「パンチドランク・ラブ」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(2件)

ラブストーリー

「ブギーナイツ」「マグノリア」と、3時間に及ぶ「長尺の名作」の連発で注目されたポール・トーマス・アンダーソン監督が、95分というコンパクトな尺でのロマンチック・コメディに挑戦した作品です。主演のアダム・サンドラーは、それまでのコメディ映画での演技から一転し、ようやく巡り合えた運命の恋と、相次ぐトラブルとの板挟みになりながらも奮闘する男を見事に演じ、高い評価を受けました。

あらすじ動画

パンチドランク・ラブの主な出演者

バリー・イーガン(ベン・ステイラー)、リナ(エミリー・ワトソン)、ディーン・トランベル(フィリップ・シーモア・ホフマン)、エリザベス(メアリー・リン・ライスカブ)、ランス(ルイス・ガスマン)

パンチドランク・ラブのネタバレあらすじ

【起】– パンチドランク・ラブのあらすじ1

パンチドランク・ラブのシーン1

画像引用元:YouTube / パンチドランク・ラブトレーラー映像

カリフォリニアの倉庫街で、トイレが詰まった時に使う「スッポン」の色鮮やかなバージョンを販売し、小さいながらも会社経営をしているバリー・イーガンは、いい年齢になりつつありましたが、7人揃って口うるさい姉たちの影響か、女性といい関係を築けずにいました。

ある日、朝早くバリーが仕事場でもある倉庫から出てみると、すぐ前の道路で車が派手な事故を起こしてすっ飛び、その次に走って来た別の車は、バリーの前で停車すると、道の上に小型の鍵盤楽器を置いてすぐに立ち去ってしまいました。まるで何かの「お告げ」のような突然の出来事に唖然としながらも、バリーは仕事に戻ります。

一息ついて再びバリーが倉庫の外へ出てみると、今度は見知らぬ車が倉庫の前まで入ってきます。車から降りて来たのは素敵な女性で、倉庫街にある修理工場に車を持ってきたのでした。しかしまだ修理工場が開く時間ではなく、その女性はバリーを信頼し、車のキーを預けて帰っていきます。

そこでバリーは、道路に置き去りになっていた鍵盤楽器に気付き、改めてそれを眺めていると、大型のトラックが楽器のすぐ近くを通り過ぎて行きます。このままでは楽器が危ないと思い、バリーはわけがわからないまま、楽器を仕事場の倉庫に運んでいきます。

そこに部下のランスが出社してきて、バリーがスーツを着ているのに驚きます。ランスは倉庫で動きやすいような軽装で、バリーも特にスーツを着た意味はなく、その方が仕事をしてるっぽい感じがするかもしれないからでした。そして鍵盤楽器のことも聞かれますが、バリーにもランスに説明できるような理由は見当たりませんでした。

ランスと共にスッポンを売り込む仕事を始めたバリーの元に、姉たちからしつこいくらいに、続けざまに電話がかかってきます。姉たちはただ一人の「男兄弟」であるバリーを昔から小馬鹿にしていて、彼女が出来ないのはゲイだからなど、勝手なウワサを立てて勝手に盛り上がっていました。

姉たちの要件はどれも同じで、「今夜のパーティーに来る?来るわよね?!」という、確認というより「来ないとただじゃすまない」という脅しのようでした。そして姉の1人・エリザベスは直接倉庫までやって来て、会社の同僚女性をバリーに紹介したいので、パーティーに連れて行くと話し出します。

しかしバリーは「そういうのは苦手だ」と、エリザベスに苦言を呈します。そしてパーティーの時間になり、姉の1人の家に向かったバリーでしたが、エリザベスは「紹介する」と言っていた女性を連れて来ていませんでした。わざとらしく「がっかりした?」と聞くエリザベスを見て、バリーの中で不満が募っていきます。

エリザベスは他の姉や、姉たちの夫、子供たちが集まる食卓に向かうと、「バリーったらまたチャンスを逃したのよ」と笑います。そこでバリーはため込んでいた怒りが爆発、家の大きなガラス戸をたたき割ってしまいます。

次のページで起承転結の「承」を見る

次のページへ
1 2 3 4 5

「パンチドランク・ラブ」と同じカテゴリの映画

関連記事はこちら

×