「アンナ・カレニナ(1935年)」のネタバレあらすじと結末の感想

ラブストーリー

アンナ・カレニナの紹介:若い士官と出会い恋に落ちた麗しきアンナは、夫も息子も捨て駆け落ちするのだが…。
1935年のアメリカ映画。1927年にサイレント映画として製作した文豪トルストイの悲恋小説を、再びグレタ・ガルボ主演でリメイクした作品。その後も同じ題材で度々映画化されている。

予告動画

アンナ・カレニナ(1935年)の主な出演者

アンナ・カレーニナ(グレタ・ガルボ)、ヴロンスキー(フレデリック・マーチ)、セルゲイ(フレディ・バーソロミュー)、キティ(モーリン・オサリバン)、ドリー(フィービー・フォスター)、ヤシュヴィン(レジナルド・デニー)、カレーニン(ベイジル・ラスボーン)

アンナ・カレニナ(1935年)のネタバレあらすじ

【起】- アンナ・カレニナ(1935年)のあらすじ1

ロシア・ペテルブルグ。政府高官のカレーニンを夫に持つアンナは華やかな暮らしをしていますが、冷徹な夫に対して愛もなく、息子・セルゲイの存在だけが心の拠り所です。
ある時アンナは兄・スティーバとその妻・ドリーの論争を仲裁するため、2人が住むモスクワへ向かいます。列車の中でアンナは婦人と隣り合わせ、駅には婦人の息子で士官のヴロンスキーが迎えに来ました。列車から降りてきたアンナの美しさにヴロンスキーは目を奪われます。一方のアンナも若く勇ましいヴロンスキーに心揺れるものの、既婚者である自分を戒めました。
列車が再び発車した際、鉄道の点検士が列車に轢かれてしまいます。アンナは「悪い前兆だわ」と恐れ、迎えに来たスティーバの肩に頬を埋めました。

アンナはスティーバの家族にも愛されていて、みな彼女の来訪を歓迎します。アンナを信頼しているドリーは、浮気をしたスティーバに代わって説得するアンナの話に耳を傾けました。ドリーはアンナに慰められ、夫婦の仲違いを収拾することにします。
ドリーを案じて屋敷にやって来た妹・キティは、慕っているアンナに恋の相談をしました。結婚を考えているレーヴィンではなく、ヴロンスキーに魅かれ始めていると。金曜の舞踏会にヴロンスキーも出席するためドリーは心待ちにしていますが、彼の名を聞きアンナの表情はくもりました。

舞踏会の日。キティはヴロンスキーで胸いっぱいで、レーヴィンと踊っても心ここにあらずです。しかし次のダンスでヴロンスキーがアンナをエスコートするのを見たキティは、彼の気持ちを察し涙しました。
ヴロンスキーはアンナと踊りながら「駅で会ってからあなたを忘れられない」と想いを告げますが、夫と息子が待つ家に明日には戻ると、アンナは彼の気持ちに応えませんでした。

【承】- アンナ・カレニナ(1935年)のあらすじ2

翌日、ペテルブルグ行きの列車に乗っていたアンナは、ヴロンスキーが自分を追って来たことを知ります。忘れられないと主張するヴロンスキーに、アンナは「お忘れになって」と言って顔を背けるのでした。
ところが園遊会で再会したアンナとヴロンスキーは、その親密さに周囲の注目の的となってしまいます。2人の様子を見かねた知人はカレーニンに忠告しますが、これぐらいのことで取り乱しはしないと彼は平然を装いました。
アンナはヴロンスキーにキティとの結婚を勧めますが、彼はめげずにたぎるアンナへの想いを伝えます。いよいよアンナも感情を抑えきれなくなり、彼の唇を受け入れました。アンナはその夜もヴロンスキーと会い、午前零時過ぎに帰宅します。本心では動揺していたカレーニンですが、アンナが戻るなり「守るべき秩序がある。政府高官の私の立場を考えてほしい」と叱責しました。部屋に1人になったアンナは「手遅れよ」と呟くのでした。

不倫を続けるならば連隊から強制除隊すると、将軍が検討していると友人・ヤシュヴィンから聞かされたヴロンスキーは、「ためらいなく彼女を選ぶ。それが私の生きる道だと伝えてくれ」と断言します。堪らずヴロンスキーはアンナの屋敷を訪ね、全てを捨てて結婚してほしいと求めますが、彼女には愛するセルゲイを捨てることなど出来ません。ヴロンスキーは潔くアンナの屋敷を去りました。

【転】- アンナ・カレニナ(1935年)のあらすじ3

ヴロンスキーが出場する乗馬レースをカレーニンと観戦していたアンナは、ヴロンスキーにくぎ付けになります。カレーニンはそんな妻を目の当たりにし、彼女を強引に帰宅させました。カレーニンに強く戒められたアンナは「ヴロンスキーを愛している。あなたにはもう耐えられない」と本音を零します。激怒したカレーニンは妻が息子なしでは生きられないと知りながらも、ふしだらな女に息子は会わせないと宣言し、自分の名誉を汚さぬために離婚もしないと突き付けました。カレーニンの虚栄心に我慢の限界を超えたアンナは、夫の話も途中に家を飛び出します。

ヴロンスキーの屋敷へ向かったアンナは熱い抱擁を交わし、苦しかった思いを彼に打ち明けます。2人はロシアを離れ、身を隠すことにしました。
イタリアへ逃亡した2人は、静かで甘美な時間を過ごします。アンナは幸せすぎることへの罰を受けるのでは…と体が震えるほど幸福を感じました。しかし幼子を見かけてはセルゲイを思い出し、アンナは胸を傷めます。地味な隠遁生活も堪えてきた2人は、こっそりと帰国しました。

ロシアに戻ったヴロンスキーは疎外感と背徳感から、戦時には義勇隊に志願する約束をヤシュヴィンと交わします。その日アンナは、二度と息子に会わせないとのカレーニンからの手紙を読み落胆し、いつもより遅く帰宅したヴロンスキーに八つ当たりました。籠りっきりのアンナは、今晩のオペラの席を取ったとヴロンスキーに知らせます。正式に離婚が成立していないのに人前に出るべきではないとヴロンスキーはアンナを嗜めますが、彼女に押し切られました。
オペラホールで2人は周囲から冷ややかな視線を向けられ、陰口を叩かれました。会場には若い侯爵令嬢と同席しているヴロンスキーの母もおり、令嬢に挨拶するヴロンスキーを見たアンナは、嫉妬心を覚えます。

【結】- アンナ・カレニナ(1935年)のあらすじ4

ある時アンナはカレーニンの留守中に屋敷に押しかけ、セルゲイと再会します。これまでアンナによくしてもらった執事らは彼女を止めることはできませんでした。しかし予定よりもカレーニンが早く帰宅し、「行かないで」と懇願するセルゲイを残しアンナは彼の部屋を出ます。鉢合わせしたカレーニンにアンナは「一生重荷を背負って生きろ」と言い捨てられました。

ヴロンスキーに開戦の一報が届きますが、アンナは嫉妬心から縁談の手紙かと疑います。ヴロンスキーは真相を伝えますが、自分から逃げるために兵に志願するのだとアンナは誤解し、彼に詰め寄りました。愛が少しでも残っているなら行かないでとアンナは泣き付きますが、彼女にうんざりしたヴロンスキーは優しい言葉もなく、そのまま旅立ちました。
憎まれたままではいられないとアンナはヴロンスキーを追いますが、先日の侯爵令嬢に出征を見送られる彼を見て、絶望します。ヴロンスキーを失ったと思ったアンナは、夜汽車に飛び込み命を絶ちました。

アンナの死を知ったヴロンスキーは、すがるような目をしたアンナを無視した自分を許すことはできないと嘆きました。彼女は許してくれるはずだとヤシュヴィンが慰めますが、許してくれるかは彼女しか知らない…とヴロンスキーは呟くのでした。

みんなの感想

ライターの感想

雪の中を走るロシアの鉄道、華やかな社交界、美しき人妻…。絵になる要素が満載で、映画にせざるを得ない作品だろうと感じました。若い娘の美しさをも凌駕してしまう上品な色気と、大人の麗しさを存分に感じさせるグレタ・カルボが印象的です。
原作とはストーリーが異なる点も多くありますが、悲劇的なラストとアンナの心の綻びはやはり痛烈でした。人間のもろさが描かれ、胸を締めつけます。

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