ・ロック』で、大きな事件が起きていました。
調査したベンは、「27年おきに『それ(イット)』が冬眠から目覚め、事件を起こしているのではないか」という仮説をみんなに話します。

マイクがハリス通りの火事の幻影を見たと話し、両親がその火事で死亡したことを告白しました。
リッチーは、「『それ(イット)』はみんなの抱える恐怖をエサにして、襲うのではないか」と言います。

ビルの家のガレージに移動した一同は、旧市街地と現在の下水道マップをスライドで重ね合わせ、過去に起きた事件の場所をプロジェクターで見てみました。
すると、過去に起きた事件はいずれも下水道で繋がっており、その中心にあるのが、ニーボルト通りの「井戸の家」と呼ばれる、黒い廃屋です。先日、エディが幻影を見た場所でした。
そこが「それ(イット)」の棲みかだという結論に達し、ビルは探索しようと言い出しますが、ぜんそく持ちのエディは嫌がります。
その時、プロジェクターが勝手に動き出すと、弟・ジョージーの顔を映しだしました。コマ送りで再生され、家族写真の母の顔がペニーワイズになり、みんなは驚きます。
ペニーワイズが画面から出てきて襲いますが、ガレージを開けると何もありませんでした。

ビルは「『それ(イット)』はいつも自分たちを見張っているのだから、井戸の家へ行こう」(逃げ回っていても埒が明かない。対決しよう)と、他のメンバーに訴えます。
「井戸の家に入るよりも、自分の家の方が怖い(弟がいない現実を突きつけられる方が怖い)」とビルは、一気呵成にしゃべりました。
ビルに吃音が出なかったことをリッチーが指摘し、恐れながらもみんなは廃墟の井戸の家に行きます。

「井戸の家」に行ったものの、みんな入るのを尻ごみしました。立候補するのは、ビルとベバリーだけです。
くじで入る者を決め、ビル、リッチー、エディの3人が入りました。

入ったリッチーは、自分の行方不明のポスター写真を見てパニックを起こします。ビルが「恐怖につけこむ作戦だ」と言ってなだめました。
奥から「助けて」という声が聞こえたので、3人は2階へ移動します。
奥の部屋に失踪した同級生・ベティがいましたが、ひっぱられて姿を消しました。
エディは、自分に呼びかける声が聞こえ、孤立してしまいます。吸入器を使用しているあいだに部屋に入り損ね、床に開いた穴に落ちました。左腕を骨折します。

リッチーも叫び声のする方に移動し、閉じ込められます。部屋にはペニーワイズの人形だらけでした。ただの人形かと強がったリッチーは、奥の棺が開き、自分に似た人形を見つけます。
棺の蓋を閉じると中からペニーワイズが出てきて襲ってきますが、ドアを開けて逃げました。ビルと同流します。
ビルとリッチーは、少年がベッドから顔を出し、黒い血を吐くのを見ました。
その先に、「怖くない」「怖い」「超怖い」という3つの扉があります。
「怖くない」という扉を開けると、「私の靴は?」と問う下半身がない少女を見ました。

別行動のエディは、小さな箱からペニーワイズが出てくるのを見ました。
襲われそうになったエディでしたが、館に入り込んできたベバリーがペニーワイズに逆襲し、鉄の棒でペニーワイズの右目を刺します。
鉄の棒は左耳に貫通し、ペニーワイズは退却しました。それを追ったビルは、ペニーワイズが緯度に入るのを見ますが、エディが負傷しているので追わず、戻ります。

エディが左腕を骨折したのを知った母が、怒り狂いました。
エディの母は「あんたらとは絶交」と言い渡され、車でエディを連れ帰ります。
まだやる気なのは、ビルとベバリーだけでした。
リッチーとビルが揉め、ベバリーが「『それ(イット)』は仲たがいを狙っている」と指摘します。
もし今回を逃すと、次は27年後で、ビルたちは40歳になっています。
ビルは「すみかを見つけたのだから」と退治しようと言いますが、他の仲間が乗り気にならず、うやむやになりました。
そのまま、何事もなく日は経過します。

【結】- ITイットそれが見えたら終わり。のあらすじ4

8月に入りました。
薬局に薬を取りにいったエディは、「偽薬だよ」とバイトの少女に指摘されます。
エディの母は過保護のあまり、エディが病弱なのだと思い込ませていました。それを、エディは初めて知ります。

「それ(イット)」はまだ活動を止めていませんでした。
ヘンリーは父である保安官に「悪さをやめろ」と銃で脅されています。
赤い風船を見たヘンリーは、郵便受けに行方不明になったパトリックの飛び出しナイフを見つけ、テレビに映るペニーワイズに「殺せ殺せ」とそそのかされて、父の首を飛びだしナイフで刺して殺しました。

ベバリーは、父にカードを見つけられ、迫られます。
もう嫌だと思ったベバリーは、父を蹴ってバスルームに逃げ、閉じこもりました。
父がバスルームの扉を壊し、入ってきます。
ベバリーはトイレのタンクの蓋で父に逆襲しますが、その直後にペニーワイズに首を掴まれ、連れ去られます。

ベバリーと待ち合わせをしたビルは、時間になっても来ないのでベバリー宅を訪問しました。そこで倒れた父を見つけます。
「逆らえば死ぬぞ」という天井の血文字を見たビルは、「それ(イット)」がベバリーを連れ去ったことを知り、ゲームセンターにいるリッチーのところへ走りました。仲間を招集します。
マイクは屠殺用の銃を持ち、向かいます。
エディの母は反対しますが、エディは偽薬を床にぶちまけ、母を押しのけて出かけていきました。
ビル、エディ、スタンリー、リッチー、ベン、マイクの6人は、ベバリーを助けるために再び「井戸の家」に向かいます。

ベバリーは下水道に倒れていました。
目覚めたベバリーが移動すると、巨大な井戸の中央のところには、浮遊する子どもたちの姿があります。
そこへペニーワイズが現れると、大口を開きました。口にはびっしりと鋭利な牙が幾重にもかさなっています。
それでもベバリーはひるみませんでした。
恐怖を武器にするペニーワイズは、ベバリーに技が通用しないと知り、意識だけ奪うと井戸のところにベバリーを浮遊させます。

館の方では、ビルたちがロープを用いて井戸を降りていました。そこへヘンリーが乱入し、ロープを落とすと最後尾にいたマイクに詰め寄ります。
馬乗りになったヘンリーに反撃したマイクは、ヘンリーを井戸に突き落としました。
ビルたちは井戸の途中の横穴にいます。
マイクも合流し、みんな井戸の横穴から移動を開始しました。スタンが歪んだ顔の女に襲われますが、他の連中が見つけて保護します。
ビルは影を追いかけて孤立しました。浮かぶベバリーを見つけますが、弟・ジョージーに似た影を見つけ、追いかけました。

他のメンバーは下水の中に、たくさんの遺体の顔を見て悲鳴を上げていました。
しかし消えた子どもたちが浮遊しているのを見つけると、ベバリーからまずおろします。
おろしたベバリーは放心しており、目を覚ましません。
ベンが抱きしめてキスすると、ベバリーは目覚めました。ベバリーの詩にベンが応え、ベバリーは詩を送ったのがベンだと知ります。

ビルは弟・ジョージーと対峙していました。ジョージーはあどけない顔で「おうちに帰りたい」と兄のビルに訴えます。
しかしビルは、それが幻影だと気付いていました。弟・ジョージーの眉間に銃弾を撃ち込みます。
倒れた弟は痙攣を始め、ペニーワイズに姿を変えました。ビルに追いついたみんなも戦い始めます。

ビルを羽交い絞めにしたペニーワイズは、「こいつだけ連れていく」と言い、その代わり他の連中は見逃してやると交渉しました。
それでもみんなはひるまず、ペニーワイズに襲いかかります。
ベバリーは、ペニーワイズの顔が父に変わるのを見ますが、それでも鉄の棒を口に突っ込みました。
ビルは「恐れなかったから、生き残った。僕たちはもう恐れない」とペニーワイズに言います。

「恐れないこと」こそが、ペニーワイズが最も恐れることでした。それが弱点なのです。
ペニーワイズは井戸に隠れますが、頭部が割れて、井戸の底へ落ちていきます。
ペニーワイズの身体が粉々になって落ちていくのを見て、「作文のタイトルが決まった」とベンがつぶやきました。
浮遊している子どもたちが、ゆっくりと降りてきます。
ビルはごみのなかに、弟のレインコートを見つけました。
もう弟がいないと体感したビルは泣き崩れ、リッチーが慰めるように肩を叩きます。
ほかのメンバーもビルを抱き締めました。

…9月になりました。新学期が始まり、ビルたちは1つ上の学年になります。
(アメリカでは9月が新年度)
貯水塔に集まったビルたちは、「少しの間で、年を取った感じがする」と言いました。
ベバリーは意識を失っていたあいだ、記憶が断片的で、自分は死んだと思ったそうです。

ペニーワイズが本当に退治できたかどうかは、分かりません。それが分かるのは、27年後でしょう。
「もしヤツ(イット)が死んでなかったら、僕らも戻ると誓おう」
そう言った7人みんなは、ガラス片でてのひらに傷をつけ、輪になって手を繋ぎました。
誓いののち、1人ずつ去っていきます。

最後に残ったのは、ビルとベバリーでした。
ベバリーはおばにひきとられ、オレゴン州にあるポートランドに行くそうです。オレゴン州は北西部なので、メイン州のデリーとはかなり離れてしまいます。
去ろうとするベバリーに、ビルが追いかけてキスをしました。ベバリーは恥ずかしそうに、でも嬉しそうにキスを返します。
少年時代の最後、手を振ってみんなは別れました。

「IT」というタイトルの文字に〝第1章〟という文字が重なります。
遠くからペニーワイズの低い笑い声が聞こえます…。
(続編へ続く)

みんなの感想

ライターの感想

ホラー映画版『スタンド・バイ・ミー』などとも言われている本作、原作者が同じということもあり、あの雰囲気が好きな人には堪らない作品だと思います。ホラー映画としては……うーん、正直いってあんまり怖くないです。というか、この手のホラー映画を見慣れた人だと、割とありがちなパターンの連続ですんで、あまり目新しさは感じられないかと。王道とかお約束を期待するのであれば問題ありませんが。
子供たちだけで魔物と戦うって映画も過去にはけっこうありまして、その辺と比べても新鮮味がないというか、ヒネリや芸がいまひとつ。ペニー・ワイズの巣に突入する場面なんか、もうちょっと何か工夫しろよと思わず画面に突っ込んでしまいました。水鉄砲に聖水を詰めてもっていくって映画も過去にはあったんですけどねー。
まぁ少年たち魔物との戦いという部分ではなく、肉親を失った主人公の心の葛藤をメインだとすれば、その部分はきちんと出来ているのではないかと。ラストでピルが弟の死を受け入れて、苦しみから解き放たれたシーンは、じんわり来るものがありました。

ライターの感想

ただのホラー映画じゃない。少年時代特有の甘酸っぱい青春も絡めた作品。
怖い…だけじゃないんだ。少年少女が大人への階段をのぼる、その直前の過渡期を切り取った、すばらしい作品。
恐怖という実体のないものと戦い、それを克服していく、一種の成長物語。
でもこれっていいと思う。
子どもが見ると、たぶん怖い。ぎざぎざの牙を持つピエロに怯えるんじゃないかな。
大人が見ると、いうほど怖くない。けど、戻れない少年少女の多感な時期のことを思い出して、ちょっと切ない。
ペニーワイズの「やりすぎ感」はむしろ笑えるほどで、『エルム街の悪夢』のフレディを連想させた。饒舌なんだ(笑)。
『第2章』が楽しみ。

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