映画:アントワーヌとコレット

「アントワーヌとコレット」のネタバレあらすじと結末

アントワーヌとコレットの紹介:1962年の短編映画。世界5都市での恋愛を描いたオムニバス映画『二十歳の恋』のパリ編で、監督・脚本はフランソワ・トリュフォー。トリュフォーの前作『大人は判ってくれない』の続編にあたる作品で、全5作に渡ってジャン=ピエール・レオが主人公アントワーヌを演じた『アントワーヌ・ドワネルの冒険』シリーズの第2弾。恋愛のイロハもまだ分からない17歳のアントワーヌのほろ苦き恋模様を綴る。

あらすじ動画

アントワーヌとコレットの主な出演者

アントワーヌ・ドワネル(ジャン=ピエール・レオ)、コレット(マリー=フランス・ピジェ)、ルネ(シルヴィア・マリオット)、コレットの母(ロジー・ヴァルト)、コレットの父(フランソワ・ダルボン)、アルベール(ジャン=フランソワ・アダン)、ナレーション(アンリ・セール)

アントワーヌとコレットのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- アントワーヌとコレットのあらすじ1

※主人公・アントワーヌの過去については、前作『大人は判ってくれない』をご覧ください。

17歳になったアントワーヌは、レコード会社に就職しました。パリ市内にアパルトマンを借り、両親とは離れて自活しています。眠い目を擦りながら毎朝定時に起きては、きっちりとジャケットを羽織って出勤。業務であるレコードの梱包も真面目にこなし、不良だった幼少期とはかけ離れたような暮らしぶりです。その一方で、音楽好きの彼は朝からレコードを聴いてタバコをふかし、パリ市内が一望できる部屋の窓から景色を眺め、1人暮らしを堪能していました。

アントワーヌの小学生時代からの友人ルネとは、今でも交流があります。ある日ルネと共にクラシックコンサートに出掛けたアントワーヌは、前方の席に座っていた色っぽい少女コレットに目を奪われました。アントワーヌは楽団の演奏もそっちのけ。コレットの様子が気になって仕方がありません。何度も視線を送るアントワーヌに、コレットも気付いたような、そうじゃないような…。

【承】- アントワーヌとコレットのあらすじ2

その後もアントワーヌは、コンサート会場でコレットを見かけますが、話しかけるチャンスを逃します。昨日は会場近くで買い物かごを持ったコレットを目にし、彼女がこの辺りに住んでいると推測しました。アントワーヌはそれをルネに報告します。現在絶賛恋愛中のルネは、話を聞くなり「攻撃開始だ!」と、アントワーヌの背中を押しました。
次のコンサート時、アントワーヌはいよいよコレットに話しかけます。彼女の反応はなかなかよいもので、まだ学生であることや電話番号などをアントワーヌに教えてくれました。

それ以来アントワーヌは、コレットにレコードや本を貸し、カフェで長い時間語り合い、互いの家の前で立ち話をするなど交流を深めました。しかし2人の関係はまだ、友人の域を越えていません。次第にコンサートに足を運ばなくなったコレットは、他の友人とパーティに明け暮れていました。

【転】- アントワーヌとコレットのあらすじ3

アントワーヌが「会いたい」と電話でコレットに乞うと、「家に寄ってみて」との返答が。その言葉を信じて、アントワーヌは彼女の自宅を訪ねてみます。しかしコレットは留守でした。代わりに応対した彼女の両親は、アントワーヌの話を娘からよく聞いていると言って、嬉しそうに中へあげてくれました。

程なくしてコレットから手紙が届きます。「とても見事な愛の告白ね。母があなたのことをロマンチックだって」と手紙には綴られていて、アントワーヌは胸を躍らせてその夜のコンサートに向かいました。久々のコレットとの再会を果たします。
しかし家を訪ねてもコレットは不在なことが多く、アントワーヌは会いたい一心で、彼女の家の前のホテルに引越しします。窓を開けてコレットの帰りを待っていたアントワーヌに気付いた一家は、喜んで彼を食事に招いてくれました。アントワーヌを気に入っているコレットの両親は、以降もよく彼を家に招待したり、窓越しに会話をしたりと優しく応対してくれます。ところが肝心のコレットは、毎晩のように外出…。相変わらず2人が親密になることはありませんでした。

【結】- アントワーヌとコレットのあらすじ4

コレットに子ども扱いされて恋がうまく進まず、悩んだアントワーヌはルネに相談します。ルネといえば、想いを寄せていた相手から熱烈な返事を貰い、順調に愛を育んでいました。

久々にコレットと一緒に映画に出かけたアントワーヌは、製造部に異動した自分がプレスしたレコードを自慢げに見せ、彼女にキスをして、大人ぶってみます。しかしコレットに徹底して拒まれました。アントワーヌは彼女の行動に腹を立て、1人で帰ってしまいます。心配したコレットが部屋を訪ねてきたので、アントワーヌは意を決し「気持たせはやめて欲しい」と伝えました。するとコレットは否定も肯定もせず、「あきれた」との反応。そのうえ「両親が招いているから、家に来なさい」と言い残して、帰宅しました。

アントワーヌは乗り気がしないまま、コレットの家に向かいます。彼女の両親はいつもと変わらず、アントワーヌに対し家族のように接してくれました。アントワーヌが来てから間を置かず、家のドアをノックする音が…。それはコレットのアントワーヌへの返事だったのでしょう。彼女よりもずっと年上の恋人アルベールが、迎えに来たのです。コレットはませた様子で、大人の雰囲気を漂わせたアルベールと夜の街へ出掛けていきました。虚しくもアントワーヌは、コレットの家に残されてしまいます。両親はそんなアントワーヌの気持ちを慮り、「テレビでも見るか」と声を掛けてやるのでした。

みんなの感想

ライターの感想

『大人は判ってくれない』のラストシーンが印象的だっただけに、その後のアントワーヌが描かれるとは、なんとうれしや。美しい構図と風情あるパリの街並みがスタイリッシュな一方で、前作同様に生々しいストーリー。うまくいかなかった若き日の自分の恋が重なるようでした。
アントワーヌのシリーズ中、今作まではトリュフォーの自叙伝とも呼べる内容らしいです。後に制作されたトリュフォーのラブストーリーでは、屈折した恋愛観が描かれていることが多く、原因はコレットとの恋なのかな?と思ってしまいました(苦笑)。

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