「エイジオブイノセンス汚れなき情事」のネタバレあらすじと結末の感想

エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事の紹介:1993年にアメリカで製作されたロマンス歴史映画。マーティン・スコセッシがイーディス・ウォートンによる同名小説を映画化した作品で、ダニエル・デイ=ルイス、ミシェル・ファイファー、ウィノナ・ライダーら実力派俳優たちが主演を務めた。1870年代のニューヨーク社交界を舞台に、愛し合う男女の情熱と苦悩を描く。第66回アカデミー賞では衣装デザイン賞を受賞した。

エイジオブイノセンス汚れなき情事の主な出演者

ニューランド(ダニエル・デイ=ルイス)、エレン(ミシェル・ファイファー)、メイ(ウィノナ・ライダー)

エイジオブイノセンス汚れなき情事のネタバレあらすじ

【起】- エイジオブイノセンス汚れなき情事のあらすじ1

舞台は1870年代のニューヨーク。弁護士のニューランドは若く美しい貴族の娘メイと恋に落ち、来る結婚の日を心待ちにしていました。そんなある日、ニューランドはメイのいとこで幼馴染のエレンと再会を果たします。エレンはヨーロッパ貴族のオレンスカ家に嫁いでいましたが、今は夫との関係は破局していました。エレン自身は夫婦の悲劇を忘れ久しぶりの故郷で羽を伸ばそうとしていましたが、体面を何よりも重視するニューヨークの社交界はそれを許そうとしませんでした。エレンは厚顔無恥な女とみなされ、社交界からことごとく無視されるようになっていきました。

ニューランドは社交界の重鎮に働きかけ、エレンが社交界に復帰できるよう力を尽くします。エレンのために奔走しているうちに、ニューランドは自由奔放で感情を素直に表すエレンの性格に次第に惹かれていくようになりました。伝統と格式を重んじ、いつも笑顔ばかり見せるメイにはない魅力をエレンは持っていたのです。その気持ちを裏付けるように、ニューランドはエレンが女たらしの実業家ボーフォートと親しくしていることを不愉快に感じるようになっていました。

メイとの結婚準備が少しずつ進む中、ニューランドは親族の依頼を受けてエレンにオレンスカ伯爵との離婚を思い留まらせるよう説得することとなりました。エレンは信頼するニューランドの言葉を聞いて離婚を断念しますが、ニューランドはこの決断に複雑な思いを抱えます。

メイがフロリダの保養地で暮らす間、ニューランドは弁護士の仕事に集中しようとしますが、思いを抑えきれずエレンが滞在する別荘を訪れてしまいます。しばしの間エレンとの会話を楽しむニューランドでしたが、そこにあのボーフォートが現れ、二人で過ごす時間はすぐに終わりを告げてしまいました。

その後、ニューランドが向かったのはメイが滞在する保養地でした。エレンへの思いを断ち切るためにニューランドはすぐにメイと結婚したいと考えていましたが、メイは結婚を急ぐニューランドの態度に違和感を覚えます。もしも愛する女性がいるなら別れたいと語るメイ。その場を取り繕ってメイへの愛が本物とニューランドが言うとメイの態度は元通りになりましたが、予想以上にメイが鋭い感受性を持っていることにニューランドは内心驚いていました。

【承】- エイジオブイノセンス汚れなき情事のあらすじ2

ニューヨークに戻ると、エレンの復縁話は順調に進みつつありました。この状況を前にしてニューランドはエレンに愛を告白、エレンも同じ気持ちであることを打ち明けました。ニューランドはメイとの結婚を取りやめ、エレンに離婚を求めました。しかし、ニューランドとメイの結婚のために自分の醜聞を収拾しようとしていたエレンはおおいに心を乱します。加えて、もし二人が反対を押し切って結婚しようものなら、ニューランドの評判が地に落ちることは容易に予想できました。燃え上がった愛にどう対応すべきか二人が悩んでいると、メイから一通の手紙が届きました。ニューランドの望み通り、家族を説得して結婚式を早めることができたというのです。この思いがけない展開にニューランドはエレンとの愛を断念せざるをえなくなってしまいます。

その後、ニューランドとメイはニューヨークの社交界から祝福を受けて結婚、エレンはヨーロッパへと戻って行きました。結婚生活に慣れたある日、ニューランドはメイとともにメイの祖母であるミンゴット伯爵夫人の家を訪れ、そこでエレンが一時帰国していることを知ります。ニューランドがエレンを探しに出ると、エレンは夕陽でオレンジ色に輝く海を前にたたずんでいました。舟が灯台を通り過ぎる前に彼女が振り向けば声をかけよう…ニューランドは一つの賭けに出ましたが、結局エレンは振り返ることはありませんでした。

その後、ニューランドは仕事で寄ったと嘘をつき、エレンの滞在先のボストンを訪ねました。夫と仮面夫婦を演じ、男性秘書と不倫関係にあることをエレンが明かすと、ニューランドは偽りの人生を送る苦しみを打ち明けました。ニューランドはもはやエレンなしで生きることができなくなっていました。

そんな中、ニューランドはエレンについて良からぬ噂を聞きます。ボーフォートと愛人関係にあり、多額の金銭を受けているというのです。エレンの親族はエレンを早くヨーロッパに戻すことを望んでいました。

【転】- エイジオブイノセンス汚れなき情事のあらすじ3

ニューランドはエレンの気持ちを確かめるため、滞在先のワシントンに向かうことを決めます。メイには重要な仕事のため出張すると嘘をつきましたが、その矢先にミンゴット伯爵夫人が脳卒中で倒れたという知らせが届きました。

ミンゴット伯爵夫人のエレンに会いたいという望みを叶えるため、ニューランドはエレンを迎えに行くこととなりました。ニューランドはメイに出張が延期になったと嘘を重ねましたが、メイはそんな夫の態度に不信感を抱いていました。

ワシントンでエレンと再会を果たしたニューランドは再び愛の言葉を伝えますが、エレンはこれを拒否。エレンにはこの愛が悲劇的な結末になることがわかっていました。エレンがワシントンに戻る前に最後に二人きりで会うことをエレンと約束し、その一方でメイにはエレンとの関係を打ち明けることをニューランドは決心します。しかし、それを打ち明ける前にメイからエレンがまもなくヨーロッパに戻ることを告げられます。メイ宛のエレンからの手紙には、親族からの支援を受けることなく自立して生きていくと書かれていました。ニューランドはエレンが一人で決心をしたことに大きなショックを受けました。

その後、ヨーロッパ出発を控えたエレンを招いてニューランドは晩餐会を主催しました。そこでニューランドはあることに思い至りました。それは、エレンとの仲はニューヨークの社交界によって計画的に引き裂かれたのではないかという疑問でした。ニューランドの家族だけでなく、血縁関係にあるメイの家族ですらエレンを恥ずかしく思っていたのは事実であり、エレンがニューヨークからいなくなることですべては円滑に動こうとしていたのです。そして、メイが間違いなく夫といとこの関係を知っているとニューランドは確信していました。ニューランドは敵陣にいるかのような気分にさらされ、晩餐会では最後までエレンと形式的な会話しかできずに終わってしまいます。

【結】- エイジオブイノセンス汚れなき情事のあらすじ4

晩餐会が終わった後、エレンとの別れに傷ついたニューランドはどこか遠くへ一人旅をしたいとメイに伝えますが、それに対してメイは妊娠が明らかになったことを告白しました。また、他に妊娠を知っているのは母親とエレンだけであることも明かしました。エレンに対しては、妊娠がまだ確定しない状態だったにもかかわらず二週間前にすでに伝えていたといいます。エレンの決心の理由はメイにあったことを知るニューランド。ニューランドは困惑する気持ちを表情に出さないようにしていましたが、そんな夫にメイは不自然なほどにこやかな笑みを浮かべていました。

その後、ニューランドとメイは一男一女に恵まれ、幸せな家庭を築きました。子どもたちが成人して間もなく、メイは温かな家族に囲まれて亡くなりました。その後、長男のテッドの結婚が決まり、ニューランドは最後の親子旅でヨーロッパに行くこととなりました。すると、テッドがオレンスカ伯爵夫人と会いたいと突然言ってきました。テッドの婚約者が昔お世話になったというのです。思いがけないところでエレンの名を聞いてニューランドは驚きました。

エレンの家に向かう道中、テッドはメイが死の直前に語ったことをニューランドに明かしました。それは、ニューランドがメイのために最愛の女性を諦めてくれたというものでした。ニューランドは事実と異なるとはぐらかしましたが、メイが自分を憐れんでくれていたことに内心感動していました。

エレンが住むアパルトマンの前に着くと、ニューランドはテッドだけ行かせ、自身は外で待つことにしました。ニューランドはエレンの部屋を見上げ、太陽の光で照らされる窓と木々に過ぎ去りし日々を思い出していました。思い返していたのは、海を前にたたずむあの日のエレンの姿でした。もしあのときエレンが振り返っていたならば…ニューランドが思い出に浸っていると、使用人と思しき男性が部屋の窓を閉めてしまいました。幻想的な思い出から覚めたニューランドは、アパルトマンの前から一人去って行きました。

みんなの感想

ライターの感想

ドレス、装飾、料理など、当時の社交界を再現した華やかな演出に惚れ惚れさせられますが、その一方で描かれる保守的な社交界の中に生きる男女の苦しみが非常に生々しかったです。また、主人公の妻を演じたウィノナ・ライダーの演技が実に見事で、純真無垢なお嬢様の姿で主人公と観客を見事に欺き、衝撃のラストをおおいに盛り上げています。

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