「スプリングフィーバー」のネタバレあらすじと結末の感想

ラブストーリー

スプリング・フィーバーの紹介:現代の中国を舞台に、春の嵐に翻弄されるように彷徨い交錯する5人の若者の愛を描く。2008年香港、フランス、中国。監督:ロウ・イエ、脚本:メイ・フォン。原題は「春風沉醉的晚上」。第62回カンヌ国際映画祭脚本賞受賞。ロウ・イエは2006年に天安門事件を描いた「天安門、恋人たち」を制作して中国当局から国内での5年間の映画制作・上映禁止処分を受けたが、それを無視して家庭用デジタルカメラを使用してゲリラ的撮影で本作を撮った。中国当局の検閲を受けないことで、かえって自由な(当局が見たら卒倒しそうな)表現が可能になった。劇中で郁達夫(ユイ・ダーフ)の『春風沈酔の夜』の文章がモチーフとしてくり返し使われている。

予告動画

スプリングフィーバーの主な出演者

ジャン・チョン(チン・ハオ)、ルオ・ハイタオ(チェン・スーチェン)、リー・ジン(タン・チュオ)、ワン・ピン(ウー・ウェイ)、リン・シュエ(ジャン・ジャーチー)

スプリングフィーバーのネタバレあらすじ

【起】- スプリングフィーバーのあらすじ1

現代の南京。女性教師のリン・シュエは夫のワン・ピンの浮気を疑い探偵のルオ・ハイタオに調査を依頼します。
ルオがワンを尾行すると、浮気の相手はジャン・チョンという青年でした。
2人の仲睦まじい証拠写真を見せられたリン・シュエは絶句します。
ワンは妻にジャンを“友達”として紹介しますが、ジャンは自分を見るリン・シュエの目つきに不安を覚えます。
リン・シュエの携帯にワンとジャンの証拠写真があるのを見つけたワンは「尾行したのか!」と怒鳴り、ぶちキレたリン・シュエは「怒る資格あると思ってんの!変態!」と暴れて修羅場になります。
気が収まらないリン・シュエはジャンが務める旅行代理店に乗り込んで、他の社員の前で「夫と手を切りなさいよ!」と騒ぎ立てます。
いたたまれなくなったジャンは会社を飛び出してなじみのゲイ・バーのステージで女装して歌いますが、客席ではルオがそんなジャンを見つめていました。
尾行しているうちにジャンに興味を惹かれたのです。

【承】- スプリングフィーバーのあらすじ2

ルオは酔って他の客とトラブルになったジャンを助けて一緒に逃げ、ホテルで一夜を過ごします。
ルオにはリー・ジンというコピー商品の洋服の縫製工場に勤めている恋人がいました。
工場に警察の立ち入り調査が入り、リー・ジンは工場長から金庫の裏金を持って逃げるように指示されます。2人は不倫関係にありました。
困ったリー・ジンはルオに電話し、ルオはジャンのアパートにリーと2人で泊めてもらいます。
外で一夜を過ごしたジャンが自分の部屋に帰ると、ルオが自分の部屋のように寛いでリー・ジンと踊っていました。
リー・ジンが帰った後、ジャンとルオは“痴話喧嘩しては仲直りしてイチャイチャ”をくり返します。
工場長は不正がばれて逮捕されてしまい、リー・ジンは取引先のチャンにキスをして「警察に働きかけて彼を助けて」と懇願します。
一方、ワンはジャンに連絡を取りますが拒絶され、妻とは家庭内別居状態で、絶望して公園のベンチで手首を切って自殺してしまいます。

【転】- スプリングフィーバーのあらすじ3

リン・シュエからのメールでワンの死を知ったルオがジャンを探すと、ジャンはゲイ・バーのトイレで女装したまま、しゃがみこんで泣いていました。
会社を辞めたジャンは、ルオと一緒に車で小旅行に出かけることにします。
リー・ジンはチャンと共に警察から保釈される工場長を迎えに行きますが、心はすっかり離れていました。
のんきに食事する工場長を残し立ち去ったリー・ジンは、ルオに電話して「会いたいの」と言います。
ちょうどジャンと出発するところだったルオは、放っておけずリー・ジンも旅行に誘い、髪をショートに切ったリー・ジンはジャンの車に乗り込みます。
ジャンは日暮まで車を走らせて、ホテルの1室に3人で泊まります。
買い物から部屋に戻ったリー・ジンはジャンとルオがキスしているところを見ますが、見なかったふりをします。
夜中に起きたリー・ジンがカラオケルームに行って独り涙を流しながら歌っていると、ジャンがやって来ます。

【結】- スプリングフィーバーのあらすじ4

ジャンが泣いているリー・ジンの手を握ると、リー・ジンは「彼ともこうして手を?」と聞きます。そこへルオも来て、同じ歌を歌います。
翌日3人はプールではしゃぎますが、雨が降り出し、いつしか3人とも黙り込んでしまいます。
帰宅の途中で店に寄ったジャンとルオが車に戻ると、リー・ジンは自分の荷物を持って姿を消していました。
ルオは「君について来るんじゃなかった。リー・ジンはなおさら…」と言います。
「じゃあ、行けばいい」とジャンは冷たく突き放し、ルオは泣きながら去ります。
南京へ帰ったジャンが道を歩いていると、リン・シュエが殴りかかって来ます。リンは妊娠していました。
ジャンはリン・シュエに剃刀で首を斜めに切られて血まみれで倒れますが、道行く人々は無関心に通り過ぎます。
その後病院に搬送され治療を受けたジャンは、退院後首の傷の上に花のタトゥーを入れます。
アパートに帰ると、女装の若い男の子が待っていました。
男の子と抱き合うジャンの脳裏には、かつてワン・ピンが朗読した郁達夫の「春風沈酔の夜」の一節が浮かんでいました。
“こんなにやるせなく春風に酔うような夜は、私はいつも明け方まで方々歩き回るのだった”

関連する映画

ラブストーリー

みんなの感想

  • randselusedaiさんの感想

    めちゃいい映画。カンヌ国際映画祭脚本賞とっているだけある。
    監督のロウ・イエは、「天安門、恋人たち」で注目を集めた監督。タブーに突っ込んでいく、話題を作る監督かななんて思っていたど、この映画を見たら全然違かった。この人映画としても、映画をちゃんと作れる人なんだなとわかった。
    家庭用のデジタルカメラで撮影された映像は緊迫感が溢れるものがあった。何もかもがスマートで、プールのシーンなんか心情をかなりうまく、絵だけで表現できていた。

映画の感想を投稿する

映画「スプリングフィーバー」の商品はこちら