「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」のネタバレあらすじと結末の感想

ぼくは明日、昨日のきみとデートするの紹介:2016年12月17日公開の日本映画。七月隆文のベストセラー小説を福士蒼汰&小松菜奈の主演で映画化したせつないラブストーリー。京都を舞台に、運命的な出会いをした男女に隠された秘密が次第に明らかになっていくさまがつづられる。

予告動画

ぼくは明日、昨日のきみとデートするの主な出演者

南山高寿(福士蒼汰)、福寿愛美(小松菜奈)、上山正一(東出昌大)、林(山田裕貴)、南山高守(大鷹明良)、南山英子(宮崎美子)

ぼくは明日、昨日のきみとデートするのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①電車にいる愛美にひとめぼれした高寿は追いかけて付き合い始める。毎日会い続けて交際は順調に思われたが、15日目に高寿は真実を聞かされる。愛美はパラレルワールドの住人で5年に1度、最長30日間しか会えない人物だった。 ②互いの時間が同じものではないと知った高寿はつらくなるが、それ以上に愛美の方がつらいのだと気付く。幸福な30日間を高寿と愛美は過ごし、別れる。

【起】- ぼくは明日、昨日のきみとデートするのあらすじ1

京都府。

美術大学に通う20歳の青年・南山高寿(みなみやま たかとし)は、叡山電車の車中で生まれて初めてひとめぼれをしました。同時に「勘弁してくれ」と思います。
というのも、電車を降りてしまえば、その女性との繋がりが切れてしまうからです。
同じ駅で降りたら声をかけよう、そう思っていると、その女性は宝ヶ池駅で下車しました。つられて高寿も電車を降ります。

〔1日目〕
思い切って女性に声をかけた高寿は「ひとめぼれしました。メアド教えてください」と言いました。それに対して女性は「携帯電話、持ってないんです」と答えます。
遠回しの断りの言葉だと思って去ろうとする高寿に対し、女性は「ほんとに持ってなくて」と言葉を重ねました。そして、座って話をしようと言います。
女性は、福寿愛美(ふくじゅ えみ)と名乗りました。20歳とも言います。
同い年だと思った高寿は、この先の美大でカートゥーン(新聞の風刺画)を学んでいると告げました。愛美は美容師の専門学校に通っていると言い、引っ越したばかりで電車を乗り過ごしたことに気付いたので、慌てて下車したと答えます。
宝ヶ池にゆかりがある高寿がそのことを話そうとすると、愛美は「そろそろ行かなきゃ」と言いました。
「また会えるかな」と高寿が声をかけると、振り返った愛美は泣いています。「ちょっと悲しいことがあってね」とごまかした愛美は「また会えるよ。また明日ね」と言いました。
「また明日ね」と言われたのが嬉しく、高寿は電車に乗り込む愛美を見送ります。

大学に行った高寿は、親友の男友達・上山正一(うえやま しょういち)にひとめぼれをしたことを話しました。
上山は恋愛上手で、そのくせ適当な気さくな雰囲気をまとっており、それが高寿にとっては救いになっています。
上山は写メールを撮っていないのかと聞き、高寿は思い至らなかったことを悔いました。

〔2日目〕
「また明日」と言われたので、てっきり同じ電車で会えるものだと思った高寿は、電車の中で愛美を探します。いませんでした。
動物園に行ってキリンのクロッキーを描いていると、唐突に「いいねえ」と言いながら愛美が現れます。そして「これ、教室に張りだされるやつだ」と言いました。
愛美は、昨日高寿が言いかけた言葉の先を促します。
「宝ヶ池は、お気に入りの場所ってだけ」と高寿はごまかしますが、愛美が行ってみたいと言い出しました。
宝ヶ池に行った高寿は、愛美に「5歳の今ぐらいの時、桟橋から落ちて、知らない女の人に助けられた。その人は命の恩人だ」という話をします。
愛美も「私も5歳の時、死にかけたことがある」と言い出し、偶然だね、と言いました。
別れ際、高寿は愛美の連絡先を聞きます。
愛美は水玉のノートを開きますが「違った」と呟くと茶色のノートに換え、その用紙に電話番号を書きました。2人はそのまま帰ります。

ところがその話を聞いた上山は「お茶するとか食事するとかするだろ、フツー」と驚き、今から電話しろと催促します。
上山が横にいる時に電話する羽目になった高寿ですが、横で上山がスケッチブックに指示を出すので、助けにもなりました。
上山のアドバイスで、高寿は愛美を映画に誘いますが、いつにしようというと「明日」と愛美が答えます。
翌日、三条大橋で待ち合わせをして電話を切った高寿は、上山に感謝しました。

〔3日目〕
同級生の林に「昨日の課題が張り出されている」と聞かされた高寿は、美大の教室にキリンのクロッキーが張り出されていると知りました。前日に会った愛美が開口一番「教室に張り出されるやつだ」と言っていたことを思い出します。
ところで高寿は上山から、デートの心得を教わっていました。
「軽くぶらついて地理を把握しておけ」「自分の好きなものを見せろ。共感できない相手とは長続きしない」
なかなか重みのある言葉です。
町を下見しピザを試食した高寿は、裏通りを案内しました。
すると、高寿がいいなと思った小物に愛美が「これ素敵~」と反応し、高寿が試食したピザをおいしいと言ってくれます。
愛美が見つけた唐揚げを食べてみますが、そちらは「普通」でした。愛美は普通だった唐揚げが食べ納めであることに納得がいかないと主張し、もう一度ピザを食べに行きます。
(ピザといってもスクエアタイプで小さい。ひと切れ分と思っていただければちょうどいい)
映画を見てお茶をする時、外を通った白い犬を見て「ポメラアン、可愛い」と愛美が言います。
夜、ライトアップされた公園で、愛美はデートが初めてだと言いました。ひとめぼれって言われて嬉しかったと告げた愛美は、本当のことを言ってもいいかと聞きます。
「私、ずっとあなたのこと、見てたんだよ」
そう言われた高寿は、思わず「僕と付き合ってください」と言いました。
「私ね、癒し系じゃないよ」と言った後、愛美は「よろしくお願いします」と交際を受け入れます。
愛美はまた涙ぐみました。そして「ごめん。私、だいぶ涙もろい」と言います。

【承】- ぼくは明日、昨日のきみとデートするのあらすじ2

毎日、高寿と愛美は会い続けました。2人の間では「また明日」が合言葉になります。
その間、高寿の引っ越しがありました。寮暮らしだったのですが、上山のおばさんが家主をする下宿に引っ越したのです。
上山が荷物運びを手伝っていると、愛美がやってきました。初対面なので、高寿は2人を紹介します。
愛美は上山に高寿のことを「これからも、仲良くしてあげてくださいね」と言いました。
上山は荷物を運び込むと、これ(荷物運び)が引っ越し祝いと言って早々に退散します。
荷ほどきの時、高寿は愛美を愛しく思いました。それまでは「福寿さん」と苗字で呼んでいましたが、下の名前で呼びたくなります。
一般の恋人同士にとって、互いの呼び方はいつ変わるのだろうということを話題にすると「今だよ!」と言われました。「愛美ちゃん」と呼びます。
愛美も、「南山くん」から「高寿くん」呼びに変わりました。愛美は涙ぐみます。

愛美が開いた箱に、鍵のついた金属の小箱が入っていました。
それを見た高寿は、「実は5年後に命の恩人にまたばったり会ったんだ」と言い、その時に預かったと答えます。次に会うまで預かってほしいと、その恩人は言っていました。
高寿が小学時代に描いていたマンガを見た愛美は、門限が12時だと言います。
駅まで送って行くときに手をつなぐと、愛美はまた涙ぐみました。

別の日、下宿で料理を作る愛美を、断りを入れてから高寿が撮影します。
愛美が作ったのはビーフシチューでした。しかも、高寿がいつも家で食べるのと同じ味がします。
思わず「うちの味と同じだ」と高寿が声をあげると「隠し味にチョコを入れたからね」と愛美が言いました。「あれ?」と高寿は不思議に思います。確かに実家の隠し味はチョコなのですが、それは話題にしたことがないと思ったのです。
キリンのクロッキーの件も例に挙げて、高寿は愛美に「予知能力あるんじゃない?」と指摘しました。
「あったらどうする? 高寿の未来が分かるならどうする?」と言われた高寿は、ちょっと怖くなりました。愛美は、予知能力はないと、きっぱり否定します。
夜、コインランドリーで上山と会った高寿は、交際が順調で手料理も食べたと言いました。
上山はなによりだと喜んでくれます。

〔15日目〕
美容師の専門学校に通う愛美に、高寿は自室で髪の毛を切ってもらいました。
呼び捨てにすると認めてもらえ、愛美も高寿を呼び捨てにします。また愛美ははなをすすります(涙ぐんだ)。
部屋で映画を見たあと、高寿は「やばい、抱きしめたくなった」と言いました。「抱きしめたら、いいんじゃないかな」と答えられ、肩を抱き寄せてキスをします。
そのまま2人は身体を重ねました。まどろむ高寿の横で、愛美は月を見上げます。
起きた高寿は、門限を気にして駅まで送りました。駅のホームで愛美からキスをし、電車に乗って帰ります。

(ここで映画のタイトルが表示される。およそ開始40分過ぎたころ。
というのも、ここから先でタイトルの意味が明らかになるから)

帰宅した高寿は、自室の床に愛美の水玉のノートが落ちているのに気付きました。出会った頃、違うといってしまいこんだ、あのノートです。
ためしに開いてみると、それはおかしなノートでした。未来の日付が最初のページに書いているのです。
3月16日からスタートしたノートは、15日、14日…というふうに、過去に戻っていきます。
さらに「3月16日 私の最初の日。(高寿にとっては最後の日)」と書かれていました。そこには高寿の絵のモデルになると書かれています。
時計のカレンダーに目をやった高寿は、今日が3月1日の午後11時58分(もうすぐ3月2日)だと思います。
ページをめくるにしたがって過去にさかのぼっていく形式のノートを見て、不思議に思っているところへ、携帯電話に着信がありました。公衆電話からです。
電話は愛美からでした。
「メモ帳は、もう見たよね」と言った愛美は「私、あなたに隠してることがある。明日ぜんぶ話すから。朝6時、あなたの教室で待ってる。あの箱、持ってきて」と一息でいうと、電話を切りました。
「あの箱」と言われてもぴんとこない高寿でしたが、箱といわれて思いつくのは恩人から預かった鍵つきの小箱です。
それを持って朝、美大の教室へ行きました。

先に教室の椅子に座って待っていた愛美は、「すごく現実離れした話をする」と前置きしたうえで、話を始めました。
「この世界のとなりに、別の世界があって、私はそこからきた。この世界とは、時間の流れの方向が違うだけ。逆方向に進んでいるの。あなたにとっての未来は、私にとっての過去」
パラレルワールドの住人だと明かした愛美は、その証拠として箱を要求しました。
高寿が出した小箱に対し、愛美は鍵を見せます。

【転】- ぼくは明日、昨日のきみとデートするのあらすじ3

「開けよう。そうしたら分かってもらえるから」と言って開けると、中には高寿の両親とほほ笑む、20歳の高寿と愛美の姿がありました。高寿がこれを受け取ったのは、高寿が10歳の時です。
「10歳の高寿が会ったのは、10年後の30歳の私」と言われて、高寿は大いにショックを受けます。

高寿と愛美の世界は5年に1度の周期でしかクロスしないのです。それも、月が満ちて欠けるまでの30日間です。
宝ヶ池で5歳の高寿を助けたのは、35歳の愛美でした。
そして高寿は将来の35歳の時に、5歳の愛美を助けるのだとも聞かされます。
20歳のこの1か月だけが、奇跡的に2人が同い年になれる時でした。あとは互いに年齢がずれてしまいます。
(「高寿が5歳、愛美は35歳」「高寿が10歳、愛美は30歳」「高寿が15歳、愛美は25歳」「高寿が20歳、愛美は20歳」「高寿が25歳、愛美は15歳」「高寿が30歳、愛美は10歳」「高寿が35歳、愛美は5歳」)
互いの命を救い合ったからこうして5年に1度会えるのだと言った愛美は、「高寿にとっては昨日切ってもらった髪の毛は、愛美にとっては明日切る予定のもの」と言われても、混乱するばかりです。
さらにノートの内容は、5年前の愛美(15歳)が25歳の高寿に話してもらって知ったと知ります。
その日、ポメラニアンを見ても愛美は犬の種類を知りませんでした。
それを見た高寿は、絶句します。思い出が共有できず、共感できないのです。

〔19日目〕
今まで楽しかった愛美との付き合いが、途端にむなしいものとなりました。
一緒に同じ時を過ごしていても、これはノートに従ってきた愛美の「演技」なのかもしれないと、高寿はつい思ってしまいます。
遊園地で過ごしても、高寿は上の空でした。
目の前で会っている愛美は、明日のことは知っていても、昨日の高寿と何をしたかというのは知らないわけです。
同じ時を一緒に積み重ねて行くわけではない相手の愛美と、どう接すればいいのか、高寿は悩みました。

〔20日目〕
ガーデンミュージアム比叡に行こうとする愛美に対し、高寿は逆らってみます。
そのノートどおりに行動しなくてはならないのかと反駁し「今まで一緒に過ごしてきた全部を、君はまだ知らない。つらいんだ」と、高寿は別れを切り出しました。
愛美は悲しい顔をしますが、予期していたようで動揺はしませんでした。
高寿は、自分が別れを切り出すことすら想定内、それすら予定に組みこまれていることを知ります。

夜、コインランドリーで考え込んでいると、上山がやってきました。「喧嘩でもした?」と、曇った顔の高寿に上山が尋ねます。
「すれちがい、かな」と答えると、上山は空を見上げて言いました。
「月と地球も、ある意味、すれちがってるって言えるよな。同じ距離をひたすらぐるぐる回って、永遠に近づけない。これが恋人同士だったら、マジつれえよなあ。お前らは、会って話せるんだからさ。ちゃんと話せよ」
高寿が「月は毎年地球から4cmずつ離れていっている」と言うと、上山は「じゃ、なおさら」と答えました。

このまま会わなかったら、運命は変わっていくのだろうか、どんどんすれ違って行くのだろうか、と思った高寿は、あることに気付きます。
自分は正方向に進んで行くわけですが、愛美は逆方向、つまり別れから始まり出会いに戻っていくのです。
なぜそんなつらいことを愛美がやっているのだろうと思った高寿は、愛美が涙ぐんでいたことに気付き、愕然としました。
愛美はいつも不思議なタイミングで泣いていました。それは、「初めて」ではなく「最後」だったからです。
高寿にとっては「最初」のことは、愛美にとっては「最後」だったのです。交際を申し込むこと、名を呼ぶこと、手をつなぐこと…。
最後だったのに、すべて愛美は笑って受け入れてきていました。つらい思いを抱えながら、それでも耐えてきていたのです。
そう気付いた瞬間、高寿は絶対に最後まで付き合おうと決めました。

〔21日目〕
0時になって日づけが変わった瞬間に電話をかけ、愛美に「僕は君に明日、ひどい態度を取ってしまう。でも、乗り越えたから。こんなに苦しくなったのも、乗り越えようと思ったのも、愛美のことが、こんなに好きだからだ」
「明日会えるかな、昨日のきみに」

電車でやってきた愛美を抱きしめた高寿は「愛美はずっと、がんばってくれてたんだな。呼び方も、他人行儀にしていかないとならない。ごめんな、分からなくて」と言いました。
愛美は「聞いてないよ、これは」と言います。

デートを重ねながら、高寿に愛美は昔の話をしました。
5歳の時、愛美は初めてこちらの世界に来たそうです。
両親はその時にお祭りの爆発事故に巻き込まれて死んでしまいました。
愛美も爆発に巻き込まれそうになっていたのですが、35歳の高寿が抱きあげて助けたそうです。

【結】- ぼくは明日、昨日のきみとデートするのあらすじ4

35歳の高寿を見た瞬間に、愛美は「この人だ」と直感したのだそうです。この人と将来、恋に落ちて恋愛するだろうと感じたのです。
「つらくてもそうしようと思えたのは、今のあなたに会いたいからなんだよ」
そう答えて愛美は笑いました。

〔22日目〕
高寿は残された時間を大切に使おうと考え、スケジュールどおりのデートをこなします。
この日は伏見稲荷に行きました。なるべくたくさんの思い出づくりをしようとします。
この日、愛美は初めて上山に会いました。
高寿にとっては、これから少しずつ愛美と離れて行く覚悟を決めなければなりません。
それを思い悲しくなる高寿に、愛美は言います。
「僕たちは、すれ違っていない。端と端を繋いだ輪なんだ」
その言葉は、最後の日に高寿が愛美に向けて言うものだそうです。

〔29日目〕
高寿の両親と会って、写真を撮る日です。
実家の近くまでバスで戻った高寿と愛美は、このあたりでサッカーをして遊んだと昔話をし、たこやき屋を示すと「ここで10歳の時、命の恩人と会った」と言います。30歳の愛美のことです。
たこやきを買って食べると、愛美が足をじたばたさせました。それを見た高寿は、30歳の愛美もそういえばたこやきの熱さに、足をじたばたさせていたと思い出します。
サッカーは父が喜ぶからしていると言い、本当はマンガが好きなのだとその女性に言うと、女性が「将来なれるよ。ものを作る人に」と言われたことも思い出しました。

高寿の実家は自転車屋でした。父・高守が自転車のパンク修理をしています。
父は言葉少なに「金は足りてるのか? 足りなくなったら言え」と言いました。
母・英子は対照的に、高寿と愛美を歓迎します。
晩ご飯を食べるようにと、母に勧められました。出たのはビーフシチューで、隠し味にチョコレートを入れると母が愛美に告げたのを見て、高寿は納得します。
食後に4人で記念撮影しました。この写真を将来、愛美は小箱に入れて高寿に渡すのです。

帰りながら高寿は、思わず本音を漏らします。
「どうして愛美とは家族になれないんだろう」
愛美は「ごめんね」と答えました。「なんで謝るんだよ」と高寿は食ってかかります。
「うん、…でも…ごめん」と愛美は言い、泣きだした高寿の背中をいつまでもさすり続けました。
(この頃は高寿の方は愛美への思いが募っているが、愛美はまだ会い始めて2日目なので、愛情に差がある)

〔30日目〕
高寿にとって最後の日がやってきました。愛美にとっては最初の日です。
「きみにとっては今日が『最初』なんだな」と言った高寿は、モデルになることを頼みました。
初日なので緊張している愛美に対し、「30日後は俺、ダサいから」と自分のことを話します。
愛美はノートを示し、今日までのことを話してくれと聞きました。25歳の高寿からもらうのは水玉のノートなのですが、本当に使うのはこっちだからと、赤系のノートを示します。
愛美を描きながら、高寿はなるべく詳しく説明しようと、過去を振り返りながら話しました。
それを説明しながら、高寿は気付きます。こんなに正しく台本通りにやってたら、愛美はちっとも楽しくないじゃないかと。
そう指摘しますが、愛美は否定しました。
「そんなことない。何があるか分かってても、楽しいものは楽しいよ」
その言葉を聞いた瞬間、高寿は泣きだしてしまいました。「ごめん。だいぶ俺も、涙もろい」と言います。
高寿に愛美は「私、いい恋人だった?」と聞きました。
「今日まで楽しかった?」
午後11時58分、今日はあと2分です。
「ここがピークなんだね。ここから少しずつ…」
言おうとする愛美をさえぎって、高寿は言います。
「僕たちはすれちがってない。端と端を繋いだ輪なんだ。ひとつに繋がってるんだ。ふたりでひとつのいのちなんだ」
長い電車が通過します。電車が通過し終わったとき、0時は過ぎており、ベンチには愛美の姿がありませんでした。
高寿は愛美がいた場所を見つめ、それから空を仰ぎます…。

(ここからは愛美の視線で)
…私たちは、すれちがってなんかいない…。
15歳の愛美は、25歳の高寿に会います。頼もしくてすごく素敵な人だと、愛美は思います。
制服を着ている愛美に、25歳の高寿は描いた絵を渡しました。それは美大の時(最後の日)に描いた、20歳の愛美の絵です。
その絵を見た愛美は、「そこには、高寿に愛された私の姿がある」と感じ、かけがえのない30日を実行させようと思います。

20歳の愛美は、逆パターンをなぞります。
初日にモデルをし、2日目に両親と会い…どんどんさかのぼっていきます。
やがて手をつなぎ、呼び方を変え、…「また明日ね」と初日に答えるのが、愛美の最終日でした。
高寿と別れた後、電車の中で思い切り泣きます。

5歳の愛美は、「また会える?」と35歳の高寿に聞いていました。高寿は「また会えるよ」と答えます。

20歳の愛美は、まだ入居していない高寿の下宿の部屋に行ってみました。
そのあと、電車に乗ります。
高寿を見つけて喜びますが、それだとまずいと思い慌てて本を出して読む振りをしました。
「彼の元にたどりついた」そう思います…。

(エンドロール)電車からの風景。レール。

みんなの感想

ライターの感想

いやあ、これは…なかなかに予想できないワールドだった。
パラレルワールドまではいいんだが、時間軸が逆? …物理が苦手なので、もうこのへんで想像の限界です、私は。
つまり流れているベクトルが逆方向なのかな。たぶん愛美は、若返っていくわけではないのだよね?
互いの世界の、時間軸の方向が逆をむいているのだというふうに、私はとらえました。
それにしても、高寿の気持ちの変化、これは巧妙。事実を知らされるとむなしくなるだろうし、その瞬間に気付く愛美の涙の理由。
そのへんがね、もう涙腺をくすぐるわけです。うまいわー。
ハッピーエンドとならないところがつらいけど、綺麗な話。

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