「WEGOON死霊の証明」のネタバレあらすじと結末の感想

WE GO ON -死霊の証明-の紹介:2017年2月7日公開のアメリカ映画。2016ダンス・ウィズ・フィルムズ映画祭で観客賞を受賞したホラー。死後の世界が実在することを証明した者に懸賞金を渡すという新聞広告を出したマイルズ。3人の候補者を選び、彼らに会うためロサンゼルス縦断の旅に出るが、それは悪夢への入り口だった…。

予告動画

WEGOON死霊の証明の主な出演者

シャルロッテ(アニータ・オートゥール)、マイルズ・グリッソム(クラーク・フリーマン)、エリソン博士(ジョン・グローバー)、ジョセフィナ(ジオバンナ・ザカリアス)、アリス(ローラ・ヘイザー)、ネルソン・キニー(ジェイ・ダン)

WEGOON死霊の証明のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①死後への恐怖で困っている男・マイルズは死後の存在を証明してくれた者に3万ドルを与えるという広告を出した。多数の応募の中3つに絞るが科学者も霊媒師も起業家も微妙。記していない自分の携帯にかけてきた男・ネルソンに会いにいくと、マイルズはネルソンの死体と霊を見る。以後、マイルズは霊を見るように。 ②霊を取り除くには自殺かネルソンの執着相手・アリスを探すこと。ネルソンとの共生を選んだマイルズはアリスに撃たれる。ネルソンはアリスが殺していた。マイルズは蘇生した。

【起】- WEGOON死霊の証明のあらすじ1

アメリカ・カリフォルニア州。

若い男性マイルズ・グリッソムは、自動車を運転している夢を見ていました。しかしハンドルがきかず、ブレーキもきかずに交通事故に遭う恐怖に怯えます。
夢から覚めても、マイルズは不安でした。ですからマイルズは、いつもバスで移動します。
もともと、マイルズには怖いものがたくさんありました。高い場所、火、水…恐怖対象が多いのです。
セラピーを受けたこともあります。しかしあまり効果がみられません。
マイルズが3歳の時に父親・ビルが自動車の事故で死んだと、マイルズは大人になって聞かされました。それからは、自動車も運転するのが怖いのです。それまでは運転できていたのに、父がそれで死んだと聞かされてからは、ハンドルを握ると恐怖が襲うのです。
こんな状態では駄目だと思ったマイルズは、ある日、思いきったことを決意しました。
叔母の遺産が入ったので、マイルズは新聞広告とネット広告に「死後の存在を証明した者に、3万ドル(約326万円)を進呈する マイルズ・グリッソム」と掲載したのです。
怖いものが多いのは、つまるところ「自分が死ぬのが怖い」からだと考えたからでした。
だから死後の世界があり、それがどんなものか分かれば、怖くなくなると思ったのです。

母・シャルロッテは新聞広告を見て、息子が変なことをとあきれ気味で家にやってきました。マイルズに、どんな調子かと聞きます。
マイルズは学校を卒業後、家で映像編集の仕事をしていました。パソコンに向かい、動画編集をして生活費を稼ぐのです。
広告をうってみると、1067人もの応募がありました。動画を送ってきているのです。
それら全てをマイルズは視聴し、分類しました。
「493人は懐疑的か不十分」「241人は宗教的」「97人は明らかな偽物」「91人はいたずら」「65人は勧誘」「26人はありえない(論外)」「12人はサイケなドラッグの案内」をしていたそうです。
マイルズは送られた動画の中で、よさそうなものを3人に絞っていました。
ちなみに広告には、「応募者の中で信憑性の高い者には、後日面会する」とマイルズが書いています。

3人は科学者、霊媒師、起業家でした。母・シャルロッテはその動画を見ます。
科学者の初老男性・エリソン博士は動画で、科学的に証明が可能だと主張しました。
霊媒師の中年女性・ジョセフィナは、ふだんは家族で食堂を経営していると言い(霊媒師が本業ではない)、「私の頭の中を見せる」と言います。
母が気に入ったセクシー・ボイスの持ち主は、起業家の男性エメット・フラムでした。エメットは人生の30年を費やし、チベットの山頂で求めるものを手に入れたと箱を示します。
…マイルズは、本当はもう1人候補がいると言いました。それはマイルズの携帯に残された、非通知の留守番メッセージに吹きこまれた内容でした。
メッセージの内容は大したものではないのですが、マイルズは広告に自分の携帯電話を記していないのです。なのにかかってきたことを、マイルズは評価していました。
最後の人物は置いておいて、先の3人に会いにいくと、マイルズは決断します。
騙されないようにと警戒した母・シャルロッテが、同行を決意しました。
マイルズは3人に連絡を入れ、シャルロッテの運転する自家用車で移動します。

1人目の科学者・エリソン博士は、子供のように無力になれば見られると言います。怖いという感覚をおぼえるから怖くなるわけだから、恐怖というものを知らないまっさらな心で見ればいいのです。
テメキュラの聖ティモシー中等学校の2階のロッカーで、小学6年生のキエランという少年が閉じ込められて殺される事件が7月にありました。犯人は見つかっていません。
それ以来、そのロッカーは「棺桶ロッカー」と呼ばれていました。そこを見に行こうとエリソン博士は言います。

【承】- WEGOON死霊の証明のあらすじ2

現場に着くと、エリソン博士はマイルズの胸に電極パッドのようなものを張り、手に塩を塗り、ヘッドセットをつけさせました。ヘッドセットで博士はマイルズに指示します。
マイルズが校舎内をひとりで歩いて行き、目当てのロッカーでキエレンの名を呼ばせました。
横に少年がおり、マイルズが怯えると少年はロッカーに入ります。
エリソン博士のところまで逃げたマイルズですが、母・シャルロッテが実在する少年を見つけてきました。少年は仕込みだったのです。
エリソン博士は「私の時はうまくいった。少年は、うまくいかなかった時の、いわば安全装置だ」とくどくど言い訳しますが、母・シャルロッテは無視してマイルズを連れて去ります。
帰り道、後部座席に乗ったマイルズは、まだ父が健在だった幼い頃の思い出を振り返りました。

翌日、霊媒師・ジョセフィナのところへ行きます。電話してから訪問しようと思っていたのですが、相手先の電話が通じなかったので、予約なしで行きました。
ジョセフィナの家は食堂をしています。2階住居に母・シャルロッテとマイルズを通したジョセフィナは、時折スペイン語で見えない何かと会話します。
決して金や名声が目当てではないというジョセフィナを、母・シャルロッテはドラッグをしているのではないかと疑いました。
ジョセフィナはマイルズを連れて別の部屋に行くと、私には霊がたくさんついている、たくさんの死霊が部屋に集まってくるのだと言います。
シャルロッテが嫌がって、マイルズを連れて去ろうとしました。その時、ジョセフィナが「ビルが何か言おうとしている」と言います。
ビルとはマイルズの父の名でした。
ジョセフィナは「ビルが首のロープの痕を見せた」と言ったので、マイルズは落胆します。父・ビルは交通事故で死んだからです。
母・シャルロッテがマイルズを引き立てるようにして、その家を去りました。

別の日に、3人目のエメット・フラムのところへ行きます。母・シャルロッテは護身用に、小さな小さな銃を持ち歩いていました(すごく小さくて女性の手の中にすっぽりおさまる大きさ)。
時間より少し早くエメット宅に着いたマイルズは、道路の向かい側に大学時代の同級生の男性・ブライアンを見かけて話しかけます。
ブライアンは卒業後、特殊効果の仕事をしていました。一般家庭の家からも時たま仕事が入るらしく、今日もその仕事で来ていました。
今日頼まれたエメット宅では、ホログラムの細かな注文が入っていて辟易する…そう漏らしたブライアンの言葉で、エメットがやらせをしようと考えていることが、皮肉にもばれました。
マイルズはエメット宅を訪問することなく、その場を去ります。

落胆するマイルズに、母・シャルロッテは残された候補の中に見込みがあるかもしれない、と慰めます。
その時マイルズは、ふとあの携帯電話に残されたメッセージのことを思い出しました。
映像編集の仕事の手を止めて、非通知の着信をもう一度聞き直してみます。
メッセージは男の声で、「お前はもう霊を見ているんだ。振り子時計の中にな」と言っていました。
振り子時計…にマイルズは反応します。ちょうど編集している映像(テレビショッピング)の語り手の背後に振り子時計があり、少しだけ早戻しすると、女性の霊が映り込んでいるのです。

【転】- WEGOON死霊の証明のあらすじ3

メッセージには、その男がいつも朝6時ごろにロサンゼルス空港の近くの公園で散歩していることが触れられており、運がよければ会えると残されていました。
マイルズは運転の恐怖に駆られながらも、いてもたってもいられず、自動車の恐怖を克服して自力でロサンゼルス空港に行きます。
(なんと自動車運転恐怖症は克服できた!)

早朝の公園へ行くと、男がいました。男は空港滑走路の整備をするネルソン・キニーと名乗ります。
ネルソンも金目当てではないと言いました。ただ、自分の恋人・アリスと会ってほしいのだと言います。
ネルソンが案内したのは、空港のフェンスの向こう側にある廃墟でした。そこはサーフリッジ地区で、空港ができたために住人が1930年ごろから去ってしまった場所でした。
廃墟を見た瞬間マイルズがまず考えたのは、そこへ入ると殺されるか強盗に遭うか、ということです。ネルソンがついて行くと言います。
廃墟の扉を開けて2階へ行くと、ネルソンが「左の最初の部屋のドアを開けろ」と言いました。
その通りにして部屋の中に入ると、男の死体があります。右手首の先がなく、左腕にはドラッグ注射をした形跡の遺体です。
顔を見ると、なんとネルソンでした。気付いた瞬間、ネルソンが「驚いたか、これで一緒だ」と言います。
マイルズは恐怖のあまり、その場で気絶しました。

起きるとまだ死体はあり、猫が肉を食べていました(右手首の先がない説明はないのだが、すでに食われたということかも)。
マイルズはその場から逃げ、最寄りの空港の公衆トイレに入りました。話しかけてきた空港整備職員に、マイルズの死体が廃墟にあると告げます。
車のところまで戻ると、母から着信がありました。取ると、ネルソンの声です。
自動車を運転していても、勝手にカーラジオが流れます。しかも不快な音です。
それに辟易したマイルズは、車を乗り捨ててバスに乗り、帰宅しました。バスの車中でアリスの顔らしき夢を見ます。
帰宅したマイルズに、母・シャルロッテは身体がにおうと言いました。死体の横で気絶したマイルズは、腐敗したネルソンの体液がついていました。
テレビはついていないのに少年の顔が映り、ネルソンの顔も見えます。
怖がるマイルズに、母・シャルロッテは「薬物をのまされて幻覚を見ているのよ。病院へ行きましょう」と声をかけました。
車がないので(マイルズが乗り捨てた)母子でバスに乗りますが、バスの中にもネルソンが出てきます。

その道中、ぽつりと母・シャルロッテが言い出しました。父・ビルもそうやって怖がっていたのだというのです。
マイルズはいろんなものを怖がりますが、父・ビルも同じでした。ビルはやがて精神を病んで、ある日首を吊って死んだのです。
遺書には、本当の死因を息子には言うなと書かれていました。だからシャルロッテはマイルズに、自動車事故と偽っていたのです。
それを聞いたマイルズは、愕然としました。ということは、2番目に会った霊媒師・オjセフィナは本当に能力があったわけです。
「よくも嘘を」と母・シャルロッテを責めたマイルズは、バスを降りてジョセフィナに会いに行きました。
(母が隠していたのは遺書に書かれていたからだけではなく、同じようにマイルズも自殺したら嫌だからという親心)

ジョセフィナは、マイルズが来ることをある程度予測していました。迎え入れます。
マイルズにネルソンという霊がついたことを知るジョセフィナは、なぜついているか教えます。

【結】- WEGOON死霊の証明のあらすじ4

ネルソンを消す方法は2つです。
1つめは、マイルズが自殺してしまうことで、そうすればネルソンも消えます。ネルソンは孤独で繋がっていたいから、マイルズにくっついているのです。
2つめは、ネルソンの生前に執着を持っていた者に取り憑かせるというものです。
マイルズは、ネルソンが廃墟に案内しながら、恋人のアリスに会ってほしいと言っていたことを思い出しました。
車を回収して帰宅すると、母・シャルロッテが家で迎えます。
ネルソンの遺体が正式に見つかり、葬儀が行なわれることが分かりました。
マイルズから事情を聞いたシャルロッテは、自分が代わりにアリスを殺してやると言います。

ネルソンの葬儀は参列者が3人しかいませんでした。
シャルロッテとマイルズが行ってしばらくすると、フードをかぶった人物がやってきます。
それがアリスだと気付いたマイルズは、話しかけました。アリスは、ネルソンとは感覚がずれていて合わずに別れた、ネルソンがドラッグをやっていたのが嫌いだったと言います。
薬物過剰摂取で死んで、正直嬉しいとアリスは付け足します。
しかしマイルズとしゃべっているアリスにも、ネルソンが見える瞬間がありました。アリスは驚きます。
母・シャルロッテがアリスを撃とうとしますが、弾はマイルズが抜いていました。
マイルズは霊と共存しながら生きる道を選択します。
一時は自殺も考えて屋上にのぼりますが、地上でネルソンがやめろと手を振っていました。

マイルズは「僕はもう大丈夫」と言うと、報奨金の3万ドルをジョセフィナに渡してくれと言付けます。
母はジョセフィナのところへ行きますが、ジョセフィナは寝込んでいました。
金だけ渡して帰ろうとする母・シャルロッテを追ってきて、ジョセフィナは「ベンが紐を見せながら訴えている! 今すぐ息子さんのところへ引き返して!」と言います。

マイルズはネルソンだけではなく、他の霊も見えるようになっていました。とりあえずは、霊か人間かの区別をつけようと思います。
自分にくっついている霊・ネルソンが生前に好きだったであろう空港へ行き、轟音を聞かせてみたりもします。
そこへアリスがやってきました。銃を持っており、銃口をマイルズに向けると引き金を引きます。
事情が分からないマイルズに、アリスがとぎれとぎれに話します。
…アリスはネルソンと同様、ドラッグ仲間でした。ネルソンと別れたアリスは、別の恋人との間に子どももできます。
しかしネルソンがそのことを知り、激怒して子どもを殺すと言い出しました。
恋人と結婚したいアリスは、ネルソンを廃墟に呼び出してドラッグに誘い、毒をまぜた薬物を投与していたのです。
つまりネルソンは薬物過剰摂取による自殺ではなく、殺害されていたのです。
マイルズと葬式で会って以来、アリスにもネルソンが見えるようになっていました。
アリスはマイルズを殺すことで、ネルソンを消す方法を選んだのです。

マイルズの脳裏に、まだ幼い自分が車の後部座席におり、運転席と助手席で両親が楽しそうに会話する風景が蘇りました。
ああ、もう死ぬんだ…と思ったマイルズは、蘇生措置を施され、生き返ります。
ストレッチャーで運ばれ、救急車に乗せられたマイルズは、最寄りの病院に運び込まれました。もうネルソンはついていません。

一度死んだマイルズは、もう怖いものがなくなりました。
自動車運転恐怖症も克服しました。鼻歌混じりで運転します。
しかし運転中、非通知の着信がありました。それを取ろうとした瞬間、いつものようにマイルズは圧倒的な恐怖を覚えます。
着信が消えてもマイルズは硬直したままでした。アクセルを強く踏み込みます…。
(ラストが不可解。
非通知の電話だったので、死んだネルソンがあの世から呼んでおり、マイルズは死ぬのかも)

みんなの感想

ライターの感想

うーんと、まず、思ったほど怖くはない。かといって面白くないわけではない。
私は個人的に気に入った。地味ではあるものの、細部にわたって丁寧に作られた作品だと思う。
いろんなものが怖いと生きにくいのは判る、私自身も苦手なものが多いから。
でも、死後の存在が判れば怖くなくなるというふうに話が飛ぶのは、ついていけない。判らないから怖い、というのは理解できるけど。
ネルソンが自分の遺体を見せてくれ、しかも以後ストーカーのようにつきまとう、この設定は面白かった。
どうやらアリスにもストーカーをしていたらしいし、死後もストーカーか! と、思わず笑いそうになった。
けっこういいトシした中年のマイルズに、お母ちゃん・シャルロッテがああだこうだと口出ししてくるのは、ちょっと怖いし気持ち悪い。
その人間関係のいびつさも、怖さ、不安の一種になっている。
ビジュアル的には決して怖い作品ではないけれど、地味めでもよければぜひ。

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